苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

恩田陸

おともだちできた? 恩田陸 石井聖岳4

おともだち できた? (講談社の創作絵本)おともだち できた? (講談社の創作絵本)
著者:恩田 陸
講談社(2017-06-30)
販売元:Amazon.co.jp

少女が引っ越してきたのは、縁もゆかりもない見知らぬ街。
お母さんは少女に言います。
「おともだち さがしてらっしゃい」
お父さんも少女に言います。
「だれかと あそんだかい」
近所のおばさんも少女に言います。
「おともだち できた?」
少女は答えます。
「うん できたよ」
その瞬間、世界は反転する。
直木賞作家・恩田陸と気鋭の絵本作家・石井聖岳が紡ぎだす、恐怖と妖美のコラボレーション!

怖い怖い怖い…。始めは文章が想像以上に少なくて、恩田さんの作品だけど子供向けなのかなと思ったけど…。内容は大人向け。
お父さんやお母さんや近所の人がみんな「おともだちできた?」と尋ねます。
そして最後には「できたよ」というのだけど、その見開き2ページが怖すぎる。
開いた途端ビックリしてしまいました^^;
絵の中に伏線が敷かれていて、最後にあぁ、そう言うことだったのかと気づく、可哀想で切ないお話でした。

<講談社 2017.6>

錆びた太陽 恩田陸5

錆びた太陽錆びた太陽
著者:恩田 陸
朝日新聞出版(2017-03-21)
販売元:Amazon.co.jp

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。三日間の予定で、制限区域の実態調査を行うという。だが、彼らには、人間の訪問が事前に知らされていなかった!戸惑いながらも、人間である徳子の司令に従うことにするのだが…。彼女の目的は一体何なのか?直木賞受賞後長編第一作。

この間「失われた地図」を読みましたが、こちらも同じく「蜜蜂と遠雷」しか恩田作品を読んだことがない人にはビックリな内容かもしれませんね^^
舞台は近未来の日本。「最後の事件」により未曽有の健康被害が発生し、日本の国土の二割に迫る面積が立入制限区域になった。
そこに暮らすロボットたちの元へ、若い人間の女性がやってくる。
徳子が来たからというわけではないと思いますが、徳子が滞在した3日間の間に様々なことが起こり、またロボットたちや国民たちが知らない間に水面下で動いている壮大な計画を知っていきます。
最初は読んでいる側も徳子の目的が何なのか気になって疑ってかかって読んでいたのですが(笑)目的の一つが良い意味で予想外で良かったです。完全に国税庁の人間で仕事人間って感じだったのでそんな感情的な理由だとは。褒めてます。
最初は徳子がめんどくさいしウザいしであんまり好きじゃなかったんですけど^^;だんだん可愛らしく見えてきました。
国税庁といったらマルサですよね、遠い昔(14年前)にやったドラマを思い出しましたよ。あれ、面白かったし可愛かったんだけどな。続編も予定されていたけど誰かさんが年金未払いだってことが判明して立ち消えたって噂がありますけどどうなんでしょうかね。もう今更いいすけど。
話がそれましたが。
ロボットたちのネーミングが面白かったですね。大昔に日本で放送されていたドラマから取ったという^m^30代の私も生まれてない頃ですからね。大昔ですね(少し違う)
ロボットなのだけど、徳子と関わることでみんなが何だか人間っぽくなっている気がして面白かったですね。
色んなメッセージが込められている作品でした。
原発事故に関してもAIに関しても。
「人間を信じ切るには、あまりにも彼らは前科が有りすぎる」という言葉がとても印象深いです。

<朝日新聞出版 2017.3>H29.5.17読了

失われた地図 恩田陸3

失われた地図失われた地図
著者:恩田 陸
KADOKAWA(2017-02-10)
販売元:Amazon.co.jp

直木賞受賞第一作! “恩田ワールド”全開のエンターテインメント長編
川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇える。記憶の化身たちと戦う、“力”を携えた美しき男女、遼平と鮎観。運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始め―。新時代の到来は、闇か、光か。

いやー凄いですね。なにが凄いって直木賞受賞後第一作がこの作品っていうのが凄い。
「蜜蜂と遠雷」を読んだ人が次にこの作品を読んだらビビるよね。前から恩田さんの作品を読んでいる人が読んだら通常運転だって思いますけど。
この過程が良く分からないけど引き込まれる感じ。そして最後の放置感←
確かに”恩田ワールド”ですよね^^;
遼平と鮎観の人物像も恩田さんぽい感じで良いです。浩平も可愛い。
一族が長年闘っているものについて、何となくは分かったんですけど、最後が衝撃でしたね。それで?どうなるの?っていう感じ^^;いやー久しぶりでしたねー(多分褒めている)
中身は凄く大きいものが蠢いている感じで世界観も凄いのになんかもったいないんですよねぇ。うん、多分褒めているんですけど。
感想になってないかもしれませんが、こういう恩田作品をまた読めて良かったです^m^

<角川書店 2017.2>H29.4.25読了

終りなき夜に生れつく 恩田陸4

終りなき夜に生れつく終りなき夜に生れつく
著者:恩田 陸
文藝春秋(2017-02-20)
販売元:Amazon.co.jp

強力な特殊能力を持って生まれ、少年期を共に過ごした三人の“在色者”。彼らは別々の道を歩み、やがて途鎖の山中で再会する。ひとりは傭兵、ひとりは入国管理官、そしてもう一人は稀代の犯罪者となって。『夜の底は柔らかな幻』で凄絶な殺し合いを演じた男たちの過去が今、明らかになる。

この作品は「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフだそうですが、全然内容を覚えていませんでした^^;覚えていたらもっと楽しめたのかなーもったいない。
人がゴミのように死んでいったことしか覚えていません…。
この作品だけでも十分楽しめましたけどね。在色者も何となく覚えていたし…。
今回登場した人たちはみんな個性的で魅力的な人たちでした。
軍は喋り方が女性っぽいだけで恵を思い出しちゃいましたが。
葛城も個性的でしたね。割と好きな感じでした^^
神山は…いやー前作の事も覚えていないんですけど、でもきっかけになったことが今回書かれているんですよね。凄く大事なことが書かれてる気がすると思って読み終えたのですが^^;
覚えていないのが残念です。
でも、この作品だけでも面白く読みました。

<文芸春秋 2017.2>H29.4.10読了

八月は冷たい城 恩田陸5

八月は冷たい城 (ミステリーランド)八月は冷たい城 (ミステリーランド)
著者:恩田 陸
講談社(2016-12-20)
販売元:Amazon.co.jp

夏流城での林間学校に初めて参加する光彦。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染の卓也、大柄でおっとりと話す耕介、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数―不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に嫌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き…?彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。

恩田さん直木賞受賞おめでとうございます!!(ここで言うか)
今まで何度かノミネートされ、結果が分かるたびに勝手にイチファンはがっかりしていたのですが、でも「蜜蜂と遠雷」で受賞というのが嬉しいです!去年の私のベスト1ですし^^受賞の声を聴くのが今から楽しみです。
と、直木賞の話はここまでにしてこの作品の感想をば^^;
以前読んだ「七月に流れる花」の姉妹作で2作は連動しています。順番的に七月を読んでから八月だろうなと思って読みましたが正解だったかな。どちらから読んでもいいと思いますが、七月は若干謎を含んで終わっていて八月に何となく真相が分かるみたいな感じなので…。
七月よりもこちらの作品の方が読んでいて怖かったですね。鎌持った人が現れたりみどりおとこが色々登場するのだけどその登場の仕方が怖かったりしましたし。
それでも内容はどちらも一緒で切なくて哀しくて。
蘇芳がこちらでも登場しますがやはり大人びていてそれが少し寂しいですね。
蘇芳が言った言葉が真相なのかなと思ったら怖いけど確かにつじつまが合うのかもと思いました。読んでいないと意味が分からない書き方ですが。2冊のネタバレになっちゃうので^^;
ところで前回も気になっていた蘇芳のこと。光彦と従兄妹のようですが光彦は雪月花黙示録に登場していないですよね「数多い」従兄妹の一人だからかな。
それともその作品とは全然関係ないのか…うぅむ。
まあ、もしかしたらリンクしているかもしれないと考えるだけでちょっと嬉しいです。
・・・ということにしておきます^m^

<講談社 2016.12>H29.1.19読了

七月に流れる花 恩田陸5

七月に流れる花 (ミステリーランド)七月に流れる花 (ミステリーランド)
著者:恩田 陸
講談社(2016-12-20)
販売元:Amazon.co.jp

坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。

久しぶりのミステリーランド!と言っても私そんなにたくさん読んでいませんが^^;
「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というコンセプトがあるらしいです。なるほど。確かにこのシリーズって児童書っぽいけど大人向けっていうイメージがあります。この作品も登場人物は中学生だけど内容はミステリのようなホラーのような。
恩田さんお得意の謎ばかりでどんどん追い詰められていって最後…みたいな展開。たまりませんね!^^またお城の謎が分かった時、なるほどなぁと思いました。過程が面白くて結末あれ?って言うこともなかったです←
蘇芳が言った「さびしいお城」の意味が分かって悲しかったです。
最後まで面白く楽しめました。
ただ、解決していなかったところもありましたよね。男の子のくだりとか。
それは「八月は冷たい城」を読めばわかるのかな。楽しみです。
それから、この作品に登場した蘇芳という少女。
この名前「雪月花黙示録」で登場した人物と同じ名前だけど同一人物なのかなぁ。
リンクなのか赤の他人なのか…。でも読んだのが前すぎて名字が佐藤だったのかももはや覚えていない…。「八月〜」の方で紫風が登場したら確実ですけど、あらすじを読む限り出てこなそうだし…。そもそも出版元違うし…。まあ、まずは「八月〜」を読んでみますかね^m^

<講談社 2016.12>H28.1.12読了

蜜蜂と遠雷 恩田陸5

蜜蜂と遠雷蜜蜂と遠雷
著者:恩田 陸
幻冬舎(2016-09-23)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!
私はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

恩田さんの新刊。楽しみにしていました。
文章は2段になっているし、500ページ越えてるし、長いなーと思ったのですが、読んでみたらあっという間。気になって気になって読む手が止まらず、2日で読んでしまいました。それはそれでもったいなかったなー。
今回の舞台は国際ピアノコンクール。コンクールに出場するコンテスタントたちの物語。
それぞれの境遇の中ピアノを始めて、生きてきて、その証のようなものがこの舞台上で爆発させているような、そんな雰囲気を感じました。それぞれの視点で書かれているのも良かったです。中でも突出していたのはやはり風間塵ですよねー。
この間、朝井リョウさんがツイッターでこの作品の書評を書いたと宣伝されていまして。その中で「チョコレートコスモス」が好きな人はきっと好きな作品だと思いますとおっしゃっていたのが印象的で、そして読み終えてまさに!と思いました。
風間なんて特にそんな感じでしたねー。亜夜も少しそんな感じ。
自分を天才と思っていないけど、生き方が、行動が本当に天才。
それでも天才でもきっとこれから生きていく中で、様々な苦悩や挫折を経験もするんだろうなとも思ったりして。それでも先生の遺志を継いで音楽を解き放つために続けていくんだろうな。
塵に亜夜にマサル。そして奏。この4人でいる時の雰囲気が凄く好きでした。3人は同じコンクールで競っているのに、競っているという感じがまるでないのが良いですね。本書の中でも書かれていましたが、ライバルではなく友人という関係性の方が合っているんだろうなと思います。3人とも若いですからねぇ。これからどうなっていくのか今後も読みたいと思いました。特に2人の恋愛模様はどうかな。若干三枝子とナサニエルのようになるような気がしなくもないけど^m^
そして明石の存在も良かったです。こういう人好きです。亜夜とのシーンが大好きでした。逢えてよかった。そしてまさかの展開。こちらも涙しました。努力は人を裏切らないですね。
恩田さんの文章はやっぱりいいですね。恩田さんの作品、大好きだったな。そしてやっぱり大好きだなと改めて感じました。
ピアノの音は聴こえないはずなのに、聴いているようでした。そして終盤に近付くとその演奏に何だか涙が出てきて。幸せな気持ちになりました。
最後のピアノコンクールの審査結果の名前の羅列にすら感動しました。
長い長いコンクールの余韻にまだ浸っているような気分です。

<幻冬舎 2016.9>H28.11.15読了

タマゴマジック 恩田陸5

タマゴマジックタマゴマジック
著者:恩田陸
河北新報出版センター(2016-03)
販売元:Amazon.co.jp

空から謎の卵が降り、赤い犬が宙に浮かぶ―。東北の中心・S市で起きた奇怪な出来事。
宇宙人襲来か、はたまた都市伝説か?恩田ワールドが東北で炸裂する。
仙台出身の著者が放つミステリー集
震災後の都市の苦悩を描く書き下ろし『魔術師二〇一六』も収録。

恩田さんの新刊が出ていることを知らなくて、慌てて図書館で予約しました。
っていうかタイトルのタマゴマジックって何だよ。とツッコミましたが^^;
タイトル諸々に関して恩田さんがあとがきで書かれていて納得でした。
読み始めて思わず声が出そうになりました。
だって…!!ずっと会いたいと思っていた関根ファミリーの一人が登場したんですから!!久しぶりすぎてびっくりしました。会いたかったー!!
でもどうしてこの作品で?と思いましたがその謎もあとがきを読んでわかりました。
最初のお話は1999年に書かれた作品だったんですね。
私、恩田さんの作品で最初に読んだのが「ネバーランド」だったのですが(理由は言わずもがな←)その発行が2000年。それよりも前なんて衝撃です。
それなら関根さんが登場してもおかしくないですよね。
でも2016年のお話でも関根さんが登場したので嬉しかったです。新刊でまた登場してほしいなー。特に夏や秋に会いたいです。
「ブリキの卵」のお話の合間に「この世は少し不思議」というエッセイが挟まれているのですが私、目次に思いっきりエッセイって書かれているのに見逃して、物語の一部だと思って読んでいました。それくらい違和感がなかった。不思議ですね。
「ブリキの卵」の同じ人なのに別人になったような感覚、恩田さんの「月の裏側」を思い出しました。読者も小説の主人公も気づかないうちに身近なところで何かが変わって蠢いてるぞくっとした感じ、恩田作品!っていう感じでたまらないですね。
面白かったです!!

<河北新報出版センター 2016.3>H28.5.16読了

消滅 VANISHING POINT 恩田陸4

消滅 - VANISHING POINT消滅 - VANISHING POINT
著者:恩田 陸
中央公論新社(2015-09-24)
販売元:Amazon.co.jp

202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!読売新聞好評連載小説、ついに単行本化。

恩田さんの新刊だ!と思い内容を知らずに読みました。新聞に連載されていたんですねー。知らなかった。
入国審査で止められた11人の中にテロリストがいるという緊迫感。
みんなで犯人捜しをするのだけど雰囲気は割とほんわかしてましたね。でもピリッとした緊張感もあって。恩田さんはこういう雰囲気を作るのが上手いなぁと思います。
私も読みながら誰がテロリストなんだろうと思ってたんですけど、みんな全然そんな感じがなくて。この中にいたら本当に名俳優になれるよと思いました。
一つの空間に隔離されているこの感じ、舞台向きだなと思いました。この作品の舞台を観てみたいかも。
にしてもあのラストはどうなんだろうなぁ。私は嫌いじゃないけど納得いかないって人多いかもねぇ。
ラストがあれ?っていうのはもうよくあることだから←
テロリストが誰なのか分かるキーマンはあの少年だと思っていたんですけどね。
でも能力としてはそこまで発揮されていなかったような…
要はサイコメトリーってことですよね?なんだか懐かしさも感じましたが^^;
個人的には渓と十時が好きだったかな。渓のサバサバした男らしい感じが凄くかっこよかったです。こういう人が人を救うんですよね。
十時も面白かったなぁ。考えることが癖だと言っても凄すぎですよね^^;
結末で好きだったのは3人が飲みに行ったところ。これから交流が始まったら面白いし嬉しいななんて思いました。

<中央公論新社 2015.9>H27.11.3読了

ブラック・ベルベット 恩田陸5

ブラック・ベルベットブラック・ベルベット
著者:恩田 陸
双葉社(2015-05-20)
販売元:Amazon.co.jp

東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の女性科学者。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えたある事実だった―

恵弥シリーズ第3弾です。このシリーズはいつも難しいので苦手なのですが^^;
でもまあMAZEを読んだのは確か高校生の時なので・・・
そのころに比べたら理解力も培われたのか←今回は結構楽しんで読めました。
前回は妹の和見が登場しましたが今回も結構いい塩梅で登場していましたねー。
事の発端は国立感染症研究所に勤める知り合いの多田からある女性を探してほしいと依頼を受けるところからT共和国行きが動き始めます。
またそれとは別に恵弥には目的があったのだけど、それが何だかよく分からないまま進んでいきます。これは恩田作品によくあることで^m^
T共和国…もといトルコのような国の観光をしているような気分で読めたのもまた面白かったです。海外はアメリカしか行った事がないので全然想像が追いつかなかったですが。
恵弥の同級生の満と橘がそれぞれいい味出していましたねー。個性は全然違うけどそれぞれ魅力的でした。恵弥が好きになっちゃうのも分かるな←
それにしても、今回は恵弥が抱えていた謎が結構全部解決しちゃうって言うのがビックリだったかもです。大体拍子抜けが多いので^^;拍子抜け、今回も多少あったのだけど最後におぉ!と思うところもあって納得して読み終えました。
アンタレスが日本人だということでデマじゃないだろうなと思いましたが…
橘もなかなか怪しい男でしたが最後にちゃんとわかってよかったです。
面白く読みました。
恵弥シリーズは次回環境が変わっているのかなー。
後個人的に関根ファミリーに逢いたいんですけど・・・特に秋君・・・出てこないかなぁ。

<双葉社 2015.5>H27.7.14読了

EPITAPH東京 恩田陸4

EPITAPH東京EPITAPH東京
著者:恩田 陸
朝日新聞出版(2015-03-06)
販売元:Amazon.co.jp

東日本大震災を経て、東京五輪へ。少しずつ変貌していく「東京」―。その東京を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者”は、ある日、自らを吸血鬼だと名乗る謎の人物・吉屋と出会う。吉屋は、筆者に「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが…。将門の首塚、天皇陵…東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「piece」。徐々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作「エピタフ東京」。吉屋の視点から語られる「drawing」。三つの物語がたどり着く、その先にあるものとは―。これは、ファンタジーか?ドキュメンタリーか?「過去」「現在」「未来」…一体、いつの物語なのか。ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!!

あらすじを読んでもどんな内容なのか全然わからなかった今回の新刊。いつもわからないと言えばわからないのですが^^;
この作品は何だろう…ドキュメンタリーのような…違うような…。でも筆者という主人公はなんとなく恩田さんを思い浮かべて読んでいました。同い年だし…
小説というくくりとは何となく異なるような印象のこの作品ですが、私は割と好きでした。
今の時代に生きる著者が自分が今まで生きてきて見てきた物、映画だったり音楽、美術、本、その他諸々を当てはめて思い出しながら東京という場所で生きている今を戯曲に当てはめていこうとする雰囲気。
この作品は3つの視点で描かれていて、大部分はこの著者の語り。あとは自分が吸血鬼だと告白する吉屋、そしてエピタフ東京の舞台の世界。
吉屋が吸血鬼だという設定がよく分からなかったのですが、肉体は滅びても意識は生き続けていてその長い年月の東京を回想する…という部分で必要なキャラクターだったのかなぁなんて思ったりしました。
どうせならエピタフ東京の世界をもっと味わいたかったなと思います。物語がドキドキする雰囲気だったので最初から最後まで読みたいです。いつか書いてください←

〈朝日新聞出版 2015.3〉H27.4.9読了

雪月花黙示録 恩田陸4

雪月花黙示録 (単行本)雪月花黙示録 (単行本)
著者:恩田 陸
KADOKAWA/角川書店(2013-12-25)
販売元:Amazon.co.jp

私は高校生の蘇芳。いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への妨害行為が相次いだ。また派手好きで金持ちの道博の仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!謎×学園×ハイパーアクション。ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!!

前作のように読んでいて最初は恩田ワールドの世界観を理解するのが難しかったのですが、割とすぐに溶け込めました。簡単に言うとミヤコは日本に位置するけど一つの国で雰囲気的には幕末と現代が相まっているような感じですかね(全然見当違いだったらごめんなさい)ミヤコの外の国が今の日本で文化が全然違うと。それがキーになっている訳ですね、多分…。
恩田さんの作品に登場する10代の容姿端麗で頭脳明晰な男女が登場。この隙がない感じがかっこよくてその隙に入り込む展開がドキドキして面白いなというのが恩田作品の醍醐味な気がします。
時代錯誤でその文化を継承し、ミヤコを守り続けている春日一族。しかしそれを脅かす「伝道者」。「伝道者」とはいったい何者なのか。
紫風や萌黄や蘇芳が次々と危険に晒され、そのたびにどうなるのかとドキドキしていたのだけど、特に蘇芳と銀嶺の救出劇は興奮しました。いやーあれは凄い。オチもよかった。
で、結局「伝道者」とはなんだったのか。
…うーん…なるほどとは思ったけど。どうなるどうなる!?と思うのと頁数の少なさに何となくな予感はしてましたけど。結末がどうなるかは読めなかったけどどんな展開になるかっていうのは読めたというか…
まあ結末はともかくとして←学園モノでハイパークションモノというところでは面白く読めました。個人的にはあの2人がちゃんと対戦する姿を見たかったのだけど…。「夜のピクニック」以上ではないけど「夢違」より私は好きです。
でもこの作品は学園モノというくくりはちょっと違うような気もしますけどね^^;
「六番目の小夜子」や「ネバーランド」や「夜のピクニック」みたいな学園モノも読みたいなと思います。もう書かれる予定はないのかな。関根ファミリーのその後とか読みたいんだけど。話題古すぎ?

〈角川書店 2013.12〉H26.2.5読了

夜の底は柔らかな幻 恩田陸4

夜の底は柔らかな幻 上夜の底は柔らかな幻 上
著者:恩田 陸
文藝春秋(2013-01-12)
販売元:Amazon.co.jp

夜の底は柔らかな幻 下夜の底は柔らかな幻 下
著者:恩田 陸
文藝春秋(2013-01-12)
販売元:Amazon.co.jp

舞台は国家権力の及ばぬ、治外法権の地〈途鎖国〉。特殊能力を持つ〈在色者〉たちが山深くに集まったとき、殺戮の宴が幕を開けます。「フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』をやろう」という初心で始まったというこの作品は、連載開始からおよそ6年半をかけて、ダーク・ファンタジーのひとつの到達点に辿り着きました。恩田さんにしか書けない、めくるめく狂乱の世界を、上下巻のボリュームで存分にお楽しみください。

恩田さんの長編です。6年半をかけて完成させた作品なんですね。物凄く濃密な読書が出来た気がします。恩田さんらしい何だか分からないけどどんどん追い込まれていく感じ、冒頭からハラハラドキドキでした。そもそも主人公の有本実邦の正体もよく分からなかったし。というか、最初から最後までイマイチよく分かっていなかったような…。私だけか?
途鎖国についてや在色者についてもちゃんと理解できていたかはわかりませんが、面白く読みました。でも、ちょっと人がごみのように死に過ぎかなぁ。死に方も結構なグロテスク具合で読んでいて辛かったです。
最後も…うーん。理解できないところが私は多かったかな…なんて。
結局何が残ったんだろうって思ってしまって。
結末が悲しかったです。
その最後の雰囲気も恩田さんっぽいなと思ってそれはそれで良かったりして^^

<文藝春秋 2013.1>H25.2.21読了

私と踊って 恩田陸4

私と踊って私と踊って
著者:恩田 陸
新潮社(2012-12-21)
販売元:Amazon.co.jp

パーティ会場でぽつんとしていた私に不思議な目の少女が声をかける。「私と踊って」。彼女は私の手を引いて、駆け出した。稀代の舞踊家、ピナ・バウシュをモチーフにした珠玉の小篇。冴えわたる恩田ワールド、きらめく十九の万華鏡。
【目次】
心変わり/骰子の七の目/忠告/弁明/少女界曼荼羅/協力/思い違い/台北小夜曲/理由/火星の運河/死者の季節/劇場を出て/二人でお茶を/聖なる氾濫/海の泡より生まれて/茜さす/私と踊って/東京の日記/交信

久しぶりの恩田さんの新刊です。とても楽しみにしていました。
恩田さんが短編集を出されるのは「図書室の海」「朝日のようにさわやかに」に次いで3作目だそうです。短編集が出るのは5年周期らしいですよ^m^本人の意志ではないらしいですが。
恩田さんの短編集…嫌いじゃないんですけど私は長編の方が好きかなーというのが正直なところです。「図書室の海」は恩田さんの他の作品と繋がっているものが多かったので好きなのですが、こちらは好きなのもありましたけど、うーん。っていう感じ^^;ごめんなさい。
好きだったのは「交信」「忠告」「協力」「二人でお茶を」かな。
「交信」は読んだ瞬間はやぶさのことだなと思いました^^
「忠告」と「協力」は字が書ける犬と猫のお話。犬のお話が良かっただけに猫のお話のラストが衝撃すぎました^^;
「二人でお茶を」はもう一つの物語として確立してますよね。もっと長編で読みたかったなと思うくらいでした。その元となったピアニストのディヌ・リパッティという方は初めて知りました。素敵なお話でした。
他の作品も良かったんですけど…やっぱり恩田さんの作品は長編が良いな。新刊がもうすぐ来るので楽しみにしてます。

〈新潮社 2012.12〉H25.1.30読了

上と外 恩田陸5

上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)
著者:恩田 陸
幻冬舎(2007-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)
著者:恩田 陸
幻冬舎(2007-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

<上>両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに!?疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が…。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。
<下>千華子を人質にとられ練は、ニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強制された。それは生死をかけて争う苛酷なレース。刻一刻と過ぎる時間。制限時間まで残りわずか―。しかし、そのとき国全体をさらに揺るがすとんでもないことが起こった。神は二人を見捨てるのか。兄妹は再会できるのか。そして家族は?緊迫と感動の新装版下巻。

この本を購入したのは、一体何年前の事だったんでしょう…確実に私は学生だった…
そしてせっかく6冊集めたのに読んだのは図書館にあった上下巻^^;
確か恩田さんが5巻からなる物語を書きたいと思っていて、この本は6冊になったんだったと思います。5冊の予定が終わらなくて6冊になったという^^;
もうクーデターが起きて家族が離れ離れになったあたりから気になって気になって。
久しぶりに深夜まで読んでしまいました。今日、若干眠かったです…
親は人質に取られますけどそこまで困窮した状況ではなかったのですが、子供二人が本当に過酷な状況に次々と襲われてもういい加減解放してあげてよ〜と何度も思いました。まだ中学生と小学生ですよ。全然そういう風には見えませんでしたけども。
練が特にいろんな知識が豊富で。おじいちゃんに鍛えられたのがあったんでしょうね。じゃなきゃ、本当に2人は生き残れなかったと思います。良かった。本当に良かった。
練がおじいちゃんの姿を見た瞬間に「じいちゃん、じいちゃん」と言って泣いてる場面が1番うるっとしました。ずっとしっかりした少年だと思っていたけど、やっぱり中学生なんだな。気をずっと張っていたんだろうなと思いました。
クーデター前は家族の(っていうか千鶴子の)ドロドロした感じが嫌でしたけど、クーデターが始まってからはそんなことすっかり忘れていました。こんなお母さんだけど早く会わせてあげたいと思いました。
ニコは凄い人ですね。国がかかってるんですから博識なんだろうなと言うのは分かりますけど、正体がわかった時は練と共にひえーと思いました^^;
でも、ニコが出会う前から練の事を知っていたって言っていたけど、その理由は結局言っていなかったような…言ってた?私、読み逃した?
最後にあとがきが書かれていたのですが、恩田さんがこの作品を書いた事でマヤに取材で伺わせていただいたって書いてたのですが、え?この世界観を行かないで書いたの?ってびっくりしたんですよね^^;
読んでいて、この作品は「メガロマニア あるいは「覆された宝石」への旅」の後に書かれたのかなぁなんて思っていたら、後だったんですね・・・。
さらにあとがきでよく「上と下」と間違えられた。と書かれていたのだけど。
いやいや、出版関係の人なら間違えちゃいけないでしょ。そこは確認しなきゃいけないんでないの?と恩田ファンの私はちょいとイラっとしました。
ま、それは置いておいて。
久しぶりにずっしりと恩田作品を堪能しました。
恩田作品はこれでコンプリートです。
この作品を読めばコンプリートだと思ってから多分10年近く経ってますが^^;ようやくです。
もっともっと恩田さんの作品が読みたいよー!出来れば長編をたくさん読みたいよー。

〈幻冬舎 1〜6巻2000.8〜2001.8
     幻冬舎 新装版上下巻 2007.10〉H24.5.23読了

夢違 恩田陸4

夢違夢違
著者:恩田 陸
角川書店(角川グループパブリッシング)(2011-11-12)
販売元:Amazon.co.jp
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夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、亡くなったはずの女の影に悩まされていた。予知夢を見る女、結衣子。俺は幽霊を視ているのだろうか?そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する集団白昼夢。狂乱に陥った子供たちの「夢札」を視た浩章は、そこにある符合を見出す。悪夢を変えることはできるのか。夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは―。人は何処まで“視る”ことができるのか?物語の地平を変える、恩田陸の新境地。

久しぶりの恩田さんの小説。とぉっても楽しみにしていました。
北海道新聞でも連載していたんですよね。でも毎日見るってのがもうできないんですよね。さらに見逃した時が怖いので結局読まずにいました。小刻みも苦手だし・・・。
過程がもやもやした感じが恩田さんだなぁと思いながら読みました。
嫌味じゃないですよ。謎が謎を読んで最後にすべてが分かるっていう展開が多いので。
今回もそんな感じでした。そしてさらに夢札という現実では存在していないものだったため理解するのに時間がかかりました。
古藤結衣子という予知夢を見る女性が生きているのかどうか、そして各地で起こる神隠し。この2つの真実を求めてストーリーは展開されます。
もうホラーのように感じるところもたくさんあってドキドキしながら読みました。
そして読む手は止まらず、一気に読んでしまいました。
真実は…難しかった。私はちゃんと理解できたのだろうか…。
全部は出来ていない気がする。
夢は普通に見るものだけど、それが実際に映像して残ってそれが仕事になって仕事になると夢札酔いが起きて…。
実際にこういう世界が生まれたら、怖いなと思いました。
こんな入り組んだもやもやとした雰囲気を醸し出せる恩田さんは、やっぱり凄いと思います。
全然ストーリーとは関係ないけど、初めの図書館でのくだりで「図書館ではA4サイズ以上のかばんは持ち込めないからロッカーに入れなければならない」というところがあって、最初から定まってるって良いな〜って思いました。
参考資料や辞典を置いている部屋は鞄の持ち込みが禁止でロッカーもあるのだけど知らずに来る人に逐一注意するのが大変で・・・。

〈角川書店 2011.11〉H23.12.9読了

隅の風景 恩田陸5

隅の風景隅の風景
著者:恩田 陸
新潮社(2011-05)
販売元:Amazon.co.jp
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プラハで飲む黄金のビール、高所恐怖症の韓国登山、スモッグの向こうに霞む北京の太陽。出会えるかもしれない物語のかけらを求めて、今日も作家は旅に出る。身体の隅に今も残る旅のイメージをくっきりと映し出す紀行集。

恩田さんの旅行エッセイです。
海外と国内と様々なところへ行かれています。
恩田さん、飛行機苦手なのにいろんなところへ行かれるようになったんですね^m^
チェコのくだりで、海外旅行へ行ったのは去年が初めてと書かれていて、「あれ?大分前に「恐怖の報酬日記」を書いてたのに・・・」と思ったらこのチェコのエッセイは2004年に書かれたものの様でビックリ!結構前のも入っているんですね。
私は海外はあまり興味がなくてフランスと韓国へいければいいのですが、日本は47都道府県全部に行きたいという野望を持っているので、国内のほうが興味深かったかな。
伊勢には前から行ってみたいと思っていましたし、熊本にも行ってみたいなぁ。カルデラを見てみたいし、馬刺しを食べてみたいです^^
あと恩田さんが郡上八幡に行かれたときのエッセイで「水路が好き」と書かれていたのですが、だから「月の裏側」とか「きのうの世界」が生まれたのかなと思いました。
にしても恩田さんは至る所で飲んでいますねぇ…。各国各地域のお酒を飲んでいて楽しんでるなぁって言うのが分かります。だってタイトルに酒池肉林って書いてるし^m^
行って見たいなと思ったのは、イギリスのところで書かれていた根津の弥生美術館ですね。日本ですけど。竹久夢二の美術館なら行って見たい!と思いまして。今度東京へ行った時は吉祥寺と亀戸と、ここへ行こっと。距離感わからないけど^^;
あと印象的だったのは韓国や中国や台湾の若者達はカナリ本を読んでいるということ。サブカルチャーが発展しているから日本語だからとかそういう隔たりがないらしい。恩田さんの公演?の時は日本語も飛び交うし質問も多かったそうで。日本人の若者も負けてられないですよね!
最後に恩田さんオススメの旅の本がたくさん載っていました。
う〜ん・・・旅の本か。旅は好きだけど・・・どうだろう^^;
あ、でも「ビールと古本のプラハ」は気になりました。タイトルが素晴らしい!

〈新潮社 2011.5〉H23.6.13読了

土曜日は灰色の馬 恩田陸5

土曜日は灰色の馬土曜日は灰色の馬
著者:恩田 陸
販売元:晶文社
発売日:2010-08-07
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ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなジャンルの物語を書き分け、多くの読者を魅了し続ける小説家・恩田陸さん。汲めども尽きぬ物語の源泉はいったいどこにあるのでしょうか!? ブラッドベリにビートルズ、松本清張や三島由紀夫まで、恩田さんが大好きな本・映画・マンガなどを大胆奔放に語る、ヴァラエティに富んだエッセイ集。

久しぶりの恩田さんのエッセイ本です。
恩田さんのオススメの本や映画やマンガの話を聞けるなんて!ととても楽しみに読んだのですが…。合わなかった…^^;
といいますか、読んだ事のある作品があまりなかったため共感できなかったと言うのが正直なところ。
私、恩田さんとちょうど20歳離れているんですよね。だからかなぁ。残念。
でも、恩田さんが「りぼん」の話をされていたのは嬉しかった。私が買っていたのは「なかよし」でしたが、よく友達と貸し合って読んでいたものです。
恩田さんがオススメしている本で読んだ事があるのは「秘密の花園」だけでした。あと「リア王」は戯曲を読んだ事はあります。
あとはマンガの話で、「ガラスの仮面」と「砂の城」の話は分かりました。
「砂の城」は母が大好きなマンガで、家にずっと置いてありました。
小さい頃はあまり意味が分からなかったけど、今は分かります。
あれは壮大なメロドラマですよ。恩田さんのおっしゃるとおり、はじめの3回が本当に怒涛の展開ですよね。
こんなことを言ったら話が進まないのだけど、フランシスとナタリーが本当に可愛そうで、はじめに認めてくれていたらこんなことにならなかったのに!と思わずにはいられませんでした。
これ、日本版で昼ドラ化されてましたけど、多少見てましたけど別物ですね。
そして恩田さんが、今の映像業界についてをズバズバと斬って下さいました。
ありがたい!共感できるところがたくさんあって嬉しかった。
だって最近、映画化、ドラマ化されるのはひたすらベストセラー本で、キャストも話題性のある役者ばかり。役が合ってる合ってない関係ないんだもの。(例外も勿論ありますが)
だから嬉しかった。作家さんが言ってくださると、説得力が違う気がします。
最後のアイドル論が面白かったです。アイドルといわれている人たちに関しては一切出てきませんでしたが^^;V6の曲の作詞とかしてるけど、恩田さんにとってはどうなんだろうか。あの歌詞はもの凄く好きで、やっぱり独特の雰囲気があるなと思って感動したのだけど。

〈晶文社 2010.8〉H22.9.18読了

私の家では何も起こらない 恩田陸4

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
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この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・
小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。
この家は、時がゆっくり流れている。
幽霊屋敷と噂されるその家にすむ女流作家は居心地のよいこの家を愛している。
血の海となった台所、床下の収納庫のマリネにされた子どもたち・・・
いったいこの家にはどんな記憶が潜んでいるのだろう。
幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。
恩田陸が描く幽霊屋敷の物語。ラストには驚愕の書き下ろし短編が!

久しぶりの恩田さんです。
舞台は丘の上にある古い家が舞台。
そこの持ち主は何度も変わっている。
それは、その屋敷で多くの事件が過去に起こっているから。
姉妹がアップルパイを焼いていて、ジャガイモを向いている最中に何故か殺し合い、2人とも死んでしまったりとか、子供たちが無差別に誘拐されて身体をずたずたに切り刻まれて食されて、目と髪の毛だけホルマリン漬けにされていたりとか、数人の高齢者をむごい方法で殺した犯人に上がっていた美少年がその家の縁の下で自ら首を切って死んでいたり、ウサギの穴に埋まって怪我をし、それをきっかけに若い奥さんがなくなってしまったりとか。
ホラーっていうのともちょっと違うけど、背筋がぞぞっとする恩田さんらしい作品だなと思いました。
全体的にはちょっと怖かったけど、それでもいい部分もたくさんあった。
人と人とのかかわりっていいなって思った部分とか。
久しぶりの恩田作品、堪能しました^^

〈メディアファクトリー 2010.1〉H22.3.26読了

メガロマニア あるいは「覆された宝石」への旅 恩田陸3

メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅
メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅
恩田陸の誇大妄想がインカ・マヤの地を疾走する。カラー写真全50点著者撮り下ろし。

最近恩田さんづいています。
今回は紀行文です。
マヤ文明かぁ。マチュピチュは行ってみたいですが、私、南米にあまり興味は…げほごほ。
恩田さんの妄想は面白かったですけど。
相変わらず飛行機は苦手のようで。
紀行文なんだけど、恩田さんの旅行日記のようにも感じて、勉強するっていう感じではないかな。
ちょっと物足りなさも感じました。
どうせなら歴史とかをがっつり解説してほしかったかなと。
小説?もどうせならもっと深いものを読みたかったなぁ。なんて。

〈日本放送出版協会 2009.5〉H21.9.7読了

訪問者 恩田陸5

訪問者
訪問者
山中にひっそりとたたずむ古い洋館-。
三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。
千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。
晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。
「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?
一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!
冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。
数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた…。
果たして「訪問者」とは誰か?千沙子と昌彦の死の謎とは?
そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った-。
嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー。

読みました!引き続いてまた恩田さんです。
やっぱりこういう恩田さんの作品が好きだー。
ドキドキする感じとか、どうなるのこれから?ってところとか、いろいろ出来事が錯綜して頭が混乱する感じとか。
この作品も、当初の目的からだんだん離れていって、どんどん謎が深まっていく。
でも、ちゃんとひとつずつ片付いていって、解決するんですよね。
微妙にぞっとする結末だったけど。
面白かったです。
過程も面白かったし、結末も満足でした。
ちゃんと訪問者については解決したし。
でも、知らなくても良い事は知らないままで。
それはそれで良いと思ったし。
最初から最後まで楽しめました。

〈祥伝社 2009.5〉H21.8.27読了

六月の夜と昼のあわいに 恩田陸3

六月の夜と昼のあわいに
六月の夜と昼のあわいに
ミステリー、SF、ファンタジー、ノンフィクション等々……あらゆる小説の形式と恩田作品がもつ魅力をすべて投入した、「夢十夜」を思わせる全く新しい小説集。フランス文学者・杉本秀太郎による序詞(詩、俳句、短歌)に秘められた謎と、希代の新鋭画家による10のイメージに誘われた、摩訶不思議な10の作品世界。本好きであれば手許におかずにはいられない、恩田ファンには必携の奇書、ここに誕生!

う〜ん。難しかったです。
恩田さんのこういう世界観は何とも難しくて理解するのが難しいです・・・。
面白くて分かりやすかったのは「窯変・田久保順子」かなぁ。
SFっぽい感じが面白かった。
「Y字路の事件」も何だか心温まる感じが好きです。恩田さんらしい感じもしましたし。
あとはあんまり分からなかったかも。すみません。

〈朝日新聞社 2009.6〉H21.8.24読了

ブラザー・サン シスター・ムーン 恩田陸3

ブラザー・サン シスター・ムーン
ブラザー・サン シスター・ムーン
ねえ、覚えてる? 空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを――
本と映画と音楽……それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。

最初の印象は、「この作品は本当に恩田さんの書いた作品なのか…」でした。
「夜のピクニック」から4年…っていう紹介文だったからてっきり高校生が主人公の話なのかと思いきや、おそらく40代くらいの男女が大学生時代を振り返ってる話。
第一部は楡崎綾音の話。第2部は戸崎衛の話。第3部は箱崎一の話。
綾音は小説家で戸崎は鉄鋼メーカー社員。箱崎は映画監督。
それぞれ大学時代の話をするのですが、微妙な話し口調が入り込めないし、何を伝えようとしているのか分からなかったです。
う〜ん。。。私にしては恩田作品なのに辛い気がします。
「六年目の小夜子」とか「夜のピクニック」とか「ネバーランド」とか「蛇行する川のほとり」とかちょっとテイストは違えど「ロミオとロミオは永遠に」とか。の方が面白かったです。
学生っぽい作品ではなかったですね。
最後まですらーっと読みきってしまいましたが、う〜ん…。
世代が合わなかったのでしょうか。でも、恩田さんの作品は40代の人が主役のものも多くて、楽しめているからそれが理由でもない気がします…。
3人が高校のときに経験した誰もいない街、空から蛇が落ちてきて、川を泳いでいる風景。
これが何かを伝えようとしているのだと思うのですが、分からなかったです。ごめんなさい。

〈河出書房新社 2009.1〉H21.5.19読了

きのうの世界 恩田陸5

きのうの世界
きのうの世界
塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。
一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?誰も予想できない結末が待っている!!恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界。

久しぶりの恩田さん。こういう恩田さんのミステリ小説は久しぶりでした。
最初の2人称で語られている部分は、自分がM町へ来て、歩いているようでした。
最初の雰囲気は「まひるの月を追いかけて」に似てるなぁと思いました。何だか観光をしているようでした。
でも、そんな気分は最初だけ。だんだん市川がこの町で何をしていたのか、この町にはどんな秘密を持っているのか。気になって気になって。
恩田さんの作品は過程が面白いので、注意深く読みました。
まあ、細かく読まないと、理解できないって言うのもあるんですけどね^^;
事件についてのたくさんの伏線があって、多分全てが1本に繋がっているんだろうなと思ったら、途中で読むのを止めたくなかったし、書き留めておかなきゃ。って思いました。
市川の過去、読んでいて辛かったですね。人と違う能力と言うのは、どんな形であれ、他人が見れば羨ましいんだろうけど、本人にとっては辛いんだろうな。
市川の能力は「The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day」の蓮見琢馬を思い出しました。
彼も、見たもの全てを、辛い事も忘れたい事も忘れられなくてかわいそうだったもんな。
若い女性の末路にはびっくりでした。あんな事になるとは。
それに新村家が関係していると思うと、ぞっとしました。
旧家って、ちょっと怖いイメージがあります…。
弟さんもどうなったんだろう・・・。始末されたのかしら…。きゃ〜。
結末にもそれほど拍子抜けする事もなく(恩田さんごめんなさい)
恩田作品、堪能しました。

〈講談社 2008.9〉H21.1.29読了

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不連続の世界 恩田陸5

不連続の世界
不連続の世界

「木守り男」音楽ディレクターの塚原多聞は、知り合いである田代から夢の話を聞いていた。そこで「こもりおとこ」という言葉を聞き、骸骨のような中年の男が木の上から睨んでいるのを目撃する。
「悪魔を憐れむ歌」セイレンという歌手が噂になっている。その曲を聞くと、人が死ぬというのだ。多聞はその噂を聞きその歌が「山の音」というタイトルだと言う事、そして、ラジオ局に曲を送った本人の居場所を突き止めた。友人のロバートと共にその人物の家へ行くことにした。
「幻影キネマ」メジャーデビューするバンドのプロモーションビデオを撮影するため、H県へやってきた。故郷に帰ってきたはずなのに、バンドのメンバーの一人、保は怯えているようだった。多聞はその理由を聞くと、保が映画の撮影を目撃した後、必ず人が死ぬのだという。
「砂丘ピクニック」知り合いの翻訳家である巴とT砂丘へ来た。きっかけはフランス人学者アンリ・ベジャールの自叙伝。その本の中にT砂丘についてが書かれており、夜にT砂丘が突然消えた事があるのだという。
「夜明けのガスパール」フランス人の妻ジャンヌが突然、里帰りし、そのまま音信不通になって、そろそろ一年になろうとしていた。多聞はジャンヌの実家を訪ねたが妻はおらず、家族は「いまヨーロッパ中を旅していて連絡が取れない」という。多聞は途方にくれ、奇妙な別居生活は続いた。そんなとき三人の友人が多聞を「夜行列車で怪談やりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。四人はそれぞれ怖い話を披露し合うが、途中、多聞の携帯電話に何度も無言電話がかかってくる。

「月の裏側」で登場した多聞が8年ぶりに登場。前の話をすっかり忘れてしまっていました。
多聞についてもあまり覚えていないのですが、読んでいて思い出してきました^^;
つかみどころがないけど、すっと人の懐に入ってくる。
憎めない可愛らしいイメージがあります。
この作品は連作短編だったんですね。
すべてが不可思議な話で興味深かったです。一体どういう結末になるのだろうと、ドキドキしながら読みました。
今回はあまり怖いって言うのはなかったかな。
気になるっていう気持ちの方が先行していました。
1番好きな作品は「夜明けのガスパール」ですね。読み終えた後に「なるほど〜」ってつぶやいてしまいましたもん。
いつもぽけ〜っとしていてつかみどころのない多聞だけど、最後は小さな子どもみたいだったな。
いろんな場や人に溶け込めるという、人間関係が浅いような言い方でしたけど、多聞はいろんな人に支えられているし、大事にされてますよね。
何だか感動してしまいました。

〈幻冬舎 2008.7〉H20.11.6読了

いのちのパレード 恩田陸4

いのちのパレード
いのちのパレード

<あの黒い表紙、強烈な帯コピー、シンプルかつ洗練されたデザイン。手に取った時の、嬉しいような怖いようなおののきを今でも覚えている。(中略)かつて「幻想と怪奇」というジャンルのくくりでお馴染みであった、奇妙でイマジネーション豊かな短編群には、今なお影響を受け続けている。あの異色作家短篇集のような無国籍で不思議な短編集を作りたい、という思いつきから連載をさせてもらった(あとがきより)>。
ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー……
あらゆるジャンルに越境し、読者を幻惑する恩田マジックがひときわ冴える15篇。恩田版<異色作家短篇集>ここに誕生。

4分の3くらい読み終えていて、図書館の返却期限が過ぎたため、それからずーっと読めていませんでした^^;
ようやく最後まで読めました。
う〜ん…難しかったです。
そしてホラーではないのですが、読んでいて恐怖を感じる作品が多かったですね。
背筋がゾクッとするような。
面白かったのは「SUGOROKU」かな。
双六がこんな形で物語になるとはとビックリしました。
どの作品も、現代のようで現代ではないような…。
不思議な世界観でした。
興味深かったけど、恩田さんの高校生ものも読みたいなぁ。

〈実業之日本社 2007.12〉H20.11.3読了

猫と針 恩田陸4

猫と針

友人の葬式の帰り、久々に学生時代の仲間が集まった。
噂によれば、仲間たちはみな、何らかの個人的事情を抱えているらしい。
一見なごやかな宴だが、それぞれが諸事情で少しずつ席を外す間、残った人間は様々に憶測を巡らし、不在の人物について語り合う。
やがて漂う不穏な空気―。噂はどこまで本当なのか?
そして、この集まりの本当の意図とは?恩田陸“初戯曲”ついに書籍化。
閉鎖空間で展開する、心理サスペンス会話劇。創作の舞台裏を綴った長文エッセイ、「『猫と針』日記」も書き下ろしで収録。

「いのちのパレード」の方が大分前から予約しているのですが、こちらの方が先でした。
最近の恩田さんの作品は舞台化したら面白そうな作品が多かったのですが、本当に戯曲を手掛けるなんて凄いですよね。
そしてそのきっかけが「チョコレートコスモス」だったんですね〜。
戯曲で小説とは違うんですけど、それでも内容は恩田さんだなぁと思うから不思議です。
ストーリーも面白かったです。
でも、やはり小説とは違うんですね…。
全部が本番の10日前に完成するって…。凄い。
役者さんも大変ですね。
実際の舞台も観てみたいと思いました。

〈新潮社 2008.2〉H20.4.25読了

木洩れ日に泳ぐ魚 恩田陸4

木洩れ日に泳ぐ魚

ヒロとアキは引越しの準備を全て終え、明日の朝にはこの部屋を出、別々の道を進んでいく。
しかし、その前に2人には明らかにしなければならない謎があった。
ある男の死。
あの事件の真相は、一体何なのか――――

ようやくまわってきた恩田さんの新刊。
もう新刊じゃないかもしれませんが^^;
面白かったですね。
がらんとした部屋に2人が、ピンと張り詰めた空気の中佇んでいる。
この空気感が、恩田さんは上手いなぁと思う。
そして、2人は1年前の男の死について語りだす。
最初は2人の関係も、何の出来事なのかも分からなくて、?が多かったのですが、分かってからは読み進むのが早かったですね。
話の展開が面白かったです。さすが恩田さん。
最後のアキの想像はカナリ大きな想像のような気もしますが、それはそれでいいのかもしれないですね。
最後、アキがヒロに対してちょっと意地悪になりましたが、なんだか納得。
だんだんヒロが、駄々をこねる子どものように見えました。
アキが、彼に全てを告白したシーンが好きです。
これで、心の中のわだかまりをなくして生きていけるという前向きな行動のような気がしたので。

〈中央公論新社 2007.7〉H19.12.10読了

朝日のようにさわやかに 恩田陸4

朝日のようにさわやかに

ビールについての冒頭から、天才トランペッターや心太へ話題は移り、最後は子供の頃に抱いていた謎の解明へと至る―。
虚実の狭間を、流れる意識のごとく縦横に語る表題作他、ホラー、ミステリ、SF、ショートショート等々、恩田陸のあらゆる魅力がたっぷり詰まった、物語の万華鏡。

久しぶりの恩田さんです。
短編集って「図書館の海」以来なんですね。そういえば、久しぶりかも。
「水晶の夜、翡翠の朝」「あなたと夜と音楽と」は読んだ事が過去にあるので、それ以外の感想を^^ヨハンかっこよかったですね〜。
私が好きだと思ったのは、恩田さんが最後に「普通のお話」をおっしゃっている「楽園を追われて」が結構好きだったりします。
久しぶりに会った友人達との集い。いいじゃないですか^^
確かにああ言う事がない限り、仲の良かった友達皆が揃う事ってないんだろうな〜って思うとちょっと悲しいですね。
それから「おはなしのつづき」も好きです。ラストが切ないけど、ちょっと救いがあるのが恩田さんらしいなと^^
でも、大変申し訳ありませんが、恩田さんの作品は、長編の方が好きだなぁ・・・と、思ってしまいました。

〈新潮社 2007.3〉H19.6.23読了

象と耳鳴り 恩田陸4

象と耳鳴り

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。
カウンターで見知らぬ上品な老婦人が語り始めたのは、少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった。
だが婦人が去ったのち、多佳雄はその昔話の嘘を看破した。
蝶ネクタイの店主が呟く彼女の真実。
そしてこのささやかな挿話には、さらに意外な結末が待ち受けていた…。(表題作)ねじれた記憶、謎の中の謎、目眩く仕掛け、そして意表を衝く論理!
ミステリ界注目の才能が紡ぎだした傑作本格推理コレクション。

はい〜、こちらも過去記事です。
結構前に読んだんですけどね^^;4年くらい前でしょうか。
関根ファミリー登場ですよね!
お父さんとお兄さんとお姉さん。
秋も出てくれると思ってたのにぃ><残念。
あとはお母さんが出てませんでしたね。
冬のつく兄弟はいらっしゃらないのでしょうか。すっごく気になっているんですよね^^;
短編集ですが、どの作品も濃いですよ〜。
なんせ登場人物が濃いですから^^;
しばらくこのファミリーに会っていないですね。
常野の方々同様、恩田さんには書いていただきたい人々です。

〈祥伝社 1999.11〉

光の帝国 恩田陸5

光の帝国―常野物語

オススメ!
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―
「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。
穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?
不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。

全然本が読めないので、過去に読んだ本をアップしました^^;
っていうか、再読もしたいんだよな〜。
恩田さんの作品の中で、2冊目くらいに読んだのかな〜
素晴らしいですよね!
常野の人々の能力と人柄が素晴らしく描かれていると思います。
どの作品も好きだな〜。
微妙にリンクしているしね^^
「大きな引き出し」は光紀君がとってもかわいらしくて、一生懸命だし^^切なくて、とてもいい作品でした。
「光の帝国」も、作品はすっごくいい作品なんですけど、読んでいてすっごく辛かったなぁ・・・。ツル先生がかわいそうで。
だから「国道を降りて」の最後の一言が重くて、感動的なのよね。
この作品は、名作だよ〜^^

あ〜・・・本読みたい・・・。

〈集英社 1997.10〉

中庭の出来事 恩田陸4

中庭の出来事

瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。
周りにいたのは、次の芝居のヒロイン候補たち。
芝居とミステリが融合し、まったく新しい恩田ミステリの幕が開く―。

ようやく、ようや〜〜〜く読みました!
予約を待っていたのも長かったんですが、レーシック受けた時とかぶっていたので、たくさんは読めなかったんですよね。
ちょいちょい読んでいたので、凄く時間がかかっちゃいました^^;
いや〜・・・変てこな不思議な本ですよね。
でも、とっても恩田さんらしい作品でした。
理解するのが大変ですけど、是非ともこういう作品をもっと書いていただきたいですね。
戯曲と実際の話が交差して進んでいきますが、もうどれが本当の話でどれがお芝居なのか、途中で分からなくなります^^;
同じ状況が何度も出てきますし。
話の展開がゆっくり進んでいくのは「ユージニア」を感じさせますよね。
どうなるの、どうなるの〜って気になって読んじゃう^^
読んでいて、神谷さんとか芹沢さんとか、どっかで聞いた事がある名前だな〜と思ったら、何ですぐに気付かなかったんだろうか!「チョコレートコスモス」の監督と脚本家じゃないですかぁ!
凄い凄い^^リンクしてる。こういうの大好きです。
多分、私は全部を理解してはいないと思います。
でも、女優さんが自分を演じるって、難しそうな感じがするよね。
ドラマなら見たことがあるけど・・・。
是非とも、この舞台を実際に観てみたい^^理解がまだ出来てないから^^;
久しぶりに恩田さんの作品が読めてよかったです☆

〈新潮社 2006.11〉H19.3.7読了

図書室の海 恩田陸5

図書室の海

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。
だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から秘密の使命を授かった。
高校で代々語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を…。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇「図書室の海」。
『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」
『麦の海に沈む果実』の理瀬の幼少時代が描かれている「睡蓮」など全10話。

春よ、こい
茶色の小壜
イサオ・オサリヴァンを捜して
睡蓮
ある映画の記憶
ピクニックの準備
国境の南
オデュッセイア
図書室の海
ノスタルジア

恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇集。

ずっと家にあったのに、読むタイミングを失ってた本です^^;
ちょうど、今年読んだ本で100冊目だったので、この作品にしようと思ってたんですよね。
本当に凝縮されてる短編集ですよね〜
「六番目の小夜子」の番外編「図書室の海」
「麦の海に沈む果実」シリーズの「黄昏の百合の骨」で登場する、理瀬、稔、亘の幼少時代の物語。
「夜のピクニック」の前日の物語「ピクニックの準備」などなど。
他の作品も、ホラーがあったり、ミステリっぽかったり、SFもあったり、読み応えのある作品でした。
「図書室の海」がやっぱり好きですね。関根ファミリーがすきなんです^^
夏が主人公の作品って、これ以外ないですよね。
だから、ずっと気になってたんですよ。春も秋も好きだし^^
また関根ファミリーが登場する作品が出てほしいと思います。
気になったのは図書カードかな〜。今はパソコンだもんね。名前書くの、好きだったんだけど。
1番最初に書いたら嬉しかったりさ^^
図書カードが出てきて「耳をすませば」を1番に思い浮かべました^^;
あと、気になったのですが「ピクニックの準備」で美夜という名前が登場したんですけど、本編になったとき、変えたんでしょうかね?
貴子や融の名前が思いっきり出てましたね。
結構前から考えていた作品だったんですね。
短編オリジナル作品も好きです。
「イサオ・オサリヴァンを捜して」が私はお気に入りです。謎解きと言いますか、こういう恩田さんの書く物語の雰囲気好きなんです。

〈新潮社 2002.2〉H18.11.8読了

球形の季節 恩田陸3

球形の季節

4つの高校が居並ぶ東北の「谷津」で、奇妙な噂が広がった。
「5月17日、如月山にエンドウさんがつれていかれる」という不思議な内容。
「地歴研」のメンバー坂井みのり、浅沼博範、関谷仁らは、その発端を追跡調査し始める。
やがて、噂どおりに一人の女子生徒が姿を消した。名を遠藤といった。
町中では金平糖のおまじないが流行り、生徒達は新たな噂に身を震わせていた。

恩田さんの作品の2作目ですね。
この作品が、初めて最後が拍子抜けした作品だった気がする^^;
納得がいかなかったというか。え?そこで終わり?っていう。。。
でも、過程はとっても面白いのです。
内容が面白いよね。
みのりのキャラクターがかわいらしいと思ったし、谷津という地方についてが凄く伝わってきたし。
ホラー・・・?ではないのかな。
でも結構こわいし・・・。う〜ん、ジャンル分けは難しいね^^

〈新潮社 1994.4〉H13.7.5読了

チョコレートコスモス 恩田陸5

チョコレートコスモス

オススメ!
―――神谷は脚本家である。いつものように、事務所でストーリーを考えていたのだが、ちっとも思い浮かんでこない。ふっとビルの窓越しに目を向けると、人の動作の真似をしている少女を見かけた。ただの真似ではなく、そっくりそのまま、同じ表情、同じ動作になるのだ。神谷はその少女のことが気になっていた。
―――両親共に俳優で、自分も俳優の道を突き進んでいった東響子は、自分の行く末に悩みを抱えていた。あるとき、伝説の映画プロデューサー・芹澤泰次郎が芝居を手がける事を聞きつける。近々大々的なオーディションが行われるらしい。
しかし、その候補に、響子は含まれていなかった。どうしようもない焦燥感に襲われる。
―――佐々木飛鳥は平凡な大学1年生。男ばかりの劇団に所属している。
本人は自覚してはいないが、稀有な演技の才能があった。
同じ劇団の巽は、彼女の演技が気になっていた。

ようやく読めた。面白かった。
皆が感想に「ガラスの仮面」っていってるから、どういう事だろうって思っていましたが、ようやく納得。
これをガラスの仮面といわずして何といおうか^^;
響子が亜弓、飛鳥がマヤかな。
でも、飛鳥のほうは、マヤとはちょっと違う。
お芝居がしたい。演技がしたい。っていう子ではないから。
でも、次第にそうなっていくのかな。芹澤さんのお陰で。
芹澤さんは黒沢さんかしら^^;う〜ん・・・ちょっと違うか。
演技については素人だけど、楽しく読めた。
続編はないのかな。
神谷さんの書く「チョコレートコスモス」を読んでみたい。
2人がどんな演技をするのか、見てみたいな。

〈毎日新聞社 2006.3〉H18.5.20読了

六番目の小夜子 恩田陸4

六番目の小夜子

オススメ!
ある田舎の学校で、不思議なゲームが受け継がれていた。
3年に1度、サヨコと呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれるのだ。
そして今年は「六番目の小夜子」が誕生する年。
サヨコに選ばれた生徒は、始業式にバラを自分のクラスに置く。
花宮雅子は、憧れの唐沢由紀夫と同じクラスになれて喜んでいた。
と、同時に、見慣れない名前に気づく。
「津村小夜子」
「サヨコ」と同じ名前。
謎の転校生に疑問を持ったのは、全校一の頭脳の持ち主である、関根秋だった。

ずっと、記事に載せていませんでした。
高校生の時に読んだのかな・・・。
初読ではなかったのですが。引き込まれました。さすが恩田さん。
「サヨコ」の謎。
面白かったね。
学校祭のシーンは本当に恐かった。ゾッとします。
そして、秋くん。
カッコいいですねぇ^^最高ですよ。頭いいし、カッコいいし、文句なし〜。
また登場してくれないかと期待しています。

〈新潮文庫 1992.7〉H13.11.14読了

puzzle 恩田陸4

puzzle

長崎県西彼杵群沖の無人島鼎島で、3人の遺体が発見された。
3人の接点はまったくなく、死因もバラバラ。
一人は転落死、一人は感電死、一人は餓死。
警察もお手上げのこの事件。
この事件の解決に乗り出したのは、検事の黒田志土と関根春の2人。
事件の手がかりは5枚の不思議な紙切れだった。

150ページくらいの薄い文庫本。
2時間もあれば余裕で読めちゃうくらい。
謎がどう解明されていくのかなぁって、ワクワクして読んでたけど意外とあっさりとしていて拍子抜けしました^^;
でも、面白かったよ。
関根ファミリーのお兄ちゃんも出てるしね!
私が1番好きなのは、秋だけど^m^

〈祥伝社文庫 2000.11〉H13.10.26読了

ライオンハート 恩田陸5

ライオンハート

オススメ!
1978年のロンドン。ロンドン大学法学部名誉教授のエドワード・ネイサンが行方不明となった。
同僚がエドワードの家へ訪れると、奇妙な事にどの部屋も人が住んでいないかのようにきちんとされていた。
唯一人の気配が感じられる気配のあった部屋が、エドワードの書斎。
そこには1枚の白いレースのハンカチーフがあり、片隅に「from E to E.with Love」と書かれていた。
ハンカチーフの隣にある便箋には、一角獣が書かれてあり、一行だけ「LIONHEART」書き付けられていた。
1932年、エドワードはエリザベスという10歳の少女に会っていた。エドワードは20歳。
2人は、この時初めて会ったわけではなかった。
いつから始まったのかは分からない。
時空を越えて、エドワードとエリザベスは離れた瞬間から、次に会う瞬間を待ち続けている。

恩田さん初の恋愛小説・・・らしいです。
とてもすきです。この作品。
恩田さんは、本当にどんなジャンルでも手掛けるんだから、素晴らしいですよね。
決して結ばれる事はない。
でも、お互いに会いたいと願っている。
「エアハート嬢の到着」「春」「イヴァンチッツェの思い出」「天球のハーモニー」「記憶」の5つの話から成り立ってます。
時代がいきなり飛んでしまうので、ちゃんと理解するのに時間がかかりました。
でも、これは大人の究極のラブストーリーだと思います。
文庫本では、タイトルになっている題の絵を見ることが出来ます。

〈新潮社 2000.12〉H13.8.15読了

エンド・ゲーム 常野物語 恩田陸4

エンド・ゲーム―常野物語

オススメ!
拝島時子がゼミの旅行から帰ってきたとき、電話がかかった。
母の瑛子が、旅行先で倒れたという。
時子はすぐに母の元、岐阜へと向かった。
母の症状は、ただ、眠っているだけ。
あとは何の異常もないという。
まさか、母は遂に「裏がえ」されたのだろうか。
時子は恐怖におびえる。そして、家に帰ってきたときに違和感を感じた。
父が失踪した時から、冷蔵庫に貼りつけてあった、電話番号のメモがなくなっていたのだ。
悩んだ末に、時子はメモに書いてあった電話番号へ連絡を入れる。
それから「洗濯屋」の、火浦と言う男性に会うことになった。

常野物語「オセロ・ゲーム」の続編です。
そちらを読んでから、読むことをオススメします。
遂に分かった拝島家の真実。って言う感じかな。
10年以上も姿を消していた父親の姿が浮かび上がってくる。
何故今頃になって、現れてきたのだろうか。
そして、一族に伝わる「裏返す」「裏返される」という行為は何なのか。
ドキドキしながら読みました。
やっぱり読むのは止まらなくなって、結局1日で読んじゃった^^;
でも、ラストがやっぱり、ちょこっとだけ、ん?って思ってしまったんだけどね。
とても強かった父は、本当に「裏返され」たのだろうか。信じたくない。
瑛子はずっとその思いを抱えて10数年を生きてきた。
それなのに、この結末でいいのかなぁって、ちょっと思ったんだ。
素敵なラストだとは思うんだけど。
そして、初めて登場した「洗濯屋」
「洗って、叩いて、白くする」という行為を行っている人々。
恩田さんの世界観は凄いです。
よく思いつくなぁ、って。
全体的には、私は満足です。
この家族には、幸せになってほしいなぁと思いました。

〈新潮社 2006.1〉H18.2.19読了

月の裏側 恩田陸3

月の裏側

九州の水郷都市、箭納倉。
かつてここでは3件の失踪事件が起きていた。
皆65歳以上の女性。
共通点は掘割に家が建っていること、そしてじきにひょっこりと3人とも帰ってきたことである。
失踪中の記憶がなくなったままで。
この事件の真相は?
塚崎多聞と教授の三隅協一郎、娘の藍子。記者の高安則久の4人は、真相を追究していく。

恐かったなぁ・・・
たまに出てくる太い文字が恐くって。
背筋が凍るような恐さ。。。って言うのかなぁ。
過程は本当に面白い。流石恩田さん。
でも、やっぱりラストは納得が行かない^^;
あれ?これで終わりなの?って思ってしまった。
これで、いいのかなぁって言う気もするんだけどねぇ。
最後まで「あれ」の真相を追究していって欲しかった気がするの。
私が理解していないだけなのかな^^;

〈幻冬舎 2000.3〉H18.2.12読了

ネクロポリス 恩田陸4

ネクロポリス 上
ネクロポリス 下

V.ファーことファーイースト・ヴィクトリア・アイランズでは、毎年「ヒガン」の1ヶ月にある場所へ赴く風習がある。
孤島アナザー・ヒル
ここに、ヒガンになると「お客さん」がやってくる。
「お客さん」とは、すでに亡くなっている人々の事を指す。
唯一、故人と出会える場なのである。
といっても、必ず会えるわけではない。毎年会える人もいれば、何年も会えない人もいる。
V.ファーに住む人々が、入る事を許される場所。
ジュンイチロウ・イトウは東京大学の大学院生。文化人類学を専攻しており、特に民俗学を学んでいる。ずっと、ヒガンの風習の調査を希望していた。
V.ファーに住むハナ、マリコ、リンデとの親戚関係を立証でき、ついに憧れの地へと行けることになったのである。
今年のヒガンはいつもとは違っていた。
「血塗れジャック」によって、ヒガンは注目を集めていた。
「お客さん」は嘘をつかない。「お客さん」の証言を元に、犯人を割り出そうとしているのだ。
しかし、それだけではない。
アナザー・ヒルとV.ファーの境界線とされる鳥居で、人が殺されていたのだ。

恩田さんの超大作(?)の最新刊。
上下巻でカナリ分厚い。
ミステリのような、違うような。
途中で何度もおこる事件とその謎解き。流石恩田さんっていう感じがしました。
引き込まれていったよ〜
何度も謎が出てきて、どうなってくんだろう。って、わくわく半分、恐怖半分で、読んでました。
特に下巻は恐かったです。ホント。
凄く面白かったんだよ。
謎は深まるばかりで、どういう結末なんだろう。。。って、凄くわくわくしてた。
でも、私はラストはちょっと好きになれなかったかな。。。
拍子抜けしちゃいました。
なんで〜って、思っちゃったの。
凄く壮大で、素晴らしい世界なのに、最後がえ?って思ってしまったのよ。
それが、ちょっと残念でした。
でも、過程は本当に好きです。この世界観は素晴らしいと思います。
それに、ジュンの存在も良かったなぁ。
全然大学院生って感じはしなかったんだけど^^;
ぽーっとしてて、何だか放っておけない感じ。
ハナやマリコに押されてタジタジしている姿とか、微笑ましかったなぁ。

〈朝日新聞社 2005.10〉H17.12.29読了

クレオパトラの夢 恩田陸4



クレオパトラの夢

神崎恵弥は双子の妹、和見を東京へ連れ戻すためにH市へやってきた。
和見は一回り年上の若槻慧という大学教授と不倫関係になり、若槻教授を追いかけてH市へと渡ったのだ。
家族代表として、恵弥が派遣されたのである。
しかし、恵弥にはH市に来るもう一つの目的があった。

「MAZE」の恵弥が登場します。
でも、作品の雰囲気は全然違う。
こっちの方が恐さはないね^^;
でも、流石恵弥の妹。隙を見せないねぇ。
2人が普通に会話をしているのに、真相を探り合っているような緊張感は伝わってきた。
こんな会話、兄妹でしたくないよねぇ。。。なんて^^;
もう一つの目的の結果は・・・私は理解する事があんまり出来ませんでした−−;
頭悪いなぁ、自分。
でも、ここまで頭がよくって真実を隠す事のうまい人ばっかりだと、読んでるこっちは、全員の想いを把握するのが大変、大変。
結局全部は理解できなかった気がするなぁ^^;

〈双葉社 2003.11〉H16.1.14読了

まひるの月を追いかけて 恩田陸4



まひるの月を追いかけて

異母兄弟の研吾が失踪した。
研吾はフリーのカメラマンで、取材の仕事をうけている最中、姿を消したらしい。
静は研吾の恋人である優佳利と共に京都へ行き、研吾の最後にたどったルートを巡る。
不思議な関係の2人旅。
そのなかで、数々の謎が巡り、明かされていく。

これは、「黒と茶の幻想」に似ているのかな。
主人公が旅をして、その中で数々の謎が明かされていく。
京都には修学旅行で行ったけど、また再び行きたくなっちゃったな^^
大きな展開はないんだけど、そののんびりさがいいのかもしれない。
主人公が凄く若いわけでもないし、感情が分かりにくい部分もあったけど、落ち着いた作品という印象かな。
研吾についての謎が結構明かされていくのよね。
研吾の想い人にはちょっとびっくりしました。
ラストは、なるほど〜。という感じ^^

〈文芸春秋 2003.9〉H15.10.24読了

不安な童話 恩田陸4

不安な童話

女流作家・高槻倫子の遺作展へ行った古橋万由子は強烈な既視感に襲われた。
高槻の息子、秒に「あなたは25年前に殺された母の生まれ変わり」と、告げられる。
半信半疑のまま、万由子は秒と共に倫子が残した4枚の絵を彼女の知り合いに渡していった。
しかし、それと同時に奇妙な事がおこり始める。

これは、ホラー・・・なのかな?
本当に万由子は生まれ変わりなのか!?
次々分かる25年前の真実。
謎がちょっとずつ解決していくんだけど、ラストは「ん?」って思ってしまった^^;
過程が面白かっただけに、ラストだけ残念でした。
でも、面白かったんだよ!
うん。

〈新潮文庫 2002.12〉H15.9.27読了

蛇行する川のほとり 恩田陸4



蛇行する川のほとり (1)


蛇行する川のほとり (2)


蛇行する川のほとり (3)

高校の演劇部の背景賀を描くために、先輩の香澄と芳野に誘われて、毬子は香澄の別荘へやってきた。
友人の真魚子に、気をつけろといわれ、別荘の場所にたどり着いた時には見知らぬ少年にも行くなと言われた。
戸惑いつつも、毬子は合宿に参加する。
知り合いの暁臣と、駅であった月彦とも合流し、共に過ごす事になる。
話をしていくと、10年以上前におきた殺人事件の話となる。
迷宮入りになった事件で、未だに解決していない事件だった。

3作に分かれている作品。
どれも、気になるところで終わっていて、ついつい止まらなくなってしまった^^;
この10年前の事件について語られてるんだけど、それがまた恐怖をそそる感じで引き込まれました。
恩田さんの作品は、高校生を書くのが凄く上手い。そして、過程が面白い。
結末に納得のいかないときもあるんだけど、これは納得。
不思議な雰囲気が凄く好きです。

〈中央公論新社 1.2002.11 2.2003.3 3.2003.8〉H15.12.31読了

黒と茶の幻想 恩田陸4



黒と茶の幻想

大学時代の友人、彰彦、蒔生、節子、利枝子はY島に旅行をしにきた。
過去の謎を解き、過去を見つめる旅。
自分を見つめ直す旅。
壮大な自然に囲まれながら旅を続け、4人はそれぞれの謎を解明していく。

これは・・・長いよね^^;
凄く分厚いし^^;
でも、面白くてどんどん引き込まれていきました。
4人それぞれの過去や傷を抱えていて、それが解明されていくのが面白かった。
読んだ時は気が付かなかったけど「麦の海に沈む果実」と、関係しているんだよね。
私はホント鈍いから^^;
気が付かなかったんだよね〜
あ〜失敗した。
機会があったら再読したいです。

〈講談社 2001.12〉H15.9.10読了

黄昏の百合の骨 恩田陸5



黄昏の百合の骨

オススメ!
小さな町に、魔女の館と呼ばれている家がある。そこに、水野理瀬はやってきた。
ここは理瀬の祖母が持ち主だった。祖母が事故で亡くなり、遺言として理瀬が半年以上館住むことがかかれていた。
イギリスに留学していた理瀬はそれを途中で区切り、日本へと戻ってきたのである。
そこには伯母の梨南子と梨耶子が住んでいた。
2人は理瀬のことを疑っている。
3人は、仮面の下に素顔を隠して生活していた。
この館には、謎がある。
それを、彼女達は探しているのだ。

「麦の海に沈む果実」シリーズ(?)の最新刊。
前のストーリーもちょっと出てきたし。
黎二のことが出てきたのはちょっと嬉しかった^^
にしても、恩田さんは謎をふっかけるのが上手いね。
どんどん引き込まれちゃって、止まらなかったよ。
このストーリーで1番すきなのは雅雪かな。
「いいよ。」って言う言葉が、頭から離れないよ^^

<講談社 2004.3>H16.6.7読了

MAZE 恩田陸4

MAZE(めいず)

中に入ると姿が消えてしまうといわれる遺跡。
「存在しない場所」「ありえぬ場所」と呼ばれている。
そこへ調査に来たのは時枝満と神原恵弥。そして、スコットとセリム。
遺跡の正体を暴く。

ストーリーの説明が難しいなぁ。
ホラーじゃないんだけど、恐かったよ。
段々人が消えていくのとか、背筋が凍る感じだったよ。
恵弥が凄いねぇ。
何だか裏に何枚も顔を持っていそう^^;
恐かったけど、面白かったよ。

〈双葉社 2001.2〉H15.6.18読了

夜のピクニック 恩田陸5



夜のピクニック

オススメ!
毎年、北高では1年の最後の行事に「歩行祭」というものがある。
名のとおり、朝8時から丸1日かけて80キロの道のりをひたすら歩く。
膝に痛みを感じていた西脇融は、自由歩行の際に、テニス部の部員達と歩くか、親友の戸田忍と歩くか、当日になってもまだ悩んでいた。
そこへ、甲田貴子と遊佐美和子が近づいてくる。
融は貴子に冷たい視線を送っていた。
貴子は、その視線を憎しみと悲しみをもって、いつも受け止めていた。
貴子は高校生活最後となるこの歩行祭で、1つの賭けをしていた。

これ好き!好きです!
どうして恩田さんは、こんなに高校生を書くのが上手いのかなぁ。
恩田さんの作品の1位になりました。
ずっと「ネバーランド」が1番だったんだけど^^
高校生書く天才だと思います、恩田さんは。
結構内容は重たいんだよね。
これは「ネバーランド」とか「蛇行する川のほとり」とかでもそうだけど、重いのにさわやかなんですよね。最後は。
ただ、歩いているだけなのに。
シンプルなのが、かえっていいのかもね^^
ホント好きです。

「みんなで夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろう。」

〈新潮社 2004.7〉H16.10.28読了

ネバーランド 恩田陸5

ネバーランド
ネバーランド

オススメ!
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」
冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた3+1人の少年が居残りを決めた。
ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。
そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。
日を追うごとに深まる「謎」
やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。
驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

私が活字中毒者になったのは、この本がきっかけでした。
この本がドラマ化されることになって、原作を読んでみたいと思って、購入したのがきっかけです。
私がV6ファンで、健君が出るから読もうって思ったのがきっかけなんだけど。すみません、不純な動機で。
でも、本当に面白かった。
みんなそれぞれ暗い事情を抱えていて、内容は重たいのになぜだか爽やかさがある。
それは、主人公が高校生で若くて青春小説って言うのもあるけど、文章がいいのかな。とても綺麗な気がするんです。
ストーリーも、出てくる人も。
私が特に好きなのは光浩。メガネの美少年が好きなんです^^なんて。
恩田さんは、高校生を書くのは天才だと思う。私が言うのもおこがましいけど。
ラストは清々しくて、これぞ青春小説!と思いました。
そんなわけで、どっぷりと恩田ワールドにつかり、コンプリートを目指すことになったのでした。

〈集英社 2000.7〉 H13.5.13 読了
自己紹介
苗坊と申します。
生まれも育ちも生粋の道産子。読書とゲームとマラソンとV6を愛してやまないオーバー30です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。
過去記事にもTB、コメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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