「ボッケリーニのメヌエット」だけが有名なイタリアの作曲家、ルイジ・ボッケリーニの弦楽三重奏曲。ボッケリーニは生前大量の曲を作っていて、「6つの弦楽三重奏曲」というセットだけでも7つもある。
ボッケリーニは作曲家であると同時にチェロの名手で、弦楽四重奏曲にチェロを加えた編成の弦楽五重奏曲を多く書いたそうだ。こちらは20セット以上あるらしい。
曲は優雅でそこはかとない抒情味を感じさせる。穏やかで平和な楽想と言えるだろう。ハイドンの様な溌剌とした所や、モーツァルトのような色っぽいところと言ったような、聴衆の耳を一瞬で奪ってしまうような強力な魅力に乏しいので、玄人受けする存在になってしまった気がする。
演奏しているラ・レアル・カマラは、若松夏美(ヴァイオリン)、エミリオ・モレーノ(ヴィオラ)、鈴木秀美(チェロ)と言うメンバー。録音も日本で行われていて、楽器の存在感をリアルに捉えた優秀録音と、緊張感の高い演奏で機器応えのある名盤になっている。
ルイジ・ボッケリーニ(Luigi Rodolfo Boccherini、1743年2月19日 - 1805年5月28日)
「6つの弦楽三重奏曲 Op.47」1793
● 弦楽三重奏曲第1番イ長調(G.107)
● 弦楽三重奏曲第2番ト長調(G.108)
● 弦楽三重奏曲第3番変ロ長調(G.109)
● 弦楽三重奏曲第4番変ホ長調(G.110)
● 弦楽三重奏曲第5番ニ長調(G.111)
● 弦楽三重奏曲第6番ヘ長調(G.112)
演奏:ラ・レアル・カマラLa Real Camára
若松夏美(ヴァイオリン)
エミリオ・モレーノ(ヴィオラ)
鈴木秀美(チェロ)
録音時期:2014年3月25-27日
録音場所:埼玉県、三芳町文化会館コピスみよしホール
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