エーレンフェストの下町を美しい街へと生まれ変わらせたローゼマインは、他領への影響力を強めるため、さらなる発展を目指す。
そのためには、民の協力が欠かせない。貴族との壁を壊すため、彼女は自ら活発に動き回る。直轄地の印刷工房の視察や、染め物コンペの開催による職人の発掘、図書館建設計画の妄想(?)などなど。複雑な領地問題が絡む兄の結婚式では、不穏な旧ヴェローニカ派への警戒も必要に。領地内の派閥争いは激しさを増していく。
季節が冬の到来を告げる頃、貴族院では二年生が始まるのだった。
ついに5周年! 騒動続きで忙しすぎるビブリア・ファンタジー最新刊!

貴族院2年生になった物語なのかと思ったら、その前の諸々の方が長かったですね。
挿絵にあった通り、気をつけなければならないアーレンスバッハから2人の花嫁がやってきましたね。
しかもそのうちの一人はローゼマインの兄、ランプレヒトの花嫁アウレーリア。最初から最後までずーっとヴェールをしていて顔が見えないというのが本当に怖いですね^^;
結婚するまで割と不遇な生活を強いられていたアウレーリアだから誤解されないようにヴェールをかぶっていたのだけど、それが逆にエーレンフェストになじみたくないアピールだと捉えられるなんてうまくいかないですね。
でも、派閥は基本的にどうでもいい←ローゼマインが色々と提案したことでそのお互いの誤解が解けて良かったです。アウレーリアとローゼマインは良い関係を築いていけそうで良かったです。
旧ヴェローニカ派の大人たちは元平民のローゼマインを毛嫌いしているけど、その子どもたちはローゼマイン自身をちゃんと見て判断しているのが良い傾向だなと思いました。遠い未来の話になるかもしれないけど、国の中での派閥は無くなっていくかもしれないですね。無くなっていったらいいな。平民への態度ももっと変わっていったらいいなぁ。読んでいても何だか嫌な気持ちになりますよ…
恋愛模様でいったらダームエルに思いを寄せているフィリーネが可愛かったです。周りからはバレバレなんでしょうね。でも、本人は気付いていない。ダームエルが鈍くて良かったですね←
フィリーネが最後にダームエルに言った言葉、私もニヤニヤしちゃいました。フィリーネが成人するまでダームエルが結婚しないと良いですね^^
そして表紙の絵にお母さんとトゥーリが書かれているので結構絡みがあるのかなと思っていたのですが、惜しかったですね〜。トゥーリとの会話はちょこちょこあったけど、お母さんは惜しかった。
でも短編を読んで、お母さんの強さを感じました。男の人にすごまれても、愛する人のために努力して頑張る姿、凄くかっこよかったです。カミルが構ってほしいとせがむところにお父さんが気を遣ってお母さんを応援している姿もかっこよかったです。「結婚相手は自分のやることを応援してくれる人を選ぶと良い」という言葉にめちゃくちゃ重みを感じました。はい、そうします←今度こそ、お母さんがローゼマインの専属になれると良いなぁ。
そして貴族院2年生になり、王族としてヒルデブランドがやってきましたけど、シャルロッテとローゼマインを間違えているというのは今後の何かの布石になったりするんだろうか…
そこらへんも楽しみに今後も読んでいきたいと思います。

<TOブックス 2018.12>2020.2.14読了