叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
著者:梓崎 優
東京創元社(2010-02-24)
販売元:Amazon.co.jp
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「砂漠を走る船の道」斉木の仕事は勤める会社は海外の動向を分析する雑誌を発行している。今回はアフリカ大陸を何日も渡り歩き、塩を運ぶ人々に同行する事になった。目的地へ向かう途中、毒の風(シムーン)に巻き込まれ、長が亡くなる。その日の夜、別の人間が何者かに殺された。
「白い巨人(ギガンテ・ブランコ)」斉木は大学の同級生だったヨースケとサクラとともにスペインに来ていた。サクラにとってはこの場所は嫌な思い出がある。かつて付き合っていた彼女と来たこの場所で、彼女がいなくなってしまったからだ。
「凍れるルーシー」今回、斉木はロシアの修道院を訪れていた。ここにはリザヴェータという女性が250年を経てもなお、腐敗せずに当時の状態を保ったまま眠っているのだと言う。
「叫び」今回、斉木はアマゾンに来ていた。アシュリーという医師とともにアマゾンに住む民族の一つデムニの人々のところへ向かっていた。苦労してそこへたどり着くと、様子がおかしい。その地域で原因不明の病魔が襲い、ほとんどの人が亡くなっているのだという。
「祈り」僕のところに森野という男性がやってくる。彼はいろんな物語を話す。ある日、彼は僕にゲームをしようと出した。「ゴア・ドア」日本語で「祈りの洞窟」と呼ばれる場所は何故、ドア・ゴアと呼ばれているのか。それを考えてみろという。

ネタバレあります。

本屋大賞ノミネート作品と言う事で気になって読んでみました。
プロフィールを観てビックリ。私と年齢が1個しか違いませんでした。もうそういう人ばっかりなんだろうなぁ。
作品はとても面白かったです。斉木という雑誌記者が世界中を旅し、その中でいくつもの事件に巻き込まれる。
世界中の国々が登場するのでそれだけで読んでいて面白かったです。それにしても7ヶ国語も喋れる斉木自体が何者?と思ったのですが^^;
斉木が探偵役なのですが、世界でおきている事件なので動機が日本じゃありえないって思うものばかりでした。でも、その国、もしくは民族の中ではそういうこともありえるのかなと思ったり。
私が好きだったのは「白い巨人」ですかね。過程と展開が良かったなと思ったので。
ただ、サクラが彼女を見つけられなかった理由がちょっと何というか・・・だったけど。
「叫び」まではハラハラしながらも面白く読んだのだけど「祈り」は読んでいて悲しかったです。森野という人物は斉木の下の名前なのか?なんてひねくれた事も考えたのですが、僕の正体はやはり想像通りでした。
これから彼はどうなってしまうのでしょう。
若くて苦労しながらも語学力を生かして頑張っている斉木をずっと読んできたので、最後は悲しさしか残りませんでした。

〈東京創元社 2010.2〉H23.4.11読了