Findhorn autumn 2009 025
















フィンドホーンにいたときに

Concious Medicine というコンフェレンスに参加したことがある。

手っ取り早く言うと自分の心が病気を作り出すのだということだ。

そこにアメリカ在住の日本人女性がいて

インタビューに答えていた。

彼女はいつも家族のために尽くしてきて

子供や夫が病気になったり具合が悪いときに

世話をしてきた。

特に夫がうつになってしまったときは

一生懸命に世話をした。

そして何年もたってから

今度は彼女がガンになってしまった。

自分の心がガンを作り出すとしたら

どうして自分がガンになったのか知りたいと

彼女は言った。

プレゼンテーターの女性(ガン経験者)

とのやり取りの中で

結局彼女は人の世話ばかりしていて

自分にかまってもらうことがなかったので

関心を集めることができる病気になってしまったのだとわかった。

病気になればみんなが心配してくれて

優しくしてくれて

みんなの関心が自分に集まるから。

かまってほしかったのだ。

これって残酷なようだけど

真実だと思う。

この彼女は日本人で

なおかつ体験週間のワークデパートメントが

クルーニーのホームケアだったので

1週間一緒に働き友達になった。

病院に行ったらもう手遅れで

あと3カ月の命ですと言われ、

「それじゃ息子の高校の卒業式に出られない。。」と嘆いていた。

彼女はコンフェレンスのあともフィンドホーンにとどまり

結局家族に囲まれてフィンドホーンで死んだ。

それが彼女の望みだったというから満足だったと思う。

でも忘れられない記憶である。

人間の心ってすごくパワフルで

病気を自分で作り出すこともできちゃうのだ。

もちろんみんななりたくて病気になってるわけではない。

遺伝とか、どうしようもない場合もある。

でも

世の中には

病気を言い訳にしている人が多くいる。

何かあると具合が悪くなる。

「私は病気なのよ。

病気なんだから優しくしてもらう必要があるの。

病気なんだから特別扱いしてもらう必要があるの。」

という人。

こういう人は病気を言い訳にしているので

治りたくないのだ。

治って普通の人になっちゃうと

みんなに優しくしてもらえない

特別扱いしてもらえないから。

でも意識的にしているわけでないので厄介だ。

件の彼女も意識的に病気になったわけでない。

息子の卒業式に出られることを切望していた。

でもかなわなかったのだ。

母親と娘の二人暮らしだったとする。

娘が旅行に行こうとするたびに母が病気になる。

これもそうである。

然しこの母親も意識的に病気になったわけでない。

心って難しい。

でも自分で病気になった原因を突き止めて

それを受け入れることで

ある程度人生が楽になる気がする。

私は身内にそういう人がいるので

もう見ているとあまりにもあからさまである。

都合が悪くなると

もしくは自分が受け入れられないことを頼まれると

病気になる。

突然ベッドから起きられなくなる。

私は、ああまたかと思うばかりである。

身体って正直である。

心と体はつながっているのだ。

何か具合が悪くなったときは

心の方にどんな問題があるのか

自分に聞いてみるのがいい。