さくら

長谷川薫は22歳。家族と離れて東京で暮らしている。
その家族から、手紙が来た。
「年末に帰る」という父の手紙。
薫は2年ぶりに、実家に帰る事になった。
実家に帰ると、12歳のおばあちゃんになった犬のサクラが待っていた。
サクラを散歩しながら、兄弟で過ごした時間を思い出す。

凄く評判になった作品ですよね?
泣いた。って言う言葉も聞いたのですが。
正直私は泣けませんでした。
確かにラストは家族が1つになろうとしている姿が見えて、感動的ではあるんです。
ですが、そこまではいかなかった。
イマイチ共感できなかった・・・のかなぁ。
まず、家族との再会の時、意味深で、兄が亡くなっているって言うのを伝えているのに、お兄さんが何故死んでしまったのか。
何故お父さんが帰ってくるっていう表現なのか、わかるまでにものすご〜〜〜く読んでいかないとわからないという^^;
それが読んでいて気になったし、両親や兄弟の特徴がありすぎて、リアリティを感じる事ができなかった。
だからなのかな・・・。
ど〜も妹が好きになれず^^;
お兄ちゃんが1番リアルだったかな。頑張り屋で。
兄弟が小さいころのことや、兄弟の青春時代?のことは結構好きだったんだけど。
学生時代に対する恋愛についてや、妹マキの性格や行動がリアルじゃないから、入り込めなかったのかなぁとも思う。
うちも兄弟3人だけど、全然違うしなぁ。
ずっと入り込むことが出来ずに終わってしまった感じです。残念。

〈小学館 2005.3〉H18.9.14読了