NadegataPapaのクラシック音楽試聴記

クラシック音楽の試聴記です。オーケストラ、オペラ、室内楽、音楽史から現代音楽まで何でも聴きます。 カテゴリーに作曲家を年代順に並べていますが、外国の現代作曲家は五十音順にして、日本人作曲家は一番下に年代順に並べています。

ドビュッシー(1862-1918)仏

ドビュッシー「前奏曲集第1巻」pアラウ

ドビュッシー:前奏曲集第1巻、他
クラウディオ・アラウ
Universal Music
2021-05-26

なぜかドビュッシーの前奏曲集のCDは第1巻を2種類持っている。第2巻は持ってないのに・・・。一つはミケランジェリの名盤。もう一つはクラウディオ・アラウが1979年にフィリップスに入れたCD。
なんでアラウなのか、自分でもよく分からない。3,200円もしているから安かったからというわけでもなさそうだし、レコ芸か何かで評判が良かったのかもしれない。一応CDを買うときはそれなりの理由がある物だが、それを忘れてしまった。

前奏曲集には12曲それぞれに標題がついている。これが結構おしゃれで、こうした標題を見ると、それだけで魅力的な曲に思えてくるから不思議だ。この傾向は私に限ったことではなく、交響曲でも「新世界」とか「運命」とか標題がついている方が人気が出るらしく、出版社が無理やり標題をつけることもあるそうだ。

アラウの演奏は全体的に心持ちテンポが遅めで、響きも深くゆったりとしている。ベロフのような急激なひらめきを感じさせるような演奏とは対極にある演奏だ。音も丸く穏やかで棘棘したところは皆無と言える。

1 デルフィの舞姫
2 帆
3 野を渡る風
「野を渡る風」と聞くと、私などは「丘があって、木陰があって、美少女が立っていて、白いワンピースを着ていて、スカートが風になびいて、帽子が飛んで行って・・・」という想像をすぐにしてしまうが、曲を聴くとそんな甘酸っぱい感じではない。本当に風だけを描写しているのだ。短い標題から全体の情景を想像するのは日本人特有の傾向だろうか。俳句とか短歌とかの短い言葉からイメージを喚起するのは得意のような気がする。

4 夕べの大気に漂う音と香り
5 アナカプリの丘
6 雪の上の足跡
7 西風の見たもの
8 亜麻色の髪の乙女
9 とだえたセレナード
1 0 沈める寺
フランスのブルターニュ地方に伝わるケルト伝説「イスの町」にインスピレーションを得て作曲された。グラドロン王の娘ダユは海辺の町イスで快楽と放蕩の限りを尽くしていたが神の怒りを買い、町ごと海に身に沈められてしまう。海底の教会では今もミサが行われており、晴れたに日には海上に姿を現し、また沈んでいくというお話。

曲の中で、神秘的な海の底の教会が海上に姿を現し、鐘の音や祈りの合唱が聞こえるところや、再び深海に沈んでいく様子が描写されているらしい。そう言われるとそんな風に聴こえる気もする。

1 1 パックの踊り
チック・コリアのピアノ曲に似たような曲があったような気がする。当然真似したのはチックの方だろうけど。

1 2 ミンストレル
ミンストレルとは吟遊詩人のこと。ミストラルとは関係ない。ナイト・クラブで踊っている道化師を描写しているらしい。アラウがイメージする道化師は、あまり剰軽で楽しそうではない。荘厳で堂々とした踊りだ。

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ドビュッシー、ラヴェル「ピアノ三重奏曲」ファイニンガー・トリオ

Debussy & Ravel
Ravel
Imports
2017-07-07

ファイニンガー・トリオは、2005年にベルリン・フィルのヴァイオリン奏者クリストフ・シュトロイリと、同じくベルリン・フィルのチェリスト、ダヴィッド・リニカーにスイス人ピアニスト、アドリアン・オーティカーが加わって結成された三重奏団。「ファイニンガー」とは、ドイツの現代画家ライオネル・ファイニンガーから取られている。
 
①ドビュッシー:ピアノ三重奏曲卜長調
ドビュッシーのピアノ三重奏曲は、1879年(17歳)から80年にかけて作曲された。パリ音楽院でピアニストになるべく研鑽に励んでいた頃だが、1位入賞を果たせず、ピアニストヘの道を諦めて伴奏者のクラスに編入している。1880年にはチャイコフスキーのパトロンとして有名なメック婦人との長期旅行にピアニストとして帯同しており、チャイコフスキーの音楽に触れるきっかけにもなったそうだ。

ドビュッシーの若い時の作品には美しいメロディのものが多いが、この曲も物悲しい旋律があてどなくさまようように展開していく様は、空に浮かぶ雲が形を変えていくようだ。ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」を思わせるような繊細なメロディも聴かれた。

演奏
冒頭からスッキリと抜けの良いヴァイオリンの音に魅了される。気品があって落ち着いた雰囲気の中で歌われる歌は、まさに「フランスのエスプリ」と言った少々陳腐な言葉を使いたくなるほど嵌つている。目の詰まった充実した響きで楽器を鳴らしながら、盛り上がるところでも、決して力任せにぶっ叩いたりしないところがいい。

②ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
ドビュッシーの作品が若ぃ時のものでロマンチックな香りや甘いメロディが感じられたのに対して、ラヴェルの曲は39歳という脂の乗った時期のものなので深い奥行きが感じられる。神秘的な雰囲気が魅力的で、メロディの歌い方やアンサンブルの作り方に抒情的な香りがあるのがいい。静かな場面での没入感が絶品だった。

③ドビュッシー:小組曲(三重奏用編曲)
ドビュッシーの小組曲は、元々ピアノ連弾曲。それをビュッセルがオーケストラ用に編曲したものがあるが、ここで演奏されているのは三重奏用に編曲されたもの。美しいメロディがあちこちに出てくる可愛い曲で、ピアノ・トリオ版もなかなか面白かった。

① ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト長調
② ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
③ ドビュッシー:小組曲(三重奏用編曲)
ファイニンガー・トリオ
アドリアン・オーティカー(ピアノ)
クリストフ・シュトロイリ(ヴァイオリン)
ダヴィッド・リニカー(チェロ)

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ドビュッシー「前奏曲集第1巻」p:ミケランジェリ

ドビュッシー前奏曲集第1巻
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
ユニバーサル ミュージック
2020-01-22

長い間同曲の決定盤とされ、私もそう思ってきた。最近ではこれを凌駕するものもある気がするが、長年聴いてきたので愛着もひとしお。

バッハの平均律クラヴィーア曲集やショパンの24の前奏曲の伝統に則って、ドビュッシーも24曲2巻に渡る前奏曲集を書いている。書かれたのは1909年から1910年にかけて。ドビュッシー47歳、脂の乗り切ったときである。

世の中にはピアノ曲が大好きという人がたくさんいる。特に女性。これはやはり子供のころにピアノを習っていたという経験が影響しているのではないだろうか。

私は子供のころは野山を駆け回ってばかりいて、家で音楽を習うなどというハイ・ソサイェティな家庭環境ではなかったので、ピアノ音楽に馴染みがなかった。音楽はもっぱらテレビアニメや特撮物の主題歌から入ってきていたので、オーケストラ物の方が親しみやすかった。

で、クラシック音楽をかじるようになってから、多少知識も増えてきたころ、やはりドビュッシーの前奏曲集という名曲もかじってみなければと思い立つた。ガリガリと。

中でも「亜麻色の髪の乙女」くらいは聞き知っていたので、きっとほかの曲も同じような美しい曲だと思っていたが、聴いてみてビックリ。なんじゃこりゃ?と思ったが、それでも聴いているうちにキラキラしたピアノの響きが気に入った。ショパンとかシューマンとかの構成のしっかりした昔ながらのピアノ曲よりは入って行き易かった。

ミケランジェリが1978年にDGに録音したCDは決定的名盤として轟いている。当然FMでも頻繁にかかっており、私はテープに入れた物を何度も聴いていたので、改めて全曲盤を買おうと思ったときは違う演奏を聴きたいと思った。

ドビュッシー:前奏曲集第1巻&第2巻、版画、ピアノのために
ベロフ(ミシェル)
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-07-22


買ったLP盤はミシェル・ベロフのもの。こちらも評価が高かったのだが、買って聴いてみるとあまりに印象が違うので、驚いてしまった。演奏者でここまで違うのかと。

ミケランジェリの演奏を聴いて持っていた印象は、クリアで明断。モヤモヤしたところのない演奏だが、エキセントリックな強調もなく、割と穏やかな感じだった。

ベロフはこれとは違って、けっこう強弱を強調した部分があり、曲によってはビックリするほど速く弾いている物もある。若いベロフが調和を踏み外すことも恐れず、全身全霊を込めてぶつかっていった演奏だ。当時の私はドビュッシーの前奏曲に静謐で神秘的なものを求めていたので、ベロフのLPはあまり気に入らなかった。

ミケランジェリの逸話の多さは有名で、「唯一の天才」「異端のピアニスト」「異常な完壁主義者」など枚挙に暇がない。コンサートのキャンセルは日常茶飯事で、自分のコンディションに止まらず、コンサート会場やピアノの状況、果てはホールの湿度にまで拘って、納得がいかなければキャンセルしてしまうほどだったらしい。

奇行もこれほど徹底すれば伝説になる。ミケランジェリの録音はマニア垂誕のアイテムと化し、海賊版が数多く出回っており、DGに録音した正規版はいずれも完壁な演奏で名盤の誉れ高いものになっている。

ドビュッシーの前奏曲集も第1巻が録音されたきり放置されたままで、もう第2巻の録音は行われないのではないかと思っていたら、1988年に第2巻が録音された。

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ドビュッシー「オルガン編曲によるピアノ作品集」Orgヴィーブッシュ

ドビュッシー : ピアノ作品集 (カルステン・ヴィーブッシュによるオルガン編曲) (Claude Debussy : La cathedrale engloutie / Carsten Wiebusch) [輸入盤]
カルステン・ヴィーブッシュ
Audite
2013-11-10

ドビュッシーの前奏曲集やベルガマスク組曲などのピアノ曲をオルガンで演奏したアルバム。

二つのアラベスク①②
ピアノの様な俊敏な音の立ち上がりやパッセージのきらめきは望みようもないが、スケールの大きさと多彩な音色でピアノ演奏とは一味違った曲の一面をあらわにしている。メロディを受け持つ右手は鋭い音色を使い、伴奏形の左手には深く柔らかい音色を割り当てている。伴奏は海の底を泳いでいる様な深遠さがあり、その上を細身のメロディが躍っているよう。クライマックスではオルガンの全強奏のド迫力があった。

前奏曲集第2巻
③霧

弾いた瞬間に音が減衰していくピアノと違って、オルガンは音を持続させることができる。この特徴を最大限に生かして、「霧」を演奏すると、ピアノで聴くのとは全く違った音楽になった。巨大な低音域が鳴り響いて不気味さを強調し、ダイナミクスの増大して感覚を拡大している。ピアノで聴くとちょっとした不思議な雰囲気だったのが、オルガンで聴くと不気味さが襲い掛かってくるようだ。ヴィエルヌのオルガン曲を聴いている気分になった。

④枯れ葉
ピアノの演奏では、テンポをあまりに遅くすると音と音とのつながりが薄くなってしまう。ペダルを使って何とか持続させるしかないが、オルガンだと容易に繋げられるので思い通りの遅いテンポを設定することができる。表現は拡大され、スケールが広がり、聴いたことがない音楽が現れる

⑤ビーノの門
こういったフレーズが分かり易い曲はオルガンの多彩な音色の効果がよく発揮されて面白い。低音域は思いっきり重く響かせ、いきなり鮮やかな音で意表を突いてみたりと、聴くものを楽しませてくれる。ヴィーブッシュはオルガンを使うことで、ドビュッシーの怪奇的な面を強調しているような気がする。

⑥妖精たちはあでやかな舞姫
こうして各フレーズの音色を変えて演奏したものを聴くと、ピアノ独奏では聴き取れないフレーズの役割の違いが分かって面白い。鋭い音色のフレーズと重低音のフレーズが交差すれば、おのずと立体的に聴こえて、音楽の構造が分かり易く聴こえてくるのだ。

カルステン・ヴィーブッシュは。1999年から2017年まで、カールスルーエ・クリストゥス教会でカンター兼オルガニストを務めていた。クリストゥス教会でオラトリオ合唱団カールスルーエとクリストゥス教会の室内合唱団を指揮し、シェーンベルクの「地球上の平和」やヴォルフガング・リームの「デウス・パッソス」までの古楽作品が演奏した。

2010年に新しく拡張されたクライスオルガンの発足に伴い、カルステンヴィーブッシュはオルガンサイクル「ファシネーションオルゲル」を開始。さらに、ピアニストとピアノ伴奏者として定期的に出演している。

2000年から2017年までカールスルーエ音楽大学でオルガンクラスを教え、2013年から2017年までハイデルベルクのキルヒェン音楽大学でオルガンクラスを教えている。2013年、ヴィーブッシュはバーデン福音教会から教会音楽監督の称号を授与。2015年、カールスルーエ音楽大学の教授に就任。2017年、フランクフルト・アム・マイン音楽大学オルガン科教授に就任。

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クリストゥス教会のコンサートオルガンは、1966年にオルガン製作会社ヨハネスクライス(ボン)によってOp.1850として建設された。楽器には、4つのマニュアルとペダルに57のストップ(約5000本のパイプ)がある。演奏アクションは機械的で、レジスターアクションは電気的となっている。

2008年から2010年にかけて、当時イントネーションされていた事実上すべてのレジスターが、変更されずに新しいオルガンに統合された。この処置は、後期バロック、ロマン派、現代のオルガン文学を提示できるようにするために、クライの父と祖父の世代の登録によって拡張された。今日のオルガンには、4つのマニュアルとペダルに85のストップがある。

1999年から2017年まで、カルステン・ヴィーブッシュはカールスルーエ・クリストゥス教会でカンター、教会音楽監督、オルガニストとして働いていた。現在、ペーター・ゴルトナー(* 1989年)がクリストゥス教会のカントルを務めている。

Christuskirche (Karlsruhe)

ドビュッシー/ヴィーブッシュによるオルガン編曲

二つのアラベスク①②

CDには入ってないが、アマゾンプライムでは冒頭にこの2曲が入っている。
前奏曲集第2巻
③霧
④枯れ葉
⑤ビーノの門
⑥妖精たちはあでやかな舞姫
⑦ヒースの草むら
⑧風変りなラヴィーヌ将軍
⑨月の光がそそぐテラス
⑩オンディーヌ
⑪ピックウィック氏をたたえて
⑫エジプトの壺
⑬交代する3度
⑭花火
前奏曲集第1巻より
⑮沈める寺
ベルガマスク組曲
⑯前奏曲
⑰メヌエット
⑱月の光
⑲パスピエ

演奏:カルステン・ヴィーブッシュ Carsten Wiebusch
使用オルガン/カールスルーエ教会 クライス社制作オルガン1850年製、1966/2010修復)
録音時期:2013年3月13-15日
録音場所:ドイツ、バーデン=ヴュルテンベルク州
カールスルーエ、クリストゥス教会 Christuskirche (Karlsruhe)


フランク「ピアノ五重奏曲」ドビュッシー「弦楽四重奏曲」タカーチSQ、Pアムラン

Franck/Debussy: Piano Quintet
Debussy
Hyperion UK
2016-05-27

1980年代はデッカの看板弦楽四重奏団としてスター街道をひた走っていたタカーチSQ。当時はEMIのアルバン・ベルクSQやDGのエマーソンSQなどと覇を競っていたが、バブルが崩壊してクラシック音楽の新録音が激減した後、現在も日の当たらない弦楽四重奏界に重鎮としての地位を保っているのはなかなか凄いことだ。

録音はハイペリオンに継続的に行われており、ピアニストにマルカンドレ・アムランを迎えてフランクのピアノ五重奏曲とドビュッシーの弦楽四重奏曲がリリースされた。ハンガリーを故郷に持つタカーチSQにとつてフランス物って珍しいんだよね。デッカ時代にも録音がなかったように思う。

フランク「ピアノ五重奏曲へ短調」
フランクのピアノ五重奏曲は1878年から1879年にかけて作曲された。1880年サン=サーンスのピアノで初演され、サン=サーンスに献呈されたが、サン=サーンスはこの曲が気に入らなかったのか、演奏が終わると自筆譜を残して舞台を降りてしまったそうだ。なんて奴だ!

第1楽章はとてもロマンチックな曲想で、うっとりするようなメロディが心を癒してくれる。長めの残響の中で演奏しているような録音で、これが豊かな雰囲気を作り出していた。特にピアノのやわらかいタッチにそれが生かされている。次第に盛り上がってくると、曲は悲劇的な様相を呈し、ドラマチックな高揚感に包まれる。

演奏は、激しい所には迫力があり、緊張感が高いが、ふっと現れる抒情的なフレーズに気持ちがほっとさせられたりする。このあたり老舗弦楽四重奏団の芸の深さを感じた。

第2楽章はゆったりしたテンポの中で、悲劇的な音楽が展開される。じりじりと苦悩に身を焦がすような世界に、時折甘い瞬間が訪れる。静かになった後半には、悲しい世界から解き放たれたような爽やかな場面もある。アムランのピアノが極めつけの弱音でリリカルなフレーズを奏でているのが印象的だった。

第3楽章は、第1楽章同様、劇的なフレーズが、これでもか、これでもか!と展開するが、フィナーレでの激しいクライマックスはどこか唐突な感じで終わった。

ドビュッシー「弦楽四重奏曲卜短調」
第1楽章は結構激しい演奏で始まる。音楽の彫が深く、劇的展開に緊張感の高さが感じられる。第1楽章の低音域のピチカートに深みがあり、フォルテとピアノのコントラストも大きい。神秘的で不気味な味わいには事欠かず、結構個性的な歌い回しをしていた。

第3楽章は、静かな楽想を奏でる響きがよく練られていて、響きだけで抒情的な雰囲気を作り出している。懐かしい風景を思い出させてくれるようだ。

第4楽章は、曲が持っているグロテスクな面を結構前面に出している。ただ美しくエレガントなだけの曲ではないことがよく分かってとても面白かった。

①セザール・フランク「ピアノ五重奏曲へ短調」
②クロード・ドビュッシー「弦楽四重奏曲卜短調」
マルカンドレ・アムラン(ピアノ:①)
タカーチ弦楽四重奏団
エドワード・ドゥシンベル(第1ヴァイオリン)
カーロイ・シュランツ(第2ヴァイオリン)
ジェラルディン・ウォルサー(ヴィオラ)
アンドラーシュ・フェイェール(チェロ)
録音:2015年5月22~25日イギリス、モンマス、ワイアストン・コンサート・ホール
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「ドビュッシー&フランク作品集」Vc佐藤晴真、P髙木竜馬、Harp吉野直子

SOUVENIR~ドビュッシー&フランク作品集 (SHM-CD)(特典:なし)
佐藤晴真
Universal Music
2021-11-05

1. ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ ニ短調
2. フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調 FWV8(チェロとピアノ編)
3. フランク:リート FWV83
4. ドビュッシー:レントより遅く 変ト長調(チェロとハープ編)
5. ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲~第3曲)(チェロとハープ編)
6. ドビュッシー:美しき夕暮れ(チェロとハープ編)

2019年、長い伝統と権威を誇るミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において日本人として初めて優勝する快挙を果たした23歳の新進気鋭チェロ奏者、佐藤晴真(さとう はるま)のセカンド・アルバム。
 アルバム『SOUVENIR~ドビュッシー&フランク作品集』は、2021年11月7日から開催が予定されている佐藤晴真チェロ・リサイタルに合わせてリリースされるもので、フランスで活躍したドビュッシーとフランクのソナタを中心に、『月の光』『美しき夕暮れ』といった編曲作品など、フランスのチェロ作品の美点を十分に組み込んだ1枚。
 デビュー・アルバム『The Senses~ブラームス作品集』とは打って変わり、ドビュッシーは自然から、フランクは教会でのオルガニストとしての経験から特別なインスピレーションを得ており、ブラームスの人間味溢れる暖かさに対して、この2人からは人が触れられることのできない神秘的・精霊的な世界が描かれているといいます。
 今作には、11月のリサイタルで共演が予定されているピアニストの髙木竜馬、ドビュッシーの小品には日本を代表するハーピストの吉野直子を迎え、長野県にある軽井沢大賀ホールで5日間に亘ってレコーディングが行われました。
 今作のセカンド・アルバムについて佐藤晴真は「前回のブラームス曲集とは打って変わり、フランスで活躍したドビュッシーとフランクにフォーカスしたアルバムです。ドビュッシーの自然との共鳴、フランクの神との対話を是非お聴きください。ピアニスト髙木竜馬さん、そしてハーピスト吉野直子さんとの特別なアンサンブルで、皆様に少しでも非日常をお届けできれば幸いです」とコメントを寄せています。(メーカー資料より)

【収録情報】
1. ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ ニ短調
2. フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調 FWV8(チェロとピアノ編)
3. フランク:リート FWV83
4. ドビュッシー:レントより遅く 変ト長調(チェロとハープ編)
5. ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲~第3曲)(チェロとハープ編)
6. ドビュッシー:美しき夕暮れ(チェロとハープ編)

 佐藤晴真(チェロ)
 髙木竜馬(ピアノ:1-3)
 吉野直子(ハープ:4-6)

 録音時期:2021年9月6-9,13日
 録音場所:長野県、軽井沢大賀ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【アーティストプロフィール】
現在、その将来が最も期待される弱冠 22 歳の新進気鋭のチェロ奏者。
2019年、長い伝統と権威を誇るミュンヘン国際音楽コンクール チェロ部門において日本人として初めて優勝して、一躍国際的に注目を集めた。18年には、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールにおいて第1位および特別賞を受賞している。
 名古屋市出身。 第11回泉の森ジュニア チェロ・コンクール中学生部門金賞、第67回全日本学生音楽コンクール チェロ部門高校の部第1位および日本放送協会賞、第83回日本音楽コンクール チェロ部門第1位および徳永賞・黒柳賞、第13回ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクール第1位、第1回アリオン桐朋音楽賞など、多数の受賞歴を誇る。
 すでに国内外のオーケストラと共演を重ねており、室内楽公演などにも出演して好評を博している。また、NHKテレビ、NHK-FMにも出演している。 18年8月には、ワルシャワにて「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に出演。19年12月には、本格デビューとなるリサイタル公演を成功裡に終える。20年はプラハ放送響、日本フィル、新日本フィル、東京フィルなど国内外のオーケストラに招かれており、「サントリーホールCMGオンライン」など室内楽にも積極的に活動している。
 これまでに、林 良一、山崎伸子、中木健二の各氏に師事。現在は、ベルリン芸術大学にて J=P.マインツ氏に師事している。
 13年度東京都北区民文化奨励賞。16年度東京藝術大学宗次特待奨学生。18年度ロームミュージックファンデーション奨学生。19年度第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞、20年第30回出光音楽賞受賞。ベルリン在住。
 使用楽器は宗次コレクションより貸与されたE.ロッカ1903年。弓は匿名のコレクターより貸与されたF.Tourte。(2020年8月現在)(メーカー資料より)


ドビュッシー「ベルガマスク組曲」「交響詩”海”」弦楽合奏版 collectif9

Vagues et ombres
Alpha Classics
2022-05-27

ドビュッシー
①六度のための練習曲
②前奏曲集第1巻 雪の上の足跡
③ベルガマスク組曲 4.パスピエ
④ベルガマスク組曲 3.月の光

ドビュッシーのピアノ曲を弦楽合奏に編曲して演奏している。ピアノで聴くよりも、弦のふくよかな感触のおかげで神秘的な雰囲気を強く感じることができる。アレンジも真面目に弦に移し替えるのではなく、洒落た工夫がしてあり、特に音が次の音に移行する所の音程を繋げて(ポルタメント)面妖な雰囲気を出している。このあたり、遊び心があっておもしろかった。

⑤ルナ・パール・ウルフ「コンタクト」
セントローレンス河口のシロイルカの水中世界を音で表現したという現代音楽。弦楽器に触れる些細な音から始まり、やがて波の様な音の塊が押し寄せてくる。前半のクライマックスでは、鉄板を叩いているような音までしていたが、これも弦楽器の音なのだろう。

まったく受け入れられない音楽、という訳ではないが、気楽に聞き流すようなものでもない。これがどこかで流れていたら「んっ?」とつまずいてしまいそうだ。やはり現代音楽とは、正面から対峙して、「これを聴いて自分はどう感じているのか?」などと考えながら聴くもののような気がする。

⑥交響詩「海」
多様な音色に彩られた交響詩「海」を9人の弦楽アンサンブルで演奏するとどうなるのか?確かに管楽器による音色の変化はないので、墨絵か単色の絵画の様に聴こえるが、さほど大きな違和感はなかった。「ああ、ここは管楽器が吹いてたメロディだったな」と改めて認識させられたりして、けっこう面白い。音色の色付けがない分、音楽の構造がよく見えて、新たな発見があった。

第3楽章のフィナーレでは、オーケストラのスケールの大きさは求めるべくもないが、少人数を活かした小回りの良さと言うか、軽快な盛り上がりがあって面白かった。

革新的なプログラミングとクラシック音楽のユニークなアレンジで知られるコレクティフ9が、マーラー(ALPHA770)に続き、ドビュッシーの音楽に取り組みました。

Clair de lune, La Merand Des pas sur la neigeで、モントリオールの集団は私たちを影と波の豪華な劇場に誘います。

「私たち9人の弦楽奏者は、クロード・ドビュッシーの『ラ・メール』を正しく演奏できるでしょうか?音色と色彩が最優先される音楽スタイルにおいて、この象徴的な作品を解釈しようとすることは、とんでもないことのように思われましたが、考えてみれば、私たちはチャレンジが好きなのです。しかし、考えてみれば、私たちはチャレンジが好きなのです。これは確かに再解釈です。人数が少ないからこそ、作品にすでにある豊かなリズムの相互作用を明らかにし、声とハーモニーのバランスに新たな光を当てることができるのです」。

作曲家ルナ・パール・ウルフの作品がプログラムを締めくくる。セントローレンス河口のシロイルカの水中世界を音で表現した『コンタクト』。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

ドビュッシー
①六度のための練習曲
②前奏曲集第1巻 雪の上の足跡
③ベルガマスク組曲 4.パスピエ
④ベルガマスク組曲 3.月の光
⑤ルナ・パール・ウルフ「コンタクト」
ドビュッシー
⑥交響詩「海」

演奏:collectif9

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ドビュッシー、武満徹、グバイドゥーリナ「トレ・ヴォーチ」カシュカシアン、ビッチニーニ、マーゲン

Tre Voci: Toru Takemitsu / Claude Debussy / Sofia Gubaidulina
ECM New Series
2014-09-12

ヴィオラのキム・カシュカシアン、フルートのマリーナ・ピッチニーニ、ハープのシヴァン・マゲンの3人によるアルバム。タイトルの「トレ・ヴォーチ」とは「3つの声」という意味で3人のアンサンブルによるアルバムを表しているのだろう。

3曲ともヴィオラ、フルート、ハープの編成になっているが、この編成の曲を最初に書いたのはドビュッシーだ。 ドビュッシーは晩年、この曲の他にも、今まで誰も書かなかったような楽器の組み合わせによる室内楽曲集を構想していたらしいが、半分の3曲を作ったところで亡くなってしまった。

この1曲だけでも、今までにない斬新な組み合わせで、ヴァイオリンやピアノといった自己主張の強い楽器が入ってないことからも、微妙なニュアンスが生きる絶妙の組み合わせと言える。

そして後の作曲家は同じ編成で曲を書く時は、どうしたってドビュッシーの名曲を意識しないわけにはいかないのだ。そういう意味では、武満徹はドビュシーの流れを組む作曲家なので、自然にこの響きの世界に相応しい音楽を書いている。所々ドビュッシーらしいのフレーズが聴かれるのも、その流れの上にあるからだろう。

武満徹「そして、それが風であることを知った」
1992年の作品。タイトルは、アメリカの詩人、エミリー・ディキンソンの詩からとられたものらしい。幽玄で「間」の多い音楽だ。暗闇の中で切れ切れのフレーズがさまよっているような曲だが、この編成の響きのためか、不思議と親しみ易い。終始ゆったりとした歩みの中で、時間が止まったような感覚にとらわれる曲だ。

ドビュッシー「フルート、ハープ、ヴィオラのためのソナタ」
2曲目は本家本元のドビュッシー。第1楽章は遅めのテンポで静かに、神妙に始まる。クリアで奥行きの深さを感じさせる録音の良さが、演奏の繊細さを際立たせていて、細やかさ、密やかな感覚は絶品だ。ゆっくり、じっくり描かれていて、十分に音色や歌い方を吟味している演奏だった。

第2楽章も遅めのテンポでしみじみとした世界を作る、かと思ったら、結構自在にテンポを変える。速めのテンポで軽やかな疾走感を出しているところもあって変幻自在。中間部のハープのかけ上がりがある所は、音楽が突然明るくなり、きらびやかな輝きが感じられハッとさせられる。世界がパッと明るくなったようだ。その後のヴィオラのメロディも、抒情的な情感が込められていて美しかった。

第3楽章は、ヴィオラとハープの掛け合いが、不気味な音色で、ゾッとさせられるような所もあった。テンポが遅いところと速いところのコントラストが鮮やかだが、基本的に入念な表情付けがなされていて、丁寧な演奏だった。

グバイドゥーリナ「喜びと悲しみの庭」
ソフィア・グバイドゥーリナは、1931年、ソ連邦のタタール自治共和国(現在のロシア連邦タタールスタン共和国)出身の作曲家。1980年代にギドン・クレーメルに紹介される形で、アルヴォ・ベルトらと共に日本でも名前が知られるようになった。

「喜びと悲しみの庭」は、1980年の作曲。オーストリアの作家タンザーの詩と、モスクワの詩人オガノフの詩に触発されたものらしい。武満の曲にも使われていたが、ハープの弦を一時的に緩めて琵琶のような音を出したり、ヴィオラの駒の辺りを擦って音を出したりと、特殊奏法が結構使ってある。

内容は取り留めがなく、音があまり詰まってない印象。武満のような洗練した響きはなく、フレーズが次々に繋がって行く。各楽器が一人で盛り上がる所が結構あった。 トゥッティで高揚するところは野性的なテイストがあった。

その後は冒頭の静かな部分が再現され、次第に消えて行く。最後に突然人の声が入ってドイツ語で何か話して終わった。

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トレ・ヴォチ
ヴァイオリストのキム・カシュカシアン、フラウト奏者のマリーナ・ピッチーニ、ハーピストのシヴァン・マーゲンの3人のアーティストが、2010年夏にマールボロ音楽祭で出会いました。非常にパワフルな共通の声を発見した彼らは、夏を超えてコラボレーションを拡大することを決定して以来、米国、メキシコ、ヨーロッパで演奏し、独自の転写、伝統的なレパートリー、新しく委嘱された作品の多くを含む幅広いレパートリーで演奏しています。

彼らの最初の録音はECM新シリーズで、ドビュッシー、タケミツ、グバイドゥリナの作品をフィーチャーしています。今シーズン、トレ・ヴォチはアメリカのフィラデルフィアとボストン、ロンドンのウィグモア・ホール、イタリアのシエナのアカデミア・チジャーナで、日本の作曲家細川俊夫が新たに委嘱した作品「アラベスク」の初演を特集するリサイタルで演奏します。

「トレ・ヴォーチ(Tre Voci)」
①武満徹(1930~1996)
「そして、それが風であることを知った」1992
②クロード・ドビュッシー
「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」
③ソフィア・グバイドゥーリナ
「喜びと悲しみの庭」
ヴィオラ:キム・カシュカシアン
フルート:マリーナ・ピッチニーニ
ハープ:シヴァン・マゲン
収録:2013年4月ルガーノ、スイス・イタリア語放送オーディトリオ


フランセ「フルート三重奏曲」ドビュッシー「ピアノ三重奏曲第1番」トリオ・カンタービレ

Gaubert/Debussy/Francaix
Trio Cantabile
Thorofon
2002-02-25

トリオ・カンタービレによるフランス室内楽作品集。ドビュッシーの初期のピアノ三重奏曲やフランセの晩年の曲など、珍しい曲が入っている。


①ドビュッシー:ピアノ三重奏曲第1番
ドビュッシーが18歳の時に作曲した曲。長らく失われたと考えられていたが、1982年にドビュッシーの弟子であったモーリス・デュメニルの遺産から発見され、1986年に初めて出版された。

メック夫人の旅行に付き添ったり娘の音楽教師をしていた若い時の作品なので、後年のドビュッシーの作品にみられる印象派的な和声は見られない。フランス風の甘いメロディが出てくる曲で、聴いただけではドビュッシーの曲とは分からないだろう。しかし、そんなことを考えなければ、軽やかなサロン風の曲として十分楽しめる。

Vn、Va、Pの編成だが、ここではヴァイオリンをフルートに替えて演奏しており、より一層軽やかさと柔らかさが感じられた。

②フランセ:フルート三重奏曲
フランセ最晩年、83歳(1995年)の時の作品。無調に行かず、常に新古典主義を貫いたフランセらしく、20世紀後半に書かれた曲とは思えない分かり易い曲になっている。フランスのフルート作品の伝統の上に書かれていながら、フランセらしい風変わりな仕掛けがあったりして面白い。

ドビュッシー:ピアノ三重奏曲第1番/フランセ:フルート三重奏曲/ゴーベール:3つの水彩画/ロマンティックな小品(トリオ・カンタービレ)
DEBUSSY, C.: Piano Trio No. 1 / FRANCAIX, J.: Flute Trio / GAUBERT, P.: 3 Aquarelles / Piece romantique (Trio Cantabile)

ハンズ・ヨルグ・ウェグナー(Hans-Jörg Wegner):フルート奏者、1960年、ブルクヴェーデル・ベイ・ハノーバー・ゲボレン生まれ。
クリスティアン・クローカー(Christiane Kroeker):ピアノ奏者、1962年ボンゲボレン・生まれ。
グイド・ラリッシュ(Guido Larisch):チェロ奏者、ドイツ生まれ。



ドビュッシー (ノット編) 『ペレアスとメリザンド』 / ジョナサン・ノット、スイス・ロマンド管弦楽団

ドビュッシー (ノット編) &シェーンベルク : 『ペレアスとメリザンド』 / ジョナサン・ノット、スイス・ロマンド管弦楽団 (Debussy (arr. Nott) & Schoenberg : Pelléas & Mélisande / Jonathan Nott & Orchestre de La Suisse Romande) [2SACD Hybrid] [Import] [日本語帯・解説付き]
スイス・ロマンド管弦楽団
PENTATONE / King international
2021-11-17

ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」をジョナサン・ノットが組曲にしたもの。こうした編曲はラインドルフ版もあり30分弱の長さだが、ノット盤は15曲47分あるので、より多くの楽曲を入れているのだろう。残念ながらアマゾンにはなく、スポティファイで聴いている。

無料のスポティファイで聴いているので、突然ポピュラー音楽のCMが入るのが煩わしい。ポピュラーを聴いているなら気にならないかもしれないが、クラシックが突然中断してポピュラーが流れ出すのは心臓に悪い。金を払わない私はもっと悪いのだが。

ペレアスとメリザンドは、一時期ワーグナーに心酔していたドビュッシーがワーグナーの影響から抜け出て、そのアンチテーゼとしての性格と持たせているので、分かり易いメロディやアリアがない。会話が音楽に乗って淡々と進んでいくが、音楽の響きが非常に魅力的で、映像で見るといつも感動する。

これまで映像でしか見てなかったペレアスとメリザンドだが、こうした音楽だけ抜き出したCDがあるのはありがたい。映像なしに音楽だけ聴くと、会話が何を言っているか気になって音楽に集中しきれないのだ。

順序が逆かもしれないが、組曲版に親しんだ後で、ペレアスとメリザンドのCDを聴いたら頭に入り易いのではなかろうか。

Disc1
● ドビュッシー/ノット編:交響的組曲『ペレアスとメリザンド』(1902/2020)
Disc2
● シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』(1905)
スイス・ロマンド管弦楽団
ジョナサン・ノット(指揮)
録音時期:2019年6月(Disc2)、2020年11月(Disc1)
録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

ラインドルフ版には本人の録音の他に、アバド指揮ベルリン・フィルのCDもある。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲、「ペレアスとメリザンド」組曲
ベルリン放送合唱団員
ユニバーサル ミュージック クラシック
2013-09-18



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nadegatapapa

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