2022年08月

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道路より盛り上がっている敷地。
しかも、南北方向に細長い形状。

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北側だけど、景色は良さそう。

町中に残る敷地の多様性を感じるプロジェクト。
概して、個性的な敷地はリーズナブルな価格で手に入るケースが多いのもメリット。

しかし、ここにうまくあてはまるプランは、ハウスメーカーや、工務店さんから無料では出てこないでしょう。

逆に言えば、我々なら、これしかないようなプランが提案できて、住宅を建てる方にも、土地の売主にも喜ばれるプロジェクトです。

町中の遊休地の有効活用という意味で、社会貢献活動のようなやりがいもあります。


ナカノデザイン一級建築士事務所



s邸

ハウスメーカーや、工務店さんが無料で提案してくれるプランは、現在分譲地などで分譲されることが多い広さの敷地にフィットするようにつくられていませんか?

リーズナブルな価格で、少し古い住宅地に残っている敷地を手に入れたとする。
その敷地は、今分譲されている分譲地の敷地より一回り大きくないでしょうか?

ハウスメーカーや、工務店さんが無料で提案してくれるプランを当てはめると、無駄な空間が残って、変ではありませんか?

こちらは、まさにそんなケースでした。四角い2階建て住宅をやめて、
写真のように、広い敷地をめいっぱい使った、中と外が豊かにつながる平屋の住宅になりました。


構造計算して、耐震等級3を取り、長期優良住宅として、無事に着工しました。


ここからは、ボヤキです。

耐震等級3で、計算するのは簡単でも、認定を取るのはすこし手こずりました。

認定をする会社もいろいろあり、構造計算を理解していないところもあるのです。
そうした会社は、普段、ハウスメーカーや、工務店さんが無料で提案してくれるような、プランを
沢山扱っているようですが、ほんの少し変わると理解できませんでした。

4号特例の廃止で、全ての住宅が構造審査必要となっても、審査できる人間がいないのではないかと、心配になりました。

構造の安全性を全く無視した住宅がなくなるのは良いが、ちょっと変わったこともやりづらくなる。悪い意味で、設計のレベルが平均化してしまうのではないか?

耐震等級3の取得も、長期優良住宅も、住宅販売業者の拍付けのような意味合いが強いような気がします。

住宅を建てる人にとって本当の意味でメリットになるような仕組みになっていないのではないでしょうか?



雁木からの入口

雁木の穴の先に、生活を支える里山のような環境が広がっている。

路地裏の畑

以前から、町の表通りである雁木町家を背後で支えている環境に興味があった。
住宅が建つ場の多様性を感じさせるプロジェクト。

石類1

里山が、かしこまった庭でないように、この場所に建つ住まいも、かしこまったものでないものにしたい。

石積みの小径

住宅建築のフェティッシュを排したようなもの。

いわゆる畑

本来なら、そうしたものを小屋というのがふさわしいような気がするけど、小屋という言葉にも、特定のイメージが付きまとっているので、こちらの意図が伝わるかどうかわからない。
とりあえず、現代の生活を満足する高性能な小屋と言ってみる。

回転

工事は着々と進行中です。

外観1

外観2

内観1

上越市大潟区に美容室「seed」がオープン セルフ仕上げでも“感動のヘアケア”体験を
(上越タウンジャーナル)


設計監理
ナカノデザイン一級建築士事務所


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