2020年06月

フルサット

引き続き、上越妙高駅前のフルサットの話題です。


3密を避けるということで、オープンエアな空間の価値が高まっている昨今、

フルサットの雁木下空間の活用がさらに進めばいいなと思います。

この辺では、北西の方向にある山から風が吹くのですが、

雁木下は、この北西の涼しい風を感じる事ができるような建物形状になっています。

建物の配置(航空写真参照)が、漏斗(ろうと)状になっていて、風を集めます。

そのため、建物周囲よりも、風速の速い涼しい風が、日陰の雁木下に通りますので、

涼しさを体感できるのではないかと思います。

このような、周辺環境の恩恵をうまく活かすような建物の建ち方に取り組んでます。

訪れる人に、この地域の風を感じていただければと考えてます。


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<雁木下ミニコンサートFacebook投稿より(雁木下ミニコンサートの様子)>


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<オープン時の写真>

ナカノデザイン一級建築士事務所(新潟上越)

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4年前の6月17日フルサットオープン時の写真。

開放された雁木空間に向かってコンテナの扉を開いて飲んでいる。

フルサットは、最初からNO密空間でした。

 

営業時は、箱を開く。

 

大きな箱を小さな箱に分割して、隙間に風を通し、さらに箱を開いていく。

アフターコロナは、「建物という箱の時代の終わり」という言説も聞こえてくる中で、今ま

た、見直してほしい象徴的な空間構成です。

 

そもそも、僕はNO密空間が好きでした。

たまに密な空間に出向いても、疲れて帰ってくるという人間です。

 テレワークも性に合っています。

 

都会から来て、上越妙高駅に降り立ったら、フルサットに立ち寄ってみてください。

 NO密空間あります。


ナカノデザイン一級建築士事務所(新潟上越)


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