苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

宮部みゆき

さよならの儀式 宮部みゆき4

さよならの儀式
宮部みゆき
河出書房新社
2019-07-10


親子の救済、老人の覚醒、30年前の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索……淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきの新境地、心ふるえる作品集。
「母の法律」
虐待を受ける子供とその親を救済する奇蹟の法律「マザー法」。でも、救いきれないものはある。
「戦闘員」
孤独な老人の日常に迫る侵略者の影。覚醒の時が来た。
「わたしとワタシ」
45歳のわたしの前に、中学生のワタシが現れた。「やっぱり、タイムスリップしちゃってる! 」
「さよならの儀式」
長年一緒に暮らしてきたロボットと若い娘の、最後の挨拶。
「星に願いを」
妹が体調を崩したのも、駅の無差別殺傷事件も、みんな「おともだち」のせい?
「聖痕」
調査事務所を訪れた依頼人の話によれば----ネット上で元〈少年A〉は、人間を超えた存在になっていた。
「海神の裔」
明治日本の小さな漁村に、海の向こうから「屍者」のトムさんがやってきた。
「保安官の明日」
パトロール中、保安官の無線が鳴った。「誘拐事件発生です」なぜいつも道を間違ってしまうのか……

8編からなる短編集。どの作品も近未来のようです。理解できたものもあればよく分からないものもあり^^;
でもこれだけの世界観を書かれるんですから流石宮部さん。と思いました。
「母の法律」「戦闘員」「聖痕」が特に印象的になっているかな。面白かった。
「母の法律」のマザー法はなるほどと思う法律です。でも、救いきれないものもある。
「戦闘員」は妻に先立たれた老人が監視カメラにいたずらをしている少年を見つけたところから物語は始まります。犯人捜しの話かと思ったら事態は思わぬ展開になります。老人と少年は良いバディになるかもしれないですね。
「聖痕」は切なくて哀しかったです。少年Aはちゃんと更生して生きていたのに。そのまま生きていってほしかったです。…って!この作品は以前「チヨ子」という作品に掲載されていたらしいです…。しっかり感想を書いているのに私、全然覚えていませんでした^^;8年前に読んだ短編なら忘れてもしょうがないですよね←

<河出書房新社 2019.7>2019.8.26読了

昨日がなければ明日もない 宮部みゆき5

昨日がなければ明日もない
宮部 みゆき
文藝春秋
2018-11-29


『希望荘』以来2年ぶりの杉村三郎シリーズ第5弾となります。中篇3本を収録する本書のテーマは「杉村vs.爐舛腓辰蛤い辰伸畚たち」。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。
収録作品――あらすじ――
「絶対零度」……杉村探偵事務所の10人目の依頼人は、50代半ばの品のいいご婦人だった。一昨年結婚した27歳の娘・優美が、自殺未遂をして入院ししてしまい、1ヵ月以上も面会ができまいままで、メールも繋がらないのだという。杉村は、陰惨な事件が起きていたことを突き止めるが……。
「華燭」……杉村は近所に住む小崎さんから、姪の結婚式に出席してほしいと頼まれる。小崎さんは妹(姪の母親)と絶縁していて欠席するため、中学2年生の娘・加奈に付き添ってほしいというわけだ。会場で杉村は、思わぬ事態に遭遇する……。
「昨日がなければ明日もない」……事務所兼自宅の大家である竹中家の関係で、29歳の朽田美姫からの相談を受けることになった。「子供の命がかかっている」問題だという。美姫は16歳で最初の子(女の子)を産み、別の男性との間に6歳の男の子がいて、しかも今は、別の猗爿瓩醗貊錣吠襪蕕靴討い襪箸いλ枴な女性であった……。

杉山三郎シリーズは本当に後味が悪くて救われないお話ばかりですよね。
今回も本当に胃がむかむかする事件ばかりでした。まあ、宮部さんしてやったりな気がしますけども。
「絶対零度」依頼人であるご婦人の立場がこんな形で変わるとは思っていませんでした。ご婦人もその娘も本当にお嬢様だったんだろうなと思います。最後に登場したご夫婦が可哀そうでなりません…。本当にただただ可哀そう。
「華燭」この作品は多少スカッとしたかな。因果応報とは思わないけど、それでも過去のことは悪いのは本人です。それを周りに当たるのは筋違いだと思います。娘さんが反面教師にして立派だったのが救いでしたね。このお話に登場した女性たちが幸せになりますように。
「昨日がなければ明日もない」いやー…可哀そう。本当に可哀そう。朽田美姫に関わってしまったすべての人が可哀そう。特に身内なんて引き裂きたくても引き裂けない。最後は杉村さんと同様呆然としてしまいました。

<文芸春秋 2018.11>2019.4.13読了

宮部みゆき全一冊

宮部みゆき 全一冊
宮部 みゆき
新潮社
2018-10-22


長年単行本未収録だった、幻の短篇小説3本! ファン必携のコンプリートブック、満を持して誕生!! 未収録エッセイ15本、映画監督や作家との未収録対談、超ロングインタビュー、作家生活&全作品年表、いしいひさいち漫画2本、藤田新策・新潮文庫装画画廊、こより・『この世の春』挿画ギャラリー……など。秘められていた宮部作品のルーツと創作の原点を収録。本人による貴重な自作(「負の方程式」)朗読CD付!

宮部さん作家生活30年を記念して作られた1冊。
宮部さんの今までの著作の紹介はもちろん、著名な方々との対談、初公開の短編集。ぎゅぎゅっと1冊に詰め込まれた豪華版です。
インタビューも面白かったけど、幻の短編小説を読めたことが嬉しかったです。
3本ありましたが「泣き虫のドラゴン」が宮部さんだから書けるファンタジーなのかなと印象深かったです。子供が経験したことも不思議でファンタジーだけど、その不思議なことに対して母親がちゃんと受け止めている姿が良いなと思ったんですよね。他の2作品も全然ジャンルが違って面白かったです。
対談の中で佐藤優さんとの対談が印象深いですね。私は宮部さんの作品の中で「蒲生邸事件」が1番好きなんです。その作品について語られていたので嬉しかったです。
宮部みゆきさんのファンにはたまらない1冊だと思います。

<新潮社 2018.10>H30.12.15読了

あやかし草子 三島屋変調百物語伍之続 宮部みゆき5

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
著者:宮部 みゆき
KADOKAWA(2018-04-27)
販売元:Amazon.co.jp

江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。 塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。 亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!

帯に第一期完結と書かれていたので、おちかの身辺に変化があるんだろうなと思っていました。最近切ないお別れをしたばかりなのにそんなに急な展開が起こるのかなと思ったのですが、起こりましたね。そして別に急でもなかった。
「開けずの間」
一族が末っ子を残して全員亡くなってしまったその真相。一番初めの話が悲しかったですね。人間にはどうしても欲がある。そしてそれを利用する妖。ぞっとしました。それでも生き延びた末っ子である語り手が幸せに暮らしていたのだからそれが救いだったのかなと思います。
「だんまり姫」もんも声を持った女中だった語り手の話。声のせいで地元を追われ翻弄された人。それでも人柄がいいからか今で言う手話によって老夫婦に寄り添い、声の出ない姫に仕えることになった。可愛らしいお話でした。
「面の家」このお話も怖かったですね。災いを起こす面を守る家での話。三島屋も家事の被害を被りそうになりましたが、被害が無くて良かったです。
「あやかし草紙」三島屋の次男富次郎と仲の良い貸本屋の若旦那勘一が語る話。この話が尻切れトンボでおや?と思い、おちかもそう感じますがそれが伏線になっているとは思いませんでした。それにしても貸本屋で勘一という名前はどこぞの誰かを思い出しちゃいますよね。作者さん違いますけど。そして6度嫁いだ女性の話。こちらは怖くはなかったですが数奇な運命を背負っていたけど、それでも前を向いて生きてい姿に私も元気づけられたような気がします。
「金目の猫」三島屋の長男・伊一郎が語る昔話。富次郎は辛い過去だったから忘れてしまっていたんですね。少し切ないお話でした。それでも最後は本当に良かったねぇと思わずにはいられませんでした。おちかの境遇は本当に哀しくて切なかったから。ご家族も幸せそうで良かったです。第一期が完結ということはまた続くということですね。次回新刊が出る時はきっと、三島屋もおちかも気っと変化しているのだろうなと思います。それも分かったら嬉しいです。次回からの第二期も楽しみにしています。

<KADOKAWA 2018.4>H30.10.27読了

この世の春 宮部みゆき5

この世の春 上この世の春 上
著者:宮部 みゆき
新潮社(2017-08-31)
販売元:Amazon.co.jp

この世の春 下この世の春 下
著者:宮部 みゆき
新潮社(2017-08-31)
販売元:Amazon.co.jp

それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!

最近ずっと残業続きでくったりしているところに読むにはなかなか重厚な作品でした^^;読むのに時間がかかってしまいました。
とある理由により夫と離別して実家に戻ってきた各務多紀。多紀の元へ従弟の半十郎がやってきてとにかく一緒に来てくれと頼まれる。たどり着いたのは前藩主である北見重興が療養している五香苑だった。そこで館守の石野織部から「みたまくりを知っているか」と尋ねられる。多紀の母佐恵は「御霊繰」を受け継いだ村の出身だった。
なかなか内容が難解で理解するのが難しかったです。下巻の最後の方では伊東成孝が言っていた重興が出土村の村民の怨念に憑りつかれてるとか言っていた頃が懐かしいとすら思いました。
難解でしたけど、時代小説とサイコとミステリを融合させた作品を書かれた宮部さんはさすがだなと思いました。読む手が止まらなかったです。時間がかかりましたけど^^;
五香苑の人たちが本当にみんな魅力的でした。それぞれに誠意をもって一生懸命働いて生きている。勝ち気で周りをよく見ていて優しいおごう、幼い頃に大きなやけどを負いながらも懸命に仕事をこなすお鈴、白田先生を尊敬し真面目だけど2人にいつもからかわれる寒吉、真面目で優しく多紀を見守っている半十郎、館守の石野、医師の白田先生、そしてもちろん多紀。
3つの人格を持つ元藩主の重興も優しく良い人でした。
事件の真相に関しては本当にやり切れないですね。幼い子どもを利用したのが本当に許せない。何の罪もないのに。何も罪がないと言ったら重興もそうですよね。幼いころからどんな思いで生きてきたのだろうと思ったら悲しかったです。
最後は今まで苦しんだ分、これからはきっと明るい未来が待っていると思えるような形で良かったです。何となく予想はつきましたけど。
いろんな人の優しさが長きにわたって未解決だった事件を解決に導いたのかなと思いました。

<新潮社 2017.8>H30.1.21読了

三鬼 三島屋変調百物語四之続5

三鬼 三島屋変調百物語四之続三鬼 三島屋変調百物語四之続
著者:宮部 みゆき
日本経済新聞出版社(2016-12-10)
販売元:Amazon.co.jp

江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語り出す。「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて、心ゆれる出来事が…。日経朝刊連載「迷いの旅篭」、待望の単行本化!

シリーズ第4弾。今回は百物語だけではなく、おちか自身のことでも変化がありましたね。
「迷いの旅籠」最初のお話としてぴったりでしたねー。ある村で起きた現象。絵師が行ったことは生きている者としては禁忌ですよね。死んだ人は行き返らない。当たり前のことだけど愛おしい相手であればあるほどそれを信じたくはない。でも、それを受け入れなければならない。最後はその出来事すらが現か幻か。分からないことがよかったのかもしれないですね。
「食客ひだる神」
読んでいる側としてはひだる神の存在は面白くて可愛いと思うのだけど、当事者としては笑い事ではないですよね^^;毎年必ず長期休業する弁当屋さんの秘密。それでも別れは突然でそのシーンは切なかったです。
「三鬼」
表題作ですね。このお話が1番哀しくて惨いものでした。ある村の秘密。そこに住まざるを得ない人たちは、罪人だと言われているけどそれでも本人たちが罪を犯したわけではない。それでもここで生き続けるしかないし、また働けなければ文字通り生きていけない。酷い村でしたけど、そこでの任務を終えてからの清左衛門と利三郎の関係が意外過ぎて良かったです。あと清左衛門の妹志津と。それでも語りを終えた後の話が悲しかったですね。話す本人は覚悟が出来ていたのかもしれませんけど…。
「おくらさま」
こちらはいつもと雰囲気が違いましたねー。梅という少女のような恰好をした老婆が語りにやってきて話す、幼い頃の話が怖かったです。美仙屋という香具店の三姉妹の三女だったお梅の話。香りがいくつか出てきましたが、お梅が身に着けていたという白梅香、香りは分かりませんが「るろうに剣心」で出てくる香りなので懐かしさを感じました^m^
「おくらさま」の正体は物悲しかったですね。守り神ではなかったです。それでもお梅は最後におちかに話を聴いてもらって良い最期だったのではないかと思います。
従兄妹の富次郎はなかなか素敵な青年でしたねー。おちかにとって富次郎が側にいれば人としても成長できるような気がしました。そしておちか自身の別れと出会い。若先生と長い時間をかけて恋愛へ発展していくのかなぁと思ったらそうではなかったので残念でした。それでも新たな出会いもありましたね。貸本屋という職業も良いですし^m^勘一は今後も登場するのでしょうか。
このシリーズは百物語で1冊に4編くらいだから一体いつまで続くんだろうと思っていましたが、おちかがもうやらなくていいのではないかと思った時、百に満たなくても終わる時が来るのかもしれないですね。おちかが過去と決別し、前を向けるのならそれでいいのかなと思います。読者としてはまだまだ物語を読んでいたいですけども。

<日本経済新聞出版社 2016.12>H29.4.15読了

ヨーレのクマー 宮部みゆき5

ヨーレのクマーヨーレのクマー
著者:宮部 みゆき
KADOKAWA(2016-11-21)
販売元:Amazon.co.jp

クマーは、かいじゅうです。うつくしいフィヨルドと山にかこまれたヨーレのまちを、わるいかいじゅうから守っている、いいかいじゅうです。そのことを、まちの人たちは知りません。だってクマーはとうめいだから。でもある日、クマーの姿がみえるようになったのです。そのとき、まちの人たちがとった行動は―。とうめいなかいじゅう「クマー」をめぐる、やさしく悲しい物語。

「悲嘆の門」に登場した作品を絵本にしたそうですが…え、こんな話出てきたっけ?←
調べたところによるとこの作品に登場した女社長の愛読書…だったそうですが…。え?女社長?^^;この小説のストーリーは覚えてるけど覚えてない…。
まあ、それは置いておいて、1冊の絵本として読んでももちろん何の問題もありません。
舞台は北欧かな。ヨーレという街を襲おうとするかいじゅうたちをクマーはいつも倒して街を守っている。でもクマーはとうめいだから、街の人たちは何も知らない。
絵が綺麗で本も大きいし文章も少ないし、読みやすい絵本ですが内容はとても残酷で哀しいものです。途中から最後まで救われない哀しいお話。
子どもに読んで伝えるのは難しいかな。それでも、目に見える物だけが正しいものではない。って言うことは伝えられるのかも。

<角川書店 2016.11>H29.3.4読了

希望荘 宮部みゆき5

希望荘希望荘
著者:宮部 みゆき
小学館(2016-06-20)
販売元:Amazon.co.jp

探偵・杉村三郎シリーズ、待望の第4弾!
その部屋には、絶望が住んでいた――。
宮部ファン待望の14か月ぶりの現代ミステリー。特に人気の「杉村三郎シリーズ」の第4弾です。
本作品は、前作『ペテロの葬列』で、妻の不倫が原因で離婚をし、義父が経営する今多コンツェルンの仕事をも失った杉村三郎の「その後」を描きます。
失意の杉村は私立探偵としていく決意をし、探偵事務所を開業。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年に起きた女性殺人事件を解決するカギが……!?(表題作「希望荘」)
表題作の他に、「聖域」「砂男」「二重身(ドッペルゲンガー)」の4編を収録。

このシリーズはいつも後味が悪くて前作なんて本当に怒りにまかせたような感想を書きまして^^;でも良かったね!解放されて!杉村さんガンバレ!なんて思っていたのですが。そんな中での第4弾です。探偵事務所を開業して、ある意味天職なのではないかなーなんて思うのですが。どの作品も、杉村さんの優しさとお人よしさが垣間見えるお話でした。
「聖域」おばちゃんの他愛もない話から杉村さんの初めての探偵としての依頼となりましたね。夜逃げのような形でアパートにやってきたおばあさんがある日突然いなくなり、亡くなったかと思ったら車いすに乗って出かけている姿を目撃した人がいるという。
杉村さんの探偵としての勘に驚かされました。いやはや凄い。この出来事も後味が悪いと言えば悪かったですね。おばあちゃんに罪はないのですが。
「希望荘」依頼者のお父さんの境遇が切なかったです。なにも悪くないのに勝手に惚れられて勝手に捨てられて。杉村さんと似たような感じでしたね。それでも独り身でも立派に生きてこられて、良い最期だったのではないかなと思いました。最後の懸念事項であっただろうこともちゃんと杉村さんが解決してくれて。本当に良かった。
「砂男」杉村さんが離婚してから探偵事務所を開業するまでの間のお話。杉村さんの境遇が最初は可哀相でしたけど、持ち前のお人よしさがちゃんと皆に伝わっていて、良かったなぁと思いました。家族の皆さんも優しくて温かかったです。姪っ子ちゃんが素敵。
「二重身(ドッペルゲンガー)」これは許せないですね。犯人が本当に許せない。でもきっと、ここまでの事件ではなくてももみ消しになった出来事や事件はあったんだろうなと思います。どうか皆さんが幸せになれます様に。そう思って読み終えました。
このシリーズで1番いい気分で読み終えることが出来たと思います。

<小学館 2016.6>H28.10.31読了

火車 宮部みゆき5

火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
著者:宮部 みゆき
新潮社(1998-01-30)
販売元:Amazon.co.jp

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

先日見たすずらん本屋堂で宮部さん特集が組まれていまして。
書店員さんが選ぶ宮部作品で堂々第1位だったのがこの作品でした。
ベスト10はだいたい読んでいたんですけど、1位を読んでいないなんて!!とショックを受けすぐに予約しました^^;
ちなみに私が好きな作品は「レベル7」です。割と上位だったな←何位だったかは忘れた。
ということで今作。
舞台は平成2年なので25年前。四半世紀前ですかー。
携帯電話やパソコンインターネットなどはもちろん出てこなかったんですけどでもそんなに昔という気がしませんでした。
今回のテーマは多重債務問題。
自分で言うのもなんですけど、私は結構お金にはうるさいので多重債務というのは無縁の世界で^^;
でもクレジットカードの恐ろしさについては中学校だったかなぁ。授業でやりました。多重債務も勉強しました。だから怖いなぁとは思っていたんですけど…。
関根彰子とそのあとに登場する方もそうですけど、多重債務の恐ろしさがリアルに伝わってくる本でした。ホント、降ってわいてくるものではないんですからね…ちゃんと弁えてないと恐ろしいものなんだということを再確認しました。
本間刑事は有能でしたねぇ。休職中とはいえ凄い行動力。そして執拗に真実に迫ろうとする雰囲気。その粘り強さが「砂の器」の今西刑事を思い出しました。
被害者も加害者もただ幸せになりたかっただけなのにね…。
そう思うとやりきれなかったです。
最後はただただアッパレでした。

<双葉社 1992.7
 新潮社 1998.1> H27.11.12読了

過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき4

過ぎ去りし王国の城過ぎ去りし王国の城
著者:宮部 みゆき
KADOKAWA/角川書店(2015-04-24)
販売元:Amazon.co.jp

居場所なんか、どこにもなかった――
気まぐれな悪意と暴力、蔑みと無関心が、いたいけな魂を凍りつかせる。 ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意・・・・・・ふるえる心が共振するとき、かつて誰も見たことのない世界が立ち現れる――。
早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、 同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。

内容を全く知らないで読んだのですがなるほどこういう話でしたか。
雰囲気的には宮部さんの「悲嘆の門」や「ブレイブストーリー」みたいな感じですかね。
ゲーマーな宮部さんならではな作品だと思います。私はこういう作品大丈夫です^^
リアルな世界は不穏に満ちていて、読んでいて悲しくなりました。だから、閉じこもりたい気持ちは痛いほど伝わってきました。
タマちゃんの想いも絵の作者の想いも。
私はここまで酷いのは経験したことがないから、分かるなんて言ったらお前に何が分かる!ってなっちゃうと思うけど…。
ラストがとても好きでした。ありえないかもしれないけど、こうなっていてほしいと思うから、それでよかったと思いました。
読んでないと意味不明ですね。
にしても読んでいる間ずっと「ずっとお城で暮らしてる」を思い浮かべていました。
最初に一部抜粋されていますよね。
こちらの作品もなかなか狂気に満ちた面白い作品ですので是非←

〈角川書店 2015.4〉H27.5.16読了

悲嘆の門 宮部みゆき4

悲嘆の門(上)悲嘆の門(上)
著者:宮部 みゆき
毎日新聞社(2015-01-15)
販売元:Amazon.co.jp

悲嘆の門(下)悲嘆の門(下)
著者:宮部 みゆき
毎日新聞社(2015-01-15)
販売元:Amazon.co.jp

ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学一年生・孝太郎。“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築。人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?宮部みゆきの物語世界、さらなる高みへ!

ネタバレあります

宮部さんの新刊読みました。
この作品「英雄の書」の続編なんですね。完全な続編じゃないんですけど関係していた人が登場しています。私、読みましたけどいかんせん5年前なので名前くらいしか覚えていなかった^^;
始めは社会問題を取り上げた「模倣犯」や「楽園」みたいな感じなのかなと思ったら、どちらかというとファンタジーでしたね。私は嫌いじゃないんですけども・・・でもそうか・・・という印象でした。
殺人は決して犯してはいけない大罪です。
でも、いくら自分の大切な人を失ったのだとしても、その人が裁くというのは間違っていると思います。
孝太郎は正義感があって、優しい子なんでしょうね。そして繊細で、まだ子ども。
孝太郎が、自分が思い考えていることが間違いなくて正しいと思っている時点でまだ子どもで、どこまで突っ走ってしまうのだろうとハラハラしながら読んでいました。
取り返しのつかないこともしてしまいましたが、都築という人生の先輩に出会ったことは大切なことだったのだと思います。それだけが救いかなぁ。孝太郎も途中で気づいていましたけど、自分が正しいことをしたと思って犯人を抹殺したところで他の人には伝えられないし、他の人にとっては犯人が確定しないまま一生を過ごすことになる。自分の事だけではなくてちゃんと周りの事もちゃんと見ることが少しでも出来ていれば、こんなことにはならなかったのにと思わずにはいられませんでした。
最後もドキドキでした。孝太郎はどうなってしまうのか。ユーリのお兄さんのようになってしまうのかと思いましたがそうならなくて良かった・・・。ガラの裏切りは衝撃でしたが。
ただ、美香を助けられたのは良かったんですけど時間が戻っているというのはどういう意味があったんでしょうか…。実際は間に合っていなかったのだから数時間は孝太郎はあの世界に2人いたってことになっちゃわないか?なんて何だかもやもや考えてしまったのですが。そして孝太郎も思っていましたけど時間が戻るなら最初まで戻っちゃえばいいのになんて都合のいいことまで思いました^^;
でも、これでよかったんですよね。孝太郎がちゃんと前を見据えて生きていけるラストで良かったと思います。

〈毎日新聞社 2015.1〉H27.3.28読了

負の方程式 宮部みゆき

あらすじを書いてしまうと多分すべてがネタバレになってしまうので書きませんが読みました^^
ソロモンの偽証文庫本の最後の巻に載っている20年後のお話。
最初主人公が誰か分からなかったのですがまさかの他の作品の主人公が登場。
そして20年経って成長したとある人が登場します。
成長したっていう表現はおこがましいくらい立派な人になっていました。
そこで起きたとある出来事。
あれはあの模擬裁判をした当事者としては許せないことでした。
真実を追求するための闘いをし続けた人達ですからね。
それにしても、酷い話だった・・・。
そして最後の最後の爆弾発言。
どっちかなーと思いましたが、やっぱりそっちかー!と思いました。
読んでいないと意味不明ですよね。すみません。ぜひ読んでこの事か!と思ってください^^
面白かった!!

荒神 宮部みゆき4

荒神荒神
著者:宮部みゆき
朝日新聞出版(2014-08-20)
販売元:Amazon.co.jp

元禄太平の世の半ば、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅状態となる。
隣り合う二藩の反目、お家騒動、奇異な風土病など様々な事情の交錯するこの土地に、その"化け物"は現れた。藩主側近・弾正と妹・朱音、朱音を慕う村人と用心棒・宗栄、山里の少年・蓑吉、小姓・直弥、謎の絵師・圓秀……
山のふもとに生きる北の人びとは、突如訪れた"災い"に何を思い、いかに立ち向かうのか。そして化け物の正体とは一体何なのか――!? その豊潤な物語世界は現代日本を生きる私達に大きな勇気と希望をもたらす。著者渾身の冒険群像活劇。

いやー読むのに時間がかかりましたー。時代物を読むのは私はいつも時間がかかります。
タイトルをみて「あらじん」と読み、激しく興奮したのですが←「こうじん」だったんですね…いやしょうがないでしょ、舞台観てないけどさ、しょうがないでしょ、性ですよ性←
まあこの本との出会いはそんな感じでしたけども。
あらすじを読んでも物語の内容がよく分からなかったのだけど…こういう事でしたか…。
ずっと読んでいてざわざわしていたんですよね…何が起こるんだろうという恐怖。怖かったですねー。
バケモノの気配がありつつも朱音が住まう場所の人々は読んでいて本当に癒されていたのでそれが変わってしまったのが本当に悲しかったです。
バケモノを倒す方法もまさかそんなものとは…そして朱音の出生の秘密もびっくり。すべては繋がっていたんですね。
読み終えても悲しさが纏ってきますがこれしか助かる方法はなかったのだから仕方ないんですよね。でも・・・幸せになってほしかったなぁ。
またいつかどこかで、みんなが再会して幸せに暮らせる日が来ると良いなぁと思って読み終えました。

〈朝日新聞出版 2014.8〉H26.11.25読了

ペテロの葬列 宮部みゆき3

ペテロの葬列ペテロの葬列
著者:宮部 みゆき
集英社(2013-12-20)
販売元:Amazon.co.jp

『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ、待望の第3弾!
今多コンツェルン会長室直属のグループ広報室に勤める杉村三郎が主人公の現代ミステリー!
杉村はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。警察の突入そして突然の拳銃の暴発で犯人は死亡、人質は全員無事に救出され、3時間ほどであっけなく事件は解決したかに見えたのだが―。
しかし、そこからが本当の謎の始まりだった! そのバスに乗り合わせた乗客・運転手のもとに、ある日、死んでしまった犯人から慰謝料が届く。
なぜすでに死んでしまった、しかも貧しいはずの老人から大金が届いたのか?
そしてそれを受け取った元人質たちにもさまざまな心の揺れが訪れる。警察に届けるべきなのか? それとも・・・?
事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!
果てしない闇、そして救いの物語!

ネタバレ注意

救いなんてないわ!といきなりツッコミ。
密林の意見で女性は理解できるかもしれないけど男性は理解できないって書かれているのを見て、女だって全く理解できんわ!!と思いましたよ。
全体的に長いなとは思ったんです。老人がバスジャックを起こし、それに巻き込まれた杉村。そしてその事件が終結し、更にそのあとに届いた慰謝料。その問題まではいいんです。
でも、そこで終わればいいのにそのあとにも事件は起きるし更にそのあとの事件じゃないけど杉村にとっては大事件はいる??
なんとなく菜穂子のことは予感はしてたんですよ。文章からそうじゃないかなーって思った部分はあったのですが、それにしたって杉村が気の毒でなりません。
じゃあ読むなと言われればそれまでですがこのシリーズはいつも後味が悪いですよね。
それでも面白いから読んでいたのですが今回の最後はあんまりです。
何が自立だ、大人だ、成長だ。ただの傲慢じゃないか。
それで勝手に成長させてくれてありがとうなんて言ってきれいさっぱりさせようとしていて杉村が気の毒でなりません。それこそたくさんのことを犠牲にして来たのに最後は本当に何?!義父も結局は娘には甘かったということですよね。杉村を踏み台にしたと言っても過言ではないと思います。
杉村には結局何が残ったの?もう切なくて悲しくて…身体の弱い(と言っている)奥様をぶん殴ってやりたかった(やめなさい)
このシリーズは続くのでしょうか…この次の杉村も見たい気もするけど悲しくてならない。あのお嬢様がすんごい苦労してればいいと思うけど、どうせ後ろ盾が強いからねー
…言いたい放題言っててすみません。
最初は本当に面白かったんですよ…面白かったんです。
でも今はもやもやが晴れることがありません…

〈集英社 2013.12〉H26.4.10読了

ここはボツコニアン 3 二軍三国志 宮部みゆき3

ここはボツコニアン 3 二軍三国志ここはボツコニアン 3 二軍三国志
著者:宮部 みゆき
集英社(2013-08-05)
販売元:Amazon.co.jp

ボツの世界「ボツコニアン」では、三国志も二軍!?おなじみ三国志のメンバーに、小説やゲームで軽視されがちなキャラたち、そしてなぜか怪獣やロボットも入り乱れる、誰も見たことのない「赤壁バトル」!!脱力系ファンタジー、シリーズ最高潮!!

…すみません。頑張って読みました。頑張ったとしか言えません…
私、三国志全然分からないのです。なので、三国志ファンならわかるであろうところが全くわからなくて。
そしてこの著者も参加型の何でもありな感じがちょっと疲れてきました。
前回三国志登場で大丈夫かと不安になっていましたがそれが見事的中してしまったようです…。
4は大丈夫かなぁ。どうかなぁ。
それよりもドリームバスター…(しつこい)

〈集英社 2013.8〉H25.10.1読了

泣き童子 三島屋変調百物語参之続 宮部みゆき5

泣き童子 三島屋変調百物語参之続泣き童子 三島屋変調百物語参之続
著者:宮部 みゆき
文藝春秋(2013-06-28)
販売元:Amazon.co.jp

「魂取の池」おちかと同じ年のころの娘が、三島屋を訪れた。聞けば、自分が幼馴染のところへ嫁に行く前に、誰かにどうしても聞いてほしい話があると言う。それは、娘の祖母がいた岩槻にある、必ず男の気持ちが離れてしまうという池にまつわる言い伝えだった。そして、娘は、戒めを守らなかった祖母の身に起きた不思議な話を語り始める。
「くりから御殿」灯庵が連れてきた今回の客は、老境に差し掛かった上方の出の商人と妻。妻を次の間に置き、語りはじめた商人は、漁師町の生まれであったが十歳の頃に山津波で、一族親類を亡くし、天涯孤独の身となって地元の網元の屋敷へと引き取られることとなった。だが、大きく古い網元の屋敷で、不可思議な出来事に遭遇することとなる。
「泣き童子」三島屋で瀕死の老人が行き倒れた。店総出の看病の甲斐もあって、ようやく息を吹き返した老人だが、よくよく聞けば三島屋の評判を聞いて訪れたとのことだった。ようやく身を起こすまでに回復した老人が、虫の息ながら、意を決したように語り始めたのは、老人が引き取った、ある幼子についての、哀しくも恐ろしい話だった。
「小雪舞う日の怪談語り」黒子の親分がやってきて、「心の煤払い」と称して札差が主催する怪談語りへとおちかを誘う。最初は、出かける気もないおちかだったが、青野の若先生も来ると聞き、心が動く。その様子を見た三島屋の連中もなんとか、おちかを送り出そうとやっきになり、おちかは、お勝を連れていくことを条件に怪談語りの会へと向かうことにする。
「まぐる笛」北国生れの侍が、おちかの評判を聞いてやって来た。おちかから見ると少年にすら見える侍は、なぜか落ち着かずなかなか顔を上げてくれない。なんとかとりなそうとするおちかの様子に、ようやく話はじめた侍は、顔を真っ赤にしながら、お国訛りで故郷の山で出会った、江戸では思いもよらない獣の話を訥々と語り始めた。
「節気顔」半年前に夫を亡くしたという女が話を聞いてほしいと三島屋を訪れた。だが、語りたいのは夫についてではなく、自分の叔父の身に起きた出来事であるという。叔父は長男だったが放蕩の限りをつくし、生家を追い出されたが、なぜか、三十半ばを過ぎたころ正気を取り戻し、兄弟である女の父を頼って、三両で一年だけ身を置かせてほしいと頼みに来たという。

大好きなシリーズ、第3弾です。この作品はいつまで続くんでしょうね。
百物語まで行くんだったら何年かかるかわかりませんが^^;
どの作品も面白かったです。面白いとはいえない怖いものもありましたが。
おちかも18歳になったんですね。2年経った設定になっていました。
おちかのお客さんへの対応が素晴らしいです。
心に深い深い傷を負っていて、治ることはきっと一生ないのだろうけど、でも少しずつ前を向き始めているおちか。とても魅力的な女性です。
今回の作品も、どれもよかったです。
「魂取の池」のやきもち焼きの女の子はかわいかった。「くりから御殿」は東日本大震災を彷彿とさせていた気がします。親兄弟、友人すべてを失った少年。幼き頃からずっと抱いていた思いを誰かに伝えたかったんでしょうね。奥さんの言葉が素敵でした。「泣き童子」はただただ童子が可愛そうです。その子が悪いわけではないのに。読み終えたときにぞぞっとしました。「小雪舞う日の怪談語り」はお話も面白かったですが、若先生との会話が気になりました。想いを寄せているなら行動したっていいと思うんですけど・・・まだ早いのかな。「まぐる笛」訛りまくっているお侍さんはかわいかったのだけどお話は全然可愛くなくてひたすらぞぞっとしてました。怖かった…「節気顔」切ないけれど温かいお話だったと思いました。おちかはいつの日か、婚約者だった人と向き合う時が来るのでしょうか。
これからどうなるのか、またどんなお話が聴けるのか楽しみです。

〈文芸春秋 2013.6〉H25.9.9読了

桜ほうさら 宮部みゆき5

桜ほうさら桜ほうさら
著者:宮部 みゆき
PHP研究所(2013-02-27)
販売元:Amazon.co.jp

舞台は江戸深川。
主人公は、22歳の古橋笙之介。上総国搗根藩で小納戸役を仰せつかる古橋家の次男坊。
大好きだった父が賄賂を受け取った疑いをかけられて自刃。兄が蟄居の身となったため、江戸へやって来た笙之介は、父の汚名をそそぎたい、という思いを胸に秘め、深川の富勘長屋に住み、写本の仕事で生計をたてながら事件の真相究明にあたる。父の自刃には搗根藩の御家騒動がからんでいた。
ミステリアスな事件が次々と起きるなか、傷ついた笙之介は思いを遂げることができるのか。「家族は万能薬ではありません」と語る著者が用意した思いがけない結末とは。
厳しい現実を心の奥底にしまい、貸本屋・治兵衛が持ってきたくれた仕事に目を開かれ、「桜の精」との淡い恋にやきもきする笙之介の姿が微笑ましく、思わず応援したくなる人も多いはず。
人生の切なさ、ほろ苦さ、そして長屋の人々の温かさが心に沁みる物語。

読みました。分厚かったですが読みやすくてするすると読むことが出来ました。
故郷で父が無実の罪を着せられて亡くなったため、笙之介は故郷を離れ江戸で暮らすことになります。その長屋で出会った人々がとても温かいです。笙之介の元に厄介ごとが舞い込んできますが、笙之介の人の良さと周りのサポートで解決していきます。
笙之介は故郷は追われてしまったけど、このままこの地で皆さんと一緒に暮して行けたら良いんじゃないかなーなんて穏やかな気持ちになったのですが。
父親と同じ筆跡を書いた代筆屋が突然笙之介の前に現れてから、父親を殺そうと企てた元々の犯人が明らかになります。
そこからが本当に切なくて切なくて…悲しくて、涙が出ました。
笙之介の存在を真っ向から否定する人。武士だけど、腕っぷしは弱くて平和主義な笙之介が気に入らないのは分かりますけど、でもそういう人いたって良いじゃないですか。どうして生きるだけでもダメなの。と思わずにはいられなかったです。
腕っぷしはなくても、武士らしくなくても、それでも笙之介には家族のように見守ってくれている人たちがたくさんいる。それが改めて分かったラストでもあって最後の最後はほっとできて良かったです。
おきんちゃんには気の毒だけど、和香との関係も可愛らしくて好きでした。このままゆっくり2人の関係も変わっていったらいいなと思います。
最後まで読んで改めて、タイトルがピッタリだなと思いました。

〈PHP研究所 2013.2〉H25.6.5読了

ここはボツコニアン2 魔王がいた街 宮部みゆき4

ここはボツコニアン 2 魔王がいた街ここはボツコニアン 2 魔王がいた街
著者:宮部 みゆき
集英社(2012-11-26)
販売元:Amazon.co.jp

魔王伝説、美少女連続失踪事件、浮遊する冷凍モンスター、魔王を奉じる古代宗教、回廊図書館と伝道の書…。宮部みゆき、話題のお気楽極楽ファンタジー第2弾。

第2弾です。
相変わらずのゲームのような世界観ですね。ようなじゃなくてそうなのか。
たまに宮部さんの心の声が入ってきたりして面白いです。
前回はピノピの出会いや冒険の始まりでしたが、今回はついに戦いが始まった感じですね。まあ、ゆる〜いですけど^^;
でも面白かったです。美少女の失踪事件と魔王との絡みも良かったですし。フユモトさんには笑っちゃったけど。
私はゲームが好きだから良いですけど、やっぱり宮部さんファンには賛否両論かもしれませんね。
気になるところで終わったので次も気になります。ホントに、一体どうなるんだ^^;
私は三国志は全く分からないのでちょっと不安です。
それにしても毎回言ってますが「ドリームバスター」の新刊はまだですか・・・?

〈集英社 2012.11〉H25.1.11読了

ソロモンの偽証 第敬 法廷 宮部みゆき5

ソロモンの偽証 第III部 法廷ソロモンの偽証 第III部 法廷
著者:宮部 みゆき
新潮社(2012-10-11)
販売元:Amazon.co.jp

この裁判は仕組まれていた!? 最後の証人の登場に呆然となる法廷。驚天動地の完結篇! その証人はおずおずと証言台に立った。瞬間、真夏の法廷は沸騰し、やがて深い沈黙が支配していった。事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。告発状の主も、クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。見えざる手がこの裁判を操っていたのだとすれば……。驚愕と感動の評決が、今下る!

ネタバレあります

ようやく読み終わりました。
予約が回ってきても内容が重たくてそして700ページ越えなのでなかなか読もうという気にならなくて^^;時間がかかりました。宮部さんごめんなさい。
第吃瑤六件が起きて同級生やその親たちや先生たちなど色んな思いがあって、本当にいろんな人がいろんなことに振り回されていて読んでいる側は非常にもどかしかったです。特に垣内が告発状を勝手にポストから盗んでマスコミに送りつけたこととか、三宅樹里の行動とか。
柏木君が死んだだけではなくて次々と悪いことが起きていて読んでいて本当に辛かったので、読み進めるのが怖かったです。第局瑤呂修海泙膿匹はなかったですが、それでも内容は重たいですし色々分かっていく部分も出てきて読み終えた後にくったりしてました^^;
なので今回の敬瑤睨榲に読みたくないよ読みたくないよーと思いながら本を開きました(本当に失礼)でも、最後まで読むのをあきらめなくて良かったです。この学校内裁判をして本当に良かったです。
検事側が負けるために行う裁判。大出君への判決は大体想像している通りだと思いますし、柏木君に最後に電話を掛けた人もおそらくあの人だろうなとすぐに予想ができます。でもそれを一言では片づけられない本当に意味のある裁判だったと思います。
この裁判を行わなければ告発状の存在はうやむやなままだったでしょうし、三宅さんの声も戻らず性格もひねくれたままで(変わってない?←)大出君の疑惑も残ったままで、何より神原君がもしかしたら壊れてしまっていたかもしれない。
生徒たちがこの事件を自分たちの中で終わらせるために必要だったことなのだと思います。それにしては検事と弁護士と判事の負荷がハンパなかったですけど。あと廷吏もか。
読み終えた後にこんなに清々しい爽やかな気持ちになれるとは思いませんでした。最後の証人が証言している時は読んでいて辛かったですが、陪審員が下した判決は素晴らしかったですし、これで少しでもこの証人の心が軽くなればと思います。そして意外だったのは野田君の発言。吃瑤ら見たら1番成長したんじゃないでしょうか。最後の証人への言葉は親へ殺意を覚え行動しかけた彼だから思う意見だったのかなと思います。三宅さんも人のためにあんな行動が出来るようになって良かったー。彼の想いがちゃんと届いたんだなと思って嬉しくなりました。
そして、舞台が20年以上前だったので、きっと現代の物語もあるんだろうなと思ったんです。そしたらやはりありました。20年後の成長したある人物の姿が分かって嬉しかったです。他の人たちも気になりましたけど。
でも…奴が校長かよ〜ちょっとは改心したのかよー。でも元だからいいか。なんていうおまけもついてました^m^
最後まで読んでよかったです。
でも、この本は重すぎていつも通勤中に本を読むのですがこれだけは自宅で読んでました。何となくいつも夜更かししてたので^^;やっと夜更かししなくて済むと思ったらちょっとほっ。個人的な問題ですが。

〈新潮社 2012.10〉H24.11.24読了

ソロモンの偽証 第局 決意 宮部みゆき4

ソロモンの偽証 第II部 決意ソロモンの偽証 第II部 決意
著者:宮部 みゆき
新潮社(2012-09-20)
販売元:Amazon.co.jp
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騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。けど、彼女は起ちあがった。校舎を覆う悪意を拭い去ろう。裁判でしか真実は見えてこない!彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学校側の壁が崩れ始めた…気がつけば、走り出していた。不安と圧力の中、教師を敵に回して―他校から名乗りを上げた弁護人。その手捌きに僕たちは戦慄した。彼は史上最強の中学生か、それともダビデの使徒か―。開廷の迫る中で浮上した第三の影、そしてまたしても犠牲者が…僕たちはこの裁判を守れるのか!?

第局瑤任后4萃イ辰篤匹澆泙靴拭帖ホント読んでて辛くて辛くて。
先生たちから酷い扱いを受けても事件の真相を知るために学校内裁判を決意した涼子たちは検事側と弁護側に分かれて動き出します。
弁護士役を演じる神原君が本当に凄いです。優等生な涼子をも圧倒します。
神原君は他校生で全く無関係なのにどうしてここまでするのか。それが最も気になります。何か大きなものを隠していることは分かるのですが…
それは敬瑤任っと明らかになるんですよね。とても気になります。
弁護人助手の野田君は変わりましたね。まあ、わざと自分を隠して生きていたから本性が出てきたということなのでしょうが。最終的にはあの大出君が野田君に助けを求めたのだから大きな変化です。吃瑤僚侏荵をすっかり忘れるくらい^^;いい子になってました。
検事として裁判に臨む涼子も負けていません。何も関わらなければ順風満帆にいれたはずなのに。正義感の強い子なんですよね。でもあの両親から生まれたらそうならざるを得ないかなとも思いますけど^^;
モリリンも疑いが晴れそうで良かったです。手放しでは喜んでいられませんが…。でも、やっぱり私は嫌いな先生だったなぁ…。
裁判はどうなるのか、やっぱり気になります。
頑張って第敬瑤眛匹澆泙后帖

〈新潮社 2012.9〉H24.11.9読了

ソロモンの偽証 第吃 事件 宮部みゆき4

ソロモンの偽証 第I部 事件ソロモンの偽証 第I部 事件
著者:宮部 みゆき
新潮社(2012-08-23)
販売元:Amazon.co.jp
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クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。

700ページ越え、ようやく読み終わりました。読んだら止まらなくなるのだけどとにかく長くって。そして読んでいて辛くてちょっと時間がかかったかなと思います。
読んでいて何だか「模倣犯」を思い出しました。
全然悪くない人が疑われて死んでしまって。報われなくて。何だか凄く読んでいて悲しくなりましたし、もどかしくなりました。
登場人物もみんなどこか好きになれなかったしなー。読んでいくうちに、お?って思う人は出てきたけど。
豆ダヌキ…な校長先生は良い印象だったのだけど。やっぱり頑張っていても結果が全てなところが悲しいですね。
事件は1部で終わりそうな事件なんじゃないのかなーと思ったのですが、違うのでしょうか。別の真実があるのでしょうか。
彼は自殺でワル達との因果関係はない。で終わりじゃないのかなぁ。それが告発文が渡り渡っておかしいことになって変な方向へ行ってしまったがために延ばし延ばしになっていたんじゃないのかなぁなんて思ってしまいました。
この作品ってバブル期が舞台なんですね。バブル期は物心がついてなかった上にうちはそこまで恩恵を受けてなかったので全然ピンとこない時代なのですが、本当にすごかったんですねー。野田君の父親の展望なんて聞いててあほらしくてくだらなくて逃げてるとしか思えなくてバカだなーと思いました。(言い過ぎ)そんな人生上手くいきっこないのにさー。それでも野田君の行動の後のお父さんのしたことは立派だと私も思いました。変に逃げていなかったし。ワル3人組の親はもうどうしようもないですね。森内先生のエコひいきも嫌だったし、隣人の垣内なんて本当に酷い。ただの逆恨みですよね。森内先生があそこまでマスコミに囃し立てられる必要はなかったと思うのに。
局堯↓敬瑤呂匹Δ覆辰討いんでしょう。
私はこれ以上たくさんの人たちが傷つかないでほしいから読むのが怖いです。
正直私の中でこの事件は解決しちゃってるんですよね^^;
でも、もう局瑤録渊餞曚ら回ってきてるからまた700ページ強、頑張って読みます。

〈新潮社 2012.8〉H24.10.25読了

ここはボツコニアン 宮部みゆき4

ここはボツコニアンここはボツコニアン
著者:宮部 みゆき
集英社(2012-02-24)
販売元:Amazon.co.jp
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“ボツネタ”が集まってできた、できそこないの世界“ボツコニアン”。そこをより良い世界に創り変えるため、「長靴の戦士」として選ばれた少年ピノと少女ピピ。植木鉢の花の姿をした「世界のトリセツ」と共に二人は、前代未聞・驚天動地・抱腹絶倒の冒険の旅に出る!宮部みゆきの新境地、RPGファンタジー。

おお・・・やりましたね・・・やっちまいましたね。っていうのが最初の感想ですかね。
今までも「ICO」や「ドリームバスター」「ブレイブストーリー」などゲームっぽい(ゲームの原作?)作品は書かれたことがありますが、ここまでゲームをなぞっているような作品は初めてじゃないでしょうか。
ピノとピピたちの会話以外の部分は著者の言葉っていう感じでそこの部分だけだとエッセイみたいに見えます。
この作品、私は面白く読めたけど、宮部さんファンでゲームを全くやらない人が読んだらきっと感想はカナリ違うと思います。
ゲームをする人なら分かる専門用語も結構出てきましたし。
ギャグっぽい感じも私は好きでした。ゲーム上の人たちとプレイヤーっていう感じなのかな?
何だかまだまだ序章みたいなので楽しみです。にしても、よく「小説すばる」で連載が出来ましたね・・・
こっちの連載も気になりますが・・・。
あのー・・・「ドリームバスター」は・・・いつ終わるんでしょうか・・・っていうか続編はまだでしょうか。
確か1年に1冊出て5冊完結みたいな情報を昔聞いたような気がするんですけど・・・^^;もう前すぎて疑問だったことすら忘れてしまったような気がするのですが・・・

<集英社 2012.2>H24.3.21読了

刑事の子 宮部みゆき4

刑事の子 (BOOK WITH YOU)刑事の子 (BOOK WITH YOU)
著者:宮部 みゆき
光文社(2011-09-17)
販売元:Amazon.co.jp
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中学一年生の八木沢順は、刑事である父・道雄が離婚したため東京の下町に引っ越すことに。開発が進むその町で、優しい家政婦のハナとの三人の生活に慣れたころ、奇妙な噂が流れ込む。近くの家で人殺しがあった、と…。そんな噂とともに、バラバラ殺人事件が実際におきてしまう。町が騒然とする中、順のもとに事件の真犯人を知らせる手紙が届く。刑事の子・順は、友人の慎吾とともに捜査に乗り出す。

この作品は最初新刊なのかと思っていたのですが、割と初期のころの「東京下町殺人暮色」の改訂版なんですね。改訂というか中高生むきになったというか。
その「東京下町殺人暮色」という作品を私は読んでいないのでどう変わったのかが分からないのですが面白かったです。時代錯誤を感じたりするのかなと思いましたがそこまで感じませんでしたし。芸能の人が言った「オバン」という言葉だけウケたけど。
主人公の順は中学1年生とは思えないくらいとてもしっかりした男の子。
親が離婚して、母親は再婚が決まっていたから一人になってしまう刑事の父親について行くことを選んだ。
子どもは親にとってはいつまでたっても子供だけど、子供だから分からないっていうわけじゃないんですよね。だからちゃんと言ってくれないことにイラつくのは何となく気持ちが分かるな。
それでも危なげないところもありつつ、順は頑張っていましたね〜
そして躾の行き届いた優しい子。
親が家にいることが少ないからちゃんとしなきゃと思っているからっていうのがあるのだと思うとちょっと切ないですが。それでもこれからはハナさんがいるから安心ですかね^^
にしても犯人には腹が立ちました。未成年という問題、ずっと今でも根強く問題になっていますが何とかならないものでしょうか。
どうして加害者が守られるような状況が出来るんでしょうか。
今はだいぶ改善されましたけど、被害者家族が加害者のことを知ることが出来ないとか、おかしいですよね。
年齢が若いから、社会復帰が出来るかもしれないから。そういうけど、被害にあった亡くなった人に未来はないのにどうしてそんな事言えるのかな・・・とか。
こういう未成年の犯罪の小説を読むたびに思います。
凄く後味は悪かったですけど、それでも順とハナの優しさに救われたような気がしました。

<光文社 2011.9>H24.3.19読了

おまえさん 宮部みゆき5

おまえさん(上)おまえさん(上)
著者:宮部 みゆき
講談社(2011-09-22)
販売元:Amazon.co.jp
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おまえさん(下)おまえさん(下)
著者:宮部 みゆき
講談社(2011-09-22)
販売元:Amazon.co.jp
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<上>痒み止め薬「王疹膏」を売り出し中の瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の“ぼんくら”同心・井筒平四郎は、将来を期待される同心・間島信之輔(残念ながら醜男)と調べに乗り出す。その斬り口は、少し前にあがった身元不明の亡骸と同じだった。両者をつなぐ、隠され続けた二十年前の罪。さらなる亡骸…。瓶屋に遺された美しすぎる母娘は事件の鍵を握るのか。大人気“ぼんくら”シリーズ第三弾。あの愉快な仲間たちを存分に使い、前代未聞の構成で著者が挑む新境地。
<下>二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繋がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。こんがらがった人間関係を、“ぼんくら”同心・井筒平四郎の甥っ子、弓之助は解き明かせるのか。事件の真相が語られた後に四つの短篇で明かされる、さらに深く切ない男女の真実。

ネタバレあります

読むのに時間がかかりました。
久しぶりのぼんくらシリーズ第3弾。私「日暮らし」を読んでなかった!とこの本を予約した後に読み始めたのですが、上巻の半分まで読んですでに読んでいたことに気づきました^^;遅。
平四郎も弓之助も政五郎親分もおでこも大好きなので、また新刊で皆様に会えてうれしかったです。今回の事件は20年前の罪が関わる事件。
20年前の罪、そして現在。もういろんな人が絡んできて途中で誰が誰かわからなくなって混乱しました^^;皆様名前が似ているので…。
今回読んでいて思ったのは罪についてですね。20年前の罪。それは裁かれることはなかった。そしてひた隠しにして今まで今も続いている。罪を償わないことはいけないこと。でも20年ひたすら怯え、人のために尽くしてきた人たちは罪を全く償っていないとは言えないのではないか…。もちろん人を殺してはいけないのだけど。
この本は上下巻だけど、長編が1本と短編が4本で、長編の最後の締めの合間に短編でそれぞれのかかわった人たちのことが書かれているという感じでしょうか。
犯人以外で印象的だったのはおでこの母親のおきえでした。初めは自分さえよければいいのか。なぜおでこの名前を出さないのかと政五郎と同じように腹が立ったのだけど、そんな簡単な女性ではありませんでしたね。おでこを手放した理由も切なかったです。この時代は結婚相手を選べる時代じゃありませんものね。そして縋った相手が逃げてしまった。たくさんの絶望を味わったと思います。最初は嫌いでしたけど、最後はちゃんと生き抜いてほしいと思ってしまいました。
そして信之輔。言っちゃ悪いですが哀れでした。独りよがりの行為だし、感情的になりすぎてロマンチストすぎたのかななんて思ってしまった。意外と女性の方が非道だったりしますしね。史乃は小さなころから親のことで疑ったり絶望したりして、他の同世代の女性よりも特にそうだと思います…。純粋すぎて純粋すぎるからか引きずりすぎだし。でも最後にはちゃんと大人な顔になったようで良かったです。
最後は切なかったですけど、でも罪は罪ですから。勝手な正義感で勝手に成敗して。人もたくさん傷つけて。それでも孤独な老人の世話をする。人は分からないですね。
何だか何を書いているか分からなくなってきましたが。
面白かったです。相変わらずの弓之助の推理が光っていましたね。おでことのコンビもサマになってきました。まだまだ小さいと思っていましたけど、もう14歳ですか。そろそろ養子にするなら考えたほうが良いと思うんですけど。
弓之助のお家騒動も出てきてそれをきっかけにそういう話にもなるかと思ったらならなかったですし。奥さんも弓之助も弓之助の親もその気なんですから、良いんじゃないですかね。
弓之助の兄弟もなかなか面白かったです。太一郎も淳三郎も色男なんですね。でも、弓之助だけ五が入っていないから最初から養子とか親は考えていなかったのかなとか、全然関係ないことも思いました。
弓之助が養子になって立派になるまでは、このシリーズが続いて行ってほしいなと思います。

〈講談社 2011.9〉H24.1.14読了

ステップファザー・ステップ 宮部みゆき5

ステップファザー・ステップステップファザー・ステップ
著者:宮部 みゆき
講談社(1993-03-23)
販売元:Amazon.co.jp
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中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!

ドラマ化されるという事で前から気になっていたので読んでみました。
ステップファザーって継父っていう意味なんですね。
中学生の双子がしっかりしすぎていますけど、困ったときはまだまだ子供で、泥棒だと分かっているけど泥棒とお父さんとして慕っている姿は可愛らしかったです。
泥棒だって逃げようと思ったら逃げられるのに、だんだん2人に愛着がわいてきたんでしょうね^^
本物のお父さんが登場!?っていう時の落ち込み様は可哀相を通り越して笑っちゃいそうでした。
柳瀬の親父さんも良い人でしたね。子供とお父さんとお爺ちゃんみたいでした。
いろいろ非現実的な部分もあるけど、こういう家族の形もアリなのかななんて錯覚を起こすくらい^^可愛らしい作品でした。泥棒は決してしちゃいけないですけども。
灘尾先生も素敵な方ですから、こういう人間関係も気になるところですね^^
この作品が出てから19年!経っていますから、続編は出ないと思いますが、この3人にはずっと疑似家族を演じていてほしいなと思いました。
でも、先生と一緒になってほしいとも思うし。難しいところです^^;
ドラマは結構設定が違うみたいですね。
私は単発じゃないと1クール見ることが出来ないのですが^^;
見るかな。どうするかな。
そういえば19年前の作品だけどそこまで時代の違いを感じなかったのですが、双子が困った時に電報を送っていたりとか^^;
近鉄の野茂とか西武の秋山、清原っていう部分は感じたかな。
秋山というのは今の秋山監督ですかね…

〈講談社 1993.3〉H24.1.7読了

長い長い殺人 宮部みゆき5

長い長い殺人 (光文社文庫プレミアム)長い長い殺人 (光文社文庫プレミアム)
著者:宮部 みゆき
光文社(2011-07-12)
販売元:Amazon.co.jp
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轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。刑事の財布、探偵の財布、死者の財布―。“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が。

1992年に刊行された作品。文庫本が勤めている図書館に入ってきたので読んでみました。
タイトルから殺人事件なんだろうなと思い、あらすじは全く読まずに読み始めたのですが、まさかの財布目線。なんて斬新な。
ある連続?殺人にかかわる人たちの財布が事件について、また持ち主のことについてを解説してくれています。
始めはただの轢き逃げ事件だったのかと思いきや連続殺人に発展し、意外な展開へと進んでいきます。
とにかく容疑者らしき人たちが卑劣で酷過ぎます。人を人と思っていない。最後まで読んで、本当にただの目立ちたがり屋なんだろうなと思いました。
自分はお金も美貌も名誉も持っている。それをひけらかしたいだけなんだろうなと。
早苗が本当にかわいそうでした。運命の相手だと思って結婚したのに。
みんな、雅樹君のことを少しでも信じてあげていれば良かったのに。
こうしていればよかった。なんていくらでも言えるのだけど、やはりやり切れないだろうなと思います。
そしてこういう悲劇を生んでしまった影には、マスコミの囃し立てというのも関係しているんだろうなと思います。
それは現代でも言えることだけど、マスコミの影響力は良くも悪くも大きい。
それを存分に利用した作品なんだろうなと思いました。
読んでいて塚田の正体に気付いた時、私は「模倣犯」のピースを思い出しました。
こうして作品は繋がっていくんですね。
私の財布は私と一緒にいて幸せだと思ってくれているかな。それとも、ちゃんと使ってよ!って怒っているかな。私が社会人になるときに弟がお祝いに買ってくれたちょっと高めの財布。5年使っていてボロボロになりかけているけど、代える予定はないし、この作品を読んでさらに代えられなくなってしまった。

〈光文社〉H23.12.10読了

チヨ子 宮部みゆき5

チヨ子 (光文社文庫)チヨ子 (光文社文庫)
著者:宮部 みゆき
光文社(2011-07-12)
販売元:Amazon.co.jp
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「雪娘」前田あかりの家の留守電にかつての小学校の同級生からの声が入っていた。学校が統廃合されるからそれを機に会おうという。久しぶりに4人が集まったが、実際に仲がよかったのは5人グループだった。ユキコは、小学生の時何者かによって殺されたのだ。
「オモチャ」商店街の玩具屋のおばあさんが亡くなった。亡くなってしばらくしてから、おばあさんが実は殺されたのではないかと言う噂が立つ。おばあさんの夫がクミコの大叔父だったことから警察もやってきた。
「チヨ子」わたしはバイト代1日1万円につられてスーパーでバイトをすることに。内容は風船配りだったのだが、5年前に使ったままの着ぐるみを着なければならない。仕方なく着て鏡を見ると、その姿はくたびれたウサギの着ぐるみではなく、自分がかつて大事にしていたうさぎのチヨ子だった。
「いしまくら」町内会の回覧板で、公園の池で死体となって発見された女子高生が幽霊となって現れると言う噂が立ち、公園へ言った人の中で怪我をしている人もいるので立ち入らないようにと告げられていた。石崎の娘麻子はこの事件についてを調べたいという。
「聖痕」千川調査事務所に一人の男性が訪れる。12年前に自分の母親と内縁の夫を殺し、担任の先生に怪我を負わせ学校に立てこもった事件が発生した。その時の犯人である少年Aが自分の前妻との間に出来た子どもであるという。

宮部さんの新作。いきなりの文庫本って珍しいですよね。新作といっても、雑誌に掲載されていたもので、かなり前のものもありますが、面白かったです。
宮部さんの短編って数は多くないですけど好きです。
「雪娘」犯人が何となく最後読めてしまったのですが、切なくてちょっと怖い話でした。あの足跡は結局誰のものだったんでしょう。
「オモチャ」人の噂話が好きな人っていますよね。それが事実ならいいけどあることないこと言う人もいて。腹立つわ〜。切ない話でした。最後が救われたかな。クミコもお父さんも素敵な人ですね。
「チヨ子」「不思議の足跡」で読んでいたのですがすっかり忘れていたので読みました。読んだら思い出しました^^;このアンソロジーの中ではあったかい話で特によかったと思ってたんですよね。宮部さんには珍しい可愛らしいお話でした。
「いしまくら」まさかこんな展開になろうとは^^;始めは中学生の自由研究かって微妙に見下してたんですけど^m^お父さんがなんだかんだで娘のために頑張ったり、彼氏登場にイライラあたふたしてるのが可愛かったです。
「聖痕」始めは展開が面白くて、千川さんが息子さんに会った以降が好きになれなかった。何だか哀しかったです。

〈光文社 2011.7〉H23.8.18読了

ばんば憑き 宮部みゆき5

ばんば憑きばんば憑き
著者:宮部 みゆき
角川書店(角川グループパブリッシング)(2011-03-01)
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「坊主の壷」江戸中でコロリが流行り、おつぎは両親と兄と弟を失った。おつぎは田屋へ女中奉公に出ることになった。旦那様は流行り病にならないためにいろいろな対策を使用人に教えてくれていた。1年が経過したある日、おつぎは旦那様が絵を見ている場面に出くわす。その絵には壷が描かれていた。そしてその中には坊主が入っていた。しかし、他の使用人にその坊主の姿は見えないらしい。
「お文の影」政五郎は左次郎と言う老人から妙な話を聞く。少年吉三が子供達の影に混じって、1つ多く影が見えるのだと相談を受けたと言う。その正体を突き止めるために政五郎は動くも手がかりが見つからなかった。しかし、思わぬところで情報を得る。政五郎夫妻が引き取っている通称「おでこ」が手がかりとなる情報を持っていた。
「博打眼」醤油問屋の近江屋の主人が突然騒ぎ出した。娘のお美代はなぜ家の中が騒がしいのか分からない。しかし、近所の太七が不思議な事を言った。布団のような形の黒くてたくさんの目玉を持ったものが空を飛んでいたのだと言う。その話を聞いた後、神社の狛犬が訛りの入った言葉で何かを言っているのが聞こえた。その訛りはよく遊んでくれる竹兄の言葉に似ていた。狛犬は近江屋を助けてくれると言う。
「討債鬼」青野利一郎の元へ大之字屋の番頭久八がやってきた。大之字屋へ突然僧侶が現れ、ここにいる子供は鬼であり、災いを起こすため殺せと言ったのだという。息子の信太郎は心の優しい子で、病弱な母のために医師になると言っている聡い子だ。何かあるに違いないと、利一郎は悪童3人組にその僧侶行然坊の後をつけるように頼む。
「ばんば憑き」湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。不機嫌な若妻をよそに、世話を焼く婿養子の夫に老女が語り出したのは、五十年前の忌まわしい出来事だった。
「野槌の墓」柳井源五郎右衛門は妻を亡くし、7つになる娘加奈とふたりで暮らしていた。源五郎は「何でも屋」を生業としており、娘が不思議な事を言っていた。猫のタマは人間に化けると言う。そして、何でも屋の源五郎に依頼したいことがあるというのだ。娘伝手で話を聞こうとするもタマの姿は見えなくなった。数日後、加奈が眠った後に、1人の女性が訪れる。

ネタバレあります。

怪談時代物です。怪談と銘打たれていますが、そこまで怖くはなかったかな。
どの作品にも少し不思議な人ではないものが登場しますが、中には怖いものもありますが基本的に怖くはありません。
どのお話も読みやすくて入り込めます。時代物が苦手な人もすんなり読めると思います。少し長めの話ですが、あっという間に読んでしまいました。
少し怖いけど、切なくて温かい。そんな作品ばかりだったと思います。
「坊主の壷」は怖くはなかったです。でも、人を助けると言う術を知りそれを受け継ぎ代々語り継いでいかなければならないって言うのは辛いかなと思いました。おつぎが今回は継いだけども、その後はどうなるんだろうとか、最後からしておつぎも死んでしまったら旦那様のように壷に入ってしまうのかなぁと思ったり。そう考えると少し怖いですね。
「お文の影」は本当に可哀相でした。世継ぎを孕むために引き取られたお文は、養父母の間に子供が出来ないからという理由で隔離され暴力を受け。何も悪くないのに可哀相すぎます。読んでいて辛かったです。影が戻ってきたことで、遊び相手が戻って喜んでいるといいなぁと思いました。この回で政五郎とおでこが登場したのは嬉しかったです。
「博打眼」こちらも代々受け継がれているもので、こちらは忌まわしいもの。奮闘するお美代が可愛らしかったです。そして、竹兄もよかった。
「討債鬼」青野利一郎とか、悪童3人組はどこかで見たことがあるなぁと思っていたのですが「あんじゅう」だったんですね。去年読んだはずなのにもう忘れています^^;「あんじゅう」で書かれていたのかは忘れましたが、利一郎は本当に辛い過去を経験していたんですね。今では考えられない。現代だったら利一郎は1番愛している人と幸せになれたはずなのに。悪童3人組は悪知恵は働くし口も達者だけど、本当はいい子達なんだよね・・・。
「ばんば憑き」ばんば憑きのことの前に、佐一郎が本当に不憫でならない。お志津は本当にワガママだし、相手がどう言ったら傷つくかとか、そんなことは全く考えていないし、読んでいて腹が立ちました。あんなに佐一郎は尽くしてくれているのに。ばんば憑きの話は怖かったです。あの老婆は八重だったのかお由だったのか誰だったのか、気になります。
「野槌の墓」このタイトル、あの有名な作品に肖っている訳では・・・ないですよね。失礼いたしました。源五郎と奥様の話が切なくて悲しかったです。2人は娘さんと一緒にずっと仲良く暮らしてほしかったなぁ。それでもお盆に源五郎がタマの依頼を受けて遂行した事で奥さんの言葉も聞けて最後は心が温かい気持ちになりました。

〈角川書店 2011.3〉H23.5.18読了

あんじゅう 宮部みゆき5

あんじゅう―三島屋変調百物語事続あんじゅう―三島屋変調百物語事続
著者:宮部 みゆき
中央公論新社(2010-07)
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さあ、おはなしを続けましょう。三島屋の行儀見習い、おちかのもとにやってくるお客さまは、みんな胸の内に「不思議」をしまっているのです。ほっこり温かく、ちょっと奇妙で、ぞおっと怖い、百物語のはじまり、はじまり。
「逃げ水」
少年平太は山奥のお寺の中でおかっぱ頭のかわいらしい少女を見つける。彼女はお旱さんといって神様なのだそう。彼女の言うとおりに行動をしたら彼女の拘束が解けたらしく、平太におぶさる形でくっつくようになった。それ以来、平太の近づくところでは水がなくなるようになる。
「藪から千本」
三島屋のお隣、住吉屋の一人娘のお梅が嫁ぐ事になった。複雑な事情でお梅は家の外に出たことがほとんどなかった。祝言の日、白無垢を着ていたのは顔に痘痕がある別人だった。住吉屋には亡き姑の呪いがかかっており、それが原因なのだと言う。
「暗獣」
新太立ちの通う手習所の若先生である青野利一郎が黒白の間にやってきた。それは若先生の師がからんでいる事なのだという。空き家だった紫陽花屋敷と呼ばれる場所に、師匠夫妻は住むようになるのだが、そこで暗獣と呼ばれるものがいた。師匠夫妻は「くろすけ」と名づけ、次第に打ち解けあうようになった。
「吼える仏」
手習所の偽坊主、行然坊がかつて修行していた寺を抜け出し、旅をしていたときのこと。山奥の村では普通では考えられない風習が行われていた。そして囚われていた男性にまつわる重大な出来事に出くわした。

「おそろし」の続編ですね。
おちかが三島屋に奉公に来て、まだ数ヶ月しか経っていないんですね。何だかもう暫く経っている様な気がするくらい、なじんでいますね。
というかこのお話は100いくまで続くんでしょうか?・・・う~ん。それはないかなぁ。どうなんでしょう。
三島屋のご夫婦は本当に粋で面白い方ですね。
だから人望が厚くて、黒白の間に来る人も耐えないんだろうなと思います。
今回も連作短編になっていましたが、続々と新キャラクターが登場しましたね。そしてこれからもどんどん増えていきそうです。
新しいキャラクターではお勝さんが好きです。
酸いも甘いもいろいろ経験してきているからか、どっしりしているような気がします。
おちかの事も大事に思っているようで安心ですね^^
にしても毎ページ描かれている挿絵が可愛すぎです。キュンキュンしちゃいます。最近巷では電子書籍が流行っていますが、こういう味のあることは絶対に出来ない。こういう部分をもっと出して、本の大切さが伝わって言ったら良いのになと思います。
話がちょっと脱線してしまいましたが。どの作品もなるほどと思いましたが「逃げ水」は平太とお旱さんが可愛かったですね。絆が結ばれているようなそんな感じがしました。
お旱さんの苦しさや寂しさは「僕僕先生 さびしい女神」の魃を思い出しました。何だか似てるなって。
「藪から千本」は、怖かったですねぇ。昔って双子は不吉とされていたんでしょうか。せっかく生まれてきた命なのにそんな扱いをされてかわいそうでした。しかも、呪いだけではなくて生身の人間の憎悪が散りばめられていたのが気持ち悪かったです。1番可哀相なのは、何も知らないお梅だったと思います。嫁ぎ先で幸せになってほしいです。
「暗獣」は、夫妻とくろすけとの関わりが本当に可愛くて可愛くて、くろすけの正体を知った時は切なかったです。もうくろすけの挿絵がほんとうにかわいい!うちにもいてくれたら良いのに!と思いました。
「吼える仏」も怖かったです。あの残酷な結末は自業自得の気もしますが。とにかく人。人が怖かったです。ある意味独裁政治を見ているようでした。宗教のような。
これからも続きそうですね^^
楽しみなシリーズがもう1つ増えました。

〈中央公論新社 2010.7〉H22.12.5読了

小暮写真館 宮部みゆき5

小暮写眞館 (100周年書き下ろし)小暮写眞館 (100周年書き下ろし)
著者:宮部 みゆき
講談社(2010-05-14)
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花菱英一は高校生。両親が念願のマイホームを購入し、引っ越す事になったが、そこはかつて写真館だった場所で、両親はその場所をそのまま残しておこうと言う。この変わった両親と、自分は合わないと思っていた。
「小暮写真館」
引っ越してきてすぐに女子高生に「心霊写真が写っている。この写真屋のせいだ」といきなり抗議をしてきた。
「世界の裏側」
前に心霊写真の謎を解き明かしてしまったがために変な噂がブログに立ちこめ、花ちゃんはまた、ある写真について頼まれる。同じ高校の田部という女子高生に頼まれたのだが、卒業生の家族写真でみんな泣いている写真なのだと言う。
「カモメの名前」
不動産の社長に頼まれたのは、1枚の写真に写りこんだ物体。これを見たある小学生が、「カモメだ」といいはるのだという。
「鉄路の春」
花ちゃんの父英夫が家出してきたと言う。そこから離婚問題にまで進みそうになる。それは、父親の親族に関することだった。家族の問題は解決しそうだったが、それから、弟、ピカの様子がおかしくなる。

面白かったけど、長かったと言うのが感想です^^;
私は通勤中にいつも本を読むのだけど、この本はさすがにもって行く事は出来ず、なかなか読み進めませんでした。
時間はかかりましたが、本当に素敵なお話でした。
英一が本当にいい子!出来すぎなくらい、思いやりを持った良い子だったと思います。
友達のテンコも、コゲパンちゃんも鉄道ファンの子達もとってもいい人たちでした。
不動産の須藤社長も垣本も良いキャラでした。
写真からわかる、数々の人の思い。写真には、たくさんの想いがこめられているんですね。
それがひしひしと伝わってきました。
1番好きなのは、やっぱり「鉄路の春」でした。
ピカちゃんもとってもしっかりしていていい子。だから、物分りが良すぎて悩んでしまう事も多いのだと思う。
英一が親族に向けて放った言葉は、よくやった!と思います。
親族以外の人間は、そう思うと思います。
垣本との関係も、何だか気になるところですね。
「バッカみたい」っていうけど、いろいろ経験してきている分、人の痛みも分かる人なのかなと思いました。
最後は切なかったけど、またいつか、きっと。

〈講談社 2010.5〉H22.11.2読了

英雄の書 宮部みゆき3

英雄の書 上
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英雄の書 下
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<上>
森崎友理子は小学五年生。ある日、中学二年生の兄・大樹がクラスメートを殺傷し、姿を消すという衝撃的な事件が起きた。
事件から十日ほど経った時、友理子は兄の部屋で不思議な声を聞く。
「君のお兄さんは“英雄”に魅入られてしまったのだ」
本棚の奥の見慣れぬ書物が、友理子にささやいているのだった。
書物に導かれ、兄を救い出す旅へ出る友理子。すべての物語が生まれ、回帰してゆく<無名の地>と呼ばれる場所で、友理子は、世界の根源というべき、おそるべき光景を目にする――
<下>
<英雄>は兄・大樹を「器」として、刻々と力を取り戻しつつある。
“狼”と呼ばれる者たちとともに、<英雄>の追跡を続ける友理子。
なぜ兄は<英雄>に囚われてしまったのか。<英雄>が解き放たれると、何が起こるのか? 憎悪と恐怖の支配する世界で、友理子はおどろくべき真実を知る。物語はいま――

ネタバレあり

ようやく読みました。長かった・・・。
最初なかなか読書ペースが上がらなくて・・・。
お兄ちゃんを捜して異世界へ向かう主人公っていうところではブレイブストーリーに近いかなと思いました。
ゲーマーの宮部さんだから書ける作品かなと思いました。
この世界観を何もない状態からかかれるのは凄いと思います。
ただ、難しかった・・・。ブレイブストーリーの方が分かりやすかったです。
"無名の地"の意味、"無名僧"とは、"狼"とは?"英雄"って?
みたいな^^;全然分からなくて・・・。
最後までちゃんと意味は理解できなかったと思います・・・。
これを言ったらなんですが、あんまりユーリが好きじゃなかったんです^^;
子供だから仕方ないんですけど、すぐに感情的になるし、人の話は聞かないし。
でも、何を言われてもお兄ちゃんを助けるためと前に進む姿は勇ましくてかっこよかったです。旅を終えた後は大人びていました。
最後なのですが・・・ユーリはちゃんと功績を残したらしいのですが、凄い事をしたって言うのが良く分からなかったんです。
これは私の読解力の問題だと思うんですけど^^;
でも、ソラの正体は驚きました。
全く気付きませんでした。
でも、アッシュもアジュもソラもずっと様子がおかしくて、私もユーリと同様、どういうことなんだとイライラしてました。
だからか分からないけど、下巻は読み進むのが早かったです。
いろいろ気になって気になって。
正体が分かった時に全てが繋がりました。
本当に悲しくて切なくて。ユーリのことを思うとなんて残酷なんだと思いました。
ハッピーエンドになることはないとは思ってました。きっと、元通りになることはないと。
「模倣犯」も「楽園」も「ブレイブ・ストーリー」もリアルな怖さがありましたが、この作品も同様でした。
なんとなく納得のいかないラストだったけど、最後の最後は好きかな。
アッシュのように、自分にとって大事な人をずっとこれで追うことが出来る。
アッシュや、アジュにもきっとまた会える。
大人になったユーリが、"狼"として活躍する姿を見てみたいと思いました。
みちるちゃんも、前向きに生きていってほしいな。

〈朝日新聞社 2009.2〉H22.2.7読了

おそろし 三島屋変調百物語事始 宮部みゆき4

おそろし 三島屋変調百物語事始

何が白で、何が黒か。娘の心を溶かす不思議な江戸の「百物語」。
17歳のおちかは、川崎宿で旅籠を営む実家で起きたある事件をきっかけに、他人に心を閉ざした。
いまは、江戸・神田三島町に叔父・伊兵衛が構える袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働く日々を過ごしている。
ある日伊兵衛は、いつも碁敵を迎える「黒白の間」におちかを呼ぶと、そこへ訪ねてくる人たちから「変わり百物語」を聞くように言いつけて出かけてしまう。
そして彼らの不思議な話は、おちかの心を少しずつ、溶かし始めていく・・・。
おちかを襲った事件とは? 連作長編時代小説。

王様のブランチでも紹介されていましたね。
怖い作品なのかと身構えていましたが、そうでもなかったです。
曼殊紗華の話、人を惹きよせる屋敷の話、美しい姉弟の話、そして、おちかの過去。
どの話もぞくっとする話です。そして、誰かが不幸になっている。
おちかも辛く悲しい過去を背負って生きている。
読み終えた後に、何ともやりきれない思いに囚われる。
でも、最後の話で、その不可思議な出来事に関わり命を落とした人たちが報われたような気がして安心しました。
ただ、おちかはもやもやした気持ちも残っているんじゃないかなぁと思いました。
それは、生きていく中で、答えを見つけろってことなのかな。
話は深くて引き込まれました。
やっぱり宮部さんは上手いなぁ。

〈角川書店 2008.7〉H20.9.24読了

平成お徒歩日記 宮部みゆき3

平成お徒歩日記 新装版 (Miyuki Miyabe Early Collection)

あるときは赤穂浪士のたどった道、またあるときは箱根越え。
暑さにも、寒さにも、締め切りにも負けず、ミヤベミユキはひたすら歩く—。
同行するは、奇人変人担当者。ご一行が繰り広げる珍道中の顛末やいかに。
面白くてためになる、時代小説ファンも必読。
さあ、あなたも一緒にお江戸の旅へとタイムトリップ。

宮部さん初エッセイ。
今年出た本だと思って読み始めたら平成6年とか書いてあってびっくり。
結構昔の作品だったんですね…。
歴史マニアだったら面白いお徒歩日記だったんだろうな〜。
私は歴史は無知なので^^;でも、結構マニアックだったよね、うん。
宮部さんのエッセイでの文章の書き方が好きです。
なんだかとっても可愛い。
この作品以外エッセイはないのかな…。
出たら是非とも読みたいです。

〈新潮社 2008.5〉

楽園 宮部みゆき4

楽園 上
楽園 下

<上>「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという—。
<下>土井崎夫妻がなぜ、長女・茜を殺さねばならなかったのかを調べていた滋子は、夫妻が娘を殺害後、何者かによって脅迫されていたのではないか?と推理する。さらには茜と当時付き合っていた男の存在が浮かび上がる。新たなる拉致事件も勃発し、様々な事実がやがて一つの大きな奔流となって、物語は驚愕の結末を迎える。

予約したのが昨年の9月なので9ヶ月待ちだったんですね…凄いわ。
「模倣犯」から9年経ったという設定。
読んでから5年以上経ちますが、あの事件の酷さと後味の悪さは残ってますね。
って、実際にあった事件のように言いますが。
前畑さんも、やはり解決したから終わりという風にはならなかったんですね。
だから、荻谷さんという女性に出会って、どうにかしようと思ったんですよね。
読み始めた最初は、警察や弁護士の言うように、前畑さんは何がしたいのだろうと思ってしまったんですよね。
等君の事件にしても土井崎さんの事件にしてもどうにも曖昧な感じでこれからどう発展していくのかが見えなかったからかな。
入り込むのに時間がかかりました。
段々取材していくのが見えてくるにつれて読み進めるペースも速くなっていきましたが。
だけど「模倣犯」と同様に、後味悪い感じが残った作品かなぁとは思いました。
やっぱり事件があるのですから、皆が納得して円満解決になんて、ならないんですよね。
敏子さんも誠子さんも聡明で読んでいても印象の良い2人だったから読み進められたように思います。
そして昭二さんもとってもいい人ですね。寛大です。野崎さんも恵さんも。
前畑さんは周りに恵まれていますね。
事件のキーマンとなった2人ですが、「自分に対しては甘く、責められると学校が悪い、親が悪い、社会が悪いと言い訳する」という性質が際立っていましたが、もうすぐにあの秋葉原の事件とかぶりましたね。
結局は自分の自己満足と現実逃避。中身が子どもで、自分に甘いんだろうなと思います。
読んでいて胸が痛くなりました。あまりにも出てくる言葉が一緒なので。
事件が本当に後味が悪くて暗くなりましたが、最後に救われました。
敏子さんと誠子さんは、幸せになってほしいなと思いますね。
あと、前畑さんも。

〈文芸春秋 2007.8〉H20.6.15読了

ドリームバスター4 宮部みゆき4

ドリームバスター 4

時間鉱山に迷い込んだヒロム、ユキオ、キエを彼らの世界へ戻すため、危険を顧みず残ることを決意したシェン。
行くあても、自分がどこにいるかも分からない時間鉱山を、彼らは抜け出す事ができるのか。
そして、仲間であるマッキーの行方は。
アクション・ファンタジー巨編、待望の第4弾。

半年近く待ったんじゃなかろうか・・・。
ようやく読めました、ドリームバスター第4弾。
世界設定もそうですが、時間鉱山という空間も、読んでいて宮部さんがゲーマーだと言う事を再認識しましたねぇ。
面白かったです。ドキドキしました。無事に還って来れるのか!ってね。
3を読んでしばらく経っていたので、あんまり覚えていなかったのですが^^;
ユキオとキエの印象はあまり良くなかったんですよね。
この冒険で、成長したみたいでした。
ヒロムも、ちっちゃい戦士のようでかわいかったです^^
そして、シェンですよ。
1巻の頃は生意気な坊主だと^^;思っていたんですけど、優しいいい奴ですよね。
シェンもまた、たくさん傷ついて辛い事を乗り越えているから、人に優しくなれるんだと思いましたね。
ヒロムに対するシェンの言葉や行動は、素敵でした。
また、マッキーもそうですね。
キエに対しての言葉は、軽く言ってそうだけど、重みのある、心に響く言葉でした。
人の弱みに漬け込むような映像が映し出される場所・・・。
私だったら何が出てくるんだろう・・・う・・・想像したくない・・・。
シェンのことも、出てきましたね。何だか気になる終わり方です。
5巻で完結って聞いた気がするんだが・・・。
1巻と2巻のラストの謎がまだ解決していないよね・・・。
忘れかけてるけど、気になってます・・・^^;
1巻出た時、高校生だったんだよなぁ・・・。時は流れますなぁ・・・。

〈徳間書店 2007.5〉H19.11.10読了

名もなき毒 宮部みゆき5

名もなき毒

杉村三郎は今多コンツェルンの社員であり、会長今多嘉親の娘菜穂子の娘婿である。
最近、原田いずみというアルバイトがトラブルを起こしており、身辺調査を行っていた。
その中で、北見という探偵の存在を知り、訪問する事になる。
そこには先客がおり、2人の女子高生がいた。
一人は古屋美知香という。
連続無差別毒物毒薬事件の被害者の一人、古屋明俊の孫だった。

ネタバレ注意!

ようやく読めました〜^^
宮部さんの本は最近時代小説にはまっていたので、ミステリは久しぶりでした。
前回の「誰か」は後味がとっても悪くって正直あまり好きではない作品だったんです^^;
でも、杉村家はとても好きだったんです。
菜穂子がちょっと世間知らずで天然ボケで、桃子ちゃんも可愛いし^^
事件の内容は興味深かったです。
何だか私達の周りにも起こりそうな事件ですよね。
動機も現代の象徴な気がしました。いろんな意味で。
同時に、原田いずみのような人間も今はいる気がする。
いや、ちょっと凄すぎるけど^^;
いずみの最後が私は納得できなかったな〜もっと厳しくしろ〜って思いました。
被害をこうむった人たちの心の傷は癒えるのに時間がかかるんだからさ。
個人的にはゴンちゃんが好きです。
明るくてまっすぐで世話焼きで。私が男なら彼女にしたい子ですね^^
「笑う事なんか、ホントは簡単なのにね。こういう美味しいものをおごってもらって、ああ得をした、杉村さんはいい人だ。そう思うだけで、ワタシ幸せです。」
って彼女が言う場面があるんです。
何だかすっごくいいなぁって思ったんですよね。
私は結構考えちゃうタイプなので。こういう小さな幸せは、私達の近くにたくさんある。そう思わせてくれました^^

〈幻冬舎 2006.8〉H18.12.2読了

日暮らし 宮部みゆき5

日暮らし 上
日暮らし 下

オススメ!
「おまんま」
井筒平四郎は、岡っ引きの政五郎の妻から相談を受けた。
おでここと、三太郎が床に伏せっているらしい。
おでこは幼いとき、政五郎に引き取られたのだと言う。
どうやら、そのことが、原因のひとつにあるらしい。
同時期に、絵師が何者かの手によって殺される。
事件解明のために、おでこの記憶力が必要となった。
「嫌いの虫」
佐吉の妻、お恵は佐吉との夫婦生活に違和感を感じていた。
まだ一緒になって半年だと言うのに、佐吉の心が離れていっているような気がするのだ。現に、佐吉はいつもぼうっとしている。
2人の住まいの隣には、夫婦と息子が住んでいる。
息子が熱を出して寝込んでいると言うのに、妻が出て行ってしまったまま帰らないのだと言う。
「子取り鬼」
お六は旦那に先立たれ、娘を二人抱えて生活をしている。
孫八という男がお六に異常なまでに言い寄っており、家族は家を出た。
今は、葵という女性の住む屋敷に住み込みで働いている。
それから3年、もう大丈夫だろうと思っていた矢先、再び孫八が姿を現した。
「なけなし三昧」
かつて鉄板長屋で店を出していたお徳は、今は違う場所で煮売家をしている。
そのお徳の機嫌があまりよくない。
近くのお菜屋が美味しい料理をカナリの破格の値段で売っているのだという。
主人の名をおみねという。たいそうな美人らしい。
「日暮らし」
佐吉が人殺しの罪で囚われた。
佐吉がそんなことをするわけがないと、平四郎も弓之助も思っているが、殺された相手を知って驚く。
平四郎たちは佐吉の無実を晴らすべく、調査を開始する。
「鬼は外、福は内」

「鬼は外、福は内」は、書くとネタバレになるので省きました^^;
「ぼんくら」の続編です。
前作と同様、「日暮らし」が長編で、その前の作品は序章って言う感じです。
でも、どの作品もキーワードになっています。
まさか、葵が出てくるとは思ってなかったなぁ。
平四郎も弓之助も佐吉も変わってなくって、相変わらず良いなぁ。
弓之助はとっても素敵な子で、これでおねしょがなかったら完璧なんだけどなぁ。
って、前に書いたんですけど、それもちゃんとした理由があったんですよね。
弓之助はとってもかしこいけど、とっても大人びてるから、本当に大人になったらが心配。
まぁ、弓之助に限ってそんな事はないと思うけどね^^;
にしても、湊屋は嫌だなぁ。
元凶なのに、しらっとしてるのが解せないし。。。
でも、湊屋の女癖だけが悪いのだと思っていたんだけど、それだけの理由ではなかったんだね。
あ〜にしても、ややこしい。
何だか関わった人が可哀相だ。

〈講談社 2005.1〉H18.11.21読了

ぼんくら 宮部みゆき5

ぼんくら

オススメ!
「殺し屋」
深川北町に、鉄瓶長屋と言う変わった名前の長屋がある。
そこで、八百富の太助が何者かに殺される。妹のお露は、犯人の姿を見たという。
下手人は、以前差配の久兵衛を逆恨みして襲ってきた正次郎だという。しかし、その話には、納得のいかない者がいた。
「博打うち」
桶職人の権吉が、博打に明け暮れて10両という大きな借金を作ってしまった。
その借金のかたに、器量良しの娘お律を売り飛ばされる事になってしまった。
「通う番頭」
お徳の店で時間をつぶしていた同心の平四郎が、店を出るときに小さな子どもがぶつかってきた。
深川北町では見たことがなく、この辺のものではない事がわかる。
平四郎はその子どもの親の行方を追う。
「拝む男」
鉄瓶長屋にすむ、八助一家が突然壺に拝むと言う不思議な信心にかぶれていった。
それだけではなく、八助一家は、長屋に住む他の人々にも勧めていく様になった。
「長い影」
殺人事件、身売り少女の逃亡、宗教かぶれ。鉄瓶長屋は様々な事件に遭い、人が次々といなくなった。
差配人の久兵衛がいなくなり、かわりに来た佐吉がきてからというもの、次々と長屋からは人がいなくなる。
佐吉が27歳と若く、頼りないからといっても尋常ではない。
そして、佐吉の言った「俺、ここでいったい何をやってるんだろう?なんで俺、ここにいるんだろう?」と言う言葉。
何か引っ掛かりを感じた平四郎は甥の弓之助と共に謎を解明する。
「幽霊」
佐吉やお徳が新しい住まいへ移る事になった。
その準備をしている時に、長屋に見たことのない女性が立っていた。

宮部さんの時代小説、初めて読みました。
最初は言葉がとっつきにくくって大変だったんですが、慣れたら結構すらすら読めました。
最初は短編かと思ったのですが、「長い影」以外は50ページ前後。
他は「長い影」の序章みたいな感じですね。
新しい差配人が27歳と若く、湊屋の遠縁である佐吉の登場に皆が困惑。
特に、私が良い人だなぁと思っていたお徳さんがやたらと彼を毛嫌いするのがちょっと嫌でした。
まぁ、それにも理由があったんだけど。
最後は凄く後味が悪い気がしました^^;
佐吉が哀れでしょうがない。彼は何も悪くないのに。
佐吉の今後は、悪くはないとは思うのですが。
あ〜後味が悪い・・・。
腐った性根は治るもんじゃないんだなぁと思ったり。
あああ〜〜〜金持ちと女好きってムカつく〜〜〜〜!!
でも、平四郎がいつもなら考えられないような行動を幾度となくとっていたし、岡っ引きの人々と協力もするようになったし、弓之助もかわいいし^^
佐吉もお徳に認められていたしね、最後には。
過程から得たものは大きかったんじゃないかなぁと思いました。
最近知ったんですが、「日暮らし」も平四郎と弓之助コンビらしいですね。
凄く読みたくなりました。

〈講談社 2000.4〉H18.9.3読了

ドリームバスタ−3 宮部みゆき5

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オススメ!
「赤いドレスの女」
村野理恵子は、大昭和電工株式会社という大手の会社に勤めている。
短大卒でも入社できたのは、叔父のコネがあったためだ。
そのため、同期の人や、自分に話しかけてくれる人はみんな、叔父がいるからなのではないかと、ひねくれた事を考えてしまう。
営業一課の田島瑛子が合コンに誘ってくれた。
合コンの場は、皆にからかわれ、居心地が悪い。
トイレに立った帰り、赤いドレスのきれいな女性を見かける。しかし、すっと消えてしまった。自分に霊感はない。
しかし”彼等”に会い、”錨”をつけるようになってから、不思議なものが見えるようになった。
理恵子は、彼らに会いたくてたまらなかった。
「モズミの決算」
元D・Bパーカーの姪、カーリンがやってきた。母が死に、パーカーを頼ってきたらしい。
しかし、パーカーはD・Bを止め、行方をくらましていた。しばらくカーリンはシェンとマエストロのロッジでしばらく暮らすことに。
シェンとマエストロが今抱えているのは、タカシという8歳の少年の問題。
モズミという犯罪者が入り込んでいるのだが、タカシは義父と母親から虐待に合っており、モズミが心の支えとなっていた。
「時間鉱山part1」
カーリンがD・Pの奇矯な”場”について聞いたらしい。
それは、地球の人間が仮死状態もしくは昏睡状態に陥っている時に出来る。
その”場”へ行ったらしいD・Bのマッキーが帰ってこない。
シェンはドレクスラー博士を訪ね、その場へ行くことにする。

謎が深まっていく一方じゃないか〜〜〜!!!
リップは?スピナーは?マッキーの行方は?ローズはどこへいるの?
う〜ん・・・5巻完結だった気がするのだが。。。
私、読書日記つけているんだけど、3冊あるのね。
で、1冊目に1巻目、2冊目に2巻目、3冊目に3巻目が載ってるの。
偶然。もうちょっと早く出ないかね^^;
シェンとカーリンはお似合いだと思うんだけどなぁ。
この2人の今後も気になるところ。
・・・関係ないけど、理恵子の友人の瑛子、「エンド・ゲーム」のお母さんと間違えちゃった^^;名前おんなじなんだもん。
リンクしてる作品をよく読んでるから、リンクしてるのかなぁって思ったの。
でも、よく考えたら、あの作品恩田さんじゃん!
アホだわ〜^^;

〈徳間書店 2006.3〉H18.6.5読了

地下街の雨 宮部みゆき4

地下街の雨

麻子は同じ職場で働いている男性と婚約したが、挙式2週間前に破談となった。
会社を辞め、今はウェイトレスをしている。
その新しい仕事場で”あの女”に出会った。
その女性の正体とは・・・。
他「決して見えない」「不文律」「勝ち逃げ」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」
を収録。

実は、結構前に読んだのでこの作品以外はあんまり覚えていないのです^^;
始めの作品は恐いのかと思ったけど、なるほど〜そう言う事だったのね。
と納得。
どの作品も、ミステリとホラーが混じっている感じかな。
面白かったです。

〈集英社 1994.4〉H14.7.24読了

ICO 霧の城 宮部みゆき4

ICO -霧の城-

角の生えた子どもが生まれた時、それはニエを”霧の城”へ捧げる時。
イコはニエに選ばれた。
ニエは霧の城へ行き、一生を送らなければならない。
しかし、今回は違う。
友人トトによって魔女を倒すための光輝の書を手に入れた。
イコは村へ戻る約束をし、霧の城へ向かう。
城の中で、ヨルダという美しい少女に出会う。
彼女もまた、囚われの身であった。

ゲーム「ICO」を小説化したもの。
全く別物って考えた方がいいらしい。
宮部ファンには賛否両論の作品ですが、私はすんなり読めました。
やっぱりゲームをしたりするからかな。
面白かったよ。
城の謎、ヨルダの謎、ニエの謎。
だんだん分かってくる真実は本当にRPGみたいだよね^^
イコがいい子でね〜
絶対に村に帰って幸せになって。って、思いながら読んでたよ。

〈講談社 2004.6〉H16.10.18読了

誰か−Somebody− 宮部みゆき4

誰か ----Somebody

夏の住宅地で自転車に轢かれ志望した事故があった。
死亡したのは梶田信夫。
事件の犯人は誰なのか。
犯人追求において、梶田の娘、聡美と梨子が立ち上がる。
梶田は今多コンツェルンの社長の運転手を勤めていた。
そこで、社長の娘婿の杉村が協力する事になった。

なんというか・・・展開が思わぬ方向へいったって言う感じかな。
私にとっては。
杉村と菜穂子の馴れ初めが凄くかわいい。
娘もかわいい。
家族みんないいんだよねぇ。
この家族が1番まともな気がしたよ。
最後の聡美が杉村へ投げかけた言葉。
人として最低だよ。自分の事しか考えてないよねぇ。
ダメだよ、そんな事いっちゃ。

〈実業之日本社 2003.11〉H16.6.27読了

理由 宮部みゆき4

理由

東京都荒川区にあるヴァンダール千住北ニューシティで4人もの人が殺された。
4人一家殺害とされていたが、実は4人は全くの赤の他人だった。
なぜ赤の他人同士が一緒に住んでいたのか。
犯人として石田直澄が挙げられた。
彼は逃亡しており、探すのに時間がかかった。
そして、発見された時、ようやく真相が明らかとなる。
殺されたのは一体誰だったのか。
真相は”家族”に隠されている。

これは面白かったよ〜
被害者とか、犯人の身近な人たちに聞き込み調査がおこなわれていて、それがずっと続いてるのね。
それが段々入り組んできて、真相に近づいてきた。
そこが凄い。
まさか、そんな結末とは。
面白かったです。
映画は見ていないんだよね。
見てみようかなぁ・・・

〈朝日文庫 2002.9〉H15.8.24読了

龍は眠る 宮部みゆき4

龍は眠る

嵐の夜、雑誌記者の高坂昭吾は車で東京に向かっている時に道端で自転車をパンクさせて立ち往生していた少年、稲村慎司と出会った。
彼は言った。「僕は超能力者なんだ。」
超能力を持つという二人の少年、慎司と直也。
しかし、高坂はそれを完全に信じることは出来ない。
やがて話は、高坂の過去と関わる事件が起こり、慎司、直也も巻き込まれていく。

超能力って、すご〜い。ってイメージだけど、これは全然違う。
聞きたくない事も、嫌でも聞こえてくるって、辛いよね。
人って、絶対に本音を隠す時あるもの。
それまで聞こえちゃうのは辛い。
もの凄く辛い人生だけど、それに立ち向かおうとする2人には感動したよ。

〈新潮文庫 1995.2〉H16.6.21読了

ブレイブ・ストーリー 宮部みゆき5



ブレイブ・ストーリー (上)


ブレイブ・ストーリー (下)

オススメ!
東京下町の大きな団地に住み、新設校に通う小学5年生の三谷亘は、幽霊が出ると噂される建設途中のビルの扉から、剣と魔法と物語の神が君臨する広大な異世界―“幻界”へと旅立つ。
それは、自らの運命を変えるため。
父親が違う女性の元へ行き、もう帰ってこないのだという。
おまえもいつかわかる。
そういわれても、どうしてそうしなければならないのか、わからなかった。
母はやつれ、自分が動いていくしかない。そう感じていた。
幻界へと導き出してくれたのは、不思議な転校生、戸川美鶴。
彼もまた、大きな目的があるようだった。
家族みんなが幸せになるために、亘は異世界へ進む。

私は凄く好きでした。
ストーリーはゲームの世界のよう。流石ゲーマーの宮部さんだなと思わせる世界観が漂っていました。
ただ、宮部ファンには賛否両論らしいですが。
私はゲームをする人間なので、すんなりと入り込む事ができました。
亘は始め、どこにでもいる普通の少年だと思っていたのに。
どんどん悪い方向へ進んでいくのが読んでいて辛かったです。
小学生の子どもが抱えるにはかわいそすぎる境遇です。
だって、親が自分の意思だけで突き進んでいってしまった結果だもの。
でも、旅を通していろんな人、仲間に出会い、成長していく姿は面白かったです。
上下巻、とても長くて読むのに時間がかかりましたが、それでも読んでよかったと思えました。
最後は感動的です。
予想は出来ましたけど、最初から最後まで読んで、改めて感動できました。

〈角川書店 2003.3〉 H15.9.11読了

ドリームバスター2 宮部みゆき4

ドリームバスター2

ここはテーラという世界。
ここでは意識を肉体から切り離し、自在に管理や移動を行うプロジェクト・ナイトメアという実験が行われていた。
実験台となるのは凶悪死刑囚50人。
しかし、実験機の”ビッグ・オールドワン”が大規模な暴走事故を起こし、死刑囚たちは地球という地へ逃亡してしまった。
そこにいる人間の夢の中へと侵入し、頭の中から支配していくのだ。
そこで、死刑囚を捕まえるための組織”ドリームバスター”が誕生したのである。
リップが行方不明になってから1ヶ月が過ぎた。
まだ手がかりは何もつかめていない。
シェンはなぜ親友のリップがいなくなったのか、疑問に思っていた。
そして同時に、悪夢にも悩まされていた。
今回のD・Pが原因らしい。
D・Pの名は村野理恵子。自分の事を卑下し、超マイナス思考女。シェンはこの女性と話をしているといらいらしてしょうがなかった。それと同時に放っておけない気もした。
シェンは賭場でグリズリという調査官と出会う。
そこでリップのことを調べてもらったが、意外な事実が判明する。

ドリームバスター第2弾。
噂によると5冊でるらしい・・・
まだまだ真相は分からないし、むしろ謎は増えてるのよね。
気になっちゃってしょうがない。
早く続きが出ないかしら。
リップは何者でどこにいるのか。
新たに出てきた人々もどうなっちゃったのか。気になるよ。
早く出してくれないと、内容忘れちゃうわ〜^^;

〈徳間書店 2003.3〉 H15.6.7読了

ドリームバスター 宮部みゆき4

ドリームバスター

オススメ!
地球と遠く離れているテーラという星は94%が海で覆われており、決していい環境ではない星である。
人口は増えず、文明はあまり栄えない。
そこで、身体の内部と外部を切り離す計画”プロジェクト・ナイトメア”を考え、その機械”ビッグ・オールド・ワン”を発明した。
しかしその発明は失敗し、たくさんの犠牲者を出した。また実験対象だった50人の凶悪死刑囚はその事故で出来た抜け穴を通り、地球へと逃げていった。
そして彼らは人間の脳に侵入し、夢から人の身体をのっとるようになる。
その事件から12年。
それからD・B(ドリームバスター)という人々が彼らを捕獲するためと、捕獲したときに出る賞金のために戦っている。

この本だけで終わらないことを知ってショック・・・
ものすご〜く中途半端で気になるところで終わってるんだもん。
おもしろかったのは、日本の今の流行のものとかがいろいろでてくるのね。
それがリアルな感じで面白かったよ。
D・Bをやっているわけとかも結構気になる。
おもしろいよ^^

〈徳間書店 2001.11〉 H14.2.12読了

今夜は眠れない 宮部みゆき4



今夜は眠れない

緒方雅男は平凡なサッカー少年。
もちろん父も母も普通の人だった。
しかし、ある日突然5億円というお金が転がり込んでくる。
このお金は「放浪の相場師」と呼ばれた澤村直晃の遺産だった。
母、聡子は19のとき、彼の命を救ったことがあり、その礼金だという。
母や僕は悩んだ。
その間に新聞やワイドショーでその話が持ち着ろ隣、近所や同級生の態度が変わり、見知らぬ人からの嫌がらせや脅迫電話が殺到した。
澤村と母の関係を疑った父は家を出て行ってしまう。
なぜ、20年近くも会っていない母へ5億という大金を渡したのか。
その謎を解き明かすために、親友で将棋部のエースである島崎俊彦と共に、事件を解明し始める。

面白かったよ〜。やられました!見事でした。
結末に驚きました。
やっぱり宮部さんの作品は好きだなぁ。
終わった後のほのぼのした感じが凄く好きでした。
雅男と俊彦の名コンビも最高でしたね^^
続編もあるみたいだから、読んでみたいです。
男の心理を掴むにはここまでやらないといけないんですかね。
怖い怖い(笑)

〈中公文庫 1998.11〉 H15.4.16読了

模倣犯 宮部みゆき4



模倣犯―The copy cat (上)


模倣犯―The copy cat (下)

大川公園のゴミ箱から、女性の手首が発見された。
有島義男の孫娘、古川鞠子は3ヶ月前から行方不明となっている。
不安を持ちつつ、事件解明に乗り出す。
高校2年の塚田真一は公園で手首を発見する。
それがきっかけとなり、少し心の傷が癒え始めていた悪夢が甦る。
これが後に、日本を最も騒がせる事件へと発展していく。

この話は3部に分かれている。
1部は被害者側の話。2部は犯人側の話。3部は被害者と犯人が接触し、解決までが書かれている。
すっごく読むのは大変だった^^;
最近、犯罪がテーマになった本って多いよね。
私はまず、東野圭吾の「手紙」が思い浮かぶんだけど。
ちょっと内容は違うけど、容疑者の家族もいわば被害者に近いのかもしれない。
一概には言えないけど。
そしてそれが、犯人の確信がないのなら尚更。
そういう家族が出てくるけど、ひどかった。切なかった。読んでいて、辛かった。
家族が事件に関係していたら、被害者でも加害者でも、周りの人たちはいろんな目で彼らを見る。
憎しみ、哀れみ、好奇心、同情。
そういう目で見ていても、周りの人ってのはやっぱり「他人事」になってしまうから、いつかは忘れてしまうんだろうな。
でも、家族達の心の中には大きな深い傷が残ったまま。
そしてそれは、リアルな現代社会でも起こっていることなんだろうなって思う。
読んでいて辛かったけど、勉強にもなったかな。
最後に。
犯罪者って、凄く頭がいいけど、内面は凄く子供って感じがする。
自分が頭のいい奴だって思っているただの子ども。
犯罪者ってそういう人が多いのかな。
大人からの愛情を受けなかった人。「親子愛」「家族愛」ってやっぱり大事なのかな。

〈小学館 2001.4〉 H15.1.2読了

レベル7 宮部みゆき5

レベル7(セブン)

オススメ!
朝、目が覚めると記憶が全くなく、腕にlevel7とかかれていた若い男女。
「レベル7まで行ったらもどれない」という謎の言葉を残して失踪した女子高生、貝原みさお。
みさおと知り合いとなり、行方を捜すカウンセラー、真行寺悦子。
全く異なる2つの追跡行は交差し、1つの凶悪な事件へと導かれていく・・・

やられた。この一言だね。
やっぱり宮部みゆきさんの小説は面白いね。
始めはこの2人はどんな関係なんだ。とか、女子高生はどこにいるんだ。
って凄く気になって読んでいてとまらかったし、
段々事件のことが分かってくるとぐいぐいと引き込まれた。
この全く異なる2つの事件を見事に1つにまとめ上げているのが凄いね。
出てくる人物もみんながどこかでつながっているのがまたいいんだわ。
面白かった^^

〈新潮文庫 1993.9〉 H14.11.22読了
自己紹介
苗坊と申します。
生まれも育ちも生粋の道産子。読書とゲームとマラソンとV6を愛してやまないオーバー30です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。
過去記事にもTB、コメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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