女子漂流 ーうさぎとしをんのないしょのはなしー女子漂流 ーうさぎとしをんのないしょのはなしー
著者:中村 うさぎ
毎日新聞社(2013-11-06)
販売元:Amazon.co.jp

あたしは、世界でたった一人のあたしの味方なんだから。
浪費、整形、ホスト・・・・・・女の業を体現し続ける作家・中村うさぎと、“女戦線"からの離脱を切に願う“隠遁女子"作家・三浦しをん。ともに女子校に育ち、だけど歩んできた道は正反対。そんな2人が、長い漂流の先に見つけたものは──。
美人か、ブスか。美醜という基準は、女子の生き方をとても縛るものだよね。女子って「でも、ブスじゃん」の一言で、そこまで積み上げられてきたものが、すべて台無しにされる感ってあるから───中村うさぎ
出家制度がもっと根付いたら楽なのにって最近よく思うんです。「大変残念ですけど、モテとかそういう文脈からは脱落させていただきます」っていうことを、もっと分かりやすく、世間に示す制度があっていいんじゃないかって───三浦しをん

私は中村さんはあまり存じ上げないのですが、お二人は正反対なのだけど女子高出身だからか女性に対する事や男性について思うことは結構共通しているところがあって面白かったです。私は大学は女子大だったけど高校までは共学だったので、え、こんな感じなの?!と斬新な感情を知ることもあって新鮮でした。そして凄く明け透け^^;読んでいてひえーと思うところもあったけど、な、なるほどと勉強になったと思うことにしました…。
中村さんに共感することはあんまりなかったんですけど^^;しをんさんには結構共感できました。あ、好きな男性のタイプは真逆ですけど。
しをんさんみたいな生き方をしたいなぁと羨んだりもするんですけど、直木賞は受賞しているし作品は数々映像化されているし、凄い人なんですよね。
エッセイを読んでいると凄く親近感があるから勘違いしちゃいます。
女性って、生きずらいですよね。結婚していてもしていなくてもどちらにしても相手をうらやましいなと思う時がたくさんあると思います。それをお二人は上手く解説してくださっていたように思いました。凄すぎて引いたところもありましたけど^^;
お二人でさえ生きづらいと思っているんだから、しょうがないよね。って思うことにします。

〈毎日新聞社 2013.11〉H26.1.10読了