苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

倉知淳

作家の人たち 倉知淳4

作家の人たち
倉知 淳
幻冬舎
2019-04-11


「押し売り作家」
しつこい持ち込みで、大手出版社の文芸編集者たちを辟易させている「倉ナントカ」という、冴えない中堅のミステリ作家。果たして、彼の正体は―—?
「夢の印税生活」
「くれぐれも会社は辞めないように」。苦節十年、念願の新人賞を受賞した川獺
はそう編集者に忠告されたが、「背水の陣」とあっさり会社を辞めてしまう。1年目の収入は846万円あまりだったが……。
「持ち込み歓迎」
大々的に持ち込み原稿募集のキャンペーンを張った地球出版。直接面談方式をとったのだが、24歳のフリーターから70過ぎの老人まで、誰も原稿を持たず、頭の中の“物語”を語り始め……。
「悪魔のささやき」
「明日の〆切を延ばしてほしい」(ベテラン作家)。「書評家に誉められたい」(中堅エンタメ作家)。「超売れっ子の原稿がもっとほしい」(中間小説誌の編集者)。悪魔は願いを叶えてくれたが……。
「らのべっ!」
隆盛を誇るライトノベル界でヒット連発の雷神文庫副編集長・祐天寺。矢継ぎ早にパッショネイトにスマートに流麗に仕事をこなす、彼のような編集者に業界は支えられているのだ。
「文学賞選考会」
築地の老舗料亭“泥田坊”で行われている植木賞選考会。“大家”と“売れっ子”揃いの5人の選考委員による選考は白熱した。2作に絞られたのは、文學春秒社と赤潮社の本。栄冠はどちらに……。
「遺作」
俺の本は売れない。もうどうにもならない。絶望し、飛び降り自殺を図った作家の身体が落下の途中、なぜか宙に止まった。彼の脳裏にみじめな人生が蘇った後、素晴らしい“新作”のプロットが浮かんだが……。

今作は倉知さん初の「ミステリじゃない」1冊だそうです。
最初このタイトルを拝見した時はアンソロジーかもしくはエッセイかと思いました^^;
倉知さんの作品で、内容もフィクションの小説でした。
でも内容は出版社業界や小説家さんのお話なのでリアルな部分もきっとたくさんあるんでしょうね。業界の裏側らしきものもたくさん垣間見えましたし、ファンタジーのような部分もあって面白かったです。
中でも私が好きだったのは「悪魔のささやき」ですね。ホラーまではいかないですけど、悪魔が何も引き換えにせずに願いをかなえてくれるというのは裏があるだろうなと思い、どういう展開になるのかドキドキしながら読みました。
「押し売り作家」や「夢の印税生活」はきっとリアルな部分もたくさんあるんだろうなぁと思って読みました。特に印税だけで生活するというのは大変なんだろうなぁと改めて思いましたね。
以前芥川賞作家の羽田さんが、テレビに出演する理由は自分が書いた小説が売れてほしいから宣伝のため。だから小説がプリントされているTシャツなどを着てテレビに出ているのに顔や名前は知られるが同じように小説が売れるわけではなかったとおっしゃっていたのが結構印象的で。そこまでしても売れないのかと本好きとしてはちょっと暗澹たる気持ちになりました。だからと言って私もバンバン買っているわけではないのでごめんなさいなのですが。
本に関するテレビ番組も減ってきていて、本という媒体が好きな身としてはもっともっと世に出てほしいのになぁと思います。

<幻冬舎 2019.4>2019.5.4読了

ドッペルゲンガーの銃 倉知淳4

ドッペルゲンガーの銃
倉知 淳
文藝春秋
2018-09-13


密閉空間に忽然と出現した他殺死体について―「文豪の蔵」。二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について―「ドッペルゲンガーの銃」。痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人について―「翼の生えた殺意」。この謎を解くのはキャリア警察官僚の兄か、女子高生ミステリ作家の妹か、それとも…?

文学賞の佳作を受賞した灯里は受賞後第一作を出版させるため、キャリア官僚として働く兄大介に何か面白い事件はないかと尋ねます。しぶしぶ未解決事件について話し始めます。なんとしてでも小説を書き上げて本にしたい灯里は大輔の忠告を無視して現場へ向かい、関係者にも近づきます。何とも好奇心旺盛というかなんというか…こんなに性格の違う兄妹というのも面白いですね。お兄さんが頭が良いだけのポンコツというのも切ないですが^^;
事件を解決に導くのは少し変わったとある人物。この人物との絡みも面白いです。
続編は出るのでしょうか。楽しみにしています。

<文藝春秋 2018.9>H30.10.17読了

豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件 倉知淳4

豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件
著者:倉知 淳
実業之日本社(2018-03-28)
販売元:Amazon.co.jp

戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が倒れていた。屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。どう見ても、兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだ様にしか見えなかったが―?驚天動地&前代未聞&空前絶後の密室ミステリの真相は!?ユーモア&本格満載。猫丸先輩シリーズ最新作収録のミステリ・バラエティ!

倉知さんの新刊。短編集ですが相変わらず奇想天外なストーリーばかりです。
表題作がまた面白かったです。ことわざというか言い回しでこういう言葉がありますけど、まさにそんな状況で豆腐で人が殺せるのか?一体どんなトリックが使われたのか、考えてしまいましたが、ある人が考えた仮説が正しいのかなと思います。戦争中ですからね…。色んな人の色んな想いが蠢いていて、怖い時代だったと思います。残った若い2人の兵士が戦後無事に故郷へ帰れたことを望みます。
そして!久々に登場しましたね!猫丸先輩!相変わらず!嬉しい!
フリーターのような生活で、見た目は小柄で童顔。高校生のようだけど実際は30過ぎた年齢不詳の猫丸先輩。今回も面白い登場の仕方をしてました。着ぐるみをずっと着て行動してるのとか想像するだけで面白い。内容は結構シリアスなのに^^;
そしてみんながうんうんうなっている事件に対してさらっと答えちゃうそこも相変わらず。またどこかで会えるかな。会えるのを楽しみにしています^^

<実業之日本社 2018.3>H30.5.8読了

皇帝と拳銃と 倉知淳4

皇帝と拳銃と皇帝と拳銃と
著者:倉知 淳
東京創元社(2017-11-30)
販売元:Amazon.co.jp

計画は練りに練った。ミスなどあるはずがなかった。それなのに……いったいどこに落ち度があったというのだ!? 犯罪に手を染めた大学教授、推理作家、劇団演出家らの前に立ち塞がる、死神めいた風貌の警部の鋭利な推理。〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ倉知淳初の倒叙シリーズ、4編を収録。

久しぶりの倉知さん。本当になかなか新刊が出ないですね。
生活が困窮し始めないと書かないと聞いたことがありますが本当でしょうか^^;
まあそれはさておいて今回は「刑事コロンボ」のような刑事が登場…とあらすじに書かれていたのですがそうなのでしょうか^^;私は刑事コロンボ自体をあまり知らないもので…口癖くらいしか。
見た目が死神と言われるような風貌の乙姫刑事と爽やかイケメンの鈴木刑事がコンビとなって事件を解決に導いていきます。4編からなる小説ですがどれも犯人が分かっている状態でした。それを乙姫刑事がどこに目を付けて真相に導いていくか。それが読みどころなんですかね。最後は読者も少し騙されましたけども。
ちょっと見た目が怖い^^;乙姫刑事の着眼点は面白いですね。
これはシリーズ化するんでしょうか。どちらかというと私は乙姫刑事よりも鈴木刑事の方が気になります←

<東京創元社 2017.11>H30.2.8読了

片桐大三郎とXYZの悲劇 倉知淳4

片桐大三郎とXYZの悲劇片桐大三郎とXYZの悲劇
著者:倉知 淳
文藝春秋(2015-09-24)
販売元:Amazon.co.jp

この一冊で、エラリー・クイーンのX・Y・Zの悲劇瓩膨戦!
歌舞伎俳優の家に生まれたものの、若くして映画俳優に転身、世界的な人気を博す名監督の映画や、時代劇テレビシリーズなどに主演し、日本に知らぬものはないほどの大スターとなった片桐大三郎。
しかし古希を過ぎたころ、突然その聴力を失ってしまった――。
役者業は引退したものの、体力、気力ともに未だ充実している大三郎は、その特殊な才能と抜群の知名度を活かし、探偵趣味に邁進する。
あとに続くのは彼の「耳」を務める新卒芸能プロ社員・野々瀬乃枝(通称、のの子)。
スターオーラをまき散らしながら捜査する大三郎の後を追う!
「ドルリー・レーン四部作」を向こうに回した、本格ミステリー四部作をこの一冊で。
殺人、誘拐、盗難、そして……。最高に楽しくてボリューム満点のシリーズ連作。

え?エラリー・クイーン?あ、タイトルはそこから取ってるんですね〜(読み終えた後あらすじを確認して今更知った人)いや、タイトルはどんな意味があるんだろうとは思っていたのですが全然気にせず読んでいました←
倉知さんまたまた久しぶりですねー。本当に新刊が出るまでが長い長い。生活が苦しくなるまでは書かないとかどこかで読んだことがありますが本当なんでしょうか…
まあ、そんなことは置いておいて。
ホームズとワトソンのような2人は歳の差が50歳近くありそうですがなかなかいいコンビでしたね。乃枝のサバサバした性格がとても良いです。
では順番に感想を。
「ぎゅうぎゅう詰めの殺意」朝の通勤ラッシュの山手線で起きた殺人事件。確かに最初に登場してきたあの人はどうしたんだろうって読んでいる時から思ったんですよね。なるほど。にしても私はそこまでのラッシュは経験したことがありませんが本当に凄いんでしょうね…。読んでいても何だか息苦しさを感じました^^;
「極めて陽気で呑気な凶器」凶器がウクレレって確かに初めて聞いたかも…。一体どんな真相が待っているのだろうと思いましたがなるほどと納得でした。
「途切れ途切れの誘拐」このお話が1番インパクトが強かったです…っていうか衝撃的すぎて立ち直れないかも…。大三郎がずっと不機嫌だったことも、そして誘拐された乳児の親へ向けた言葉の温かさにも納得です。いやー…これはひどい…。
「片桐大三郎最後の季節」最後の季節っていったいどういう事だろうとタイトルから気になっていましたが、亡き監督の幻のシナリオの行方と言い最後のカラクリといいしてやられた感じでした。いい締めだった気がします。
読むのに時間がかかりましたが面白く読みました。
ただ、3作目の真相がちょっとヘビーすぎたかな…。乃枝が嫌がる気持ちが物凄く分かりました…。

<文芸春秋 2015.9>H28.2.16読了

シュークリーム・パニック Wクリーム 倉知淳4

シュークリーム・パニック ―Wクリーム― (講談社ノベルス)シュークリーム・パニック ―Wクリーム― (講談社ノベルス)
著者:倉知 淳
講談社(2013-11-07)
販売元:Amazon.co.jp

「限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件」「絶食って、何も食べちゃいけないんですか」―体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組。インストラクターの無慈悲な指導によって、耐え難い空腹感が行き場のない怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが盗まれる事件が発生する。ミステリマニアの受講者、四谷は探偵役に名乗りを上げるが―!?
「通い猫ぐるぐる」25歳のOL、真紀の暮らすワンルームマンションに通ってくる、おなかの横に渦巻き模様のある猫――いつしか真紀は、猫を部屋に招き入れ、「うずまきちゃん」と名付けて部屋で遊ぶようになった。そんな日常の中、近隣で傷害事件が発生! 所轄署の若手刑事にして真紀の彼氏である満久は、なんと、うずまきちゃんに事件にかかわる秘密が隠されているという。
「名探偵南郷九条の失策 怪盗ジャスティスからの予告状」ラノベ作家の鈴木が200万円で落札した大ヒットアニメの直筆色紙に、怪盗ジャスティスから犯行予告が届いた。
ふざけた名前の怪盗は本当に現れるのか? 刑事や編集者、作家仲間に名探偵・南郷九条らが見守るなか、隣室から突如として爆音が響き渡り――。

「生チョコレート」の姉妹作です。前作よりもこっちの方がミステリっぽいですかね。面白く読みました。
中でも面白かったのは最初の作品かな。メタボ4人の中で探偵役になった四谷ががんばって色々推理するのだけどそれでなるほどと思ったのだけど最後のオチがえ?っていう^^;それも倉知さんっぽくて好きでしたけどね。
2作目は可愛らしい話かな。猫の暗号はなるほどと思いました。猫好きの倉知さんだから生まれた作品ですね。
3作目は…うーん。凄いな、終わり方が^^;真相が鯨統一郎さんの「パラドックス学園」を思い出しました…。
久しぶりの倉知さんを堪能しました。堪能したけど前も書きましたがゴリゴリの長編ミステリも読みたいなー。猫丸先輩の新作も読みたいなー。お願いしますよ、倉知さん!

〈講談社 2013.11〉H26.2.11読了

シュークリーム・パニック 生チョコレート 倉知淳4

シュークリーム・パニック ―生チョコレート― (講談社ノベルス)シュークリーム・パニック ―生チョコレート― (講談社ノベルス)
著者:倉知 淳
講談社(2013-10-08)
販売元:Amazon.co.jp

「現金強奪作戦!(但し現地集合)」「兄ちゃん――金、欲しいないか?」人生大逆転を狙って、場外馬券売り場で見知らぬおっさんが持ち掛けてきた、1人あたり1億円ゲットの銀行強盗計画に参加することにした僕。しかし、その計画は綿密なようでどこかがおかしい。僕の人生は、どうなる――
「強運の男」私はバーで酒を飲んでいるとある男から賭け事を持ちかけられる。自分が損をすることはなかったため簡単に承諾したのだが…
「夏の終わりと僕らの影と」高校2年生の夏休み。受験勉強を前に、羽を伸ばしてすごせる最後の夏、「僕」は仲間たちと映画制作を始めた。監督の「僕」は以前から気になっていた同級生、百合川京子を主役に抜擢し、撮影は快調。しかしその最終日、ラストシーンのロケ場所から、彼女の姿が消えた―!?

凄く久しぶりの倉知さん。表紙がものすごくラノベテイストで驚きました^^;
そして薄いから長編かと思ったらまさかの3編収録。
どれも面白かった分短くてもったいなかったかなぁ。面白かったんですけども。
最初の作品のからくりは私は全然気づきませんでした。なるほどーと納得しました。
2つ目の作品もオチに気づかず私はぞぞっとしたのですけども。
3つ目は1979年あたり?の物語みたいですね。高校生の会話部分だけしか昔を感じられなかったのですが^^;こちらも私はオチに気づかなかったのでほんわかして読み終えました。
どれも面白かったけど短い分物足りなかったかな。「壷中の天国」みたいな濃いミステリも読んでいる分もうちょっと欲しいです。読者はわがままですね^^;
もう1冊の新刊もそろそろ手元に来ると思うので楽しみです。

〈講談社 2013.10〉H26.1.29読了

なぎなた 倉知淳4

なぎなた (倉知淳作品集)なぎなた (倉知淳作品集)
著者:倉知 淳
東京創元社(2010-09-29)
販売元:Amazon.co.jp
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「運命の銀輪」
伊庭照彰は金槌を振り落とした。和喜多文彦を殺した。これで共同で行っていた四季杜忍という小説家は1人になった。家へ戻るとちょうど宅急便から荷物が届き、これはアリバイになると自分はツいていると感じる。
「見られていたもの」
会社の上司につき合わされ、夜中に帰路についていた「私」は2人の男性がもみ合っている現場に遭遇する。1人が相手を刺している姿が見え、急いで警察に連絡するが、来た時には何の形跡も残っていなかった。
「眠り猫、眠れ」
ずっと飼っていた猫、モトノラの寿命が近づいてきていた。私は母親と一緒にモトノラの看病を続けていた。そんな時、かつての父親が何者かに殺されたと言う連絡が入る。彼は何故か神社へ逃げ込み、注連縄に巻かれて死んでいたのだと言う。
「ナイフの三」
コンビニ友達のレイ、ロック、デクと僕はいつもコンビニの外でたむろしている。ロックが突然興奮して話し出した。少女を誘拐して少女の切り落とした指3本を贈りつけた犯人を見たのだという。
「猫と死の街」
詩織の飼い猫ピラフがいなくなった。詩織は後輩の丈史を捕まえ、ポスターを貼る手伝いをさせる。丈史はポスターを貼っている時、中年の男性に「この猫は俺が殺した」と言われたと言う。
「闇ニ笑フ」
映画館でアルバイトをしている僕は、1人の女性客を気にするようになる。あまり知られていないマイナーな作品で、ラストがあまりにも残虐であるにもかかわらず、その場面で笑っていたのだ。
「幻の銃弾」
アメリカの大統領選の演説中、発砲事件が起きた。1人の男性が撃たれて志望したのだが、司法解剖の結果、銃痕が全くなかったのだという。死因は圧死。銃の音を聞いた観衆が逃げ惑い、つぶされたからだった。なぜ、銃痕が見つからないのか。

「こめぐら」の姉妹作品、「なぎなた」を読みました。
こちらは本当にシリアスでした。ちょっとグロテスクな表現もあり。そんなに怖くは感じませんでしたが。
どの作品も面白かったんですけど「見られていたもの」のオチがイマイチ良く分からなかったんですけど^^;理解力が足りなくてすいません。
好きだったのは「闇ニ笑フ」かな。女性の正体が分かった時に、なるほどと思いました。確かにちょっと考えれば分かる謎だったんですけどね。私は全然気付きませんでした^^;そしてこの作品には主人公の裏設定が!申し訳ないですが、ぜんっぜん気付きませんでした。でも、そういうのを知ると面白いですね。
「運命の銀輪」の乙姫刑事は凄かったですね。深層心理の暴き方がハンパなかったです。でも、本当に名前と不釣合いな風貌なんでしょうね。なんせ死神っぽい顔だそうなので。
倉知さんの作品をたくさん読めて幸せでした~^^
こちらもあとがきが長くて嬉しかったです。読んでいて思ったのは、本当に「ねこちやん」が好きなんだなということですね。
ダメって言わなかったら、ずーっと猫の魅力を語り続けていそうな勢いでしたから。
猫マーク付きのサイン本、いつかほしいです。
また新刊が出るのを楽しみにしています。

〈東京創元社 2010.9〉H22.12.3読了

こめぐら 倉知淳5

こめぐら (倉知淳作品集)こめぐら (倉知淳作品集)
著者:倉知 淳
東京創元社(2010-09-29)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
「Aカップの男たち」
東堂課長は同性からも異性からも憧れの的である素敵な男性。しかし、彼には女性よりも大事にしているものがある。それが、オフ会だった。今日もいつものメンバーと集い、自分が身に着けているブラジャーを見せあっている。今日は会うのが初めてである青年がいた。彼もその場の雰囲気に慣れたころ、一つの事件が起きる。
「真犯人を探せ(仮題)」
ディレクターの月形が作家を探し、ラジオでの推理ものを提案した。その内容は殺人事件が起きたアパートで住民の中で誰が犯人か当てると言うもの。プロデューサーの大垣も、犯人は誰なのか考える。
「さむらい探偵血風録 風雲立志編」
「僕」はマイナーな局が作ったあまり知られていないドラマを見るのが好きだった。今回の作品は、時は江戸時代。何者かが殺されたようだが、犯人の姿の目撃情報がないのだという。
「遍在」
「僕」は書庫から古文書を見つけた。僕の家は代々伝わる名家だった。だからか母親がいつも結婚相手について話しかけてくる。僕の母の兄はかつて残虐な事件を起こし、自殺していた。叔父は何かの研究に没頭していたらしい。
「どうぶつの森殺人(獣?)事件」
動物が共存する森で殺人事件が起きた。殺されたのはキツネさん。記者のウサギや犬のお巡りさんなどが、事件の真相を探る。
「毒と饗宴の殺人」
カメラマンである溝呂木大河が賞を取り、パーティが開かれる事になった。
しかし開始直前、彼の助手だった相沢がクビにさせられたと、感情が昂ぶり騒ぎ始めた。そんな時、1人の男がその場を抑えた。パーティの終了間際、殺人事件が発生する。

倉知さんの16年間の作品を集めた作品集です。
倉知さんの作品は大好きなのですが、ここ数年新刊が出ていなかったので「ちゃんと生活できているの?」などと失礼ながら心配していたのですが、この本に収録されている6編は、中にはここ数年の作品もあったので、ちゃんと物語を書いているんだなと嬉しくなりました。(ちょっと上から目線)
そして凄く面白かったです。作品によっては15年前のもあれば最近のもありましたが、違和感を感じなかったです。
最後に猫丸先輩が登場して嬉しかったです!久しぶり!
あとがきで倉知さんが、倉知作品を読まれている方は猫丸先輩はご存知ですよねみたいな事を書かれていて、「ご存知ですとも!」と思いつつ読みました^^
作品は97年に雑誌に出たようですが、未収録作品だったんですね~^^嬉しい。
猫丸先輩だけはこの人がやってくれたらいいな~と思っている人がいるので、大きなぬいぐるみを頬ずりしている姿を想像して可愛い~って妄想しました。
倉知さんは猫丸先輩シリーズが段々殺人事件が絡んで来なくなったので、この作品も収録できなかったんだとか。もったいない。
でも、猫丸先輩の暴走振りがお偉い人のパーティだったのかちょっと抑え気味でしたけども。
どの作品も面白かったです。大体真相はバカバカしいものでしたが。
ご本人もおっしゃっていましたが「遍在」だけちょっと異質でした。
ミステリでもないし、ただ暗いと言うか・・・。
今回はあとがきがついていました。しかも長い!
倉知さんが1つ1つの作品について熱く語っていました。
中でも印象深かったのは東京創元社の編集者担当が倉知さんと桜庭さんが一緒って言う事。K島氏ですね。
倉知さんが「桜庭一樹さんの読書日記の中に登場するK島氏と同一人物」とおっしゃっていたので驚きました。読んでいるんですね~^^
あとは倉知さんの自分の事についてを書く言葉が面白いです。
倉知さんの口調が猫丸先輩のようでした。
あ~面白かった!
倉知さんが「こめぐら」と「なぎなた」は姉妹作なので、一緒に見てください。是非とも買ってください。とのことでした。
読みますよ~^^早速次は「なぎなた」を読もうと思います。

〈東京創元社 2010.9〉H22.12.1読了

猫丸先輩の空論 倉知淳3

猫丸先輩の空論 (講談社ノベルス)
猫丸先輩の空論 (講談社ノベルス)
「水のそとの何か」八木沢はイラストレーターの美里優から、3日前からベランダにペットボトルが置かれて困っているという。何故毎日置かれているのか、2人で思案する。
「とむらい自動車」大西は友人の八木沢が事故に遭った現場にいた。すると、何故か何台もタクシーが止まり、大西に「鈴木様ですか?」と問いかける。誰がタクシーを頼んだのだろうか。
「子ねこを救え」真美は虐待を受けている子ねこを助けたいと、幸太を呼び、救出作戦を考える。猫婆さんの目を盗み、子ねこを引き寄せたが、人に見つかり、失敗してしまった。
「な、なつのこ」雅彦はスイカ割り大会の準備をしていた。支部長と2人で買い物をしている隙に、15個用意してあったスイカのうち、7個が割れていた。誰がこんな事をしたのか、犯人探しが始まった。
「魚か肉か食い物」早苗は地味で大人しい女の子だが実は大きな秘密がある。細い身体だがもの凄い大食漢。何度も大食いにチャレンジして賞金を獲得してきた。今回もそのつもりだったが、突然早苗は店を飛び出してしまった。
「夜の猫丸」八木沢は後輩の尻拭いのため残業を余儀なくされた。薄暗い会社に一人。変な物音が聞こえてくる。そのとき、いきなり電話が鳴った。猫丸先輩からだった。

面白かった。やっぱり猫丸先輩シリーズは面白いなぁ。
どの話も人は死なないし、解決しなくてもいいような^^;ちょっとしたミステリなのですが、猫丸先輩の機転により見事に解決!
猫丸先輩は面白いことを常に求めていて、年齢不詳。定職にもついていないし、天然躁病。
友人にはしたくないけど、自分が悩んでいる時にひょいと来てほしい感じかな。
あ〜読めば読むほど、ドラマ化されるなら三宅君にやってほしいよう。
小柄でしょ。童顔でしょ。タバコはすわないけど、天然躁病っぽい演技はきっとできるでしょ。環境適応能力いいでしょ。ほら、いいじゃん。健君で。
30過ぎてないけどもうすぐ過ぎるし。
でも内容的になぁ…。映像化できなそうなのが問題だなぁ。
なんて。失礼ですが。
どちらにしても、面白い作品なので、まだまだシリーズが出てほしいなぁと思います。

〈講談社 2005.9〉H21.1.7読了

幻獣遁走曲 倉知淳4

幻獣遁走曲 (創元推理文庫)

ある時は幻の珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、そしてある時は戦隊ショーの怪人役と、いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が遭遇した五つの事件。
猫コンテスト会場での指輪盗難事件を描いた「猫の日の事件」、意外な真相が爽やかな余韻を呼ぶ「たたかえ、よりきり仮面」ほか三編を収録した、愉快な連作短編集。

面白いですねぇ。猫丸先輩。
30を超えているのにいつも子どものように無邪気で好奇心が旺盛。
何だかこれだけ飄々としていたら、羨ましくもなっちゃいます。
今回の5編も面白かったなぁ。本当にどこでも出没するね、猫丸先輩。
何だか不思議ですよね。結構ずばずばものを言うけど憎めない。
全然考えていないようで鋭い推理を繰り広げる。不思議な人です。
私、いつも映像化は嫌だと言っているのですが^^;
この作品を読めば読むほど、ドラマ化されたら猫丸先輩は三宅君が合うんじゃないかと思ってしょうがないのです。
子どもっぽい顔立ちで小柄で少年のように華奢で、とても三十男には見えないんでしょ。
30過ぎてはいないけど(もうすぐだし)適役じゃないか!
って、ファンだから思うんだと思うけど。
でも、タバコは吸ってほしくないなぁ。なんて^^;
だけど、人が死ぬ事件じゃないからね。映像向きではないのかな。
う〜ん…フジテレビの11時台もしくはテレビ朝日の11時台とかどうでしょう?
猫丸先輩をドラマ化するなら是非!
なんて、私が宣伝してどうする^^;
このシリーズが好きな方、勝手にキャスティング考えてしまってすみません。

〈東京創元社 1999.10〉H20.10.6読了

猫丸先輩の推測 倉知淳3

猫丸先輩の推測 (講談社ノベルス)

『病気、至急連絡されたし』手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練、商店街起死回生の大イベントに忍びよる妨害工作の影…。
年齢不詳、神出鬼没、掴みどころのないほのぼの系、猫丸先輩の鋭い推理が、すべてを明らかにする。

猫丸先輩、2冊目です。
でも、第3弾だそう。何を読み逃したのかしら。
相変わらず神出鬼没で奇想天外。不思議な方です。
短編でいくつもの謎が登場します。
ちょっとした出来事なのですが、猫丸先輩は独自の解釈で見事に解決します。
嵐のようにやってきてあっという間に去っていく先輩ですが、それでも最後はあったかい気持ちになります。
もう1冊探して読もうと思います。

〈講談社 2002.9〉H20.9.11読了

星降り山荘の殺人 倉知淳4

星降り山荘の殺人 (講談社文庫)

雪に閉ざされた山荘。
ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。
交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件……。
果たして犯人は誰なのか!?
あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理。

倉知作品は本当に好きです。
今回も500ページくらいありましたが一気読み。
主人公の杉下は広告会社の制作部にいたのですが、あることがきっかけで星園という有名人の付き人をする事になる。
星園が招かれたのが人里はなれた避暑地。
冬場は人が来ないため、人を集める計画を立てるために集められた人たち。
女子大生も2人いるのですが、こいつらがムカつくムカつく。
一緒にいたら殴ってやりたい。女の敵じゃ。
殺人事件が起きるのですが、奴は怪しいと思ってたんですよね。
やっぱりそうだった。
杉下は何だか頼りなさそうだけど、仕事もできそうだし、何だかいい奴って言う印象かな。
ラストは色々気になるところで終わっているので、頭の中で想像してます。

〈講談社 1999.8〉H20.6.17読了

占い師はお昼寝中 倉知淳4

占い師はお昼寝中 (創元推理文庫)

渋谷のおんぼろビルにある「霊感占い所」には、今日も怪異な現象に悩むお客さんがやって来る。
彼らの相談に応えて占い師の口から飛び出すのは、三度狐に水溶霊と、珍奇な妖怪の名前ばかり。
それらは全部インチキだが、しかし彼の「ご託宣」はいつも見事に怪異の裏に隠された真実を突く。
霊感は無いが推理は鋭い辰寅叔父の、昼寝と謎解きの日常を描いた心優しき安楽椅子探偵連作集。
「三度狐」一流企業に勤める男性が、「霊感占い所」にやってきた。ゴルフクラブ1本と実用書3冊がなくなってしまったのだという。
「水溶霊」スーツの似合う、綺麗な女性がポルダーガイストに遭っていると相談にやってきた。彼女の化粧品と、台所が被害にあったのだという。
「写りたがりの幽霊」大学生の男性が相談にやってきた。サークルで撮った写真に霊が写っていたのだという。
「ゆきだるまロンド」下町の主婦が相談にやってくる。自分のドッペルゲンガーが現れたというのだ。
「占い師は外出中」叔父の辰寅が外出中、2人の老人がやってきた。血みどろの幽霊が現れたのだという。
「壁抜け大入道」小学生の男の子が助けを求めてやってきた。父親の働く工場で現金が盗まれたという。それに霊が絡んでいるというのだ。

てっきり猫丸先輩シリーズかと思いきや、違いましたねぇ。
ぐうたらでほっといたらひたすら寝ている叔父の元へやってきた美衣子。
叔父の職業は占い師。霊感はまったくなく、嘘ばっかり。
でも頭の回転が早くて不思議な出来事を解決する、凄い?人。
好奇心旺盛な美衣子がいたくなるのも分かる。
この場所へやってくる「お客さま」の事件も、叔父さんの推理も面白いもんね。
この作品はシリーズ化されているのかな。
どんどん読んでいこうと思います。

〈東京創元社 1996.6
       2000.7〉H20.5.22読了

日曜の夜は出たくない 倉知淳4

日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)

今日も今日とて披露宴帰りに謎解きを始めた猫丸先輩。
新聞記事につられて現地へ赴くこともあれば、あちらの海では船頭修業。
絶妙のアドリブで舞台の急場を凌ぎ、こちらでは在野の研究家然とする。
飲み屋で探偵指南をするやら、悩み相談に半畳を打つやら…天馬空を行く不羈なるおかたである。
事ある所ないところ黒い上着を翻し、迷える仔羊の愁眉を開く、猫丸先輩ここにあり。

すっごく久しぶりに倉知作品を読みました。
高校生の時以来だから、6年ぶりくらい?ひゃ〜。
といっても、2冊目なのですが。
初めて猫丸先輩シリーズを読みました。
漫画化もされていますよね。
なんだか可愛らしい猫丸先輩を見ました。
探偵としてはとっても頼もしいですが、友人とか身近な人と考えると子憎たらしくてうざったい気もしますね^^;
八木沢さんはかわいそうだ。
短編集ですが、どの作品にも猫丸先輩が登場します。
そして、最後に分かるのですが、この作品自体におおきなからくりがあるんです。
すっげーって思いましたもん^^
猫丸先輩シリーズはいくつか持っているので、ちょこちょこ読んでみようと思います。

<東京創元社 1994.1
 東京創元社 1998.1> H20.2.6読了

壺中の天国 倉知淳5

壺中の天国

オススメ!
事の発端は一枚の不思議な怪文書だった。
一人の主婦が向かいの人から電波で攻撃されているのだという。
結局その怪文書は、主婦の気が狂っていたために何事もなかったのだが、その怪文書が、意味不明な連続殺人事件へつながっていくのだ。
牧村知子は10歳の娘実歩と、父嘉臣と3人で暮らしていた。
ある日の事、いつも平和な稲岡市で殺人事件が起こった。
被害者は女子高生、フリーター、主婦、老人。
関連性は全くなく、市民は覚えた日々を送っていた。

これは面白い!オススメです。
知子の家族がとってもいい味を出してるんだよねぇ。
周りの人たちもとってもいい人たちだし、事件の真相もなるほどなぁと納得。
知子の家に下宿していた水嶋くんもいいけど、知子はやっぱり正太郎と一緒になってほしいなぁと思いました^^
フィギュアと盆栽が散りばめられた家もなかなか素敵だと思う^^
孫の好きなアイドルを一生懸命知ろうとするおじいちゃんが私は結構ツボでした。
ジェネレーションギャップがあるのが、何かかわいいんだよねぇ。

〈角川書店 2000.9〉H14.1.15読了
自己紹介
苗坊と申します。
生まれも育ちも生粋の道産子。読書とゲームとマラソンとV6を愛してやまないオーバー30です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。
過去記事にもTB、コメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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