苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

図書館関係

ちょっとマニアックな図書館コレクション談義またまた 内野安彦 大林正智5



「図書館か、行ってみようかな」と思って来館される方に喜んでいただけるような図書館をつくりたい。そう願う図書館員がコレクションを入口に、まじめに、楽しく、ちょっとマニアックに考える図書館談義。「マニコレ」第3弾。

司書の皆様による公共図書館についてよりよく分かるコレクション談義。第3弾です。
第3弾といっても繋がっているわけではないのでこの本から楽しめます。
図書館に勤める司書さんたちがいろんな視点から本の良さ、図書館の良さを伝えています。
私は特に移動図書館のお話が好きでした。
そして地域資料の大切さ。この本を読んで改めて知らされた気がします。
出版業界自体大変であることは分かりますが、地方の出版社はきっとなおの事大変ですよね。長く続く地元密着の出版社が無くなるというのは読んでいて哀しくなりました。
それでも私はあまり地域資料に注目してきていなかったかもしれません。もっと地元の事を知るためにも読んでいきたいなと思いました。

<樹村房 2019.7>2019.10.10読了

司書・学芸員をめざす人への生涯学習概論4



個々人が生涯学習を効果的に進めようとするとき、情報の拠点、実践現場として大きな役割を果たす図書館・博物館。そこでの専門職である司書・学芸員が、学習者の援助・指導を行う上で身につけておくべき知識や意識を解説する。

生涯学習論を勉強するのって少し難しい気がしますが、図書館と博物館を中心に個人が自ら学びたいと思う学問を学んでいくために必要な情報やサービスなどどう支援していくか。など具体的に書かれています。
2002年刊行なのでどうしても資料は古いものになりますが、根本的な生涯学習とはというところは変わっていないと思うので、勉強になりました。

<樹村房 2002.5>2019.9.26読了

講座 図書館情報学8 情報サービス演習 山本順一4



人びとの生活にネットワーク情報資源が浸透するなかで、自ら情報検索者となる図書館利用者も出てきた。その結果、図書館情報サービスは、従来のレファレンスサービスを中心とする情報サービスの体制強化のみならず、利用者を支援する課題解決支援サービス、発信型サービスのような新たな視点が求められている。
本書では、厳選した定評のある情報資源を紹介し、豊富な演習問題を通して、情報サービスにおける
実践的な能力を習得すること意図している。
[ここがポイント]
◎ 類書にない、市民の生活に関わる各種情報資源の調べるコツについても取り上げる。
◎ 利用者からいろいろな質問を受けることを想定し、ジャンルを問わない問題を掲載した総合演習を用意。

主にレファレンスについて詳しく書かれている本でした。サービスについてや受付や利用者が知りたいことの聞きだし方から、調べるための資料についても細かく分けて解説されています。
また、著作権を始めとする多くの権利についての調査の仕方も書かれています。
内容自体は難しいですがそれをかみ砕いて分かりやすく解説されている本だと思いました。
このシリーズを読んだのは確か初めてなので、他のものも読んでみたいと思います。

<ミネルヴァ書房 2017.1>2019.9.15読了

図書館情報資源概論 伊藤民雄4



印刷資料・非印刷資料・電子資料などからなる図書館情報資源の類型と特質、歴史、生産、流通、選択、収集、保存など図書館業務に必要な情報資源に関する知識の基本である「図書館情報資源概論」を、「図書館が扱う(べき)情報資源」「生産者・流通者が伝えたい情報」「利用者が求める情報」という3つの視点から、1?4章で情報資源の類型と特質、5章で出版の生産と流通、6~8章で蔵書構成・管理、9章で学術情報資源といった構成で論じていく。
章末に「考えてみよう・調べてみよう」と「読書案内」の項目を設け、各章の内容の復習、応用問題として実践できるよう、より学習の理解を深められるように工夫した。
本シリーズは,平成24年度から開始される司書の新カリキュラムに対応。新しい時代の図書館の担い手にふさわしい司書のあり方を視野に入れ、創造的なテキストを目指す。

以前も書きましたが、平成24年から司書のカリキュラムが大きく変わっていて「図書館情報資源概論」という単位も新しくできたものです。まあ内容としては大きく変わっているというわけではないと思いますが。
ただ、この本を読んで、図書館という分野だけではなく、印刷や流通など違う視点からも関わりを知ることが出来たので面白かったです。
このシリーズで登場する「考えてみよう・調べてみよう」はまだやったことがありませんが^^;調べると面白そうな課題ばかりです。この本を教科書として学んでいたら凄く実践的な授業が出来るんじゃないかなと思います。

<学文社 2012.9>2019.9.7読了

図書館制度・経営論 柳与志夫4



司書資格取得のためのカリキュラム改正に伴い、前著『図書館経営論』について、新たに制度に関わる章を追加し、合わせて経営に関する記述についても大幅に見直し。図書館を支える法律その他の社会制度と、図書館が最も効果的かつ効率的にその社会的役割を果たしていけるようにするための経営について、その基本的な考え方と仕組みを理解することを目的にしている。

私が履修していた時は確か「図書館経営論」でした。数年前に「図書館制度・経営論」に変わったんですよね。図書館と経営というのは結びつかない言葉のような気もしますが、図書館もたくさんの予算の中動いている施設のため、各自治体で工夫されているのではないかと思います。
図書館は閉鎖的空間のイメージでしたが今は違いますよね。開けた空間だし図書館だけの利用だけではなくて様々なイベント等と結び付けて利用者を増やしています。
貸出冊数が多ければ良いというわけでもなく、とういう図書館が良い図書館なのか、明確な答えが無いから難しい。でも面白いんですよね。
学ぶことはたくさんあります。それを忘れてはいけないですね。
各章の最後に問いかけがあり、自ら調べるような課題が書かれています。全部取り組むのは難しいですが挑戦して知識を高めていきたいと思います。

<学文社 2013.9>2019.9.4読了

図書館の「捨てると残す」への期待と不安 永江朗4



特定非営利活動法人「共同保存図書館・多摩」の2017年度通常総会記念講演の記録。桑原武夫蔵書廃棄問題、新刊書店・古書店・図書館それぞれの役割、出版産業の危機、複本問題と貸出猶予問題などについて語る。

講演の記録なので話口調になっていて理解しやすかったです。
一番初めに取り上げられていた桑原武夫蔵書廃棄問題については知りませんでしたが、このような案件は多いですよね。複本があるから良いという問題だけでは決してないと思います。まあ、置く場所にいつも頭を悩ませるというのは分かりますけど。
昔読んだしをんさんの「月魚」という本を読んだとき、遺族が図書館に寄贈しようとして古書店店主がそれを止めたシーンを思い出しました。
活字離れと言われている根拠は?という話が面白かったです。
確かに色々時代背景や労働人口などを加味すれば、決して離れているわけではないんですよね。

<共同保存図書館・多摩 2018.10>2019.8.29読了

公共図書館と協力保存 利用を継続して保証するために 安江明夫4



本は時を超え、街を越えて駈け、輝く
特定非営利活動法人 共同保存図書館・多摩は、広く一般市民を対象として、行政や企業等との協働のもとに、市町村立図書館が除籍する資料、個人団体などが手放す資料などの収集・整理事業、貸出等による提供事業を行い、広域的な共同保存図書館活動を、普及展開することで、必要な情報を誰もが容易に得ることができるような社会づくりに寄与することを目的(定款第3条)にした団体。
特定非営利活動法人共同保存図書館・多摩、法人化第一回総会記念講演記録。

講演会の記録本です。
共同保存図書館・多摩という団体を初めて知りました。
図書館資料の保存について、また資料をたくさんの利用者に利用してもらうためにどうすべきかを論じられています。
デポジットライブラリーという大きなデータベースがあるというのは良いですね。
大体の利用者は来館した図書館になければ無いと思ってしまいますから、保存図書館に所蔵があって取り寄せることが出来ると分かる仕組みが出来れば、利用者は格段に増えるんじゃないかなと思いました。

<共同保存図書館多摩 2009.6>2019.8.15読了

より活発に利用される図書館を目指して 伊藤昭治が言いたかったこと4

より活発に利用される図書館を目指してー伊藤昭治が言いたかったことー
日本図書館研究会読書調査研究グループ
日本図書館研究会
2019-02-28


<図書館の基本はどうあるべきか? すべての図書館員に伝えたい! >
「若い図書館員に,あえて確認しておきたい図書館の役割」「茨木市立図書館での研修内容」「館長の役割」など,伊藤昭治が繰り返し訴えてきた図書館本来のあり方と役割をあらためて伝えます! !
付録「三木市の研修で配布した資料リスト」も収録。

伊藤昭治さんという方を初めて知りました。
タイトルが気になって手に取りました。
図書館に勤務し、また教授として学生を育ててもいたんですね。
いくつかの講義や講習などを収録されているようでした。
なので、話の内容が被っているところもありましたが、それはその部分が訴えるべき大切なところだったってことですよね。
図書館にはたくさんの意見が来るんですね…
図書館らしい良書を置けって…そう言った人が考える良書って何なんですかね…。
日本の図書館はアメリカの図書館を参考にしている。でも、時代が変わってアメリカの図書館は変化を見せるも日本の図書館観は変わっていないところもある。
それは図書館だけではなくて、色んな場面で感じることですよね。
古き良きところは残しつつも柔軟に変わっていかなければならないんだと感じました。

<日本図書館研究会 2019.2>2019.7.31読了

生きるための図書館 一人ひとりのために 竹内5



人に寄り添い,本の声を届ける….子どもにも大人にも図書館は多様な場であり,図書館員はそこで本との出会いをつくる.公立図書館設立への原動力となった文庫活動,全国各地で続いている新たな動き,学校図書館の試みなどを,六〇年以上にわたって図書館に携わり,九〇歳を超えた今も発言を続ける著者が,未来に向けて語る.

著者さんは90歳を越えていらっしゃるんですね…。びっくり。
図書館が身近にある事の大切さを丁寧に書かれています。
また、図書館に尽力を注いできた方々の功績も書かれています。石井桃子さんは存じ上げていましたが、文庫を作ったことで新たな苦悩も生まれていたんですね。
図書館の仕事に関しても細かく書かれていて良かったです。
図書館職員のため、図書館を利用する地域の人々のため、いろんな視点で書かれているのが良いですね。
また、東日本大震災で被災したある都市の図書館についても書かれていました。
やはり地域の力なんですね。

<岩波書店 2019.6>2019.7.18読了

浦安図書館にできること 図書館アイデンティティ 常世田良5



図書館は何のためにあり、司書は何をすべきなのか。公共図書館の存在意義が問われるなか、数々の実績を残す浦安図書館の20年を館長自身がふりかえるとともに、今後取り組むべきことを考える。

浦安市図書館の館長ご自身が今までとこれからの取り組むべきことを考え、書かれた1冊です。
以前も書きましたが、自治体の協力もありますがやはり図書館に勤める職員さん1人1人の意識と仕事への誇りが現在の図書館を作っているのだなと思います。
まず第一に利用者の事を考える。でも、職員の事も考える。希望や要望はなるべく叶えようとはするが冷静に。開館時間の延長についてや、図書館での新刊の扱い、図書館と書店の関係など、図書館だけではない広い視野での考え方が読んでいて面白く感じました。
でもこの本は16年前に刊行された作品なんですよね。衝撃…。
図書館をたくさんの人が利用してほしいなぁと読んでいて改めて感じました。

<勁草書房 2003.5>2019.5.30読了

図書館の明日をひらく 菅原峻5



生涯学習の場、憩いの場として、地域の人々に本当に開かれるために図書館に何ができるか。館員の役割から図書館建築を成功させる法、ライブラリー・システムの可能性まで、豊富な具体例をもとに提言する。

20年前に出版された本ですが、図書館の現状についてはあまり変わっていないような気がします。
むしろ指定管理者制度が施行されて悪化しているような…
著者さんが現状を知ったらどう思うか…「図書館をはじめる」と強い信念を持って働かれていた著者さんはちょっと悲しいんじゃないかな…なんて思います。
図書館は基本的に自治体の中のものだから、本当にその各市町村の特色に左右されるんだろうなと思います。上に立つ人の意見とか。図書館の新設について、著者さんが自治体に対してやきもきしている姿がありありと想像できました。
自治体によっては上に立つ人が図書館の役割をちゃんとわかっていないことってありますよね。
図書館はもうたくさんの本があるから図書費を減らして良いのではないか。なんて、ホント分かってない。
毎年約7万冊の新刊が出ることを知っているのでしょうか。常に時代が移り変わるように書籍だって移り変わっているんです。過去の作品も大事ですが現在の作品だって大事なんです。
本をあまり読まないけど図書館が出来て嬉しい。ここには私の座る場所があるから。
そう思って利用してくれる人が一人でも増えてくれたら良いなと思いました。
海外の図書館についても面白かったです。やはり北欧は凄いですね。
北欧はいつか行ってみたいと思っているのですが、図書館にも行きたいと思いました。

<晶文社 1999.10>2019.5.24読了

浦安図書館を支える人びと 図書館のアイデンティティを求めて 鈴木康之 坪井賢一5



約20年前に画期的な公共図書館として開館し貸出冊数日本一を達成、日本一の公共図書館という評判をずっと維持し続けている浦安図書館の「秘密」と「理由」に迫る。関係者10人が語る実績・課題・展望、図書館データも収録。

2005年に刊行されたこの作品。
どうして浦安図書館が凄いのか、この本を読んで知ることが出来ました。
図書館に勤める職員はどこでも対価を顧みずに働いていて、そして勉強家の人が多いと思います。
浦安図書館に勤める司書の凄さもさることながら、市長の理解もとても大きかったんだなと感じました。上の人が変わると自治体って大きく変わりますからね…。まあ、企業もそうですけど。
浦安図書館は新しいことをしているわけではない。むしろ昔からの基盤を大事にしている。その言葉が印象的でした。
そしてこの素晴らしさを維持し続けているというのが素晴らしいです。
それは職員の皆さんが現状に甘んじていないということですよね。
まさに「図書館は成長する有機体である」というのを体現している図書館だと思いました。行ってみたいです。

<日本図書館協会 2005.1>2019.5.20読了

2033年の日本と図書館に向けて 吉井潤5



最近の世相を図書館から考える。29歳から5年間公立図書館長を務めた著者が、在任中に現場で体感したことを基に、現在の社会状況を踏まえて15年後の日本や図書館について思いを綴る。身近なテーマから説き起こす軽やかなエッセイ!

今から15年後の日本と図書館の未来を考える作品です。
様々な視点から図書館の未来について考えられていて面白かったです。そして分かりやすくて読みやすかった。
電子書籍も少しずつ出てきてはいますが、本はきっと無くならないと思いますし、図書館は無料で気軽に利用できる施設だから、たくさんの人が利用してほしいなと思います。
新聞を読むだけでも雑誌を読むだけでも映画をみるだけでも。たくさんの楽しみがあるのにな。

<樹村房 2019.1>2019.4.9読了

公共図書館運営の新たな動向 わかる!図書館情報学シリーズ55



2000年代以降、公共図書館の運営には大きな変化が見られる。その背景には、情報通信技術の進展、図書館への各種経営手法の導入、国・地方公共団体の財政のひっ迫、そして両者の関係性変化など、様々に複合する要因がある。
「わかる! 図書館情報学シリーズ」の最終巻にあたる本書では、これから公共図書館が大きな転換点を迎えるにあたって広く議論されるべき課題を提示し、現場の図書館員や図書館情報学の学習者に向けて概論的に紹介する。
評価制度、指定管理者制度、正規・非正規、専門、民間など多様な立場からなる図書館組織、住民との「協働」、通信技術の変化にともなう個人情報の扱い方、利用の変化からみた「建築」のあり方や老朽化など、公共図書館が今後直面する問題を共有し、考えるための一冊である。

図書館の専門家の方々が様々な視点で図書館の現状を語られています。
図書館建築について、図書館利用について、司書職の役割について、指定管理者制度について、専門家の方によって内容が異なるので勉強になりました。
都道府県、市町村での公共図書館の設置数や正規職員と非正規職員の人数など、世知辛い内容もありました。改めて現状を知ることが出来て良かったです。

<勉誠出版 2018.10>2019.4.6読了

図書館の日本史 新藤透5



日本人の隣には、いつも本があった―。図書館はどのように誕生したのか?歴史上の人物たちはどのように本を楽しみ、収集し、利用したのか?寄贈・貸出・閲覧はいつから行われていたのか?古代から現代まで、日本の図書館の歴史をやさしく読み解く、はじめての概説書!

分厚くて内容も難しく、読むのに時間がかかりました^^;
それでも、図書館の歴史が古代から中世、近世、近代と細かく書かれていて面白かったです。
既に知っていた人物の事に対しても深く理解できた気がします。例えば佐野友三郎さんが秋田県の図書館から山口県の図書館に異動?した理由が分からなかったのですが、当時の知事に見込まれたんですね。
徳川家康がいかに書物を大事にしていたかなども改めて分かりました。
昔から貸出や閲覧も行われていたんですね。それが現代にも生かされているというのが不思議です。
こうして歴史は繋がっていくんですね。

<勉誠出版 2019.1>H31.3.26読了

新版 これからの図書館 菅原峻5



わたしたち住民の暮らしの施設として、独自のまちの文化を生みだす、そんな生き生きとした図書館を、どう創りだしていくか―。自由で楽しい利用法から建築のありかた、館員の仕事やコンピュータ化とネットワークづくりまで、全国の公共図書館の実例をもとに、考えてみよう。図書館の未来をわたしたちの手で切り拓くための必読の書。

著者さんの熱い想いが込められた作品でした。
図書館のない街に、ただ図書館という建物を作ればおわりというわけではない。いかに利用者が過ごしやすいか。また、利用しやすい場所にあるか。それが大事だと常におっしゃっていました。
また、それが叶わなくても利用者に来てもらうためにどう工夫をしていくか。
まさに「図書館は成長する有機体である」ですよね。
著者さんの図書館を作りたいという強い想いが伝わってきて、継承していけたら…と思いました。
以前読んだ岡本真さんという方は著者さんの作品を読んで図書館を作ろうと思ったそうです。
想いは繋がっているんだと改めて感じました。

<晶文社 1993.5>H31.3.21読了

図書館政策セミナー「法的視点から見た図書館と指定管理者制度の諸問題」講演録  鑓水 三千男4



2018年3月に行われた図書館政策セミナーにおける、「法的視点から見た図書館と指定管理者制度の諸問題」をテーマにした鑓水三千男の講演を収録する。当日の質疑応答、配布されたレジュメも掲載。

講演録です。
図書館の指定管理者制度について講演されています。
ご自身も前置きでおっしゃっていましたが、なかなか厳しいですししっかりとしたご意見をおっしゃっていました。
そしてその言葉に納得です。
80年代に行政が「図書館は指定管理に向いていない」と言っていたことがあるなんて知りませんでした。
どうして今、こうなっているんでしょうね。本当に著者さんがおっしゃる通り謎です…。

<日本図書館協会 2018.10>H31.3.14読了

挑戦する公共図書館 デジタル化が加速する世界の図書館とこれからの日本 長塚隆4



デジタル環境が急速に変化している時代に、海外の公共図書館がどのように立ち向かっているのかを知り、日本の公共図書館の進むべき道を探る。デジタル技術の発展が図書館活動にもたらす影響など、最新の情報を現地で実際に取材して紹介。加えて国際的な図書館団体の取り組みにも言及。今後の日本の公共図書館のあり方を考えるとともに、現在の図書館業務の参考にもなる。

世界の図書館が数々紹介されています。
デジタル環境もそうですが建物も施設内もなんだかスタイリッシュで素敵でした。
日本も参考にする点はたくさんあるんじゃないかなと思います。
デジタル環境に関してはまだまだ発展途上で取り込むには時間がかかるかなと思いますが。
それでも海外はこんなに発展しているのかと驚きました。
広い視野は大切ですね。

<日外アソシエーツ 2018.11>H31.2.13読了

図書館さんぽ 本のある空間で世界を広げる4

図書館さんぽ -本のある空間で世界を広げる-
図書館さんぽ研究会
駒草出版
2018-11-30


ようこそ図書館の世界へ!
図書館というと、イメージするのはご近所の図書館ではないでしょうか。
じつは図書館には、国立の国会図書館から都道府県立図書館、市区町村立図書館、私設の専門図書館、大学図書館と様々な種類があるのをご存知でしょうか。
しかも、歴史あるクラシックな建物の図書館や、本好きなら一度は足を踏み入れてみたいと思わせられる、素敵な図書館などもあるのです。
ほかにも自動貸出機など最先端の機器を備え、使い勝手が良い設備の図書館、カフェが併設されて館内で飲み物が飲める図書館なども!
子どもの読み聞かせスペースや授乳室を備え、小さなお子さん連れでもゆっくり過ごせる図書館も増えています。
その他、レファレンスコーナーを充実させて利用者のニーズに応える環境をつくるなどの取り組みも行われています
図書館は「本と人」はもちろん、「人と人」をつなぐ場にもなり、日々進化しています。
この本では、上記のような魅力ある「全国の図書館130館」の情報とともに図書館と一緒に本のある空間を楽しんでいただける、ブックカフェやブックショップ、ついでに立ち寄りたいスポットなどもお散歩コースとして紹介しています。
いろいろな図書館に興味を持っていただき、遊びにも行ってください。そしてお気に入りの図書館を見つける手助けができれば嬉しいです!

日本全国様々な図書館の事が書かれています。本当に「さんぽ」という言葉がふさわしい内容でしたね。その図書館の周りの散歩スポットまで書かれていました。
私が行ったことがある図書館もちょこちょこありました。
特に「武蔵野プレイス」は去年行ったので印象深いです。更に周りの散歩スポットも書かれていたのでもっと早く出版していてほしかったです←太宰治文学サロンに行ってみたかったなー。
日本全国、同じ公共図書館でもその地域によって様々な特色がありますよね。私も旅行へ行くことになったらその先で近くに図書館がないか探してしまいます^^;この本を持って旅行して図書館巡りをするのも面白いかもしれません。

<駒草出版 2018.11>H31.2.2読了

システムエンジニアは司書のパートナー〜しゃっぴいSEの図書館つれづれ〜 高野一枝5



「ベンダーは図書館のパートナー、システムエンジニアは司書のパートナー」の想いが一冊に。図書館システムの構築に関わったS Eの経験を生かして、図書館の今を語る。それとともに、どんな小さなことにでも愉しみを見つけて仕事にしてしまう、その行動力と好奇心は多くの人を「観光&図書館見学ツアー」にも巻き込む。業界本という視点だけでなく、自伝としても楽しめる一冊。

前作も読み、面白かったのでこちらも手に取りました。
システムエンジニアの著者さんから見た図書館。利用者側でもあり関係者側でもあり、新鮮でした。
図書館はその場所場所で特色が異なります。それは分かりますがやはり地元の図書館しか利用しないので、様々な図書館の取り組みを知ることが出来て良かったです。
私も旅行先で図書館が近くにあれば都道府県立でも市町村立でも入ります。
でも、ここまで細かくは見れていない気がします。もう少し細部まで見て勉強していきたいなと思いました。

<郵研社 2018.10>H31.1.27読了

未来の図書館、はじめます 岡本真5



地域のハブとしての役割や知のアーカイブとして図書館への注目が年々高まり、各地で多くの計画が立ち上がっているが、実際の「図書館のはじめ方」は未整備な部分が多い。
多くの図書館の整備・運営の支援に携わり、多岐にわたる図書館をプロデュースしてきた著者が、みずからの経験に基づいていま必要とされる図書館整備の手法を惜しみなく紹介する。
図書館計画の読み方をはじめとした準備、図書館整備と地方自治体が抱える課題や論点、図書館整備の手法である従来方式/民間活用方式の長所と短所、具体的な進め方とおおよそのスケジュール――。
「どのように市民の意見を集約するのか?」「選定される事業者は?」など、よくある疑問への答えも簡潔にまとめ、図書館整備の勘所をコンパクトに紹介する実践の書。図書館員や行政の担当者は必読。

前作の「未来の図書館、はじめませんか?」から4年後に刊行されたこの作品。と言っても私が読んだのは数日前なのですが^^;それでもこの4年の間に著者さんの会社ではたくさんの図書館と関わられたみたいですね。
今はいろんな図書館が新しく建設されていますよね。
その地域の状況に応じたサービスが展開されていたりして、雑誌や写真などで見ているだけで楽しかったりします。でも、数十年前にラッシュの様に建設されて、今新しく建設となるとノウハウを知っている人がいなかったりするから大変なのかもしれませんね。
利用者や職員が使いやすい図書館をと言っても短期間でしか働けていない職員の場合だったら意見を出しにくかったりするかもしれないし…。
そう言ったことの対策もまとめられている作品だと思います。本当に実践の書でしたね。
でも関係者じゃなくても興味深く楽しく読みました。

<青弓社 2018.11>H31.1.25読了

未来の図書館、はじめませんか? 岡本真4



図書館にいま必要な「拡張」とはなにか―。市民と行政、図書館員が協働して、日々の小さな実践を通して図書館の魅力を引き出す方法を多様な具体例から指し示す。同時に、発信型図書館をつくるためのアイデアを提案することで、図書館がもつ拡張の可能性を浮かび上がらせる。地域を変えて人を育てる「未来の図書館」へと向かう道を照射する刺激的な提言の書。

図書館と聞くと、本を読まない人は利用をしない人が多いですよね。
でもそれ以外でも色々な取り組みをしている図書館はたくさんあって、同じ図書館は一つとしてないって言うのは分かります。
ただ、それを外に公表するのが苦手なイメージがあります。
著者さんは「図書館総合展」の仕掛人の1人なんですね。1度行ってみたいと思っているのですが、図書館関係者じゃないし横浜だしでまだ行ったことがありません。いつか行きたいです。

<青弓社 2014.11>H31.1.19読了

図書館のプロが伝える調査のツボ 高田高史5



エッと答えに詰まる質問、わかるようで考え込んでしまう質問に、図書館のプロが調べ方をわかりやすく伝授。最近クローズアップされている図書館のレファレンスサービスとは何か?知りたい情報を広く深く探すためのノウハウとは?調べ学習、レポート作成から、インターネット検索のコツまで、さらに図書館が活用できるツボを伝授。

シリーズ第3弾にして最後の作品。
ずーっと読みたいと思っていて数年経ってようやく読み切れました。
あかね市の図書館のスタッフさんたちの設定があるけど、内容はひたすら利用者の人たちのレファレンスに対して調査して解決していく流れでした。こちらとしては質問の内容すらよく分からないことも多かったのですが、図書館にはいろんな人が来ますから、司書さんが分からないことだってたくさんありますよね。
図書館にはたくさんの資料があって、答えを探す資料を明確にすることだって大変で。
探すことや調べることに楽しさややりがいはあるかもしれないけどきっと大変ですよね。
あとがきで、あかね市の図書館で働きたいよねと監修された方々がおっしゃっているように、利用者さんは本当にいろんな人がいますからね…。
それでもこのお話の最後の人の繋がりが、もしこうだったら素敵だなと思えるラストで良かったです。

<柏書房 2009.7>H31.1.17読了

パッと見てピン!動作観察で利用者支援 理学療法士による20の提案 結城俊也4



本書は「生活機能障害を抱えた人たちが、より快適に図書館を利用できるようにするにはどのような配慮が必要か」というコンセプトで書かれました。著者は20年以上にわたり、理学療法士として、病院や老人健康施設等で肢体不自由などの生活機能障害を抱えた人々に接してきました。その深い経験を元に、図書館がそうした障害を抱えた利用者にどのように接したらよいか、具体的な疾患の特徴とともに豊富なイラスト等でわかりやすく解説しています。また、利用者の動きからどのような疾患が考えられるかを想像し、利用者に寄り添う環境づくりを提案しています。
図書館には多くの利用者が訪れます。中には怪我をしている人も、体調のすぐれない人もおられるでしょう。そうした利用者の様子から、図書館員として配慮すべきことに気づくよう、日頃から心がけたいものです。本書は、利用者の抱える疾患などに気づける知識を提供してくれます。

図書館の利用者の動作を見て、どんな病気や障害が考えられるかピン!と思い浮かべることが出来るように書かれた作品です。
本当に、色んな病気があるんですね…。たくさん解説してくださったので1度では覚えられないけど、それでも人と関わる仕事の身であるため、少しでも気づけたら良いなと思います。
公共施設は古い建物のままの場所も多いので、バリアフリー化が進んでいけば良いなとも思います。

<日本図書館協会 2017.8>H31.1.11読了

読みたいのに読めない君へ 届けマルチメディアDAISY 牧野綾



保護者,図書館員,DAISY製作者のそれぞれの立場から,ディスレクシアやマルチメディアDAISYについて分かりやすくまとめたブックレット。
<主な内容>1 ディスレクシアについて/2 DAISYについて/3 図書館でのDAISY図書の貸出について/4 図書館ができること/5 デイジー教科書とは/6 デイジー教科書にはどんな機能が必要か/7 利用者の声/8 マルチメディアデイジー教科書を支えているボランティアについて/9 コンテンツへのアクセスについて

DAISYは視覚障害のある方が読書を楽しむことが出来るよう制作されたデジタル録音図書ですが、印刷物を読むことが出来ないディスレクシアの方にも利用されているものです。
私も実際には見たことが無いと思います。そういうものがあると知ってはいましたが、こういう形で利用されているんだとこの本を読んで初めて知ることが出来ました。
学校の教員も図書館司書も、様々な障害を持った人がいて、その人たちもみんなが読書を楽しむことが出来る環境を作ることが出来るよう、たくさんの知識を持っていなければならないんだなと思いました。
学習障害は目に見える障害じゃないから本人や家族も大変ですよね。本を読みたいという願いを上手く叶えることが出来れば良いなと思いました。まずは知る事ですよね。この本を読んで知ることが出来て良かったです。

<日本図書館協会 2018.10>H31.1.10読了

公共図書館で知的自由を擁護する現場からのシナリオ ジューン・ピネル−スティーブンズ4

ジューン・ピネル・スティーブンズ
京都図書館情報学研究会
2012-11



海外の公共図書館での事例が書かれているので、日本とは違うのではないかと思って読み進めましたが、似た事例も多くて驚きました。悩む内容は万国共通なのかもしれないですね。
子どもの名前で予約している本が入ってきたとき、親に本のタイトルを伝えるべきか否か。
子どもが借りてきた本の内容に、親が図書館に怒鳴り込んできて、こんな本を子どもが読める場所においていいのか!と抗議するとか。
事例は子ども絡みのものも多かったですね。あとは宗教とか障害とかそういう関係でしょうか。
完全にすべての人が納得できる形にするのは難しい。でもそれに近づけたり、どうしてだめなのかというのをちゃんと伝えらえなければだめですよね。逆に障害者に対しても職員が分かっていないといけない部分もある。
人と人とが関わるサービスって難しいです。
事例がたくさん書かれており、それに対する対処が書かれていたので分かりやすかったです。

<京都図書館情報学研究会 2012.11>H31.1.10読了

図書館とゲーム イベントから収集へ 井上奈智 高倉暁大 日向良和4



図書館は本を読むところ、読書する環境を整備することが重要なのはいうまでもありません。一方で、議論する場、講座を受講する場、育児を支援する場など、さまざまな顔を持つようになってきました。
図書館が人々の集う拠点となるための取り組みの一つとして、図書館活動にゲームを組み込む動きが出てきています。囲碁、将棋、オセロゲーム、カルタをはじめ、最近ではボードゲーム、カードゲームなどがあり、ゲームは子どもだけでなく大人も、ハンディを持った人を含むさまざまな人を巻き込んで、なかよくなれる絶好のツールとなっています。
本書は、ゲームの定義や範囲を整理し、図書館サービスとしてのゲームと実践的なノウハウを提供し、さらに図書館情報資源としてのゲームについて考察する幅広い内容となっています。みなさんの図書館でゲームの扱いに悩むとき、ゲームを取り入れたいときに、ぜひ参照していただきたい意欲作です。

図書館でボードゲームなどゲームのイベントが行われているということもこの本を読んで初めて知りました。
図書館にもゲームにも、無限の可能性があるなぁと思いました。
ゲームの中でも神話や歴史が絡んでくるものもありますもんね。
ゲームをした後にこのキャラクターの事が気になるからその関連の本を探して借りよう…なんて流れになったら最高ですね。
この作品の中でも書かれていましたが、学校図書館と連動させたらなおの事面白そうです。
ただ、公共図書館も学校も、許可をしてくれる頭の柔らかい人が上にいるところなら…とも思いますが。
図書館の新たな取り組みを知ることが出来て良かったです。

<日本図書館協会 2018.10>H31.1.7読了

図書館の自由に関する宣言 1979年改訂のころ 塩見昇



2018年に大阪と東京で開催した,塩見昇氏の著書『図書館の自由委員会の成立と「図書館の自由に関する宣言」改訂』出版記念講演会の講演録です。
自由宣言の改訂に直接かかわられた方から生の言葉で語っていただく貴重な証言は,当時の時代状況と現場の雰囲気などがよく伝わってきます。
講演で話したりなかったことも補記いただくことができました。時代の変化にあっても変わることのない図書館の使命を踏まえた図書館サービスの進展に寄与することができれば幸いです。(あとがきより)

たくさんの著書もある塩見氏の講演会の講演録だそうです。私も何冊か拝読していますがお顔を拝見したのは初めてでした。1970年代の図書館の状況から現在に至るまでの様々なことを知ることが出来て勉強になりました。
図書館に対する熱い想いが今も昔も変わられていないのが素敵です。私もいつかその中に小さく加わることが出来たら、これほど幸せなことはないのにな…と思っています。

<日本図書館協会 2018.10>H30.12.28読了

江戸の書院と現代の図書館 三澤勝己



江戸時代の学問・教育と現代の公共図書館・学校図書館における情報サービスには,「情報リテラシーの育成」という共通点があるとの問題意識から,全体を2部9章だてでまとめ上げた論考集。江戸時代最大規模の民間教育施設として,創立者広瀬淡窓の名と共に知られる咸宜園を取り上げた。

第1部は江戸時代に存在していた咸宜園について書かれています。図書館史でも登場したことが無かったので今回は初めて知りました。図書館サービスの根源はこちらから始まったのかもしれませんね。
第2部は第1部を絡めつつ現代の公共図書館と特に学校図書館について書かれています。共通な部分もあったりして勉強になりました。

<樹村房 2018.10>H30.12.23読了

赤木かん子の図書館員ハンドブック 赤木かん子4



図書館ってなぁにという基本的なことから分類、配置、選書、装飾 など、司書の仕事についてオールカラーの写真、図解付きでわかり易く解説してあります。初めて図書館の仕事に関わった方には、図書館の基礎的な初歩がわかる最適な一冊です。

図書館は場合によって一人職場だったりするので、聞ける人がいなくても理解できるように出版された本だそうです。確かにとても分かりやすい。子供でも分かるような内容でした。
図書館員と書かれていますが中でも学校図書館に勤める人用でしたね。確かに学校司書は1人の場合が多いからいいかもしれませんね。
勉強になりました。

<埼玉福祉会 2011.8>H30.11.21読了

高齢社会につなぐ図書館の役割 高齢者の知的探求と余暇を受け入れる試み 溝上千恵子 呑海沙織 綿抜豊昭



超高齢社会に突入した現代社会において、地域の生涯学習機関である公共図書館はどのような役割を担っていくべきなのだろうか。
現在、遅れがちである図書館の高齢者サービスの具体的取組みの事例を紹介していく。(横浜市中図書館や富山県、鳥取県立図書館、海外ではスウェーデン、アメリカ、韓国の公共図書館など)
超高齢社会日本における公共図書館のあり方について考える。

海外の図書館の試みを読んで、面白かったです。スウェーデンがやっぱり流石福祉国家ですね。
録音図書だけでも8種類もあるなんて!読みやすい本を用意したり本が届くサービスを行ったり高齢者向けのパソコン教室をしたり。まあ、日本でも行っているところはあると思いますけども。施設のバリアフリー化も進んでいるそうです。凄いですね。
日本だと鳥取県立図書館が印象が強いかなぁ。障害者サービスや高齢者サービスもですが、やっぱりビジネス支援が充実している印象が強いです。
図書館利用率は高齢者は高いと思うので、日本全国で色んなサービスが出来れば良いなと思います。私の老後のためにも^m^

<学文社 2012.9>H30.11.7読了

見えない・見えにくい人も「読める」図書館 公共図書館で働く視覚障害職員の会(なごや会)5

見えない・見えにくい人も「読める」図書館見えない・見えにくい人も「読める」図書館
読書工房(2009-11-05)
販売元:Amazon.co.jp

図書館は、目の病気や加齢などで「読書をあきらめている」人の強い味方! 拡大読書器・パソコンの画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)などの利用や、対面朗読をはじめ、点字・録音・拡大図書の制作や貸し出しなど、各種サービスの概要や歴史について、わかりやすく解説しています。なごや会結成20周年記念出版。

大学生の時に点字の授業を取っていました。実際に点字の資料を観たり、現場を見学させてもらったりしたこともあります。点字に興味を持ってはいましたが、やっぱりちゃんと勉強するというところまではいけませんでした。この作品を読んで、施設見学をさせていただいて、私もこういう現場で働きたいと思っていたんだったなと思い出させていただいた気がします。
対面朗読やDAISYの事は勉強して知ってはいましたが、そのほかにも様々なサービスがあるんですね。そして視覚障害を持った方が図書館に勤務し始め、今までに残した軌跡を知り、長い歴史がある事を知りました。言葉にして人に伝えることは本当に大事だし、大切なことなんだと感じました。勉強になりました。

<読書工房 2009.11>H30.10.31読了

ホテルに学ぶ図書館接遇 加納尚樹4

ホテルに学ぶ図書館接遇ホテルに学ぶ図書館接遇
著者:加納 尚樹
青弓社(2018-07-18)
販売元:Amazon.co.jp

来館者が気持ちよく利用できるためには館員はどのように接したらいいのか、をホテル・医療施設・高級車販売店・リゾート地で「接遇」をキーワードに指導しているコンサルタントが図説を含めてわかりやすくレクチャーする。
なぜ、図書館にもホテル並みの接遇を? それは「図書館こそがサービス業のなかで最も心を伝えられる場所だから」。
本書で提示する技巧が図書館で根づき、接遇としていずれ広く浸透すれば、いまよりもいっそう素敵な空間、情報センターに生まれ変わることは間違いなし。来館者をより快適にさせるヒントを感じて実践する指針がいっぱい!

図書館のサービス業についてをホテルの接遇から考えるというのは斬新ですよね。
同じサービス業でも気に掛ける部分は少し違う気がしたので。
確かに重点とする部分は違いはありましたけど、お客様目線、利用者目線でという部分は同じですよね。
書かれている内容はかなり専門的で難しかったですが^^;
図書館だけではなくすべての接客業に通じるものだと思いました。

<青弓社 2018.7>H30.10.15読了

図書館多読への招待 酒井邦秀 西澤一4

図書館多読への招待 (JLA図書館実践シリーズ 25)図書館多読への招待 (JLA図書館実践シリーズ 25)
日本図書館協会(2014-09)
販売元:Amazon.co.jp

「多読」という外国語の身につけ方をご存じでしょうか? 辞書は引かない、わからないところは飛ばす、自分に合わないと思ったら次の本に移る、という三原則で、知らず知らずのうちに外国語のままでその内容を理解できるようになる、という読書法です。まず字のない絵本をたくさん読み、少しずつ語数の多い本を読み進めていきます。この方法は、非常にたくさんの本を必要とするため、個人の力で読み進めるには限界があります。もし図書館に「多読」用の資料が豊富にあれば、利用者は読みたいときにたくさん読めて、自然に語学力を身につけることができます。本書では、多読の方法、資料の種類、図書館での実践例などを豊富に紹介しています。

多読という言葉は聞いたことがありましたが、改めてそのことについて知っていくと面白そうです。
私も英語は単語一つ一つの意味をちゃんと理解してそこから文章を組み立てていくという教科書通りの勉強しかしてこなくて、正直苦手でした。
この本を読んで、私でも多読できるかも!と、少し自信が持てました。やってみようかな。
この本は多読にオススメな作品を紹介するとともに多読をするなら図書館が良いよ!ということを進めています。公共図書館、学校図書館など図書館の中でも様々な館種が登場し、利用の仕方を教えてくれます。
手始めに身近な図書館にペーパーバックがあるか調べてみると、意外とそこそこありました^m^充実しているとまではいきませんが始めるのにはちょうどいい分量でした。
新しいことに挑戦してみようと思えた良い本でした。

<日本図書館協会 2014.9>H30.9.20読了

図書館のプロが教える<調べるコツ> 誰でも使えるレファレンス・サービス事例集 浅野 高史 かながわレファレンス探検隊5

図書館のプロが教える“調べるコツ”―誰でも使えるレファレンス・サービス事例集図書館のプロが教える“調べるコツ”―誰でも使えるレファレンス・サービス事例集
著者:浅野 高史
柏書房(2006-09-01)
販売元:Amazon.co.jp

調べものを素早く的確に見つけるためのコツとは? すぐに見つからなかった場合の「次の一手」とは? レファレンス・サービスを提供する図書館員の情報処理ノウハウが、汎用性の高い37のケースで分かる事例集。

前から気になっていたレファレンス集!面白かったです。
架空の街「あかね市立図書館」を舞台に利用者からくる様々なレファレンスを図書館員たちが受けて解決していきます。本当に、いろんな質問がくるし、解決方法もたくさんあるんだなぁと思いました。
1番感動したのは「「萌え」という表現はいつから使われるようになったのか」というレファレンスの答え。
諸説あるけど、美少女戦士セーラームーンの土萌ほたるの名前からっていう説とNHK「恐竜惑星」の萌の名前から来ているという説があるらしい。
セーラームーンに恐竜惑星!!どっちも見てましたよ!どっちも世代!
「恐竜惑星」というのは天才てれびくんの中で放送されていたアニメで、アニメだけどテレビ戦士がバーチャルワールドに入り込み恐竜のいる世界に行って色々巻き込まれていくというお話なんですよ!そのテレビ戦士は山口美沙ちゃん!伊東家の次女!
凄く覚えてるんですよね。アッケラ缶(缶のような亀のようなキャラクター)から名前を変えても良いよと言われて「萌!ずっと前から決めてたの!」って言ってこのバーチャルワールドの中では萌って言われてたんだよね。萌がピンチになると待機してるテレビ戦士のもう一人とアッケラ缶が慌てるっていう^^;いやー懐かしいなー!
っていう色々を思い出して1人興奮してました。
本を読んだ主旨からは外れましたが、色々な発見があるレファレンス業務というのは大変そうだけどやりがいがあるだろうなと読んでいて思いました。

<柏書房 2006.9>H30.8.30読了

図書館を使い倒す! ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」 千野信浩3

図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」 (新潮新書)図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」 (新潮新書)
著者:千野 信浩
新潮社(2005-10-01)
販売元:Amazon.co.jp

この本は、利用者の立場から図書館を網羅的にガイドする、おそらく初めての本です。図書館に限らず文書館や行政情報コーナー、あるいは情報公開法など、資料を入手するために使える手段を幅広く紹介しています。雑誌作りを仕事にしている私が「こんな本があったら苦労をせずに済んだのに」と思いながらノウハウをまとめました。
知っている人にとっては当たり前のことを、知らない人は徹底して何も知らない。図書館に対する認識は人によって両極端です。
でも、図書館の実力を知らない人はすごく損をしているのです。なにも売っている本をタダで借りることができるという意味ではありません。知りたいこと、調べたいことがたちどころに判明する「魔法の空間」を使わないでいることは、時間もカネも無駄遣いしていることに他なりません。
この本は大学生やビジネスマンを想定して図書館を使い倒す技術を紹介しています。ネットで手に入る情報なんて、おそらく世の中に蓄積された情報の100分の1もないでしょう。あなたが探している資料は図書館の棚に眠っています。確実に。

2005年に出た本ですが、図書館の事が細かく書かれていて面白かったです。
図書館の内部の事から国立国会図書館や議会図書館の事まで載っています。そこらへんは知らないことばかりでした。多分著者さんが出版社側の方だからでしょうね。
だからか、一般利用者というよりはビジネスマン向けな気がしました。論文や宿題の資料を探すためのノウハウとして読むにも適しているのかなと思いますが、一般的な調べものと考えたらちょっと専門的かもしれません。それでも図書館という場所に行かない人にとっては知らないことがたくさん分かる作品ではないかなと思います。

<新潮社 2005.1>H30.8.3読了

すてきな司書の図書館めぐり〜しゃっぴいツアーのたまてばこ〜 高野一枝5

すてきな司書の図書館めぐりすてきな司書の図書館めぐり
著者:高野 一枝
郵研社(2018-05-28)
販売元:Amazon.co.jp

■フィクションで描かれることの多いステレオタイプな司書の姿とは一線を画した好奇心旺盛な図書館員・図書館人の独特の世界! ■図書館関係者に限らず、一般の方々にも広く知っていただくには最適な一冊! ■図書館をこよなく愛する人たちによる、日本や世界の図書館や地域の素晴らしい一瞬を切り取ったスナップショット25編!図書館見学ツアー13回。参加者は延べ124名におよび訪問先図書館等は48館! ■しゃっぴいおばさんに集う熱き司書たちのマジカルミステリーツアー!

読んでいて、とても旅に出たくなりました。
出てくる図書館も旅行記もとても魅力的です。いいないいな。
私も旅行に行ったら、近くに図書館があれば行く人です。
都道府県立、市町村立、大きさも内容もその場所で異なります。
重視しているものも違ったりするので見ていて面白いです。
こちらの本で登場する図書館も魅力的ですがなによりもどれも弾丸ツアーで充実感がハンパないですね。書かれてはいないですけど、みんな移動は走っているようにしか感じません。
また、旅だからこその偶然が起こったりするんですよね。ミラクルが。そう言うのも感じられて羨ましかったです。
実際に今気になっている図書館もいくつか登場していました。まちとしょテラソとか男木島図書館とか、国際教養大学中嶋記念図書館とか!あぁ!行ってみたい!
最近旅に出ていないし、久しぶりに旅行に行きたいなぁ…

<郵研社 2018.5>H30.7.31読了

図書館が教えてくれた発想法 高田高史5

図書館が教えてくれた発想法図書館が教えてくれた発想法
著者:高田 高史
柏書房(2007-12-01)
販売元:Amazon.co.jp

だれでも納得するプロのコツ。インターネットの検索にも応用できる図書館流の調べ方。調べる学習の重要ポイントが手にとるようにわかります。

架空の「あかね市立図書館」を舞台に、主人公「彩乃ちゃん」と司書「伊予さん」との会話形式で書かれています。こちらは一応シリーズもので第2弾なのですが、こちらだけ読んでも十分楽しめます。実際私も間違えて借りてしまったので^^;
それでも面白くて勉強になりました。
図書館にある資料での調べ方、調べる分野の広げ方、司書って本当に視野が広くないと出来ない仕事だなと思いました。
彩乃ちゃんの境遇が気になっていたのですが、最後にちゃんとそれが回収されていて安心しました。少し小説仕立てなのも良かったです。

<柏書房 2007.12>H30.7.24読了

情報化時代の今、公共図書館の役割とは 岡山県立図書館の挑戦  菱川廣光

情報化時代の今、公共図書館の役割とは‐岡山県立図書館の挑戦‐情報化時代の今、公共図書館の役割とは‐岡山県立図書館の挑戦‐
著者:菱川 廣光
大学教育出版(2018-04-10)
販売元:Amazon.co.jp

県内の図書館を支援し、館内では利用の利便性にこころがけ、またネットワーク面では県内の横断システムの構築といった施策を試み、入館者数と貸出冊数が12年連続トップという結果を出した岡山県立図書館。その成長の歩みを紹介し、情報化時代の公共図書館の役割を問う。

岡山県立図書館はちょこちょこテレビで取り上げられたりしていますよね。
建物は割と新しいとは思っていましたが、今の場所に建設されるまでにはかなりの紆余曲折があったことを知り驚きました。
やっぱり上に立つ人によって意見は全然違うんですねぇ・・・。
最初は読んでいて何だかイラッとしましたよ・・・酷い言いようで。
それでも図書館で働く方々の努力によって、現在の図書館があるんですね。
以前の図書館と今の図書館との貸出冊数や来館者数の違いに驚きました。

<大学教育出版 2018.4>H30.6.19読了

公共図書館の冒険 未来につながるヒストリー 柳与志夫 田村俊作5

公共図書館の冒険公共図書館の冒険
みすず書房(2018-04-17)
販売元:Amazon.co.jp

今とは違う、別の公共図書館がありえたのではないか、それが本書を生み出す母体となった研究会メンバーの共通の思いだった。近代公共図書館が欧米で成立してからまだ200年もたっていない。我が国においてある程度普及してきたのは100年程度の話だ。一般の人々や図書館関係者の間で公共図書館像の揺らぎがあっても何の不思議もない。近年の指定管理者問題や無料貸本屋論争を見ていると、そもそも公共図書館という制度は日本に根づいているのだろうか、という疑問もわいてくる。その一方で、書店や出版をテーマとする本と並んで、図書館に関する本が次々と出版されている。そこにはさまざまな背景を持つ人々の図書館に対する期待や不満、理想が込められているのだろう。残念ながらそれに対して、図書館界から、これからの新しい公共図書館像が提示されているようには思えないのである。そして、私たちが、その解決のヒントを得ようとしたのが、我が国の公共図書館史をもう一度見直してみることだった。そこに別の可能性、別の見方があったのではないだろうか。(「まえがき」より)
〈歴史から見直す〉〈図書館ではどんな本が読めて、そして読めなかったのか〉〈本が書架に並ぶまで〉〈図書館界と出版業界のあいだ〉〈図書館で働く人々――イメージ・現実・未来〉〈貸出カウンターの内と外――オルタナティブな時空間〉〈何をしたかったのか、何ができるのか〉の全7章。

タイトルが素敵だなと思い手に取りました。そしたら分厚くてびっくり。読むのに時間がかかりました。それでも、時間をかけて読むべき本だと思いました。
明治時代に書籍館が出来てから100年と少し。図書館の歴史も色々とありました。特に戦前戦後で大きく変わっていったんじゃないかな。あとは1970年代ですかね。
始めは有料で小さな子供は入れなかった図書館。それがみんな自由に入れるようになり、開架されている本が多くなり、図書館サービスが重要視されるようになりました。
今の図書館は「中小レポート」と「市民の図書館」の考えが基盤となっていると思います。それでも良くも悪くもその状態が変わっていないなとも思います。
図書館に勤める側と利用する側の考え方が違う。働いている人の姿を間近で見ているのに、その仕事内容がちゃんと分からない。
だから図書館司書という仕事内容が浸透しないのがもどかしいという気持ちがとてもよく分かりました。「無料貸本屋」論争だって1970年代からずっと言われていますし。難しい問題なのは分かりますけどね…。
それでも私は図書館と図書館司書には無限の可能性があると信じています。図書館は「成長する有機体」ですから。
そのためにはまず、私が図書館司書にならなければならないんですけど…。

<みすず書房 2018.4>H30.6.15読了

図書館へ行こう 田中共子5

図書館へ行こう (岩波ジュニア新書)図書館へ行こう (岩波ジュニア新書)
著者:田中 共子
岩波書店(2003-01-21)
販売元:Amazon.co.jp

図書館ではどんなサービスがうけられる? 調べ学習で図書館を使いこなすには? ちょっと変わった図書館とは? 図書館の仕事をしてみたい! 図書館についての素朴な疑問から,最大限に活用するためのテクニックまで,まちの図書館員がていねいに語ります.本が好きでも嫌いでも,読書の初心者でも達人でも,きっと今すぐ図書館へ行ってみたくなる楽しい入門書。

中高生向きの図書館入門書です。
そもそも図書館とは何か。図書館にはどんな本がどのように並んでいるのか。図書館のサービスとは。図書館で働くには。図書館にまつわることが細かく書かれています。著者さんは長く図書館に勤めている方なのでとても分かりやすくて親切です。
私が図書館に勤めていた頃はこうして俯瞰して見ることはできていなかったな…。そもそも3年くらいしか勤めていないので、余裕がないまま終わってしまったのかも。
最後の章が好きでした。「図書館は生きている」という言葉。
どんなに充実した本がたくさん棚に並んでいても、箱だけじゃダメなんですよね。そこに勤める図書館員がいないと、図書館は生きない。
「図書館は成長する有機体である」という言葉がまさにそうですよね。
利用者を増やすため、イベントや展示を考えるのは図書館員です。
いろんな視点から図書館を読み取ることが出来て良かったです。

<岩波書店 2003.1>H30.6.6読了

司書のお仕事 お探しの本は何ですか? 大橋崇行5

司書のお仕事―お探しの本は何ですか? (ライブラリーぶっくす)司書のお仕事―お探しの本は何ですか? (ライブラリーぶっくす)
著者:大橋崇行
勉誠出版(2018-04-30)
販売元:Amazon.co.jp

大学の司書課程を新たに受講する人は、毎年1万人ほどいると言われている。しかし、そこで使われている教科書の内容や授業で講義されていることは非常に専門的なものが多く実際に司書がどのような仕事をおこなっているのか、なかなか想像するのは難しいのではないか……。
本書では、実際に司書として働いている方を監修に迎え、各地の図書館司書の方々からも話を聞きながら、司書課程で勉強したいと思っている高校生、大学生、社会人や、司書という仕事に興味を持っている方に向けて、司書の仕事をストーリー形式でわかりやすく伝える1冊。
(あらすじ)
味岡市立図書館に、新人司書として採用された稲嶺双葉(いなみねふたば)。
そこで待っていたのは、蔵書目録の作成や、本の受け入れ作業、イベント企画……と、次々に押し寄せてくる「司書のお仕事」だった。
双葉は、先輩司書の花崎智香(はなさきともか)や、山下麻美(やましたあさみ)の助言を受けながら、一人前の司書として成長していくことになる。

小説仕立てで図書館司書の仕事が分かる本です。
「夜明けの図書館」を思い出しました。でもこちらはしっかりと監修の方が付いています!これ大事!
図書館関係の本を今までたくさん読みましたけど、この本は本当に分かりやすくて面白かったです。専門用語がたくさん出てきますが、ちゃんと解説が書かれているからすぐに理解できます。
小説風なのでちょっとミステリっぽいのも面白かったです。山下さんの恩師の話は感動しました。
図書館司書になりたいと私も高校生の時に友人に言ったことがあるのですが「いいよね、カウンターに座っていくらでも本を読んでいられるもんね」と言われてカチンと来たことがあります^^;いやいやいや、あなた図書館行ったことないでしょ?って言いたくなりましたよね。
双葉が司書になりたいと思ったきっかけ。良いなぁ、そういう図書館との出会いがあって。「図書館の主」の御子柴さんもそうだけど、そういう出会いに憧れます。
私はその司書側になりたいな。なれたらいいな。

<勉誠出版 2018.4>H30.5.30読了

新版 図書館の発見 前川恒雄 石井敦5

新版 図書館の発見 (NHKブックス)新版 図書館の発見 (NHKブックス)
著者:前川 恒雄
NHK出版(2006-01-26)
販売元:Amazon.co.jp

今、図書館の前にはかつてない大きな壁が立ち塞がり、その基本をも揺るがせようとしている。それはいったい何であろうか。一貫して日本の図書館の理論と実践を先導してきた著者たちが、まず、何のために図書館はあるのかを説き、豊富な実例を歴史的に、また現代の動向として提示しながら問題点を探り、これからの進むべき道筋を示した問題提起の書。旧版『図書館の発見』を全面改稿。

元日野市図書館の前川氏が書かれた本です。
刊行されたのは12年前ですが、図書館の現状はあまり変わっていないように思います。
前川氏の図書館に対する熱い想いがひしひしと伝わってきて、読んでいて嬉しいというか楽しいというか、私もこんなに情熱を持って働きたいと感じました。
図書館の歴史に関しては勉強して多少は知っていましたけど、色んな歴史を乗り越えて今があるんだなと思います。
昔は有料だったり、子どもは入館禁止だったり、そもそも貸し出しは出来なかったり。
制限がある中で徐々にその制限をなくし、地域の人たちが利用しやすい環境を作り上げていった事も書かれていて、先人の人たちが苦労して切り開いたから今簡単に借りられて誰でも利用できるようになったんだなと胸が熱くなる思いでした。
「無料貸本屋」と揶揄されたことに対しての反論が見事でした。そうそう、そうやって言う人って目先の状況しか見てないから。本が売れなくなると図書館のせいだと言われたり。それは落ち着いてきたように思いますけど…。
それでもハコである図書館に勤める職員の現状は変わっていなくて。図書費の厳しさも変わっていなくて。やっぱりどんなに設備が良くて施設が良くても中で働く人が3年単位で変わるようなものなら、良くはなっていかないですよね。昔からですけど、司書の仕事をしたいと思う人がもどかしい想いをせずに仕事が出来る環境があれば良いなと思います。
前川氏も指摘していましたけど、そして私も非常勤職員として働いていたから分かることですけど、正職員で役所の中にいる人で図書館勤務になった人は、明らかに左遷された、本庁勤務じゃなくなったとやる気が見えない職員だっているんですよね。みんなとは言いませんよ、もちろん。司書として図書館で働きたい。でも働けないって人がたくさんいるのに、そういう人が実際に働いている現状を知ると、悔しさも感じます。実際私は今図書館で働けていませんから。だから、そもそも私がとやかく言う立場ではないんですよね。とやかく言える立場になれるように、まずはそのフィールドへ立てるよう、邁進していきたいと思います。読んで良かったです。

<NHK出版 2006.1>H30.5.27読了

図書館からのメッセージ@Dr.ルイスの“本”のひととき 内野安彦5

図書館からのメッセージ@Dr.ルイスの“本"のひととき図書館からのメッセージ@Dr.ルイスの“本"のひととき
著者:内野 安彦
郵研社(2017-10-19)
販売元:Amazon.co.jp

コミュニティラジオ(エフエムかしま76.7MHz)番組出演者から選りすぐりの50人のゲストトーク。その言葉のエッセンスから、地域・図書館・本の扉を開く!

元塩尻市図書館の館長がパーソナリティを務めるラジオがあります。
私も名前しか存じ上げず、どうせ地域が違うから聴けないだろうと思っていたのですが、インターネット配信がされているので誰でも聴けるそうです。知らなかった!
ゲストのみなさんは図書館に勤める方やボランティアの方などいろいろな角度から図書館をよりよくしようと奔走している人ばかりでした。
図書館は場所によっても雰囲気が異なるので、色んな職員のお話を読むことが出来て嬉しかったです。皆さんそれぞれの想いや目標を掲げて働いてらっしゃるんだなと思って、うらやましく感じました。

<郵研社 2017.10>H30.5.20読了

図書館を心から愛した男 アンドリュー・カーネギー物語 アンドリュー・ラーセン5

図書館を心から愛した男 アンドリュー・カーネギー物語図書館を心から愛した男 アンドリュー・カーネギー物語
著者:アンドリュー・ラーセン
六耀社(2017-10-20)
販売元:Amazon.co.jp

アンドリュー・カーネギーは世界の人びとのために、2500館以上もの図書館をつくりつづけた。
まずしい移民の子としてスコットランドからアメリカへ渡り、少年時代からはたらき、現代アメリカをかたちづくる鉄鋼王国を築いた男は、図書館を心から愛し、読書のたいせつさを信じて、ひとり学びつづけた。
その想いを描いた絵本。

カーネギーという名前を聞くと、普通の方はなんて答えるんですかね。
事業に成功した資産家、実業家、鋼鉄王、カーネギーホール…などでしょうか。
私は正直あまり存じ上げなかったので^^;図書館を多く寄贈し建設した人、カーネギー賞の人という印象です。
この本は絵本ですが、だからこそ読みやすくカーネギーという方の功績をちゃんと理解することが出来ました。
元々は貧しい家庭に育った人で、親子でスコットランドからアメリカにわたり、自ら勉強をして成功していった人だったんですね。元々の頭の良さもあると思います。それでも努力を怠らず、また人への感謝の気持ちも忘れずに邁進していった結果、事業の成功へも繋がっていったんですね。
その基盤となっているのが、少年時代に通い詰めた私設の図書館。そこで沢山の本を読み、知識を得たことが自分を創り出したと考えたカーネギーは、巨万の富を得て以降多くの寄付を行いました。言葉では簡単に言えますけど、そう簡単にできることではないですよね。知ることが出来て良かったです。

<六耀社 2017.10>H30.5.19読了

理想の図書館とは何か 知の公共性をめぐって 根本彰5

理想の図書館とは何か: 知の公共性をめぐって理想の図書館とは何か: 知の公共性をめぐって
著者:根本 彰
ミネルヴァ書房(2011-11-16)
販売元:Amazon.co.jp

高度情報社会となった今日、図書館の存在価値に改めて注目が集まっている。従来の図書館は貸出サービスに偏重してきたが、近年、文化交流拠点、情報発信拠点、アーカイブ、電子図書館といった新たな役割を重視した取り組みがなされている。本書では、各地の先端的事例を紹介しつつ、図書館は情報ストックをもとにしたサービスを展開し、知の大海に乗り出すためのツールとなるべきとの位置づけを行う。

理想って何なんでしょうね。
貸出重視か、レファレンス重視か。話題の小説がとり揃っているほうがいいのか、専門書が豊富なのが良いのか。それを全部理想の形に持っていくには、人件費も資料費も膨大にかかりますよね。
それでも、利用者の理想のために、職員や自治体の方々はきっと努力されているんですよね。ただ、利用者の理想の一番はきっと読みたい本がすぐに読める環境なのかな。そうなってしまうとまた「無料貸本屋」と揶揄されることにもなってしまう。理想って難しいです。
司書の処遇はどんどん悪くなっていって、非正規雇用が増えて3年くらいで人が変わって、専門的知識を持っているベテランがいなくて。でもその境遇を嘆いている暇はなくて。
どの業界でもそうだと思いますけど、本当に大変。
私はやっぱり書店と図書館は違うから新刊や話題の作品ばかり見ないでもっと違う視点でも利用者側も見た方がいいんじゃないかなと思います。

<ミネルヴァ書房 2011.11>H30.5.15読了

魔女っ子司書と図書館のたね 八巻千穂 斉藤由理香5

魔女っ子司書と図書館のたね (魔女っ子たちの図書館学校)魔女っ子司書と図書館のたね (魔女っ子たちの図書館学校)
著者:八巻 千穂
郵研社(2018-03-02)
販売元:Amazon.co.jp

「図書館のタネは、やがて根を伸ばし、本と人とを結び付ける」 現役大学図書館員の「魔女っ子司書」が、図書館の仕事や面白さ、NDC(日本十進分類法)に基づいて選んだ本を紹介。全国で活躍する現役司書や図書館界のレジェンドへのインタビューなど、あらゆる角度から図書館の魅力を追求する「魔女っ子たちの図書館学校」の第二弾!

「司書」シリーズの著者さんの教え子さんたちが書かれた作品です。
素敵な先生に素敵な生徒。その関係が本を読んでいたら伝わってきます。
そして図書館や本に対する熱い思いも伝わってきます。
十進分類法の0から9まで順番にオススメの本を紹介しているのとか、何となく読んでいて楽しくなります。
図書館界で働く人たちの情熱が素敵です。私も早くあの場所へ行きたいです。同じ場所へ立ちたいです。
そう思わせてくれる本でした。

<郵研社 2018.3>H30.4.26読了

社史の図書館と司書の物語 神奈川県立川崎図書館社史室の5年史 高田高史5

社史の図書館と司書の物語―神奈川県立川崎図書館社史室の5年史社史の図書館と司書の物語―神奈川県立川崎図書館社史室の5年史
著者:高田 高史
柏書房(2017-01-01)
販売元:Amazon.co.jp

日本有数の社史(企業の歴史書)を所蔵する図書館で、司書のアイデアが図書館の新たな役割を生み出す物語。社史を日本の文化とし、企業の経営と意外な裏側、社史にしか記されない情報や、社史編纂担当者の想いも伝えていく。

著者さんの本は以前読んだことがあります。また読みたいと思いつつ読めていない本があります。そして今回、タイトルが気になってこの本を手に取りました。
社史は今までちゃんと読んだことがなかったです。存在は何となく知ってはいましたけど、ここまで特化して集めている図書館があったということも驚きです。
著者さんが社史を利用して行う数々の取り組みはとても興味深かったです。講演を聞きたいとも思いましたし、実際にフェアに携わることもしてみたいと思いました。
いろんな会社の色んな歴史を知ることが出来るんですもんね。この本を読んで俄然興味がわいてきました。
また、社史と言ったら分厚くて字が多くて読みにくいようなイメージが勝手にあったのですが、色々なものがあるんですね。
ちょうど近々東京へ行く予定があるから行ってみようかな!と思ったら5月15日まで休館中だった!ショック^^;
移転後にまた機会があったら行ってみようと思います。
図書館も本当にいろんな仕事があるんですね。良いなぁ。仕事したいなぁ。

<柏書房 2017.1>H30.4.2読了

シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々 デルフィーヌ・ミヌーイ 藤田 真利子(翻訳)5

シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々
著者:デルフィーヌ・ミヌーイ
東京創元社(2018-02-28)
販売元:Amazon.co.jp

2015年、シリアの首都ダマスカス近郊の町ダラヤでは、市民がアサド政権軍に抵抗して籠城していた。彼らは政府寄りのメディアで狂信者、テロリストと報道されていたが、実際は自由を求める人々であった。政府軍の空爆により建物が破壊され、隣人が犠牲となる中、ダラヤの若者たちは瓦礫から本を取り出し、地下に「秘密の図書館」を作った。知の力を暴力への盾として闘おうとしたのだ。そんな若者たちにインタビューする機会を得た著者は、クッツェー、シェークスピア、サン=テグジュペリといった作家の本について彼らと語り、戦争に奪われた日常、図書館によって生み出された希望を記録していく。図書館に安らぎを、本に希望を見出した人々を描く感動のノンフィクション!

シリアという国の名前はよくニュースで見かけていました。日本から遠い国で戦争が起きている。そのくらいの認識しかありませんでしたが、この本を読んでそれがよりリアルに感じることが出来ました。
同じ世界に住む何の罪もない人たちが襲撃され、逮捕され、拷問され、死に至っている。読んでいて辛い場所もたくさんありました。
食料も危機的状況に陥る中でも、人は本を欲していました。知識を詰め込み、世界を情勢を歴史を知ろうとしていました。物はなくても、また奪われても、自分が得た知識は頭に残る。それが強く伝わる本でした。
図書館の最後の姿は無残で酷いものでしたが、それでも巡回図書館として生まれ変わり、若者がまた次世代の若者へ知識をつないでいく姿を見ることが出来て良かったと思います。
テレビなどの知識だけではなく、ちゃんと本を読んで世界を知らなければならないと痛感させられた作品でした。知ることが出来て良かったです。

<東京創元社 2018.2>H30.3.27読了

図書館の著作権基礎知識 第4版 黒澤節男5

Q&amp;Aで学ぶ 図書館の著作権基礎知識 (ユニ知的所有権ブックス)Q&amp;Aで学ぶ 図書館の著作権基礎知識 (ユニ知的所有権ブックス)
著者:黒澤 節男
太田出版(2017-11-18)
販売元:Amazon.co.jp

司書、司書志望者、図書館関係者必読!
「図書館職員は著作権思想の最高の伝道者でなければならない!」
本シリーズは一貫してこの信念によって出版されてきた。
全ての人が情報を発信する時代にあって、学校や地域で、著作物やコンテンツの接点にいるのが図書館員であるとすれば、時には権利者の味方になり、時には利用者の味方になって、文化の発展をめざす著作権法の真の伝道者に相応しいのは図書起案職員の方々であろうと確信しているのは私だけであろうか。

図書館のための著作権基礎知識、第4版です。第3版は2011年。7年振りですね。
中も少し変わっています。著作権の例として最近の作品が取り上げられていたりしてとても分かりやすいです。
図書館向けではありますが著作権を学ぶという面でとても分かりやすいと思います。
後半は図書館で実際に起こりえる(実際に合った?)事例の質問があり、それに応えるという形になっています。図書館で働いている方にはとても良いんじゃないかなと思います。
私も著作権法の真の伝道者を目指したいなぁ。

<太田出版 2017.11>H30.3.12読了
自己紹介
苗坊と申します。
生まれも育ちも生粋の道産子。読書とゲームとマラソンとV6を愛してやまないオーバー30です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。
過去記事にもTB、コメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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