上越市が行った、金谷地区公民館新築工事設計業務委託プロポーザルコンペにおいて、私共のチームが、「優秀者」(2位)に選ばれました。提案書の内容の得点は、1位でしたが、実績点で、規模の大きな事業者に差をつけられて、総合評価は、2位という残念な結果となりました。
その、金谷地区公民館新築工事設計業務委託プロポーザルコンペの実施要綱の重要な部分に不備がありました。
プロポーザルコンペに参加した、上越市内に本社のある事業者6者が、以下の2点について、上越市長に要望致しました。
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〇参加資格や採点のルールについて、我々が理解していたルールと、教育委員会社会教育課のルールが大きく違っていたことが、私の調査によってわかりました。
プロポーザルの手続きには、透明性と公平性が求められます。参加者に疑惑を抱かせるような事が二度と起こらないように善処することを求めました。
〇比較的小規模な地区公民館の設計など、地元で活動している設計者ができることは、地元で活動している設計者活用に配慮するように市に要望致しました。
今回の要望に参加した上越市に本社のある設計事務所は、ジムリーナやガス水道局の新築工事など遥かに規模の大きな新築工事を手掛けていますし、私ですら、春日謙信交流館の設計実績があり、今回の公民館を設計するのに必要十分な経験と実績があります。
しかし、今回のプロポーザルの最優秀者は、長野市に本社のある100人を超える技術者のいる大きな組織でした。我々とは、20倍~30倍の規模の差があり、規模がモノをいう実績点数が30~40%を占めるプロポーザルの競争上ではとても有利になります。
企画提案については、私たちのチームの案が今回は一位でしたので、組織規模の差で競争に敗れたという想いがあります。しかし、今回の建物の設計の場合は、組織規模よりも重要な事があるはずです。
地元の住民に親しんで使っていただく施設は、地元の住宅や市民に親しまれる身近な建物の設計経験が豊富な設計者が設計する方が良いでしょう。
地元で建築を学ぶ学生が、上越の設計事務所では仕事が取れないからといって外に出ていってしまう。それは残念です。みんなで力を合わせて土壌を作り、上越市を盛り上げていきませんか。

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2008年竣工

上越市春日謙信交流館 2008年竣工