私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
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この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・
小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。
この家は、時がゆっくり流れている。
幽霊屋敷と噂されるその家にすむ女流作家は居心地のよいこの家を愛している。
血の海となった台所、床下の収納庫のマリネにされた子どもたち・・・
いったいこの家にはどんな記憶が潜んでいるのだろう。
幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。
恩田陸が描く幽霊屋敷の物語。ラストには驚愕の書き下ろし短編が!

久しぶりの恩田さんです。
舞台は丘の上にある古い家が舞台。
そこの持ち主は何度も変わっている。
それは、その屋敷で多くの事件が過去に起こっているから。
姉妹がアップルパイを焼いていて、ジャガイモを向いている最中に何故か殺し合い、2人とも死んでしまったりとか、子供たちが無差別に誘拐されて身体をずたずたに切り刻まれて食されて、目と髪の毛だけホルマリン漬けにされていたりとか、数人の高齢者をむごい方法で殺した犯人に上がっていた美少年がその家の縁の下で自ら首を切って死んでいたり、ウサギの穴に埋まって怪我をし、それをきっかけに若い奥さんがなくなってしまったりとか。
ホラーっていうのともちょっと違うけど、背筋がぞぞっとする恩田さんらしい作品だなと思いました。
全体的にはちょっと怖かったけど、それでもいい部分もたくさんあった。
人と人とのかかわりっていいなって思った部分とか。
久しぶりの恩田作品、堪能しました^^

〈メディアファクトリー 2010.1〉H22.3.26読了