家守綺譚

綿貫征四郎は、学生時代の親友高堂の家の守をする事になった。
高堂は学生時代にボート部に所属しており、ボートを漕いでいる最中に行方不明となった。
高堂の両親は、家を離れ子どもの世話になることになったが、この家をなくす事は出来ない。
そこで、綿貫に家の守を頼んだのだった。
物書きで食べている綿貫にとっては嬉しい頼みだった。
家には庭園があり、数々の草花が育っている。
ここへ住むようになってから、不思議な事が起こるようになった。
人ではないもの達が現れ、また床の間の掛け軸から、ボートを漕いで高堂も姿を現すようになったのだ。

たくさんの植物の事を交えて、綿貫の生活が描かれている。
情緒豊かで気品が漂う作品だな〜という印象。
高堂と綿貫の関係が好きだな。
お互いをちゃんと理解しているのがわかる。
周りの雰囲気も凄く素敵。
こんな植物に囲まれた日本家屋に住むって言うもの、いいかもしれない。
そして、「村田エフェンディ滞土録」で土耳古に研究に行っている村田と知り合いらしい。
話のつながりが面白い^^嬉しい発見でした。
2004年の本屋大賞でも、上位に入ってます。

〈新潮社 2004.1〉H18.8.10読了