
北関東甲信越6県の大学専門学校、高校が参加するの住宅系課題のコンクールです。
本年度は、実行委員長をさせていただいております。
審査委員長は、千葉学東京大学大学院工学研究科教授です。
審査前日には、「人の集まり方をデザインする」と題して、千葉学先生の特別講演会も行われます。
先日、千葉先生のところにご挨拶にお伺いする前に、ポスター写真で使わせていただいた、千葉学先生設計の「工学院大学125周年総合教育棟」を見学させていただきました。







矩形、直交、など、単純な幾何学図形の構成にまで還元された図式が背景にある建築空間。
光や風など自然の要素や、人々の活動が際立って見えました。
この同じ旅行の中で、平田晃久さんが設計した、「太田市美術館・図書館」も見学しました。






こちらの建築は、あえて矩形や直交を避けた設計。
ここまでやりきるのは、設計も建設も大変だと思われ、貴重な建築。こちらも見学出来てよかった。
どちらも素晴らしい建築でした。二つの建築の形を特徴づけている〈矩形と曲線〉、〈直交と斜め〉は、どちらがよいという訳ではなく、建築規模や周辺環境との対応の中で評価されるものだろうとの感想を持ちました。
また一方で、どちらの建築も図式的であり、その図式が、人と人、人と環境の間に様々な
関係性を生み出しています。
〈矩形と直交の図式〉が生み出す関係性、〈曲線と斜めの図式〉が生み出す関係性には違いがあるのは確かなようで、あわせて体験できて良かったと思います。
ナカノデザイン一級建築士事務所(新潟・上越市)