少しずつ体調も戻り、

空いた時間にフォレスの町に行ったり

昼休みにクルーニーのガーデンに行ったりすることができるようになった。
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ただまだ疲れやすくてあまり遠くまで行けなかった。

お気に入りの散歩コースもほんの少し歩いただけで

まだ十分に回復してないことを思い知らされた。
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なんとかフォレスの町に行き

チャリティショップで自分のサイズの服を見つけた時は

嬉しかったけど、すぐに疲れてしまい

カフェに入ってケーキとコーヒーを注文しても

食べられないという始末。

もっと元気だったら

お気に入りの散歩コースをずっと歩き(2時間くらいかかる)

森に行ってお気に入りの木に挨拶したり

ビーチに行って泳ぐこともできただろうに。

身体がものすごく弱っているのを実感した。

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ワークショップのあとはオークニー諸島に行くことになってるけど

こんなんで行けるのだろうか?

ワークショップではロジャーが時々面白い話をしてくれた。

そのうちの一つが Wilko Johson についての話であった。

びっくりした。この話、私知ってる。

彼はイギリスのロックミュージシャンであり、

長年連れ添った妻をがんで亡くした2年後に

自分も治療不可能なすい臓がんにかかり、

治療を拒否して世界中をツアーで回ることにした。

医者から10カ月しか生きられないと言われたのに

2年たってもまだ生きていて、

お腹は腫瘍で大きくなっていたけど

医者が「今なら手術でとれる」と言ったそう。

生存率10%という難手術に挑み、彼は生還した。

これからまだ生きられるということがわかった途端に

彼はウツになってしまったそう。

実は私が教えている英語塾の上司が彼の友達で

彼のツアーの最中、ほとんどすべての公演に駆けつけていた。

それはロンドンだったり、エジンバラだったりするので

日本から行って帰ってくるのは並大抵のことではないが

それをやっていたのだった。

当然、私はよく彼女の代講を頼まれた。

その流れでそのロックミュージシャンの話を彼女から

よく聞かされた。

富士ロックフェスティバルにも参加したらしい。

(もちろん彼女は富士ロックに出かけて行った)

しばらくたって、私があのロックミュージシャンのお友達は

どうなりましたか?まだお元気ですか?

と聞くと、「手術して生還したのよ!」と

言う。

でも「死ぬつもりで生きていたので、これから生きるほうに

焦点を当てるのが難しい」

と言っていたそう。

う~ん、想像できないけど、でもそういうものなのかもしれない。

とにかく、ロジャーの口からその話を聞いた時は驚いた。

こういうのをシンクロシティというんだな。

はるばる日本からスコットランドにやってきて

ワークショップでその話を聞くなんて。

グループのメンバーの半数はイギリス人だったけど

誰もその話を知らなかった。

知っていたのは日本人の私だけ。

なんか意味があるのかもしれない。

自分のミッションを知り、それに邁進していれば

宇宙が助けてくれるということかな。

でもJohnsonが生還後、鬱になってしまったというのが

興味深い。

また新しい生きる目標を見つけなくてはいけなくなって

困惑しているということらしい。

人生、何が起こるかわからない。

それに抵抗するのでなくて、今自分にできるせいいっぱいのことをするべきということかな。

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