新世界より(上) (講談社文庫)新世界より(上) (講談社文庫)
著者:貴志 祐介
講談社(2011-01-14)
販売元:Amazon.co.jp

新世界より(中) (講談社文庫)新世界より(中) (講談社文庫)
著者:貴志 祐介
講談社(2011-01-14)
販売元:Amazon.co.jp

新世界より(下) (講談社文庫)新世界より(下) (講談社文庫)
著者:貴志 祐介
講談社(2011-01-14)
販売元:Amazon.co.jp

ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

ネタバレあります

貴志さんの作品は大学生の時に「青の炎」を読んで以来でした。
この作品もずっと気になっていたのですが読めずにいました。なぜなら分厚いから^^;
「悪の教典」も然り。
今回手にしてやっぱりもっと早く読んでいればよかったと思いました。
世界観が素晴らしい。長編作品なのに長いと感じませんでした。読む手が止まりませんでした。
もう上手く言葉に表すことができません。
とにかくすごかった。スプラッターな部分も多くて読んでいる途中気持ち悪かったこともありましたが^^;
やっぱり1番印象深いのは瞬との別れです。本当に読んでいて辛かったです。ましてや最後のあの言葉。もう涙が出そうでした。
どうして瞬がこんな目に遭わなければならないのか、辛くてしょうがなかったです。読み進めていても結構引きずっていました。
主人公の早季は、友人たちにも言われていましたが強い子でしたねー。
特別体力があるわけでも頭が良いわけでもないのだけど…何より心が強い。
人は悲しみに打ちひしがれて立ち直れないことでも早季は立ち直る。立ち向かう。
だから最後も人類最大のピンチにも立ち向かい、打ち勝てたのだと思います。
ただ、奇狼丸の最期が悲しすぎます。体当たりして自爆したようなものですよね。その方法を考えた早季がやはり強かったのかと思いました。
にしてもバケネズミの正体には衝撃でした。それを知った後にスクィーラの言葉を思い返すと凄く凄く切ないです。
もっとみんなが住みやすい世界を創るために、ほかに方法はなかったのかと思わずにはいられませんでした。
いやー…本当に衝撃でした。素晴らしかったです。

〈講談社 2008.1〉H26.4.17読了