苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

乙一

ダンデライオン 中田永一4

ダンデライオンダンデライオン
著者:中田 永一
小学館(2018-10-25)
販売元:Amazon.co.jp

「くちびるに歌を」以来7年ぶりの長編小説
11歳の下野蓮司はある日、病院で目覚めると大人の姿になっていた。20年の歳月が流れていた。そこに恋人と名乗る西園小春が姿を現す。子ども時代と大人時代の一日が交換されたのだ、と彼女は話した。
一方、20年後の蓮司は11歳の自分の体に送り込まれていた。ある目的を達成するために、彼は急いでいた。残された時間は半日に満たないものだった--。
ミリ単位でひかれた、切なさの設計図。著者だからこそできた、完全犯罪のような青春ミステリーの誕生。

「くちびるに歌を」からもう7年も経つんですね…。その事実にまず驚きました^^;
内容はあまり知らないで読み始めたのですが、中田永一名義というだけで安心して読めました←
タイムパラドックスにより11歳と31歳の蓮司が1日だけ入れ替わります。その1日の出来事がきっかけで小春に出会い、20年間『観測済み』の人生を送ります。
大きな一つの目標を持って蓮司の秘密を知る人たちは生きていきます。そしてその日がやってきます。20年間は綿密に生きてきたのだと思うけど、殴られて31歳に戻ってくる理由までちゃんと考えていた方が良かったんじゃないかと思いました^^;誰かに殴られて31歳の身体に11歳の自分が入る。そしてまた頭に衝撃があって戻ってくる。その2回目の事を誰か考えなかったのかなぁ…なんてところばかり気になりました。
それでも中田さんなので。少しグロテスクなところもありましたが、最後まで優しい物語でした。
あとはお兄さんがちゃんと知らない未来の世界で生きていけるのかなぁと心配になったりしました^^;もう大人だから大丈夫だとは思うけど。

<小学館 2018.10>H30.11.13読了

私の頭が正常であったなら 山白朝子5

私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)
著者:山白 朝子
KADOKAWA(2018-02-10)
販売元:Amazon.co.jp

突然幽霊が見えるようになり日常を失った夫婦。首を失いながらも生き続ける奇妙な鶏。記憶を失くすことで未来予知をするカップル。書きたいものを失くしてしまった小説家。娘に対する愛情を失った母親。家族との思い出を失うことを恐れる男。元夫によって目の前で愛娘を亡くした女。そして、事故で自らの命を失ってしまった少女。わたしたちの人生は、常に何かを失い、その哀しみをかかえたまま続いていく。暗闇のなかにそっと灯りがともるような、おそろしくもうつくしい八つの“喪失”の物語。

「世界で一番、短い小説」「僕」と千冬は突然男の霊を見るようになる。男の正体は何なのか、2人は調べ始める。タイトルの短い小説は初めて知りました。短いけど、切なくて深い気がしました。男の正体が分かり、どうして2人には見えたのか、分かった時はなるほどと思いましたけど読んでいるこちらも、ちょっとうえっとなりました^^;とてもクールな千冬でしたけど、最後はクールでもやっぱり傷ついているし癒されもするんだなと思いました。
「首なし鶏、夜をゆく」悲しいお話でしたね…。首が無くなっても動き回る鶏京太郎、叔母にいじめられている風子。最後が可哀想すぎました。
「酩酊SF」Nの彼女は酩酊状態になると過去と未来が行き来する状態になるらしい。Nの彼女が見たNの顛末。悲しかったですね。やっぱり未来なんて見えない方が良いんですよね。
「布団の中の宇宙」Tさんが10年のスランプの末に再び新刊を書いた。その理由は中古の布団を買ったことだった。これは私はホラーだとしか思えなかったのですが…怖い。女性と旅に出たかもしれないし、何かに食べられちゃったかもしれないですよね…。
「子どもを沈める」かつての仲間3人がしてしまったことを自分もしてしまうのではないかと怯えていたけど、それでも旦那さんも素敵で、良いお話でした。カヲルが子どものために咄嗟にした行動。その本能にカヲルは自信が持てたし、ちゃんと罪を償おうと思えたんじゃないかなぁ。何となくだけどこれからは子どもの顔もちゃんと2人にも似てくるんじゃないかなと思いました。面影は残るのかもしれないけど。
「トランシーバー」「メアリー・スーを殺して」に収録されていたので既読でした。天災によって家族を失った男。始めは見ていられなかったけど、少しずつ変わっていき、また恋をして結婚をして子供ができた。それでいいのだと思います。きっと、奥さんも息子さんも喜んでいるはずです。
「私の頭が正常であったなら」夫から毎日暴力、暴言を受け、最愛の娘を目の前で殺されて、それで正常でいられるわけがありません。でも正常ではなかったから、別の命を救うことができたのかもしれないですよね。切ないけど少し救われた物語でした。でも、どちらもあってはならないことですけど。
「おやすみなさい子どもたち」この作品だけちょっと毛色が違う物語でしたね。でもこういう作品も好きです。自分が死んでしまうのに、他の子供たちの事だけ心配しているアナが本当に天使のようでした。彼女の選んだ道は必然だったのだろうと思います。この作品が最後で良かったです。

<角川書店 2018.2>H30.3.21読了

私のサイクロプス 山白朝子4

私のサイクロプス私のサイクロプス
著者:山白 朝子
KADOKAWA/角川書店(2016-03-31)
販売元:Amazon.co.jp

出ては迷う旅本作家・和泉蝋庵の道中。荷物もちの耳彦とおつきの少女・輪、三人が辿りつく先で出会うのは悲劇かそれとも……。怪談専門誌「幽」の人気連載に書き下ろし「星と熊の悲劇」を加えた九篇の連作短編集。

まさか続編が出るとは思いませんでした…。っていうか怖さと気持ち悪さが増してますね…。あー気持ち悪かった…。
「私のサイクロプス」蝋庵先生や耳彦とはぐれてしまった輪。輪を助けてくれたのは人の4倍ほどある一つ目の大男。何だか…嫌な予感がしたんですよねぇ…。「フランケンシュタイン」の怪物を思い出すような…。ただ、人と話がしたかっただけなのにね…。
「ハユタラスの翡翠」地元の人たちが翡翠が落ちていても持って帰らないようにと言われたにもかかわらず指にはめてしまった耳彦。相変わらずな奴ですねー。地元の人たちが良い人で良かったですよ。
「四角い頭蓋骨と子どもたち」いやー…子供たちが可哀想すぎました。遠い昔に障害をもって生まれてきた子供を見世物小屋に売っていたというのはなんとなく聞いたことがありましたけど…。妊婦にさせたことは許せないです。
「鼻削ぎ寺」いやー…読んでて吐きそうになりました…。いくら耳彦でもこんなことまでされる筋合いはないですよねー…。いやはや。いつ先生が助けてくれるんだろうと思ったらわりかし自力だったんでびっくりしました←
「河童の里」実際に河童伝説がある地域があったりするからそんな微笑ましい感じなのかと思ったらなかなかおぞましかったですね…。耳彦はもうなんというか懲りない奴ですねー。
「死の山」決して何があっても振りむいてはいけない目隠し山。そこをそ知らぬふりをして通り抜ける3人。途中であれ?と思いましたが、一体いつからだったんだろう。すっかり騙されました。その人はずっと出ることが出来ないんでしょうか…切ないですね。
「呵々の夜」またしてもはぐれてしまった耳彦が一晩泊めてもらおうとお邪魔した民家で両親と息子がどの話が一番怖いか教えてほしいと言われ、怖い話を聞くことに。怖い話も怖かったけど、耳彦が脱出したのにまたこの家族が現れたり、息子が好きだったものがもうひたすら気持ち悪かったです…。
「水汲み木箱の行方」体の弱い妻と幼い子供を置いて事故により死んでしまった男が家族に託したものはとても切なくてでも温かいものでした。耳彦も多少は悪いのかもしれないけど、でも女将さんは自業自得かなぁ。短編の中で1番怖くなかったかも…。そういう基準もおかしいけど^^;
「星と熊の悲劇」こちらだけ書き下ろしだったんですね。またしても山の中で迷ってしまった3人。山奥には道に迷った人たちだけでできた村がありました。そこで出会った湧水という女性。耳彦の自意識過剰はどうしたもんかと思いましたけど←でも結末はあまりに切なかったですね。三毛別羆事件を彷彿とさせるような…怖かった…。
蝋庵先生のお父さんの謎、本当だとしたらこの極度の迷い癖も納得です。風貌もどことなくイメージできてしまうかも。
それにしても蝋庵先生の生業が紹介されるたびに温泉地の本じゃなくて怪奇本出したほうが売れるのではないか?って突っ込みましたよ…。
そして今回もスピンは髪の毛のように細いですね。前回髪の毛にまつわる怖い話が出てきてそれを思い出しましたよ…。

<角川書店 2016.3>H28.5.11読了

私は存在が空気 中田永一5

私は存在が空気私は存在が空気
著者:中田永一
祥伝社(2015-12-11)
販売元:Amazon.co.jp

存在感を消してしまった少女。瞬間移動の力を手に入れた引きこもり少年。危険な発火能力を持つ、木造アパートの住人…どこかおかしくて、ちょっぴり切ない、超能力者×恋物語。恋愛小説の名手が描く、すこし不思議な短編集。

中田さんの作品久しぶりですね。
タイトルが強烈でなんだなんだと思いましたが^^;やっぱり爽やかで素敵なお話でした〜。中田さん名義は安心して読めます←以下独断と偏見の感想です。
「少年ジャンパー」
自分が醜い顔に生まれたからといじめられひきこもりとなった少年。
1人の先輩と出会ったことで少年は変わっていきます。
瞬間移動の能力羨ましいなー。行った事があるところ限定と言えど羨ましい。
少年がサンフランシスコからグランドキャニオンまで旅をする姿がとてもかっこよかったです。私は位置関係はいまいちわからなかったんですが遠いということは分かって←これはかなりの人生経験になったんじゃないかなと思いました。
ラストも爽やかで素敵でした。
「私は存在が空気」
このお話に出てくる少女は自分の姿をドラえもんに出てくる石ころ帽子のように気配を消すことが出来るという能力を持っています。その能力の身に付き方が可哀想すぎました。
にしても展開が意外でびっくり。少女の能力が生かされて良かったし、友達との関係も良かったです。
「恋する交差点」
ショートショートっていうくらい短かったですね。ちゃんと手をつないでいるはずなのに交差点で人ごみの中を歩くと手が離れてしまうという話。
結婚できるのか不安を感じて2人は渋谷のスクランブル交差点へ行きます。
最後の2人が可愛かったなぁ。幸せになってねと思って読み終えました。
「スモールライト・アドベンチャー」
名前のまんまスモールライトを浴びて体が小さくなった男の子の冒険話。にしても小さい体で出かけようというのが勇ましいですねー。動機は不純でしたけど^^;
でも転校生の女の子を救えてよかった。
「ファイアスターター湯川さん」
両親がいない貧乏学生の俺は叔父にあるアパートの管理を任される。そこへ引っ越してきたのが湯川と言う女性。この女性はパイロキネシスと言う能力を持っていた。
この話が一番ドキドキしたかなー。でも管理人さんと湯川さんの関係も良くて、進展してほしいなぁと思ったのだけど…。湯川さんはなかなかのキャラクターでしたねー。境遇は可哀相だけど強くて勇ましい。望んだものではないのだとしても。
アパートの他の住民も好きでした。
「サイキック人生」
生まれつき透明な腕を持っていて自分の意思ひとつで動かすことが出来る能力を持つ少女の話。その能力がばれてしまったらその人を殺さなくてはならないという危険な能力でもある。
クラスのみんなを驚かしたくだりはおいおいと思いましたけども^^;蓮見君のお母さんにしたことは良かったのかなと思います。妹さんも許してくれたようだし。
そういえば蓮見君が襲われかけた事件は犯人誰だったんだろ。どちらにしても怖いなぁ。

<祥伝社 2015.12>H28.1.19読了

花とアリス殺人事件 乙一 岩井俊二4

花とアリス殺人事件花とアリス殺人事件
著者:乙一
小学館(2015-02-09)
販売元:Amazon.co.jp

石ノ森学園中学校に転校してきた有栖川徹子(通称:アリス)。
しかし、転校早々クラスメイトから嫌がらせを受けるようになる。彼女の席に呪われた噂があるようだ。そんなある日、アリスは、自分の隣の家が『花屋敷』と呼ばれ、怖れられていることを知る。
彼女は、ある目的をもって花屋敷に潜入するが、そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称:花)だった。

映画の原作なんですね〜。乙一さんこんなお仕事もされているんですね^^
私は映画はどちらも見たことがないので先入観なしで読みました。
嫌がらせが最初に始まって読まなきゃよかったかななんて思いましたけども、アリスが強いですね〜。気持ちも体力も強いです。立ち向かっていく姿が逞しいです。
アリスがいじめられることになった元凶の隣の家に住む女の子と関わったことでアリスの環境も変わっていきます。
そんなに大きなことがあるわけではないんだけど、青春の1ページということで良かったのでは^^
オリジナルの乙一作品も読みたいなー。

〈小学館 2015.2〉H27.3.24読了

Arknoah 1 僕のつくった怪物 乙一3

Arknoah 1 僕のつくった怪物Arknoah 1 僕のつくった怪物
著者:乙一
集英社(2013-07-05)
販売元:Amazon.co.jp

父親を亡くした兄弟・アールとグレイは、不思議な世界『アークノア』に迷いこんだ。そして2人は出会う。世界を破壊するべく現れた、恐ろしい怪物と。乙一とtoi8のイラストでおくる、シリーズ第1弾!

乙一名義の作品を読むのが久しぶりな気がします。
そして今回は児童書。以前「銃とチョコレート」も出されているので児童書と言えど乙一なんだろうなぁと思ったらやっぱりそうで。
死の描写がグロテスクで、弟の口調が本当にイライラして。いろんな意味で読むのが辛かったです。まあそこらへんも全部乙一さんっぽいといえばぽいのですが。それもちゃんと予想したうえで読んだんですけどねぇ^^;
展開も色々あって面白かったのですがでもちょっと長かったかな。といいつつもまだ続くのですが。
ちゃんとお母さんの元へ帰れるのか気になるので、続編も読んでいきたいと思います。

〈集英社 2013.7〉H25.8.2読了

エムブリヲ奇譚 山白朝子5

エムブリヲ奇譚 (幽ブックス)エムブリヲ奇譚 (幽ブックス)
著者:山白 朝子
メディアファクトリー(2012-03-02)
販売元:Amazon.co.jp
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社寺参詣や湯治のため庶民は諸国を旅するようになった。旅人たちは各地の案内をする道中記を手に名所旧跡を訪ね歩く。『道中旅鏡』の作者・和泉蝋庵はどんな本でも紹介されていない土地を求め、風光明媚な温泉や古刹の噂を聞いては旅をしていた。しかし実際にそれらがあった試しはない。その理由は蝋庵の迷い癖にある。仲間とともに辿りつく場所は、極楽のごとき温泉地かこの世の地獄か。江戸――のような時代を舞台に話題の作家・山白朝子が放つ、奇妙な怪談連作。
「エムブリヲ奇譚」和泉蝋庵と共に旅をしていた耳彦は旅先でエムブリヲを見つける。成り行きで引き取ることになる。母親から切り離されたエムブリヲは通常すぐに息絶えるのだが、なぜかずっと死ななかった。
「ラピスラズリ幻想」輪という少女は何度もこの世を生まれ変わって生きている。老婆から決して自分で死んではいけないと言われていた。
「湯煙事変」ある温泉に入りに行った人は戻ってこないと言われている。耳彦は蝋庵の命により浸かりに行く。そこにいたのは、小さなころに死んだはずの幼馴染ゆのかがいた。
「〆」例によって例のごとく道に迷った蝋庵と耳彦。耳彦は泊めてもらうことになった村での食べ物、飲み物全てに人の顔が写っているように見え、何も手に付けられなくなる。
「あるはずのない橋」2人が旅をしていると橋を見つけ、地元の人に何という橋か聞くとそこに橋はないという。昔はあったのだが崩れたという。その日の夜、耳彦は見えた橋へ向かおうとすると老婆がいた。その橋の見える場所へ連れて行ってほしいという。その橋が崩れたことで子供を失ったのだという。
「顔なし峠」道に迷った二人はようやく見つけた村で泊めてもらう事に。そこに住む人たちは耳彦を見て一様に驚き、避けている。この村で亡くなった人物とうり二つなのだという。
「地獄」2人が道を歩いていると山賊が現れ蝋庵は崖から落ち、耳彦は連れ去られた。耳彦は穴に閉じ込められるがそこには先客の若い夫婦がいた。
「櫛を拾ってはならぬ」耳彦は旅をしてきた蝋庵の話を聞いた。今回同行した若い荷物持ちが不審死をとげたという。
「「さあ、行こう」と少年が言った。」私は嫁ぎ先で酷い扱いを受けていた。ある日偶然道に迷った少年が現れ、私に文字を教えてくれるようになってから、それだけが楽しみだった。しかし、その楽しみは唐突に奪われる。私の行動を不審に思った夫たちが私たちにあらぬ疑いをかけたからだ。

山白朝子さんの新刊です。
以前読んだ「死者のための音楽」がとても好きだったので、今回も楽しみにしていました。きっと怖いんだろうなと思ってビクついていたのだけどそれでもやはり面白かった。
面白いと一言で片づけるにはそうは言えない辛く悲しいものも多々ありましたが、その展開や顛末がまたやはり面白くて。流石だなぁと思います。
全ての作品がぞぞっとするのだけど、1作1作の怖さが違うと言いますか・・・よくこれだけ怖い展開が書けるなと驚きます。
私はほぼ通勤中しか読まないから良かったけど、この本はきっと夜に読んだら怖くて夢に出てくるかもしれません^^;
お話によっては結構スプラッタなものもあったので…
それでも大満足の作品でした。
オススメをつけたかったけど、やっぱり内容が怖いからそれはやめておきます^^;
「エムブリヲ奇譚」表題作。エムブリヲの存在は想像すると怖いけど、それでも何だか赤ちゃんのように可愛い印象を受けました。耳彦と離れるとき読んでいても少し切なくなりました。
「ラピスラズリ幻想」読んでいて昔のドラマ「君といた未来のために」を思い出しました。まあ、内容は全然違うのだけど、同じ時代をぐるぐる生きるというところで。輪の選択には驚いた。でも、ああやって食い止めるしか術はないですよね。
「湯煙事変」とても切ない話でした。これは怖くなかったかな。ゆのかに対する耳彦の切ない想いが伝わってきました。ゆのかのことをちゃんと思いだせたことが報いだったのかなと思います。
「〆」なんとまあ・・・^^;蝋庵のように気にしなければいいのに気にしてしまって最後の極限状態の時にした行動。どっちが正しかったのかはわかりませんけど、人間追いつめられると何でもしちゃうんだなと思いました…。
「あるはずのない橋」素敵なラストになるんだろうと思っていたらまさかあんなことになるとは。極限状態に陥った耳彦が最後にした行動。耳彦の恩が仇で返されたような…耳彦もただ老婆のことを考えてやっただけなのにね。
「顔なし峠」耳彦は喪吉として生きていった方が幸せだったのか、それは分からないですけど、耳彦の存在があの家族を少しだけでも幸せにしているんだって考えるだけでちょっと前向きになれました。
「地獄」これが一番スプラッターでした^^;怖かった〜…。色々展開がありすぎて、そして最後までグロテスクで、参りました。凄いわ〜…。
「櫛を拾ってはならぬ」これも気持ち悪かったかなぁ。私は髪が短いから想像があまりできないのだけど、実際に長い髪がそこらじゅうに落ちていたらって考えたらこれからはぞぞっとするかも。
「「さあ、行こう」と少年が言った。」嫁ぎ先の家族たちの仕打ちがあまりにもひどくてイライラしてました。でも、少年が来たことで変わっていくのが読んでいても伝わってきました。少年の正体はすぐに分かったけど、彼の境遇が分かって良かったです。最後の展開にはドキドキしたのに、彼の放浪癖が邪魔しましたね。楽しみにしていたのに!

<メディアファクトリー 2012.3>H24.4.12読了

くちびるに歌を 中田永一5

くちびるに歌をくちびるに歌を
著者:中田 永一
小学館(2011-11-24)
販売元:Amazon.co.jp
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書店員さん大注目作家・中田永一最新作!
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。
一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。

久しぶりの中田さんの新刊!っていうか乙一さんの新刊!(言っていいんですよね、もう)
中田永一名義の作品は甘酸っぱくてちょっと切ない可愛らしい作品が多いので好きです。
今回もそうでしたね〜。主人公が15歳というだけで何だか甘酸っぱい気がします。
うちでは弟が高校生の時に合唱部だったのと、母が小さい頃から合唱をしていて好きだという事でNコンの存在は知っていました。
課題曲は実際にアーティストが書かれた曲が多いですよね。
この作品での課題曲は「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」2008年の中学生部門の課題曲でしたよね。私もテレビ越しでですけど合唱を聞いていました。
この曲を聴くと私絶対泣いちゃうんですよね^^;アンジェラ・アキさんが歌うのもそうですし、合唱でも。ちゃんと最後まで聞けなくて^^;
本当に素敵な曲。その歌詞がこの物語にもちゃんと反映されていたなと思います。
始めは空気のように目立たない存在だったサトルが変わっていく姿やナズナのトラウマがなくなっていく姿。
友情って、歌の力って凄いなって読んでいて思いました。
合唱部の人たちの15年後の自分へあてた手紙も素敵。きっと素晴らしい大人に成長しているんだろうなって思います。
ただ残念だったのは自由曲の歌詞が一切登場しなかったこと。オリジナルなんだからどんな曲なのかなって思っていたんだけどワンフレーズも出てこなかったのが残念だったかな。
青春だなぁ…

〈小学館 2011.11〉H23.12.29読了

死者のための音楽 山白朝子5

山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽ブックス)山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽ブックス)
著者:山白 朝子
メディアファクトリー(2007-11-14)
販売元:Amazon.co.jp
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「長い旅のはじまり」川に溺れた娘を抱えた母親が和尚の元へ供養して欲しいとやってくる。和尚はここにかつて住み、川に溺れて死んだ親子の話を始める。旅をしていた父娘は盗賊に襲われ父は死に、娘は重症を負った。娘は自分の名前を思い出すことが出来なかったが、父の名前、そして自分を襲った事件に関しては覚えているのだと言う。和尚はお宮と名づけ、寺に住まわせることにした。
「井戸を下りる」幸太郎の父は高利貸しを行っており、近所で逆らうものはいなかった。その父の元放蕩息子にそだった幸太郎は父が大事にしていた壺を売ってしまう。父に怯えた幸太郎は井戸に隠れる。井戸の中には色が白くて美しい雪と言う女性が住んでいた。
「黄金工場」僕の家の近所には千絵ねえちゃんが住んでいた。ねえちゃんは工場で働いており、休みの日になると化粧をしてバスに乗って都会へ行く。工場の裏で、僕は金色に光る虫を見つけた。しかし、それだけではなかった。その界隈に落ちている虫は全て黄金色に輝いていた。
「未完の像」ある日、仏師として弟子入りさせてくれと少女がやってきた。彼女は殺人を犯しており、人が探しているから時間がないのだと言う。師匠はその場におらず、私は追い返そうとした。しかし少女は師匠を待つ間にキレイな鳥を彫った。
「鬼物語」その地では桜が赤く咲く。そこに住む人々は戦で死んだ兵士たちの鎧刀を剥ぎ取りお金を作っていた。花見をしている時に鬼が現れ、人を簡単に殺していく。
「鳥とファフロッキーズ現象について」私は父と2人で暮らしている。ある日、1羽の鳥が怪我をしていた。2人は動物病院へ行き、手当てをしてもらうが、その鳥が何の鳥なのか分からない。2人は鳥の怪我が回復するまで飼う事にした。その時名前は付けなかった。分かれるときに辛いからだった。
「死者のための音楽」美佐の母親は小さな時から耳の聞こえが悪い。10歳の時に溺れかけ、生死をさまよっている時にとても心地よい音楽を聴く。その音楽の正体は何なのか、たくさんの音楽を聴いて探し続ける。

山白朝子の正体が乙一だということをブログのお友達様に教えていただき、また私が読んでいないけど山白朝子は乙一なんですよ〜とブログのお友達様にお伝えしたのにもかかわらず、私はしばらーくこの作品を読めずにいました。手元にはずっとあったんですけど^^;
関わった皆様ごめんなさい。ようやく読みました。
この本の帯、乙一さんが書いてたんですね^^;
「これは愛の短編集だ」って自分の作品に対して言っていました^m^自作自演なのか自画自賛なのか。でも、強烈な宣伝にはなりましたよね。きっと。
乙一さんらしいのからしくないのか、それは良く分からないですがどの作品も面白く読みました。
「幽」って言う雑誌は怪談専門誌のようですが、それほど怪談と言う気はしませんでした。ちょっとグロテスクなものもありはしましたが。
本当に、様々な愛がちりばめられた作品だったと思います。
私が特に好きだったのは「長い旅のはじまり」です。
始めに読んだから印象に残っているのかもしれません。娘とその息子の物語が切なかった。息子は生まれ変わりだったのでしょうか。
最後、ちょっと救いがあったのもよかったです。
「黄金工場」が1番グロテスクでしたね〜。いや〜気持ち悪かった。人間関係も。あのあとどうなるんだろう。あ〜怖い怖い。
あとは「鳥とファフロッキーズ現象について」も好きです。
愛情に人も鳥も関係ないのかな。鳥の愛情はちょっと強引さもあったけど、愛情ゆえの行動だったんですよね。そして鳥は真相を知っていた。それがなんだか哀しくて切なかったです。
やっぱりクオリティが高かったです。これは新人だと思ったら度肝を抜かれていたと思います。乙一さんだと分かると、やっぱりなと納得。面白かったです。

〈メディアファクトリー 2007.11〉H23.8.11読了

箱庭図書館 乙一5

箱庭図書館箱庭図書館
著者:乙一
集英社(2011-03-25)
販売元:Amazon.co.jp
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少年が小説家になった理由。コンビニ強盗との奇妙な共同作業。ふたりぼっちの文芸部員の青くてイタいやりとり。謎の鍵にあう鍵穴をさがす冒険。ふと迷いこんだ子どもたちだけの夜の王国。雪の上の靴跡からはじまる不思議な出会い。集英社WEB文芸「RENZ ABURO」の人気企画「オツイチ小説再生工場」から生まれた6つの物語。
「小説家のつくり方」
山里秀太は小説家だ。取材の中で何故小説家を志したのかを聞かれる。どこへ行くにも本を持ち、読み出すと止まらなくなる活字中毒の姉がいるのも影響しているが、小学生の時に担任だってH先生へ小説を書くようになったのがきっかけだった。
「コンビニ日和!」
島中ちよりと先輩はコンビニのレジに立っていた。閉店間際に強盗が入ってくる。2人はどうにか強盗を落ち着かせようと言葉を交わす。どうにか和解成立しかけたとき、客として警察が来店してきた。
「青春絶縁体」
僕は高校生になって文芸部に足を踏み入れた。部室には一つ年上の小山雨季子がいるだけ。僕は部室に入って早々辛辣な言葉を投げつけられる。しかし、僕も言葉を返すことが出来た。しかし、僕はクラスで1人浮いていた。自分に自信がなく、話しかける勇気もなかった。
「ワンダーランド」
高田少年は先生からも家族からも真面目な少年と捉えられている。あるとき、鍵を拾い、その鍵がどこに合うのか探すのが暇つぶしの一つとなった。
「王国の旗」
小野早苗は何者かに誘拐され、車のトランクの中にいた。車が止まり、早苗は外へ出た。ここがどこなのかと彷徨っているとミツと名乗る少年が現れる。少年についていくと古びたボウリング場に着いた。そこには、小学生くらいの子供たちが大勢いた。彼らは昼間は子供として普通に過ごし、両親が寝静まると家を抜け出し、ここで子供たちと過ごしているのだと言う。
「ホワイト・ステップ」
近藤は新年を迎えても、1人で過ごしていた。外を歩いていると誰もいないのに自分以外の足音が聞こえる。雪に文字を書くと相手にも通じたらしい。相手も返事を書いた。姿が見えないが雪に文字を書くと双方に見えるらしい。近藤は平行世界なのではないかと思い、相手に自分の住む場所へ行ってほしいと頼む。

小説とあまり関係のない話ですが、乙一さんは去年の12月にお子さんが生まれたそうですね。おめでとうございます。そして、今はオムツ替えに奮闘しているそうです。
「箱庭図書館」が出版される事になって、これで妻と子供を養えますってことをおっしゃっていました。いや、真面目に書けば安泰だと思いますけど。と、失礼な事を言ってみる。
本当に久しぶりの乙一作品。まあ、完璧全て乙一作品という本ではありませんでしたが、それぞれ乙一らしさが出ていて私はとても満足でした。
「小説家のつくり方」「青春絶縁体」「ホワイト・ステップ」が好きでしたね〜。痛切な系と言われる乙一らしさが出ていた作品だと思いました。
不意を衝かれたのは「コンビニ日和!」かなぁ。でも乙一って言うよりは、伊坂さんっぽかったかも。乙一さんならもっとグロテスクなものへ変貌するような気がしたので^^;でも、面白かったんですよ。好きです。
「小説家のつくり方」も「青春絶縁体」も、痛いところが好きです。学生の頃の人と関われない虚しさや葛藤が凄く伝わってきます。小山先輩の「教室にいるときのみっともない自分をあんたにだけは見られたくなかったんだ」って言う言葉には、何だかきゅ〜んとして先輩を抱きしめたくなりました。
「ホワイト・ステップ」はスニーカー文庫で出ていた乙一さんの作品を彷彿とさせる感じでしたねぇ。「君にしか聞こえない」みたいな感じでしょうか。素敵でした。
どの作品にも登場する潮音さんが良いですね。本当の活字中毒ですね。尊敬します。私は潮音さんのようになりたい。(止めといた方が・・・)
潮音さんが無理矢理登場した感じだった作品もありましたが、どの作品もキーマンとなっていますよね。最後の作品では何だか素敵な事が起こりそうで思わずニマニマしてしまいました^^
最後にボツとなってしまった作品の話を乙一さんが解説しています。どう自分が作品を変えて創り上げたのか分かるのでそれも面白かったり。
「自分は別名義でラブコメの小説も書いているんですが」って書いてるのに反応しました。中田永一はラブコメなのか・・・確かに。
乙一=中田永一と言う噂があるがどうなんだろう。似ているような似ていないような・・・って、本好きの方と話をしているときが面白かったなぁと思います。もう乙一さん、自分が中田永一名義でも書いているって認めたんですもんね。ネタバレになっちゃうとちょっと寂しいもんですね。
どうでもいい話ですが、帰りのバスでこの本を読んでいたとき、気付いたら降りる停留所を通り過ぎていました。直前の停留所までは覚えていたのに・・・。はっと前を向いたら降りる駅で止まっていて、立ち上がろうとしたら扉が閉まりました^^;
「まさに潮音みたいだな」と、タイムリーな事を思いました。
潮音のエピソードの足下にも及びませんけども。

〈集英社 2011.3〉H23.5.21読了

なみだめねずみ イグナートのぼうけん さく・乙一 え・小松田大全4

なみだめネズミ イグナートのぼうけんなみだめネズミ イグナートのぼうけん
著者:乙一
販売元:集英社
発売日:2010-08-06
おすすめ度:5.0
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ぼくのなまえはイグナート。ちっぽけなネズミのぼくは、いつも涙目、ひとりぼっち。そんなぼくにも、生まれてはじめて友だちができた。ナタリア。口は悪いけど、ぼくにパンを分けてくれたやさしい人だ。でも、ナタリアはいなくなった。いやがるナタリアを、兵隊がつれさった。ちっぽけなぼくだって、たまにはでっかいことをおもいつく!ナタリアに会いにいこう。旅に出るんだ。

久しぶりの乙一さん。
でも、小説ではなくて絵本。絵本?と児童読み物の中間くらいでしょうか。
ストーリーはとても可愛らしくて素敵なのですが、乙一らしさが出ているというとそれはちょっと違う気もしますが^^;
でも、良かったです。
いつもマイナス志向でひとりぼっちのねずみが、友達のために一生懸命頑張るんです。
これはこれでよかったけど、小説も読みたいなぁ。
できれば灰色くらいで。黒は怖い。

〈集英社 2010.8〉H22.9.4読了

吉祥寺の朝日奈くん 中田永一4

吉祥寺の朝日奈くん
吉祥寺の朝日奈くん
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「交換日記はじめました!」
遥と圭太は付き合い始め、交換日記をつける。しかし、ある出来事がきっかけで二人は別れてしまう。しかし、交換日記には様々な人物が登場し、にぎわい始める。
「ラクガキをめぐる冒険」
桜井千春は決意した。5年前にクラスメートだった遠山真之介という男性に電話をする事にした。5年前から抱えていた想いを打ち明けるためだ。しかし、電話番号を間違えて登録していたらしい。知人に聞くも、分かる人がいない。だんだん話が大きくなっていったが、しばらく経って居場所が判明した。
千春と真之介は5年前に共犯である事件を起こしていた。
「三角形はこわさないでおく」
鷲津廉太郎は体育の授業で白鳥ツトムという生徒とかかわり、話をするようになる。ツトムはある雨の日、公園に住みついている猫が心配で公園へ行くと、クラスメートの小山内琴美と鉢合わせる。ツトムはそれ以来琴美の事を気にするようになる。
廉太郎はツトムのことを応援していたが・・・。
「うるさいおなか」
私のお腹はひどく鳴る。それが大きな悩みだった。クラスメートの春日井君から呼び出される。彼は人よりも耳がいいらしく、私のお腹の音をいつも聞いているらしい。
「吉祥寺の朝日奈くん」
山田真野。上から読んでも、下から読んでも、ヤマダマヤ。彼女はそれをいやがっていたが、僕には関係なかった。最後までずっと「山田さん」と呼んでいたからだ。行きつけの喫茶店でアルバイトをしている山田さんのことを、僕はずっと気にかけていた。ある出来事をきっかけに山田さんと話をするようになる。

中田さんの作品は割りと好きなので、楽しみにしてました。
この作品も好きです。
ただ、「交換日記はじめました!」だけはいただけない^^;ありえねー!と思ってしまいました。だって、あんなに交換日記がめぐりめぐる事はないでしょう。まあ、遥と圭太の関係は気付かなかったのでなるほどと思いましたが。2人は付き合ったまんまじゃなくて良かったのではと思ってしまった。
「ラクガキをめぐる冒険」この作品も嫌いじゃないですが、あまりときめかなかったな。5年前の事件の真相は気付かなかったけど。
「三角形はこわさないでおく」この作品が1番好きです。廉太郎とツトムと琴美の関係がとっても可愛い。始めの方で私は琴美の気持ちに気付きましたけども。鈍いのかわざとなのか・・・。うーむ。廉太郎とツトムの関係も変わらずにいていいなと思います。爽やかですね。
3人の会話は古風な感じで、こんな高校生はいないだろうけど、でも好き。
「うるさいおなか」お腹が鳴る悩みは私も分かる。結構なる人なのです、私も。テストの時間とか本当に心配だったなぁ。特に4時間目。拷問だと思ったよ。でも、この2人の関係はすきって言うところまでもいっていなかった気がする。もうちょっと展開が見たかったなぁ。
「吉祥寺の朝日奈くん」この作品も好きです。でも、最後まで彼らの企みには気付かなかったです。してやられました。真野と朝日奈くんの今後が気になります。きっと、いい人なんだろうけど。

〈祥伝社 2009.12〉H22.4.17読了

百瀬、こっちを向いて。 中田永一

百瀬、こっちを向いて。

オススメ!
「百瀬、こっちを向いて」
大学卒業を間近に控え、故郷に少しの間戻ることにした。
そこで、偶然神林先輩に再会する。
かつての憧れだった宮崎先輩の彼女、今は妻となっている人だ。
先輩に初めて会った、高校時代を語り合う。
「なみうちぎわ」
餅月姫子はある事故のせいで、5年間寝たきりだった。
5年経ち、気付かぬうちに21歳になっていた姫子は目を覚ました。
そこには家族と、当時12歳だった灰谷小太郎が5年分成長して側にいた。
「キャベツ畑に彼の声」
小林久里子は叔父の紹介で「テープおこし」のアルバイトをしている。
国語の授業で担任の本田先生が薦めた本を探していると、北川誠二という作家が目に入った。
数日後、その作家の対談したテープが届いた。
その声は、久里子の知っている、好きな声だった。
「小梅が通る」
春日井柚木は美しい容姿のせいで友人だと思っていた人物に傷つけられた。
それ以来、ブスメイクを施し、日々生活している。
平穏な生活を送っていたが、山本寛太が現れてから、その生活は変わっていった。

中田さんの作品、アンソロジーで「百瀬、こっちを向いて」「なみうちぎわ」を読んでから気になっている作家さんでした。
他2作も、好きです!
登場する人みんな純粋で、可愛らしくって。
こんな恋がしたいなって思わせてくれました。
全体的に、ほわっとした感じ。
ふんわりした雰囲気が漂っているような・・・。
こういう物語、好きだなぁ。
淡い切ない恋。もっと、作品かいてほしいです。
…ところで、中田永一=乙一説がありますが、本当なのでしょうか…。

〈祥伝社 2008.5〉H20.8.20読了

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day 乙一4

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day

「ジョジョの奇妙な冒険」第4部を題材に乙一が2000日をかけて書いた渾身の1冊。
杜王町を舞台に起きた新たな事件。
独身女性が家の中で交通事故でもあったような状態で死んでいた。
広瀬康一、東方仗助、虹村億泰、そして岸部露伴がその謎について追跡する。
すると、3人と同じ高校に通う高校生が容疑者として浮上した。
犯人の目的は何なのか。
そして、その事件は、21年前の悲劇に関係していた。

乙一さんの最新作(ってもう言わないかな・・・)ようやく読めました。
始めは漫画を読まずに読んでいたのですが、ジョジョファンの弟にこの作品を読んでいることを伝えると「マンが読んでからの方が面白いと思う。」という返事が。
小説の方は読んでいないのに何故そんな事がいえる。
生意気な。でも気になるから1冊だけ読んでみよう。物語と通じるかも。
と思い、弟の部屋に潜入し、29巻を読んでみた。
う〜ん…康一が出てこないぞ。いつ出てくるんだ?
と思いつつ、読み進め、どうやら小説では始めチョイ役のようだった仗助が主人公らしいと気付く。
気付けば読む手が止まらなくなり、29巻から47巻まで一気読み。
GW最終日に漫画を読みふけってしまった…。いいのか、いい年の娘が。
う〜ん。弟の言っていた事は正しかった。
面白かった!そして、読んだ方が登場人物のことがよくわかってすらすら読めた。
話のつながりも分かったし。
小説はオリジナルの物語だったのですが、切ない話だったなぁ…。
いくつかどんでん返しもあり、面白かったです。
やっぱり乙一さんの作品は良いです。
漫画、面白かったと弟に感想を言うと、「これを機に全巻読んでみたら?」といわれた。
以前、進められて1部だけ読んだ。
でも、あまりにもスプラッタで怖くて、夢に出てきそうで、止めたのよね。
でもでも、4部を読んで、血が飛びまくるけどギャグのような要素もあって面白かったんだよね・・・
どうしようかな〜。

〈集英社 2007.11〉H20.5.6読了

失はれる物語 乙一5

失はれる物語 (角川文庫)

Calling You
失はれる物語

手を握る泥棒の物語
しあわせは子猫のかたち
マリアの指
きみの音楽が独房にいる私の唯一の窓、透きとおった水のような6篇の物語。

読んだといっても、他の作品の中に収録されている作品ばかりで、読んだのは「マリアの指」だけでした^^;
やっぱり残酷で切ない話でしたね・・・。
乙一さんはやはり上手いです。
この中では私は「しあわせは子猫のかたち」が好きです。
主人公の気持ちも分かるし、幽霊さんがとてもあったかくて、この奇妙な共同生活が素敵だと思ったんですよね。
あとは「calling you」「傷」ですかね。
どちらも映画化されましたよね。
両方見たいのに、まだ見てません^^;
どう映像化されたのか、気になります。

〈角川書店 2003.11〉H20.2.2読了

失踪HOLIDAY 乙一4

失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)

14歳の冬休み、わたしはいなくなった―。
大金持ちのひとり娘ナオはママハハとの大喧嘩のすえ、衝動的に家出!その失踪先は…となりの建物!!
こっそりと家族の大騒ぎを監視していたナオだったが、事態は思わぬ方向に転がって…!?
心からやすらげる場所を求める果敢で無敵な女の子の物語。
その他うまく生きられない「僕」とやさしい幽霊の切ない一瞬、「しあわせは子猫のかたち」を収録。

この作品も一緒に買ってずっと読んでいなかった作品です^^;
挿絵が本当にキレイで素敵です。
私は「しあわせは子猫のかたち」がとっても好きでした。
「僕」の気持ちが結構わかって。
共感できたんですよね、ここまで暗くはないですけど^^;
でも、雪村の存在がとても良いです。
最後の言葉は、なんだか私も励まされているようで、涙が出たんです。
素敵な人ですね。

〈角川スニーカー文庫 2001.1〉H20.1.25読了

さみしさの周波数 乙一4

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。
それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。
しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。
ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。
他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。

大学2年生くらいの時に買って、ず〜っと読んでいなかった作品です^^;
挿絵がキレイで好きなんですよね、乙一さんが角川スニーカー文庫から出している作品。
未来予報が本当に好きでした。
ラストが本当に切なかったです。
この2人には、幸せになってほしかったです。
でも、ちょっと前向きで。
自分も頑張らなくちゃって、思わせてくれました。
手を握る泥棒の物語は、不思議な作品でしたね。
乙一さんらしい作品だなぁと思いました。
ラストは途中で気付きましたが、なるほど〜って思いますよね。
好きなラストでした。

〈角川スニーカー文庫 2003.1〉H20.1.23読了

暗いところで待ち合わせ 乙一4

暗いところで待ち合わせ

病気によって失明してしまったミチル。
職場の人間関係に悩むアキヒロ。
駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい2人を引き合わせた。
殺人犯として追われているアキヒロはミチルの家に忍び込み、居間の隅に居座るようになった。
誰かが家の中にいることに気付き、気配に怯えるミチルは身を守るため、知らないふりをしようと決める。
2人の奇妙な同棲生活が始まった。

映画化されると知って、この作品を読みました。
面白かったですね〜。
乙一さんらしい作品。一筋縄ではいきません^^;
最後は騙されました。見事に。
気付かなかったもんな〜。何だか悔しい。
2人の奇妙な共同生活は最初はドキドキして読んでいたんですけど、互いに相手のことを気付き始めてからは、どうなっていくのか気になって読む手が止まらなかったです。
2人がだんだんお似合いなんじゃないかって思ってきたりして^^
アキヒロ、良い奴ですよね。
今後の2人が気になる所です。

〈幻冬舎 2002.4〉H18.12.23読了

小生物語 乙一4

小生物語

ホームページ連載中から、そのあまりの面白さで、多数の熱狂と興奮を喚んだ伝説の日記が一冊に!
小生≒乙一が綴る、虚構と現実と夢とギャグが入り乱れた、前代未聞の奇書。
ついに刊行!
(esbooksより引用)

始めにの部分で、この本にお金と時間をかけてはいけないって書いてあったんですよね^^;
おいおい、最初からそんな感じかい。と思っていたのですが。
ん〜・・・確かに、筆者からすればそうかも。とも思わなくもなかったですね。
日記ですからね^^;
でも、読者としては最高ですよね。
乙一さんのプライベートも分かれば、独特の世界観も知ることが出来るんですから。
正直、どこまでが本当の話で、どこからが作り話なのか分からなかったです。
面白くって、どんどん進んじゃいます。
乙一さんはこういう方だったんですねぇ。
でも、本当にこういう生活をされてるんでしょうか・・・。
とても不健康ですよ・・・。なんだか食事はちゃんと取ってるのか。とか、ちゃんと健康管理は出来てるのだろうか。とか、変なことばっかり考えちゃいました^^;
でもまぁ、最近ご結婚されたそうですし、そこんとこは大丈夫ですよね。
乙一さんの作品は、ホラーばっかり読んできたので、怖いなぁという思いしかほとんどなかったのですが、こういう作品を読むとほっとしますね^^

〈幻冬舎 2004.7〉H18.11.28読了

銃とチョコレート 乙一4

銃とチョコレート

ヨーロッパのとある国で、怪盗ゴディバという高価なものを盗む悪党がいた。
その悪党を捕まえようとしている探偵ロイズは、子ども達に大人気。
少年リンツもその一人。
リンツは移民の血を引く11歳の少年。
父デメルは杯の病気で死に、母メリーと2人で暮らしている。
リンツはデメルと買い物に行ったとき、聖書を買ってもらっており、形見だった。
再びゴディバが現れ、金貨が盗まれた!
ロイズは情報を集めている。
リンツは聖書の中に、金貨と同じ絵が描かれた地図を見つける。
早速、ロイズへ手紙を書いた。

久しぶりの乙一さん。
全然ストーリーとか知らなくて読んだら、児童小説みたいだったね。
外国の小説を訳した本みたいなイメージ^^;
小野不由美さんの「くらのかみ」と何となく似てるなぁと思ったら、同じシリーズだったんだね。
似てるって言うのは、ストーリーがってワケじゃないよ。念のため。
雰囲気ね。
内容は面白かったです。さすが乙一さん。
子どもも面白く読めるんじゃないかな~。
主人公リンツの冒険は、一筋縄ではいかなかったけど、頑張ってる姿はかわいらしかったです。
ラストは私は想像付きませんでした^^;
皆結構ありきたりとか、いってるんだけど、私は真実を知って、おお!なるほど~!って感心したのだ。ははは。
ハラハラドキドキしながら読んだよ。
お母さんも素敵でした。かっこいいし、逞しい。
お父さんも、きっと素敵だったんだろうなぁと思う。
作品はとっても良かったのですが・・・。
挿絵が怖すぎ!
夜一人で読んでたんだけど、心臓に悪いよ~^^;
あの絵は子ども見たら、泣いちゃうんじゃないだろうか・・・。

〈講談社 2006.5〉H18.7.20読了

ZOO 乙一4



ZOO

「カザリとヨーコ」
カザリとヨーコは双子の姉妹で母と3人で暮らしてる。
カザリにはやさしいが、ヨーコには部屋も食事も与えず、虐待を繰り返す母親。
母の目を盗んで、カザリが分けてくれる食事を食べて生きている。
ヨーコにとって、カザリは天使だった。
ヨーコは最近、犬を見つけた。その犬と過ごす時間が、ヨーコにとって1番落ちつく時間となった。
「血液を探せ!」
ワシは目を覚ますと、血だらけだった。
ワシは10年前、交通事故に遭い、痛みを感じない身体となった。
そのせいで、血を流していても気が付かなかったのだ。
主治医がもってきた輸血用の血液を探すも、見つからない。
確かにあるはずなのに。一体どこへいってしまったのだろうか。
「陽だまりの詩」
私が目を開けると、そこには男の人がいた。
私を作った人だという。私は人間ではない。
彼は、自分が死んだとき、埋葬させる人がいるように、私を作ったのだという。
「SO−far そ・ふぁー」
僕はもうすぐ中学生になる。かつて幼稚園のときにあったことが今でも続いているのだ。
昔、父と母と僕は幸せに暮らしていた。
ところがある日、父と母が互いに、互いの姿が見えなくなってしまったというのだ。
僕は2人とも見えているため、不思議に思った。
どうやら、互いの世界で互いが死んでしまったらしい。
不思議な3人の生活が始まる。
「冷たい森の白い家」
おじの家に引き取られながらも、馬小屋で生活を強いられる。
唯一の味方は、娘だけだった。
その小屋を追い出されたとき、自分も家を作ろうと考える。
「Closet」
ミキはリュウジに呼び出されていた。
秘密を知られてしまったからである。リュウジはミキの義弟だ。
数分後、ミキの手から灰皿が落ち、リュウジは死んでいた。
ミキは急いでクローゼットに死体を隠すことに。
「神の言葉」
自分には不思議な能力がある。
動植物に言葉を放つと、そのままのことが起きるのだ。
自分は周りから、優等生と呼ばれ、成績もよく、人もよく集まってきた。
しかし、親友と呼べる人は1人もいない。人が自分の周りから居なくなることを恐れていた。
「ZOO」
僕の家の郵便受けには、いつも彼女の死体の写真が届く。
いつも犯人を恨み、出かける。
毎日僕は、彼女を殺した犯人を捜している。
「SEVENS ROOMS」
僕と姉ちゃんは誰かに誘拐され、部屋にいた。
身体の小さい僕は、そこから抜け出し、今自分がどこにいるのか、探ろうとしていた。
同じような部屋が7つあり、その部屋一つ一つに、僕達と同じように誘拐された人間が隔離されていた。
「落ちる飛行機の中で」
飛行機がハイジャックにあっている。
T大の校舎に飛行機を落とし、皆殺しにしようとしているらしい。
しかしその中で、平然としている2人がいた。
その2人は、確実に死ねる安楽死の薬の売買についてをはなしていた。

・・・暗い気持ちで読んでいる人だったら、ひょっとしたら自殺しちゃうかもしれないですよ。
もの凄くグロテスクです。言葉の残酷さ。表現が褒めたくないがすばらしい。
簡単に人は死んじゃうし、その死に方も酷いです。
乙一さんはこういう作品も書くんですね。
怖いよ〜><
でも、星が4つついているのは、読んでいて止まらなくなったから。
怖い!って言って読むのをやめるんじゃなくって、読み進んじゃうんです。
にしても、よくこんな話が思い浮かぶよなぁ。
乙一さんは凄いです。

〈集英社 2003.6〉H15.12.11読了

夏と花火と私の死体 乙一4



夏と花火と私の死体

「夏と花火と私の死体」
弥生と五月は一緒に弥生の2つ上の兄、健を待っていた。
6年生は花火大会の打ち合わせをしなければならず、健はそれに出ていたのだ。
木に登って、暇をもてあましていた。
弥生は五月が兄のことを健と呼ぶことを羨ましがっており、兄妹だから結婚できないと悔やんでいた。
五月はその弥生の想いを聞き、自分も健のことが好きだと話す。
そのとき、健がやってきた。
五月は健に手を振った時、五月に突き飛ばされ、木から落ちて死んでしまった。
2人は死体を隠す事にする。
2人の長い4日間が始まった。
「優子」
清音が鳥越家に仕えるようになってから、2ヶ月が経った。
住み込みで家事をしている。
ここには主人の政義と妻の優子が2人で住んでいた。
優子は病気で、政義がいつも看病していた。
清音が優子の姿を見たことは1度もない。
段々清音は優子が存在しているのかどうか、疑問に思うようになる。

噂で聞いてたこの作品。
ホント恐かったよ〜><
何かね、死んだ子が語ってるのが恐いんだよね。
ラストが意外だった。
こうくるとは・・・っていう感想。面白かったよ。
「優子」のほうもラストが意外だったなぁ。
真実がそうだったとは。。。っていう。
16歳が書いたとは思えないなぁ。。。凄いわ〜

〈集英社文庫 2000.5〉 H16.6.27読了

きみにしか聞こえない −Colling You− 乙一5

きみにしか聞こえない―CALLING YOU

オススメ!
「Colling You」
女子高生リョウはケイタイを持っていない。
友達がいないから。持っていても掛けてくれる相手もいない。
でも、本当は憧れてる。
自分がケイタイを持っている姿を想像する。
そしていつのまにか、ケイタイが頭に思い浮かぶようになっていた。
そのケイタイの着信が鳴り響く。
「傷 −KIZ/KIDS−」
「オレ」は精神に問題があるといわれ、特殊学級に入った。
そこで「アサト」という転校生と出会う。
アサトは人に出来た傷を移動する能力を持っていた。
「華歌」
愛する人と生まれてくるはずだった子どもを事故で失い、生きる力を失った「私」
私も心と身体に傷を負い、病院で療養していた。
傷は癒えることがなく、ただ生きている毎日を送っていた。
病院を出て、雑木林のそばへいくと、人ひとりが入れるほどの小道を見つける。
そこには、見たことのない、綺麗な花が咲いていた。
その花は歌を歌っていた。

3編ともとても素敵な話だった。
それも切なくて、でも読んだ後はあったかい気持ちになるような、そんな感じ。
「Colling You」は発想が面白いよね。
頭の中の架空のケイタイ同士での会話。
ラストが切ないけれど、でも前向きな話。
「傷−KIZ/KIDS−」は読んでいて、ずっと痛々しく感じた。
アサトやオレのような子は実際多くいるんじゃないかな。
相手は子どもだから、言っても良い、やってもいい、そんなことはあるはずない。
アサトが凄く純真無垢で、透明で、放っておけなくて。
挿絵の天使の羽が、とても似合うような少年だろうなぁって思ったよ。
「華歌」も切ないね。これも綺麗な話。
幻想的で切なくて、みんな似た心の傷を持っていて。
一人ひとりの思いが凄く伝わってくる。
私もこの花の歌声を、聞いてみたいと思ったよ。

〈角川スニーカー文庫 2001.6〉 H17.6.10読了
自己紹介
苗坊と申します。
生まれも育ちも生粋の道産子。読書とゲームとマラソンとV6を愛してやまないオーバー30です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。
過去記事にもTB、コメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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