カザアナ
森 絵都
朝日新聞出版
2019-07-05


国力は低下の一途をたどり、監視ドローン飛び交い閉息感が増すばかりの少し先のニッポン。この社会で負けじとタフに生きる女子中学生 里宇(りう)と、母&弟の入谷ファミリーは、石や虫などの自然と心を通わせられる不思議な力を持つ“カザアナ”の末裔と出会う。入谷家&カザアナたちは、不登校中の長男・早久(さく)を皮切りに様子の妙なクラスメイトや職責に悩む市役所員など、かかわった人たちをほんの少し笑顔にしていく。やがて一同は謎のゲリラ組織ヌートリアと相見え、騒動はやがて国を越え――。
作家生活30年目の想像力が大爆発。時空を越えて広がる圧倒の物語世界は、読むほどに勇気があふれ笑顔がこぼれます。純度100%のエンターテインメント小説にして、令和時代のハッピーなおとぎ話。
第一話 はじめに草をむしる/第二話 自分のビートで踊る/第三話 怪盗たちは夜を翔る/第四話 しょっぱい闇に灯る/春のエピローグ

読んでいて、恩田さんが書かれる近未来の小説みたいだな…なんて思いました。特別な力も常野物語を思い出したし…って他の作家さんの話をあんまりしちゃいけないですね。
850年に全滅させられた特殊な能力を持つ風穴たち。しかし、そこには生き残りがいた…。
カザアナの能力を持つ香瑠、鈴虫、テルに出会った里宇、早久、由阿。
入谷ファミリーとこの3人が出会ったことで、数々の難問に立ち向かっていきます。
まーとにかく入谷ファミリーが揃いも揃って破天荒^m^ここまでハツラツと果敢に色んなことに飛び込んでみたいもんです。
悪い方向へと進んでしまった日本。日本人は常にドローンで監視され、偉い人たちは皆名声ばかりを気にする世の中。こんな世界に住みたくないですね…。
この物語の設定を理解するのに時間がかかりましたし、特殊能力についても始めは分からなかったので戸惑いましたが、後半は読む手が取りませんでした。面白かったですし、章ごとにスカッとした気がします。
そして850年前の歴史が大河ドラマの「平清盛」を見ていたお陰で凄く理解できたのも良かったです^m^

<朝日新聞出版 2019.7>2019.8.18読了