2018年09月20日

2018年、9の月

中目黒で会った、初顔の外国人。
踊りの相性がたいそういいうえ、離れぎわ "Grazie" と言われ
「イタリア語だぁー!」
大学で専攻していた私は食いつきました。
スペイン語よりはるかに分かりやすい。はず。
再度私のほうから声をかけ、踊りながら雑談をしかけようと
試みたのですが。あれ? ずいぶん忘れてる・・・
イタリア語というグラグラな地盤の上に、
スペイン語という砂上の楼閣を建てた私の頭の中。
文法もなにも、似ているだけに混ざってしまって。
そうこうするうち
″君の髪は僕とおんなじでくるくるしてるね″
と言われ、ヅラ姿の私は返答に詰まった!
これは地毛じゃない、というのと、
とっさのイタリア語が出てこないのと、二重の意味で。
やっとこさひねり出したひとことがなんともたどたどしく:

″いつの日かあなたは、私と同じ顔をした、
短い髪のチャイナ服の女に会うであろう″

・・・ノストラダムスか!

     *     *     *     *     *

歌の歌詞でもお菓子の表示でもなんでもいいので、
手元にある外国語の文章をGoogle翻訳にかけてみてください。
たちまち予言書か黙示録レベルの禍々しさがただよってきます
(『聖★おにいさん』にも、ヨハネ ー 黙示録のガチ作者 ー が
美容院のレビューを投稿するエピソードあり)。
自分の話し方もあんな感じかと思うと無口になってしまう・・・
外国語を話すうえでコワいのは、ネイティヴにはどう聞こえているか、
自分では分からないことです。
学生時代、フランス人講師から夜な夜なイタズラ電話が
かかってきました。日本語は達者な人でしたが、
フランス語独特の鼻に抜ける母音(「トレビア~ン」的な)でバレバレ。
発音のクセは矯正しようがなかったみたいです。
どんなに頑張って勉強しても、自分の言葉が舌ったらずなのか、
どこかの訛りがあるのか、使われない古くさい言回しなのか。
わからない。客観的になりえない。
自分の匂いに気付かないのと同じで(←キャーまたコワいこと言った!)

     *     *     *     *     *

翌週、自分で予言したとおり(←ふつう「予告」っていう)
カリアゲ+チャイナで再度中目黒に出かけた私。
後から入ってきた彼は、全然気がつかずにいました。
"Meglio così, più originale! こっちのほうがずっとオリジナルでいい
そりゃそうだ。
でも・・・調べたら "originale" には「本来の」以外に
「奇抜な」って意味もある!
どっちに転んでもそのとおりだから、また迷う。
どっち?


★出店のご案内:
9/25(火)Full Moon Charming Night@日暮里サルー
10/14(日)縁結びサルサ
@日暮里サルー
11/3(土)
タンゴマルシェ@赤坂PARA DOSタンゴスタジオ
11/11(日)
サルサ・デ・アサクサ@BUNKA HOSTEL TOKYO




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2018年09月13日

OTTOMANIA トルコ文化圏マニア⑦ LOKUM VE ŞERBET ロクムとソルベの日々

ばくらばトルコ食材店「ハゼルフーズ」から取り寄せた
バクラヴァ(ピスタチオのパイ・手前)、
シミット(ゴマパン・奥)、
サクランボジャム(右奥)。
頼んだのはこの3点だけなのに、
紅茶丸ごと一箱(左)おまけについてきた!
トルコのトルコたるサービス精神です。
これらをいただきつつ、週末は
『オスマン帝国外伝』の録画を楽しむのであります。
作中、後宮でロクムとソルベ=お菓子と飲み物がふるまわれるように。

この夏じゅう、日中の暑いうちはTV観ながら細かい手作業。
日本の時代劇だと「ふふ越後屋そこもともなかなか」
「お父っつぁんお粥ができたわよ」「余の顔を見忘れたか」etc.
ほぼ筋書が決まっているから、画面を見なくてもいいのですが。
『オスマン~』観ながらではまったくはかどりません。
トルコ語音声、字幕、息をもつかせぬ展開、
オリエンタルな調度・衣装・宝飾(インスピレーションの玉手箱やー)、
そして! 近年稀にみる美形。
わが家のイチオシは軍司令官マルコチョール様。
遠征先での戦闘シーンとかどうでもよくて
一瞬作業に集中するのですが、
彼の声が画面から聞こえてくるとまた中断(笑)
先の展開が待ちきれなくてYoutubeで予習したところ、
斬首を言い渡された彼がすんでのところで赦されるシーンが。
その様子を後宮の女性たちが、透かし窓一枚隔てた陰から
ハラハラ見守っていて(女性は公に姿を見せてはいけないためですが、
どうよ、これ↓。太陽を直視したら目を傷めるのと同じで、
なにかで一枚隔てないと、美貌にアテラレてしまふ
ああ奥方たちも彼をひそかに目の保養にしているのだなーと、
そして「イケメン無罪」ってこういうことなのだなーと(←たぶん違う)

マルコ時代劇マルコ現代











一方、ギリシャの漁師の家に生まれ、奴隷として連れて来られて
大宰相および皇帝の妹婿という異例の出世を遂げたのがイブラヒム
(←敬称なし。写真なし。えこひいきはななだしい私)。
他の大臣たちに「外国人のくせに出しゃばりやがって・・・」などと
ネチネチ言われていた頃はまだ同情して見ていたのですが、
栄耀栄華を極めてからの俺様っぷりがすごい。
時々一人でポエムってるなーと思うと、
自分が後世歴史書で讃えられるであろう美辞麗句を
ウットリつぶやいてたりするし。
部下や奴隷がトラブルを起こした時の怒鳴りかたたるや、
「俺の立場が危うくなるだろーがっ!」
と本性丸出し。まぁそれも今のうち。
以前、歴史上の人物「パルガル・イブラヒム・パシャ」を
ネット検索した時、その二つ名に愕然としたものです:

「『マクブル(寵愛された)・イブラヒム・パシャ』、のちに
『マクトゥル(■■された)・イブラヒム・パシャ』と称せされる」

・・・女同士の闘いはほぼ勝敗がつきましたので、
今後は『平家物語』的な目でイブラヒムを観賞したいと思います。

追記:
土曜深夜に『子連れ狼』の再放送してます!
大人の事情で、というか、まさかの「子供のほうの事情」で
もう観られないものと思っていたのに・・・
大五郎カワイイ!そして、乳母車なつかしい!(下右写真に注目)
午後の『オスマン~』大量消化→中目黒サルサ→深夜に『子連れ狼』。
ヘトヘトで週明けを迎えるのであります。目がつらい。


子連れ狼ゆきんこ











9/16(日)サルサ・デ・アサクサ@BUNKA HOSTEL TOKYO
9/25(火)Full Moon Charming Night@日暮里サルー


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2018年09月12日

こも女詠める⑭ 川辺のbeginner boy

頭ひとつ抜けて川辺のbeginner boy 心細げに我を探せり

先週末、リバーサイド・サルサに出かけました。
初めての場所・舗装むき出し・荷物はどこに、などなど
不安材料が多く、正直行くまでは少し気が重かったのです。
が、いざ出かけてみると、既に知り合いが三々五々席を確保しており、
ちゃっかり荷物を割り込ませて身軽になったとたん
ダンススペースを
にぎやかしに向かう私。
大手町のどこにリバーサイドが?と思っていたのですが、
確かに川のそばに遊歩道、こじゃれた飲食店もあり。
ビルの谷間で踊る「大手町ロマンティコ」とはまた違った趣。
ルノワールあたりの作品にありませんでしたっけ、
川べりのレストランで踊る男女の絵。
いろいろな絵の記憶が混ざっているかも知れませんが。


すみっこで遠慮がちに体をゆらゆらさせる、仕事帰りの若人。
見逃しはしません。お節介の血が騒ぎます。
まったく初めてという彼に、まずはサルサのその場ステップ。
はじめはゆっくり、2拍=1カウントで動いてみせるのが常ですが、
流れる曲の速度にも難なくついてきます。
さっきまで別世界として眺めるだけだったものが、
もう自分のものになっている。楽しそう。
「分かりやすい!」と目を輝かせてくれると、教える私も嬉しい。
あまりかかりっきりで疲れさせても悪いので
「じゃあまた。忘れた頃におさらいしましょ」
と一旦リリース。
旧知の諸兄と挨拶代わりに会場を踊って回って、
次に彼をつかまえたのはバチャータ。こちらもすんなり。
「次、メレンゲがかかったらまた」
と予告して、また離れました。
そして、それきりになりました。

リバーサイドは、あっという間に混雑。
フランス絵画というより、納涼花火大会の様相を呈してきました。
数年ぶりに会ったのに、本当に挨拶だけになってしまった人達も。
そんな中でも、踊りの輪の端に、私は必ず彼の姿を認めていたのです。
とりたてて背が高いわけでもないのに目についたのは、
きっとむこうも私を探していたからでしょう。
時々視線は合うものの、人混みに阻まれたままで。
他のお姉様がたのレクチャーを受けながら
踊っているのを見ていたけれど、それでも。

経験が浅いほど、最初の相手でなければと思い込んでしまうものです。
卵からかえった雛の刷り込みのように。
私もそうでした。初めてのソーシャルで声をかけてきた紳士に
「この素人に、なんと奇特な」
と驚き、その後もお目にかかれないものかと憧れたものでした。
同じ習うなら、あのひとから教わりたい、と。
いつしか数をこなすうち、記憶は薄れ、
そんなこともあったと今ふと思い出した次第ですが。
上手すぎて眩しすぎて、お顔もまともには見られなかった。
あれは誰だったかな。

今夜だけのお試しサルサでおわるか。
一念発起して習い始めるか。
いずれにしても、彼は私を忘れるでしょう。
いつか、軽々と私をリードできるまで上手になっても、
どこかで偶然踊ることがあっても、
ふたりとも、きっとお互いに気づかない。

まるでYumingの歌みたいな、ゆく夏の情景。


商品HP:
http://www.japan-bachata.com/shopping.html#ncy 


★出店のご案内:
9/16(日)サルサ・デ・アサクサ@BUNKA HOSTEL TOKYO
9/25(火)Full Moon Charming Night@日暮里サルー


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