苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

坂木司

おやつが好き 坂木司5

おやつが好き
坂木 司
文藝春秋
2019-04-03


ああ、もう全部食べたい。
ベストセラー「和菓子のアン」の著者の人生の娯楽はおやつの時間。美味しいものがひそんでる銀座の名店から量販店のスナック菓子まで、ふわふわ、サクサクのホロホロ、こってりあっさりの奇跡の融合に、パリパリカリポリ、つるんとなめらかにさらさらと語り尽くします。
お菓子にまつわる小説も併録。
小腹が空いている時に読めばおやつテロ。ダイエットしようと思っている時に読めば挫折しちゃうかも。ページをめくるたびに、広がる楽しいおやつの世界。
著者の描写力に舌と胃袋が負けること間違いありません。自分にご褒美、今日のおやつは何食べる?
【目次】
本と銀座とわたし
おやつが好き
1 資生堂パーラー ストロベリーパフェ 2 空也 空也双紙と黄味瓢 3 ウエスト ドライケーキ 4 銀座千疋屋 フルーツサンド 5 メルヘン フルーツサンド 6 銀座はちみつメニュー・前編 生菓子 7 銀座はちみつメニュー・後編 焼菓子 8 熊本県のお菓子 風雅巻き 9 ミディ・アプレミディ サブレ四畳半 10 銀座あけぼの それぞれ 11 ピエール マルコリーニ チョコレートパフェ 12 維新號 おまんじゅう 13 ルコント スウリー 14 とらや 羊羹 15 松煎餅 瓦煎餅 16 リビスコ ジェラート 17 和光 メロンパフェ 18 京都・中村藤𠮷本店 生茶ゼリイ 19 フレデリック・カッセル ミルフイユ 20 天乃屋 歌舞伎揚 21 エスキス サンク プレデセール
勝手に和菓子普及委員会
甘美なここち ~ 勝手に和菓子普及委員会・上生菓子編 ~
甘い系乾きもの菓子頂上決戦
ライク・ア・ローリングストーン
食エッセイと池波正太郎とわたし
或る休日
チヨコレイコ

読んでいる間ずっとおかしテロに遭い続けていました^^;もう想像するだけでヨダレが…
もうもうもうどれもこれもおいしそう!おやつにここまで情熱を懸けて食べるなんて素敵!と思いました。
私はあまり食に興味が無くて…旅行先でコンビニ弁当を食べたこともあります^^;だって舞台後は夜遅くて一人で入れるお店が少ないんだもん(と、意味のない言い訳)
でも、この本を読んでいたらそんな私、もったいない!と思いました。
折角お金を払うなら少し頑張って美味しいとびきりのものを食べたいと思いました。
登場したもので食べたことがあるのは風雅巻きととらやの羊羹…くらいかなー。風雅巻きは熊本のものなんですね。私も知りませんでした。1度だけ食べたことがあるのですがおかきだと思って食べたら豆だったのでびっくり!海苔もパリパリで美味しかったですが元々海苔専門店だったんですね。どうりで!
あと、ピエールマルコリーニのチョコレートパフェもでした!
テレビで見てから10年越しくらいに食べました。ホントランチ以上のお値段のパフェ。大人になったから食べられるんですよねー。本当に美味しかったです。
池波正太郎のエッセイも読んでみたくなりました。
私が持っているお金は私が働いて稼いでいるお金だから敷居はきっと高くないはず。
銀座に今度行ったらたべてみよう。ちゃんとエッセイを読んで聖地巡礼したいです。
小説2編も面白かったです。特に「チョコレイコ」が素敵でした。
あとがきに坂木さんがリンクを教えてくれたのですが、全く覚えていないのが残念でなりません^^;

<文藝春秋 2019.4>2019.5.21読了

鶏小説集 坂木司5

鶏小説集鶏小説集
著者:坂木 司
KADOKAWA(2017-10-20)
販売元:Amazon.co.jp

おまえの羽はどこにある? 様々な岐路で迷い、奮闘する全ての人へ―‐
トリドリな物語。旨さあふれる「鶏」小説を召し上がれ。
「トリとチキン」…似てるけど似てない俺たち。思春期のゆらぎと成長を描く/あげチキ
「地鶏のひよこ」…地方出身の父親と、都会生まれの息子/地鶏の炭火焼
「丸ごとコンビニエント」…コンビニバイトの僕が遭遇したクリスマスの惨劇とは/ローストチキン
「羽のある肉」…高校受験を控えた夏。彼女と二人で出かける/鶏手羽の照り煮
「とべ エンド」…死にたがりだった漫画家。そのエピソードゼロとは/鶏ハム

凄いですね、豚の次は鶏ですか。そして鶏料理もあるものですね。
どのお話も面白かったです。そして美味しそうでした。そして出てくる人たちが繋がっているのがまた良いですね。
次回作は牛かな?^^
「トリとチキン」春紀君と連斗君のお話。隣りの芝生は青いって言うことなんですかね。一人っ子なら兄弟が欲しいと思うし、兄弟がいれば一人っ子が良いと思う。思春期ですしね、色々思うことはあるんだろうな。でもレンの方の家族に関しては一筋縄ではいかないような気がしましたけどね、後々。家に花束持って男の子が現れたら私も小さい頃だったら王子様って思っちゃうかも。見た目にもよるけど^m^
「地鶏のひよこ」レンのお父さんの話。最初は肩身が狭い父親同士の会話なのかなぁと思ったら思わぬ方向へ行きましたね。相手のお父さんの考えは嫌でした。人は見返りを持っちゃいけないってテレビで言ってましたよ?←そこはレンのお父さんはまだ良かったかな。この親子はこれから少しずつ合うところも出てくるのかなと最後に思えました。でもまあ、親子だからって別に特別仲良くする必要もないと思いますけどね。
「丸ごとコンビニエント」この作品だけリンクが分からなかったんですよね。タカナ君のお友達がレン君とかなのかなぁ?おっさんもテンチョーも個性的な人たちだなぁと思いましたけど、血だらけで立ち向かうテンチョーは素敵でした。にしても、ローストチキンが生焼けなんてことがあるんでしょうか?更にそれだけだったんでしょうか?売ったので同じようなものがあったら大変なことになる気がするんですけど、って考えすぎですかね。
「羽のある肉」いやー可愛かったですね。初々しかったですね。美咲ちゃんは春紀君の妹だと気づいてからは尚更ニヤニヤが止まりませんでした。そうだそうだ「りゅうくん」って言ってた!ひたすら可愛くてきゅんきゅんしちゃいました。美咲ちゃんのいう「普通」の感覚は凄く大事なことだなと思いました。
「とべ エンド」私は「皆殺しレクイエム」はきっと絶対に読まないと思うんですけど^^;テーマは同じでも受け付けない一線ってありますよね。バキ君との関わりに関してもだけどなんでも受け入れてしまう戸部君に対してはイラっとするところもありましたが、怖いけどバキ君の言うことに嘘はなかったんですね。きっとバキ君は今の戸部君の活躍をちゃんと知っているんだろうな。編集長も素敵でした。

<角川書店 2017.10>H29.12.22読了

女子的生活 坂木司5

女子的生活女子的生活
著者:坂木 司
新潮社(2016-08-22)
販売元:Amazon.co.jp

女子的生活を楽しむため、東京に出てきたみきは、アパレルで働きながら、念願のお洒落生活を満喫中。おバカさんもたまにはいるけど、いちいち傷ついてなんていられない。そっちがその気なら、いつだって受けて立ってやる!彼女は、自由。だから、最高の生活を知っている。読めば胸がスッとする、痛快ガールズストーリー!

何となく最初のお話を読んだことがある気がしたんですけど…。「yom yom」なんて私読んだかなぁ…。と思いながら読み始めた今作。
私、みきちゃん好きです。身近にこういう人いないけど、うまく付き合っていけるかわからないけど、でも私は一人の人としてみきは素敵だなと思います。女子力なんて完全に負けてますよね。足元にも及びませんよね。
後藤の登場にはめんどくせぇと思いましたけど^^;でも後藤の意外と頭の回転が速くて学習能力が高くて最後の何ですかアレは。後藤にも惚れそうになりましたけど←
みきの事を好奇な目で見ている人もいましたけど、同僚の仲村さんやかおりちゃんのような人が側にいてよかったねとも思いました。またご両親が素敵!どちらのお言葉も素敵でした。なんでこんな素敵な両親からあんな兄が←
みきの今後は分からないけど色々試行錯誤しつつ女子的生活を楽しんでいってほしいなと思いました。
なんて、全然女子的生活なんてしてきていない私が言うのもなんですけどね。

<新潮社 2016.9>H28.11.16読了

アンと青春 坂木司5

アンと青春アンと青春
著者:坂木 司
光文社(2016-03-17)
販売元:Amazon.co.jp

ある日、アンちゃんの手元に謎めいた和菓子が残された。これは、何を意味するんだろう―美人で頼りがいのある椿店長。「乙女」なイケメン立花さん。元ヤン人妻大学生の桜井さん。そして、食べるの大好きアンちゃん。『みつ屋』のみんなに、また会える。ベストセラー『和菓子のアン』の続編。

ようやくようやく手元に届きました。そうやって言うなら買えという話ですよね、はいすみません。
ということで、読みました。アンちゃんに会いたかったです。また会えました。
アンちゃんは本当に真っ直ぐな愛情を受けて育ったんだろうなぁというのが伝わってきますよね。考え方も言葉遣いもまっすぐで素直で純粋で。私が男だったら本気で好きになってると思います←
前作は学生から社会人になって悪戦苦闘している姿が描かれているような気がしましたけど、今回は社会人となってアルバイトという自分の立場についてよく考えていましたよね。それだけ今の仕事に誇りをもって頑張ってはたらいているんだなぁと羨ましさも感じます。椿店長が立花さんの変わりに頑張ろうと早く来たり遅くまで残ろうとするアンちゃんを諭すところは素敵だなぁと思いました。私なんて某新古書店でバイトしてた時、夜9時にタイムカード切って深夜2時まで働かされるとかざらにありましたけど。だからか椿店長がどうしてそんなに頑ななのか最初気づきませんでした^^;恐ろしい。
今回は乙女な立花さんが少なめで寂しかったのですが、でも素というか感情が素直に出ている立花さんが見れて貴重だなとも思ったりして。立花さんっていくつだったかなぁ。20代前半かなぁ。柏木さんという新しいキャラクターが登場して、アンちゃんに言い寄るようになって(言い方)読んでいる側は完全なる嫉妬と捉えましたけど!
アンちゃん鈍すぎだよ!!…でもなぁ。自分の事に対してあんまり自信を持っていないと周りのそういう目に気づかないっていう気持ちは分かるんだよ。うん。だから周りに言われてでもいいから気づくようにしようね←桜井さんとかいつか言ってくれると思う。うん。
「甘酒屋の荷」なんて、ホントまんまじゃないですか。いやーもう叫びそうになっちゃいましたよ。
アンちゃんの素直さ純粋さ優しさに、また癒されて救われた時間を過ごしました。
幸せな時間でした。
あ〜やっぱり和菓子が食べたくなっちゃったな。

<光文社 2016.3>H28.8.27読了

何が困るかって 坂木司4

何が困るかって何が困るかって
著者:坂木 司
東京創元社(2014-12-12)
販売元:Amazon.co.jp

子供じみた嫉妬から仕掛けられた「いじわるゲーム」の行方。夜更けの酒場で披露される「怖い話」の意外な結末。バスの車内で、静かに熾烈に繰り広げられる「勝負」。あなたの日常を見守る、けなげな「洗面台」の独白。「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語―などなど。日常/非日常の情景を鮮やかに切り取る18篇を収録。

ショートショートのお話18編。どれもブラックな感じが良いですねー。
坂木さんが最初にこういう作品を書かれた時はびっくりしましたけど今回はさすが^^;と思いました。最初に「いじわるゲーム」は本当にいじわるでしたねー。最低〜。
ブラックなのが多い中、私は洗面台が好きでした。まさかの洗面台目線。
何となく予感はしたんですけどやっぱりそうかと思ってほっこりしました。こういう作品も、坂木さんなんですよね。
あとは「仏さまの作り方」と「神様の作り方」もそれぞれ面白かったなぁ。
最後の「ぜんぶ困ります」も同じショートショートだと思って読んでいたら途中であとがきだと気付いて^^;ウケました。
こういう作品を書かれる坂木さんも好きです。
面白く読みました。

〈東京創元社 2014.12〉H27.1.23読了

肉小説集 坂木司5

肉小説集 角川書店単行本肉小説集 角川書店単行本
著者:坂木 司
KADOKAWA / 角川書店(2014-10-30)
販売元:Amazon.co.jp

豚足×会社を辞めて武闘派として生きる元サラリーマン。ロースカツ×結婚の許しを得るべくお父さんに挑むデザイナー。角煮×母親に嫌気がさし、憧れの家庭を妄想する中学生。ポークカレー×加齢による衰えを感じはじめた中年会社員。豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風×片思いの彼女に猛アタックを試みる大学生。生ハム×同じ塾に通う女の子が気になる偏食小学生。肉×男で駄目な味。おいしくてくせになる、絶品の「肉小説」。

読み終えて…いや、読んでる途中でも思ったのですが…何でしょう何も食べていないのに胃もたれがします^^;
タイトルが肉小説集、その名の通り肉の部位ごとに章が分かれている短編集です。
坂木さんが関東の人で良かった…これが牛だったら読み切れていなかったかも…
お肉、好きなんですけど脂っこいのはたくさん食べられないし最初に出てきた豚足私も苦手で^^;何だか連日豚肉を食べ続けているような衝動に駆られました。一人暮らししてから尚更お肉あまり食べなくなったので尚更消化不良…
でもまあお話はどれも面白かったです。最初のお話以外はほっこりする感じでしたね。
あとがきで豚と人間の組織が似ているということを書かれていて思い出したことが2つ。
どちらも中学生時代の話なのですが当時の理科の先生が若い頃両手の甲を大やけどして皮がない状態?になったのですが皮膚の組織を作るためにしばらく豚の皮を付けていたと話していたことが一つ。同じく理科の授業で目の解剖をすることになり、通常は牛の目を使って解剖するのですが当時狂牛病が問題になっていて目が手に入らなかったらしく、先生が豚の目を用意してきたんです^^;もう見た目が完全に人間の目…コワカッタ…というのが二つ目。懐かしいなぁ。あの先生元気かな←
「武闘派の爪先」何か…よく分からなかったんですけど…ただのチンピラになりそこねた男の話ですね^^;豚足、あんまり食べたことないですけど尚更食べたくなくなりました←
「アメリカ人の王様」このお話好きです!王様と王子様!いいじゃないですか^^味覚が合わないって大変なことだと思いますけど、この家族なら大丈夫だろうと思いました。ホント王様と王子様がそっくり。見た目は全然違うのだろうけど良い父子になれそうな気がします。
「君の好きなバラ」これは完全なる反抗期ですな^^;うちのお母さんもあの人みたいに綺麗でおしゃれだったらなぁなんて聞きますけど、性格もあるだろうけどそのお母さんの姿にしてるのは自分だからね。子育てに翻弄されて自分の身なりを気にしない時期があるんだと思いますよ。私は母親になったことないし今は綺麗なお母さんばかりだからあんまり強く言えないですけど。そして私は角煮は少量ならいいですがたくさんは食べられません…。
「肩の荷(+9)」不器用な中年男性ですね^m^ホントバカ正直でクソ真面目。でもそこが魅力なんでしょうね。家族もなんだかんだでお父さんの事大好きそうですし、会社でも慕われていて、素敵な人だと思いました。
「魚のヒレ」ホラ吹きおじいちゃんの話(違う)大学生2人の会話が面白かったです。おじいちゃんのお陰?で憧れていた女性と付き合うことが出来てよかったね。
「ほんの一部」可愛らしいお話でしたねー。初めて生ハムを食べた感想は私も似たようなもんだったなぁ。今では好きだけど。

〈角川書店 2014.11〉H26.12.8読了

ホリデー・イン 坂木司5

ホリデー・インホリデー・イン
著者:坂木 司
文藝春秋(2014-05-27)
販売元:Amazon.co.jp

「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。
今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。
01「ジャスミンの部屋」 …… クラブ経営者が拾った謎の中年男の正体は?
02「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった
03「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ!
04「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢様ナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由
05「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進の目の前には――
06「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間

あぁ・・・もったいない。前の2作を覚えてるけどうろ覚えのところも多くて読みながらこれは誰だっけ?って思うことも多くて凄くもったいないことをしました。
みんな素敵です。みんな自分なりに一生懸命生きていることが分かります。伝わってきます。
ジャスミンがいい味出してますねー。素敵な人だってことは最初から分かっていましたけど改めて思いました。ジャスミンが進に言ったことが本当にかっこよくて素敵で。それに対しての進の答えも凄く大人。ジャスミンと出会ったばかりの大和とえらい違い^m^まあ進と出会ったことで変わりましたから良かったですけども。
進が父親がいると知ってからの心境や会う決意を決めたときのことも知ることが出来て良かったです。
やっぱりこのシリーズは良いなぁ。これからも大和と進に逢いたいです。
そうそう、あとがきに映画化された時の裏話が書かれていました。映画化されたことは知っていましたが、私は見る予定はありませんでした。やっぱりこの作品の世界観は私の中では原作だけなので…意見には個人差があります。
でも、監督さんの演出を聞いてちょっと見てみたくなりました。見るかなー見ないかなーどうだろう←

〈文芸春秋 2014.5〉H26.7.22読了

僕と先生 坂木司5

僕と先生僕と先生
著者:坂木 司
双葉社(2014-02-19)
販売元:Amazon.co.jp

こわがりな大学生・二葉(でも、推理小説研究会所属!)と、ミステリ大好きな中学生・隼人が、日常に潜む謎を鮮やかに解決した『先生と僕』から、少し「おとな」になった二葉と、ますます頭脳が冴える隼人が帰ってきた!

本を読み終わるのが久しぶりすぎて…
私事ですが転職することになり引き継ぎ作業に追われてくたびれて読む気になれませんでした…。後任が新卒だから仕事内容はもちろん社会人の常識的なことを教えねばいけないから大変…1週間半で。しかも私以外は誰も何もしてくれないというアウェーな感じ。ま、だから辞めるんですけど。
と愚痴は置いておいて。
まっ、まさかこの作品で続編が出ようとは。
そして二葉と隼人が全く持って年を取っていないなんて!…ショック。
まあ、半分冗談はいいとして相変わらずのいいコンビでした。大人びている中学生の隼人にものすっごく怖がりで悪いことを考えるととことん悪い方向へ考えていってしまう二葉。二葉の人間性が好きです。こういう人ばかりだったら良いなぁと思うのだけど。まあ、競争意識が全くないから日本中がこうだとダメかもですが^^;
連作短編集でどの作品も人は死なないんですけど、テーマはリアルで何だかずしっときました。
就職活動とかものすごくリアル。あとはもっと人と会話しようっていうこと。何だか簡単な書き方だけど本当にそう。めんどくさいから言わないんじゃなくて、分かり合うために話し合うって本当にいま大事だなって読んでいて思いました。
読んでいて悲しくなるところもあったけど、二葉の素直で純粋な言葉に心打たれたりしました。前も書いたかもしれませんが二葉はこのままでいてほしいです。ピュアで優しい人でいてほしい。ただ、悪い人に騙されないでねと祈るばかりです^^;
そして物語に出てきた「黒蜥蜴」
私はどちらも読んだことはないけど、きっとマ行の作品のほうが私は好きな気がします。

〈双葉社 2014.2〉H26.3.27読了

大きな音が聞こえるか 坂木司5

大きな音が聞こえるか大きな音が聞こえるか
著者:坂木 司
角川書店(角川グループパブリッシング)(2012-12-01)
販売元:Amazon.co.jp

八田泳、高校一年生。そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。帰宅部。唯一の趣味はサーフィン。凪のように平坦な生活に自分を持て余している。だがそんな矢先、泳は製薬会社に勤める叔父がブラジル奥地へ行くと知らされた。さらにアマゾン川の逆流現象=ポロロッカで波に乗れるという情報を聞いて―小さな一滴が大きな波紋を生んでいく、等身大の成長物語。

読みました。読み始めた最初は「これは本当に坂木さんの作品か?」と疑うほど何となく雰囲気が違うなと思いました。
そもそも600ページってなんだ?坂木さんの本でそんな長編読んだことないですよ。
でも坂木さんだし…と思って読みましたけども。(言い方!)
あまりストーリーを知らずに読みましたが、てっきりポロロッカに行った話が大部分を占めている作品だと思っていたのですが違うんですね。
ポロロッカに行くまでの過程とブラジルに旅立ってからと帰国後。八田泳という人物が成長していく姿が細かく書かれていました。
始めの泳君は本当にめんどうくさがりで退屈そうでつまんない男の子でしたよ。
それでもポロロッカの存在を知ってからポルトガル語を覚えようとしたりお金を貯めたり海外旅行へ行くための準備をしたり、その段階から印象がどんどん変わっていきました。
泳は本当に良い時期にいろんなことを経験出来て良かったんだろうなと思います。
退屈だと言っていた時は知らなかった日本の住みやすさ、そして甘さ。それは日本を抜け出さないと分からないことですよね。私も読んでいて海外ではそんなことがあるのかと驚きました。
帰国してからの泳は本当にスッカリ大人になっちゃって。立派になりましたね。
でもお父さんの言うとおり。それが終わりではなく始まりなんですよね。
これからいろんなことをさらに経験して傷ついてすれて行くのだと思います。でも、泳なら大丈夫だろうなとも思います。
お父さんもお母さんも最初は印象があまりよくありませんでしたが、なかなかカッコイイ人達でした。お母さんのお父さんへの諭し方は凄かったし、お父さんは子どもっぽいのかと思ったらたまにちゃんとしたことを言うし。
こういう親だから泳もちゃんとしてるんですよね、きっと。
あ、そういえば泳と二階堂が行った引っ越しのバイトの依頼人、シンデレラティースの歯医者さんに勤める方でしたね。でも高津さんっていたかな?

〈角川書店 2012.12〉H24.12.28読了

ウィンター・ホリデー 坂木司5

ウィンター・ホリデーウィンター・ホリデー
著者:坂木 司
文藝春秋(2012-01)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
届けたい。間に合わないものなんてないから。一人から二人、そして…。父子の絆の先にある、家族の物語。父親は元ヤン・元ホスト・現宅配便ドライバー、息子はしっかり者だけど所帯じみてるのが玉にきずの小学生。冬休み、期間限定父子ふたたび。

「ワーキング・ホリデー」の続編です。続編が出るとは思いませんでした。っていうか前作を読んでから4年半が経ったなんて信じられない…そんなに経つ?しかも物語の中では数か月しか経ってないから思い出すのがいろいろ大変で^^;
でも、すぐに戻ってこれました。相変わらず不器用ででも可愛いこの父子をとても応援したくなりました。
相変わらず所帯じみててお母さんやら古女房やらおばあちゃんやらと言われている進君だけど、今回は子供っぽいところがたくさん見れたかなと思う^^
多分、前ほど肩を張っていないからかななんて、思うのだけど。
みていてじれったいほど不器用な父子。そりゃ、ずっと会っていなかったのだけど、それでももっと子供らしく甘えればいいのにって思うのですけどね。
そして解決した時の2人の行動。
新婚の夫婦か!バカップルか!もうめちゃくちゃかわいくてかわいくて・・・可愛すぎました。何度吹き出しそうになったかわかりません^^;
前回もその2人の可愛さに、ニヤニヤしながら読んでいたことを思い出しました。
今回は進君のお母さん、すなわち大和の元カノ由希子が数回登場。
ずっと2人きりで生きて育ててきた由希子にとっては、複雑なんだろうなと思う。
思いっきり拒絶しているわけではないだろうけど、苦労もたくさんあっただろうから、すんなりとはいかないんだろうな。大和も徐々に変わって言ったし、時間の問題かなとも思うのだけど。
由希子の肝っ玉母さんぶりが私は好きでした^^息子の友達をあんなふうに言えるお母さんって良いと思う。
そしてまたリンクが!サクライって・・・サクライって・・・しかも和菓子屋で働いていて元ヤンって^^;あの子しかいないでしょうよ。しかも結婚したの!?早っ。
あっちの続編が出たら、桜井さんは学生で結婚していてでもバイトは続けているっていう感じになるんでしょうか。
出てきたときはテンションあがりました〜。坂木さんもちょいちょいリンク出してきますね^^
またこの家族に逢えたら良いなと思います。
とっても幸せになれて、癒された本でした。
まあ、ただ一ついうなら「ジャニーズ=チャラチャラしたアイドル」っていう書かれ方がいけ好かなかったけど。そればかりじゃないぞ〜!って突っ込んだけど。気にしててもしょうがないんだけど。っていうかここが重要な部分じゃ全然ないんだけど^^;

<文芸春秋 2012.1>H24.2.6読了

和菓子のアン 坂木司5

和菓子のアン和菓子のアン
著者:坂木 司
販売元:光文社
発売日:2010-04-20
おすすめ度:4.0
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オススメ!
「和菓子のアン」
梅本杏子は高校を卒業後の事を何も考えられずにいた。職探しをしていたデパートで、和菓子屋さん「みつ屋」で働く事に決める。まだ仕事に慣れていないある日、OLが和菓子を求めてやってきた。椿店長はそのOLが会社の会議で役員が食べるものだと見抜く。始めは均等に2種類の和菓子を買っていたのだが、次に来た時は「おとし文」を1個と、「兜」を9個購入していった。品が減っているわけでもなく、杏子は疑問に思う。
「一年に一度のデート」
段々熱い季節が近づき、お中元の季節も同時にやってきた。和菓子屋さんは繁忙期となり、忙しい毎日。七夕に来店した若いお客様は旧七夕の8月にまた来店した。6時間移動するため、何とかならないかと相談する。また、1度来店し、それ以来常連となっている杉山様はいつも注文するものの中に「松風」を必ず1つ入れる。8月の半ばに来店された時、店長は「松風は買わなくていいのではないか」と伝える。
「萩と牡丹」
「みつ屋」に明らかにヤクザの身なりの男性がやってくる。杏子は身なりで差別してはいけないと、笑顔で接客するが、その男性客は良く分からない事を言って、杏子を試しているようだった。
「甘露家」
今月はバイトの桜井さんが忙しいため、初めて遅番ではいる事になった杏子。朝に入っているときとは違う売れ行きや客層に新鮮さを感じる。その際、お酒売り場で働く楠田さんと知り合う。彼女はベテランで、いろいろ接客についてを教わるようになる。その楠田さんは、いつもたくさんのお惣菜を持ってデパートを出ている。1人暮らしといっていたのにどうしてか、杏子は疑問を持つ。また、同時期に金の林檎という洋菓子屋で働く桂沢さんと知り合う。桂沢さんとロッカールームで会い、大量のケーキを持っていた。
「辻占の行方」
お正月。「みつ屋」では辻占という和菓子を売っていた。割ると中から占いの紙が出てくる。売れ行きは良かったが、お客様から白紙だと苦情が入る。また、若い女性から、紙に絵が書かれているので意味を知りたいと言ってきた。しかし、工場で絵のものは製造していないと言う。

ネタバレあります

うわ〜ん!読み終わりたくなかった。ずっと読んでいたかったのに〜。あっという間に読んでしまった〜><だって面白いんだもん。坂木さんの本は面白くて読む手が止まらないんだもん。でも、終わりたくなかったんだも〜ん!
・・・はい。失礼いたしました。
坂木さんの作品、大好きです。今回の作品も大好きです!
悪い人は出てこなくて、温かい気持ちになる。そんな作品です。
今回の主人公は女の子。食べる事が大好きなちょっとふくよかな18歳の杏子ちゃん。通称アンちゃん。
商店街の中で生まれ育ったからか人懐っこくて気遣い屋さんな印象。顔はわからないけど、とってもかわいいいい子だってことが伝わってきます。
しかも、最初から「新井クリーニング」と言う名前が!「切れない糸」で登場した商店街に住んでいるんですね。何だか嬉しいです^^
しかも杏子ちゃんのお母さんが新井クリーニングで働いているとな!?ってことは登場してるってことじゃないですか!そう思った瞬間、杏子ちゃんの名字を思い出してみた・・・。
・・・いたー!!いたよ!梅本って言うおばちゃん!どんな話したかは忘れたけど!食べるの大好きだった気はする。
凄い凄い!リンクしてるね!娘さんの話はしたのかなぁ。今度再読してみます。
・・・話がそれましたが。
和菓子屋「みつ屋」の店員さんもとっても魅力的なんです。
とっても綺麗なのにファッションセンスが悪くて中身がおっさんの椿店長。とってもイケメンなのに中身は乙女な立花君。元ヤンの大学生桜井さん。
みんなとってもいい人なんです。椿店長は、和菓子に関わる謎を次々解き明かしちゃうし、ちょっと影のある素敵な人。桜井さんも、困ったお客さんが登場したら杏子をフォローするとってもカッコイイ女の子。
そして立花さん。杏子もといアンちゃんを見て「かわいー!」を連発。平気でアンちゃんのほっぺたや二の腕を触りまくる乙女系男子。
私は1番立花さんがお気に入りです^^
でも、乙女だけど男らしい一面もあると思いました。
ぼや騒ぎがあったときに、まずは杏子を逃がそうとしていたし、師匠がやってきて杏子をからかったと知ったら、怖かったでしょ!ごめんね!ってしっかり謝るし。乙女だけどカッコイイと思いました^^
立花君が杏子の事を「女の子」っていう時が何度かあります。男の人が女の子っていうと、私は嫌なイメージがあるんだけど^^;(何か下に見られている気がして。男性には申し訳ないですが)でも、立花君が言うと違うニュアンスに聞こえるんですよね。同性っぽい雰囲気があるからかもしれないけど。杏子ちゃんと同じく男の人が苦手な私も、立花君の言う事は結構すとんと入ってきました。
まあ、杏子ちゃんは10代だけど、いい歳した私が男の人が苦手とかいうのは、何だか痛い気がするけども^^;
私のイメージでは立花君の仕草の女っぽさは昔「学校へ行こう」に出ていた「おどめちゃん」を想像しました。(仕草だけね!顔はイケメンらしいから!・失礼)って知ってる人、あまりいないと思いますけど。。。顔は、かっこいい感じの顔を妄想してみます^^
それにしても、和菓子って歴史があってとっても興味深いですね。
この小説を読んで勉強になりました。メモしておけば良かったと思うくらい!
源氏物語が関わっていたり、昔からある御伽噺にかかっていたり。
早速和菓子屋さんに走ろうと思います^^
店長の秘密は、じわ〜っときました。きっとそんな感じだろうと思ったけど、でも、じわ〜っとしました。だから、あんなに人のことを理解できるのかなぁ。
最後の章で、立花君はアンちゃんに酷い事を言ったけど、もう許すしかないよね。私も許すと思う。突っ伏して泣くとか、すんごい鼻声とか、ウサギ目とか可愛すぎ!あぁ・・・どんな顔を想像しよう・・・。
最後の立花さんの言葉が好きです。
「和菓子は、アンがなくっちゃはじまらないんだから」
これに尽きるんですよね。
この作品はシリーズ化されないのかなぁ・・・。
本当にお気に入りなんだけど・・・。
あとがきに坂木さんが一緒にお団子食べませんかって誘ってくれているんですが。行きますよ!日本全国どこでも行きますよ!坂木さんと一緒なら!
っていうか、坂木さんは男性なの?女性なの?一緒に行ったら、公表する事になっちゃうよ^m^

〈光文社 2010.4〉H22.5.22読了

切れない糸 坂木司5

切れない糸 (創元クライム・クラブ)切れない糸 (創元クライム・クラブ)
著者:坂木 司
販売元:東京創元社
発売日:2005-05-30
おすすめ度:4.5
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オススメ!
東京の商店街育ちの新井和也は、大学卒業を間近にした冬、家族の危機に直面する。
そこで急遽、就職の決まっていない和也が家業のアライクリーニング店を継ぐことに。
同級生達の新しい門出に沸く春、不慣れなクリーニングの集荷作業でお客さんから預かった衣類から思わぬ謎が生まれていく。同じ商店街の喫茶店で働く沢田直之、店のアイロン職人・シゲさんなど周囲の人々に助けられながら、謎を解明していく。
<第1話>グッドバイからはじめよう
家族の危機に直面し、家業を継ぐ事になった和也は仕事に慣れない日々を送っていた。買い物を頼まれ、スーパーへ行くと、お得意様となっている河野という男性に出会う。会社帰りに買出しをしているらしい。河野は最近多くクリーニングを利用しているが、その中身が妙だった。奥さんが入院中で、全てクリーニングに出しているのかと思いきや、午前中には子どもを連れた奥さんが荷物を引き取りに来る。ある日、和也はその子ども、雅史に頼まれごとをする。
<第2話>東京、東京
糸村真由子という同級生が同じ商店街に住んでいる。広告会社に就職が決まり、それを機に一人暮らしをするようになった。真由子の母親に、仕事がてら真由子の様子をみてきてほしいと頼まれる。和也は真由子の家へ行き、クリーニングがないか訪ねるが、真由子は頑なにそれを拒否する。
<第3話>秋祭りの夜
商店街の祭りの季節が近づいてきた。和也たちは何か出店しようと計画する。アライクリーニングに渡辺という男性がやってくる。彼のものは特殊で煌びやかな女性の衣装やバニーガールの衣装まであった。そして彼は、時間帯によって態度が大きく違った。
<第4話>商店街の歳末
和也と直之は夜の見回りを行う事になった。最近商店街で、不思議な現象が起きているのだという。女性の幽霊が現れるらしい。それと同時期に、シゲさんの様子がおかしくなった。

お盆明けだからかずっと仕事が忙しくて、15日に読み終わっていたのになかなか更新できずにいました。
更に読み始めたのは、広島旅行の時、持って行った1冊があっという間に読み終わってしまったので買ったから、7月下旬に読んでたのです。ラストのほんの数ページを読んでいなくて、こんなに日が経ってしまいました。
坂木さんの作品はやっぱり好きです。
特徴として、日常ミステリで人が死ななくて、本当の悪者はいなくてだんだん味方や友人が増えていくっていう印象。
今回もそんな作品でした。自分の周りに困っている動物や人間が寄ってきて、生粋の生物委員の和也。最初は今時の若者って言う感じの印象だったけど、本当に優しくておせっかいな人。私も読んでいて、和也の周りの動物や人が助けを求める理由が分かったように思います。
特に印象的だったのは、第4話。真由子のマニキュアが爆発したっていう話をしている時、和也はまじまじと真由子の手を見ます。何かと思ったら「いや、怪我しなかったかと思って」…さりげなく素敵過ぎますよ、和也君。
チーズケーキやコーヒーを奢りたくなる気持ち、分かります。
和也と沢田の関係も、坂木作品っていう感じですね。
沢田は、よくわからないやつだけど、きっと何処かで生粋の生物委員の和也に助けられた時があったんだろうな。
シゲさんの過去もとっても興味深かったし。
面白かったです!
続編は出ないのかな。和也と沢田のコンビを、また見たいです。

〈創元クライム・クラブ 2005.5〉H21.8.15読了

短劇 坂木司4

短劇短劇
著者:坂木 司
販売元:光文社
発売日:2008-12-17
おすすめ度:3.0
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たとえば、憂鬱な満員電車の中で。あるいは、道ばたの立て看板の裏側で。はたまた、空き地に掘られた穴ぼこの底で。聞こえませんか。何かがあなたに、話しかけていますよ。
坂木司、はじめての奇想短編集。少しビターですが、お口にあいますでしょうか。

坂木さん初の短編集。
始めは可愛らしい作品が並んでいたので、坂木さんらしい作品だなぁと思っていたら、なんだかシュールでブラックな作品も多かったですねぇ。
ちょっとビックリ。
何だか蒼井作品を思い浮かべました。
確かに「いい話」っていうタイトルは無理…かも^^;
私が好きだったのは「カフェラテのない日」「目撃者」「雨やどり」「MM」「物件案内」「ビル業務」かな。
ブラックなものも面白いけど、やっぱりハッピーエンドとか、あったかい感じのものが好きかな。
でも結構やられた!って思う作品も多くて、本当に楽しめました。
たくさんの短編集だけでも面白かったのに、あとがきでも坂木さんは楽しませてくれました。
いつもとはちょっと違った坂木作品を読めてよかったです。

〈光文社 2008.12〉H21.3.4読了

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夜の光 坂木司5

夜の光夜の光
著者:坂木 司
販売元:新潮社
発売日:2008-10
おすすめ度:3.0
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オススメ!
「季節はずれの光」
コードネーム:ジョー=中島翠。ジョーの戦場は家庭。昭和の考えを持った両親は女性の幸せは結婚だと思い込み、勉強を続けていきたいジョーには辛いものだった。勉強し、家から遠い大学へ行くことが、ジョーの目標だった。ジョーは天文部の仲間たちと学校で観測会を行う。そこで、季節はずれの蛍を発見する。今の時期、蛍が現れる事はまずない。よく見ると、光り方がおかしかった。
「スペシャル」
コードネーム:ゲージ=青山孝志。恵まれた家庭で育ったゲージはそれでもこのままでいいのか疑問に思う。軽口を叩いているが、自分の放った言葉を流さない3人が現れる。夏の合宿の時、ブッチがアルバイト先で起こっている奇妙な話を持ち出す。ピザのアラカルトデリバリーで定期的に頼む人間が二人いると言う。一人は若い女性で、トッピングはいつも一つ。しかし、中年の男性はいつも多くの種類のトッピングを頼む。しかも、明らかに組み合わせが良くないものだった。
「片道切符のハニー」
コードネーム:ギィ=安田朱美。父はアル中気味で、母親は悲しい目で家族を見ているだけ。姉はすぐに家を出て行った。自分を表に出さずにスパイとして任務を遂行している。高校の文化祭が迫っている。天文部は後夜祭の夜に観測会を開くことになった。ギィとジョーは出店をまわっていた。サッカー部がやってる「Jバザー」でジョーはセーターを買った。夕方、手芸部で気になっていたお財布を買いに言ったジョーは出店の後輩らしき女の子に「あなたには売らない」と告げられる。
「化石と爆弾」
コードネーム:ブッチ=黄川田裕一。家庭で一人の老人が全てを仕切っている。婿養子の父も、実の母も敵ではないが、味方でもない。唯一の味方は10歳上の叔母苗だけだった。早く家を出たいと、ブッチは思っている。冬のある日、ギィが外で上着も着ずに白い毛皮を持った女性を発見する。そして翌日、女性は焼却炉でなにかを燃やしていた。
「それだけのこと」高校を卒業し、ゲージ以外の3人は家を出た。ジョーは、闘いがまだ終わっていないことに気付く。ブッチから久しぶりに召集がかかる。4人で集まるのは久しぶりだった。ブッチは転地養蜂を職業とし、旅をしていた。3人はブッチの仕事を見学する。

好きです〜^^この作品。良いです。
最初は外国の学生の話かと思ってしまいましたけど^^;
コードネームで呼び合う4人。
決してべったりな関係ではないけど、4人は繋がっていて、きっといつかできる恋人よりも離れず、いつまでも絆が絶える事はないと信じている。
こんな友情、良いなぁ。素敵です。
互いの悩んでいる事を深く追求しないけど、悟って何気なく語りかける。
ゲージの軽そうで何気なく深い言葉が好きでした。
ギィにいった言葉、きっと大きな支えになったと思います。
1年後に4人は再会しますけど、もしかしたら2人では会ってるかもしれないですね^m^
いや〜ゲージ以外の親は本当に酷い。自分の事しか考えていないのかな。自分の考えが間違いないと思って子どもを犠牲にしていたり、子どもより自分を1番に考えていたり。
人としてはそうなんだけど、やっぱり子供の事を1番に考えてほしいなぁ。
私もこんな親にならないように頑張ろう。
いや〜好きだ〜。坂木さん最高です。良い作品!
文庫本が出たら買います!^^;絶対買います。

〈新潮社 2008.10〉H21.2.23読了

ホテルジューシー 坂木司4

ホテルジューシーホテルジューシー
著者:坂木 司
販売元:角川書店
発売日:2007-09
おすすめ度:4.0
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「ホテルジューシー」卒業旅行の資金をためるため、夏休み中沖縄の民宿でアルバイトをする事になった浩美。行った先はとてもいいところだったのだが、那覇のホテルに助っ人に行ってほしいといわれる。そこには頼りないオーナー代理がいた。バイトを始めてすぐに、山本さんという一人の男性が宿泊に来る。
「越境者」浩美の苦手な人種、ギャルが泊まりに来た。ユリとアヤという未成年の女の子たち。しゃべり方も態度も気に入らなかったが、何だか気になる。浩美が二人を目撃した時、ナンパされていたときで、アヤは男性に思いもかけない言葉をかける。
「等価交換」田中という骨董品販売の男性が宿泊にやってきた。5日泊まる予定だったが、一時地方へ買い付けに行くという。その間、ホテルに外国人からのクレームが相次ぐ。
「嵐の中の旅人たち」沖縄に台風が上陸した。宿泊したお客達も足止めを食らっている。3人の宿泊客の中に一人浮き足立っている人がいた。沖縄で友人が出来、この嵐の中、遺跡に連れて行ってもらえると浮かれていた。
「トモダチ・プライス」浩美はヤスエという女性と出会う。彼女は沖縄の魅力に惹かれ、お店を開いているのだという。しかし、浩美はヤスエの考えに疑問を持つ。
「≠(同じじゃない)」あと10日で沖縄を出ようと思っているが、オーナー代理に切り出せない。そんな時、老夫婦が宿泊にやってくる。とても仲のいい夫婦だったが、数日後、浩美は思わぬ光景を目にする。

「シンデレラ・ティース」の姉妹編です。ずっと読みたかったんだけど、図書館になかなか入らなくて、読めずにいました^^;
先日入っていたのを発見し、即予約です。ありがとうございます。
ヒロちゃんは強いね。めげないし。
いきなり飛ばされたバイト先、昼夜で性格がコロッと変わるオーナー代理に、料理上手の比嘉さん、センばあクメばあというおばあちゃん従業員。
やっていけるのかなぁと、普通は不安に思うよ。浩美も最初はそう思っていたけど、立ち回りがうまいです。
だけど、自分の意見は正しいと思っていて、それをねじまげないところはずっと気になってました。
ずっと自分を犠牲にして頑張ってきて、だからそういう性格になってしまったのかもしれないけど。
最後の久保田夫婦の所は最後のほうまで気付かなかったもんね。安城オーナー代理が言わなければ、きっと気付かないままだったと思う。
言い方はかなりきつかったけど。
最後は良かったねって思ったけどね。
オーナー代理と再び出会うことがあるのかな。

〈角川書店 2007.9〉H20.11.25読了

青空の卵 坂木司5

青空の卵 (創元推理文庫)青空の卵 (創元推理文庫)
著者:坂木 司
販売元:東京創元社
発売日:2006-02-23
おすすめ度:3.5
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僕、坂木司には一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。
複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。
料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。
鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか。
謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた感動の著者デビュー作。

読みました〜!!
私好き!こういう話^^
坂木も鳥井も可愛いなぁ。
お互いが相手を信頼していなきゃ、こんな関係は築けないですね。
鳥井は引きこもりで情緒不安定な部分があるけど、話が進むにつれて人間関係が濃くなっていって、いろんな人が鳥井の家に入り浸るようになる。
そして、坂木のおせっかいのせいで、いろんな場所へ連れて行かれる。
出たくはないんだろうけど、坂木の頼みだから仕方なく出かける。
坂木が涙したら鳥井は慌て、一緒に泣く。
坂木は鳥井を家に閉じこもらせないために、自由の利く仕事を選んでる。
不思議な関係だね。2人の関係でくすぐったくなる場面もあったけど。
嫌いじゃないな。
坂木さんの作品は本当に悪者が出てこないな。
段々登場人物が増えていくんだけど、みんな良い人。
私は2人以外だったら木村じいちゃんが好きかな。カッコイイです^^
2人はずっとこのままでいてほしいんだけど、2弾3弾で変化があるようで…
楽しみです。

〈東京創元社 2002.5
       2006.2〉H20.5.13読了

先生と僕 坂木司5

先生と僕先生と僕
著者:坂木 司
販売元:双葉社
発売日:2007-12
おすすめ度:4.5
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オススメ!
大学生になり、初めて都会で一人暮らしをする事になった伊藤二葉。
始めに友達になった山田に無理矢理推理小説研究会というサークルに入会させられる。
実は二葉は極度の怖がりだったのだ。
公園で江戸川乱歩の作品を読んでいたら、中学生の隼人に声をかけられる。
家庭教師をしてくれないかというのだ。

大好きです!
坂木さんの作品は本当に好きです!
かわいい!素敵!面白い!
私の懐にふわっと入ってきます。
二葉も隼人もとってもかわいいですよね。
二葉のあまりにも怖い妄想は、読んでいて笑っちゃいました。私も結構考えちゃう方だけど、ここまでいかないなぁと思ったり^^;
隼人はとても大人びているけど、無邪気な部分もあったりしてとてもかわいい。
でも、中学生が人に対してこんなに冷めた考えを持っているって思ったら、ちょっと寂しかったな。
「ワーキングホリデー」の大和と進の関係といい、上手いですよね。坂木さん。
また別冊?の作品も良いですよね〜
「配達あかずきん」をオススメしていてなんだか嬉しくなりました。
坂木さん(隼人君)がオススメしていたミステリを読みたくなりましたね。

〈双葉社 2007.12〉H20.3.2読了

ワーキング・ホリデー 坂木司5

ワーキング・ホリデーワーキング・ホリデー
著者:坂木 司
販売元:文藝春秋
発売日:2007-06
おすすめ度:4.0
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オススメ!
ホストクラブに突然やってきた少年進は、元ヤンのホスト、ヤマトのことを「お父さん」と呼んだ。
全く見に覚えのなかったヤマトだったが、進の母親の名前を聞き、自分の子どもの可能性が出てきた。
その後、ヤマトは進と暮らし始め、ホストから宅急便のドライバーに転進。
血気さかんな若者と所帯じみた小学生、親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物。

面白かった〜。一気に読んでしまいました。もったいなかった・・・^^;
こういう話大好きです。
大和が好きです。
元ヤンで言葉遣いが悪くって喧嘩っ早くって不器用だけど、熱くて優しい男。
そして、料理上手でゴミの分別もしっかりしていてお母さんのような進。
ホストクラブのオーナージャスミン、ホスト雪夜、常連客のナナ。
宅配会社のボス、リカさん、コブちゃん、イワさん、ミキティ。
出てくる人たちがみんな素敵でした。
連作短編となってますが、どの作品も爽快感があって、読み終わった後に心があったまります。
最後の最後に進がした行動は、2人が本当に親子になった瞬間なのかなと思います。
坂木さんの作品は2冊目ですが、本当に私好み。
「ひきこもり探偵」シリーズも未読なので、読むのが楽しみです。

〈文芸春秋 2007.6〉H19.10.13読了

シンデレラ・ティース 坂木司5

シンデレラ・ティースシンデレラ・ティース
著者:坂木 司
販売元:光文社
発売日:2006-09-21
おすすめ度:3.5
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オススメ!
サキは大学二年生。歯医者が大嫌いなのに、なぜかデンタルクリニックで受付アルバイトをすることになってしまった。
個性豊かなクリニックのスタッフと、訪れる患者さんがそれぞれに抱えている、小さいけれど大切な秘密。
都心のオフィス・ビルの一室で、サキの忘れられない夏がはじまる。
(esbooks より引用)

坂木さん初読です。
とっても面白かったです^^こういう作品、好きだなぁ〜。
ティースって、歯の事だったんですね・・・。
歯医者が舞台の連作短編集。歯医者って珍しいですよね、作品は。
サキがとってもいい子でした〜
サービスもとってもいいです。
自分はいつも受身だって悩む必要ないですよ。充分魅力的な女性です。
ここで働くようになって成長したって言うのもあると思いますけど^^
働いている方もとっても素敵な方々でした。
昭島はとってもムカつきましたが、みなさんがサキを慰めて助けたのは良かったです。
とても美人で敵に回すと怖そうな歌子さんも魅力的な女性でした。
でも、やっぱり四谷さんが素敵だったなぁ・・・。
微妙にデリカシーのないところは置いておいて^^;
私も手のきれいな人って好きなんです。
シンデレラって、最初の作品に出てきたお客様のことでしたけど、最後はサキの事のような気がしました。
坂木さんの作品、良いですね^^
引きこもり探偵シリーズも読んでみたいと思います。

〈光文社 2006.9〉H19.1.1読了
自己紹介
苗坊と申します。
生まれも育ちも生粋の道産子。読書とゲームとマラソンとV6を愛してやまないオーバー30です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。
過去記事にもTB、コメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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