8日午前1時5分頃、愛知県西尾市吉良町の自動車部品会社「アイシン高丘」吉良工場の警備員から、「社員が金属溶解炉に落ちたようだ」と通報があった。

 県警西尾署員が駆けつけたところ、鉄を溶かした溶解炉(深さ2メートル、上部直径1・2メートル)の中から、人骨の一部とみられるものが見つかり、同署では社員の同市、稲垣光康さん(58)が溶解炉に転落したのではないかとみて調べている。

 発表によると、稲垣さんは7日午後8時から同僚の男性(22)と2人で自動車のブレーキ部品を作るため、溶解炉で材料の鉄を約1500度に溶かして不純物を取り除くなどの作業をしていた。同僚が同11時20分から15分ほど、別の場所に材料を取りに現場を離れて戻った際、稲垣さんの姿がなく、溶解炉内に異物が見えたため、上司に連絡したという。

(2012年5月8日11時52分 読売新聞)


アイシン高丘は、確かアイシン精機の子会社なので、トヨタから見たら孫会社相当に当たるんじゃなかったかな。しかし、「いやーん」な出来事ですよ。死体検案書の記載方法がすごく難しくなる。

検案書は異状死体である場合がほとんどなので住所と具体的な場所を書く必要がありますが「溶鉱炉内」になる。それも「いやーん」です。鉄は溶けますが、人間の場合は「燃えてしまう」というのが正しい表現かと。

アイシン精機本社には親父の仕事の関係上中に入ったことがありますが、アイシン高丘に関しては知りません。労務管理上、これが本当だとすると極めてやばいことになります。

最近は思いもよらないところで思いもよらない事故が多発している印象がありますが、「安全は金で買う物」という認識が、日本人には欠けているのかなあと思ったりもします。