ながたろぐ

永太郎(@Naga_Kyoto)/重永瞬の研究・まち歩き記録、読書メモなど。地理学や都市史、空間論などに関心があります。


歴史地理学


歴史地理学ってどんな学問なの?と気になったときに参考になる文献をまとめました。

「タテ軸とヨコ軸」というイメージでよく語られるように、歴史と地理は非常に密接な関係を持っています。

ブラタモリに代表されるように、歴史と地理を絡めたコンテンツはじわじわとその人気を増しているように感じられます。
古地図を扱った本を書店で見かけることも珍しくありません。

こうした状況とは対照的に、「歴史地理学」という分野があることはあまり知られていません。
歴史地理学は、建築学であれば建築史、経済学であれば経済史があるように、地理学にも「地理史」に相当するような分野があると思っていただくのがよいでしょうか(これは私の勝手な解釈です)

私自身はまだ学生ですが、歴史地理学には浅からぬ愛着を抱いており、この面白さがもっと広まればいいなという思いでいます。
そこで、歴史地理学を簡単に紹介する記事を書くことにしました。

といっても、すでに世の中には歴史地理学の大枠を紹介するような文献は一定数ありますので、まずはそれをまとめておきます。


注意点①

歴史地理学は歴史と地理の境界領域を扱いますが、「歴史地理」を扱うのは必ずしも歴史地理学だけではありません。
歴史学の中にも地域や景観、環境が関わる研究はたくさんありますし、考古学、民俗学、建築史などさまざまな分野で「歴史地理的な」研究が行われています。

本当であればそれらも広く視野に入れて「歴史地理」の入門書をまとめるべきだとは思いますが、残念ながら私にはそれだけの力はないので、とりあえず狭義の歴史地理学に含められそうな文献を中心にまとめています。

ここで紹介した本は、ある程度(大学入試レベル)の歴史や地理について知っている人が、それらを違った観点から見るのに適した本かと思います。
これよりもさらに手軽な本については、また別のまとめを作ろうかと考えています。
取り急ぎ紹介するとすれば、風媒社の「古地図で楽しむ」シリーズ(爽BOOKS)は非常におすすめです!
コンパクトながらカラーで内容も濃いので、旅行に持っていくにはちょうどよい本だと思います。
ほかにも面白い本はいろいろとあるので、もう一つのまとめをどうぞご期待ください(いつ完成するか分かりませんが…)。


注意点②
この記事における解説や文献の選定は、私独自の解釈・判断によるものです。
歴史地理学をやっている他の方からすれば、それは違うんじゃないかと思われる点も多くあるかと思います。
この文献が入っていないのはおかしい、と思われる方もいるかもしれません。

私自身は京都の大学に通っており、普段関わる歴史地理学の先生も関西の方が多いので、関東(特に筑波)やその他の地域の歴史地理学の事情を十分には理解できていない可能性が大いにあります。
この記事を読む方は、そうしたバイアスがあることを踏まえたうえで読んでいただければと思います。

私が知る限りこうした類の記事はまだ作成している人がいなさそうなので、無いよりはマシだろうという考えのもと執筆しています。
もし修正・追記すべき点があれば、どうぞご指摘ください。

目次

Ⅰ 歴史地理学全般
1.webサイト
2.入門書
3.古典
4.専門書
5.展望論文

Ⅱ テーマ別
1.地図史
2.古代
3.中近世
4.近代
5.災害・環境
6.歴史GIS
7.その他

Ⅰ 歴史地理学全般
まずは歴史地理学全般について扱っている文献から。
手軽に読めるものから本腰を入れて勉強するときに読むものまで、おおよその分量・難易度に沿って並べています。
古いものも含めれば包括的な文献もたくさんありますが、極力新しいものを選んで掲載しています。


1.webサイト

サクッと知りたい人向けのページ。

大学の公式HPには、歴史地理学に関する説明が載っていることがあります。
まずはそれを読めば、ざっくりとしたイメージは掴めるかと思います。
以下に、その一部を抜粋します。

※なお、以下はあくまでホームページに歴史地理学に関する解説を掲載している大学を挙げただけであり、歴史地理学に関する授業は他の大学でも開講されていますのでご注意ください。


筑波大学大学院 歴史地理学研究室
歴史地理学を専門的に扱う数少ない大学院の研究室
歴史地理学は,過去の時間軸をあつかう地理学の一分野です。
過去を生きた人びとに注目し,現在との関わりを意識しながら,
人びとを取り巻く,そして人びとが形成した
地域,空間,景観,環境の解明を研究主題とします。

筑波大学人文学類 歴史地理学コース
前掲の研究室の学部にあたる。卒業論文の題目例を掲載

歴史地理学は学問の本質論や方法論からは、一般的に地理学の一分野として位置づけられており、地域や空間、景観、環境といった地理学で発達してきた基礎概念をふまえて、過去の人間集団が地表面をいかに組織し、生きてきたかを追究する分野として認識されています。簡単にいえば、地理学の観点から歴史を研究するのが歴史地理学であるといえます。


地域文化と景観コース 國學院大學文学部史学科 ※pdf(14-15頁)
歴史地理学と銘打たれているわけではないが、実態は歴史地理学にかなり近いコースと思われる
人々のくらしは,風土と歴史に培われた「地域」のなかで営まれてきました。
そこには風土に適合したくらしを維持してゆくための「文化的景観」が造りあげ
られ、さまざまな生活文化が育まれてきました。過去から現代に継承されてきた
これら「地域」の生活文化について、文字史料だけでなく、地名や景観、古地図・絵図、
建築・石造物などの文化財や伝統芸能など、「地域」に根さしたさまざまな歴史造
産の調査を通じて、その固有の価値を解明し、これらを次世代に継承してゆくた
めの実践に取り組みます。

京都産業大学文化学部京都文化学科 歴史地理学(出田和久)研究室
授業内容や先生の研究内容について詳しく書かれている

歴史地理学はあまり耳にしたことがない人も多いと思います。地理学は地理的事象が生じる空間を主たる研究対象としますが、歴史地理学は空間軸に時間軸を付加して地域や景観へアプローチする学際的な分野です。地下の遺構は言うまでもありませんが、古地図や絵図などの資料、現在の地表面に刻まれた地割(条里などの土地区画や道路跡)などを手掛かりに過去の地域や景観を復原します。

佛教大学歴史学部歴史文化学科 渡邊秀一研究室
歴史地理学や景観論に関する文献リストや絵図に関する記事が掲載されている

まだ十分に探せていませんが、他にもいくつかあるかと思います。


そのほか、歴史地理学に関して解説しているwebページには以下のようなものがあります。

過去から現代に続く都市空間の謎を解く「歴史地理学」 - 夢ナビ 大学教授がキミを学問の世界へナビゲート


京都大学人間・環境学研究科(総合人間学部)の山村亜希先生による解説記事です。
山村先生の専門である城下町を題材に歴史地理学について紹介されています。

歴史地理学 - Wikipedia

おなじみウィキペディア。結構参考文献が充実しているので、参考にはしやすいと思います。
というかほとんど自分が書きました。学史が過剰に詳しいのは自分の趣味です。
バランスを取るためにどなたかもう少し他の項目を編集してくださると嬉しいです。
図とかもうちょい貼っておきたいですね…

歴史地理学とは?
『歴史地理調査ハンドブック』という本(後述)の序章。
執筆者の吉田敏弘先生がHPで公開してくださっています。
アカデミックな文体で高校生くらいだと読みづらいと思いますが、歴史地理学の理念について知るにはぴったりの文章です。
歴史地理学のオーソドックスな方法である「景観復原」についても、さまざまな考え方が紹介されています。
以下は吉田先生の文章などを参考に景観復原の手法を図にしたものです。

歴史地理学における景観復原理論

2.入門書

新書など一般向けに書かれた読みやすい本。

景観からよむ日本の歴史 (岩波新書)
金田 章裕
岩波書店
2020-07-18



内容紹介(HPより)
私たちが日ごろ何気なく目にする景観には、幾層にも歴史が積み重なっている。「景観史」を提唱してきた歴史地理学者が、写真や古地図を手がかりに、景観のなかに人びとの営みの軌跡を探る。古都京都の変遷、古代の地域開発、中世の荘園支配、近世の城下町形成など各地の事例をよみとくその手法は、町歩きや旅の散策にも最適。

個々の景観要素の形成、変化に加え、景観要素同士の関連を視野に入れる「景観史」という観点から、古代から現代までの日本各地の景観が紹介されています。
著者の金田章裕先生は古代を中心とした日本の景観変遷を研究されてきた方で、日本の歴史地理学を代表する方と言ってよいと思います。
価格もお手頃なので、最初に手に取ってみるにはちょうど良いのではないでしょうか。

金田先生は他にもたくさんの本を執筆されています。
中でも以下の二つは比較的読みやすいのではないかと思います。

『地形と日本人:私たちはどこに暮らしてきたか』(日本経済新聞出版(日経プレミアシリーズ), 2020年)
 主に平野における地形・災害と人々の暮らしについて


『地形で読む日本:都・城・町は、なぜそこにできたのか』(日本経済新聞出版(日経プレミアシリーズ), 2021年)
 古代から近世までの都市史について
紹介記事
城や都の場所はなぜ変わった? 古地図や地形で国土構造を読み解きたどる面白さ(NIKKEI STYLE)



歴史は景観から読み解ける
上杉和央
ベレ出版
2020-11-20



こちらも最近出た本。
先ほど挙げた新書と比べると、こちらは景観をどう見るかという方法論についての解説が多めです。
何気ない交差点から城下町の変遷を追った序章などは、ブラタモリが好きな人には馴染みやすいと思います(冒頭はベレ出版のHPで立ち読みできます)。
そしてフルカラーで写真も豊富なのが嬉しい!
内容紹介(ベレ出版HPより)

「天橋立は、16世紀ごろまでは短かった」というと驚かれるでしょうか? 実はあることが理由で、17世紀後半から急激に延び始め、約50年の間に300メートル以上伸びたといわれています。
このように現在なんの疑問もなく見ている景色にも、そこに刻まれた痕跡や古地図・史料をもとに調べてみると、意外な事実が隠されていることがあります。
本書では、何の変哲もない交差点から道や観光地、そして重要文化的景観まで、それらの景観に潜む歴史を「歴史地理学」の手法で実際に解き明かしてきます。
「昔、この場所には何があったのか」「この地域は現在までどのように変化してきたのか」など、ある場所に積み重なった歴史を辿るおもしろさにあふれる一冊です。


生活文化の地理学
古今書院
2019-03-11


先ほど挙げた2つの本は「景観」がキーワードでしたが、こちらは「生活文化」がメインテーマ。
日本の食文化や環境、観光の歴史について、さまざまな研究者がそれぞれの切り口で論じています。
江戸時代から現代まで、人々の価値観の変化はどのように地域や景観を変えていったのか。
温州みかんの普及や海水浴の誕生、川越の町並み保存など、面白いトピックがたくさんあります。
卒業論文を元にしたコラムもあり、大学に入ったばかりの人が実際の研究をイメージするのにも良いかと思います。


人文地理学のパースペクティブ
ミネルヴァ書房
2022-11-29


こちらは歴史地理学だけではなく人文地理学全般の入門書。
第10章と第11章が歴史地理学に関する解説となっています。
内容のコンパクトさという点では、この2つの章を読んでもらうのが一番分かりやすいかもしれません。
人文地理学のほかの分野についての解説も読みつつ、それらとの見方の違いを考えると歴史地理学の特性が見えてくると思います。


3.古典
歴史地理学における過去の代表的な著作。
最近の研究とは手法や関心が異なるものもありますが、歴史地理学を知る上では重要な文献ばかりです。
入手のしやすさを考慮し、文庫化されているものを中心に選んでみました。


織田武雄『地図の歴史 世界篇・日本篇』1974



古地図は歴史地理学のメイントピックの一つ。

文字よりも古い歴史をもつといわれる地図には、その時代の人々の世界観が描かれる。それは豊かな想像力と確かな科学や測量が融合した、時代の観念の具象化だった。世界と日本それぞれに、人類はどのような観念を地図に描き、そして現実の世界とつなげようとしてきたのか。斯界の泰斗が、興味深い数多くのエピソードに160点超の豊富な図版を交えてつづる地図の歴史。長く読み継がれてきた歴史地理学の入門書、待望の文庫化!

足利健亮『地図から読む歴史』1998

地図から読む歴史 (講談社学術文庫)
足利 健亮
講談社
2012-04-11



地割、地名などによるオーソドックスな景観復原

過去の景観の残片は、さまざまな形で地図に姿を留めている。地名や地形、道路、寺社などの位置関係と実地の検分から、そこに生きた人々の「地表経営」とその意図を解明する<歴史地理学>の楽しみ。聖武天皇の都・恭仁京の全貌、信長の城地選定基準、江戸建設と富士山の関係など、通常の歴史学ではアプローチできない日本史の側面に新たな光をあてる。


日下雅義『地形からみた歴史 古代景観を復原する』1991


 

自然地理的な方法による景観復原

「地震」「水害」「火山」「雷」「大風」……。『記紀』に描かれた数多の自然現象とその災害の実態とは? 「浦」「江」「潟」「岸」「潮」「浜」……。『万葉集』に謳われた風光明媚な景を現在と比較すると? 「古墳」「池」「溝」「津」「水門」、人為は景観をどう変えたのか? 空中写真、地形図、遺構・遺跡、史料を突き合わせ、失われた古代日本を大胆に復原する。

ここまで並べた本を見ると、「○○から読む(みた)歴史」というタイトルが多いことに気づきます。
「歴史をちょっと違った角度から見てみる」ところに歴史地理学の面白さがあると言えるのかもしれませんね。




4.専門書
ここから先は、歴史地理学をより専門的に学ぼうという人向けの文献になります。
読むのに多少のハードルはあるものの、いずれも研究動向や研究手法を学ぶのには役に立つ文献です。

歴史地理学の主要なトピックや研究方法についてまとめた本。
史資料についての解説が豊富で、研究をする上では非常に参考になります。
個人的には歴史地理学の方法論を学ぶには一番良い本だと思っています。

目次
第1章 歴史地理学の方法と課題
第2章 地域調査と資料
第3章 自然環境の復原
第4章 景観と地名の分析法
 1.景観の観察と地名の収集
 2.景観プランの検出
 3.景観・地名と生活世界
第5章 認識論と史資料の分析方法
 1.実在的世界
 2.主体的世界
 3.抽象的世界


地理学と歴史学~分断への架け橋
アラン・ベイカー
原書房
2009-08-25



欧米における歴史地理学の研究史についてまとめられている。
海外の研究動向を知る取っ掛かりになる本。

内容紹介(HPより)
歴史学者と地理学者は互いの学問に対してそれぞれどのような見方を示してきたのか。また、歴史学者はどのように概念化されてきたのか。多くの研究者の諸説を紹介し、地理学と歴史学の研究分野の相互依存について考察する。

目次
第1章 地理学と歴史学の関係について
第2章 立地の地理学と歴史学
第3章 環境の地理学と歴史学
第4章 景観の地理学と歴史学
第5章 地域の地理学と歴史学
第6章 考察



人文地理学事典
丸善出版
2013-10-08



〈地理学のガイドブック〉でも紹介している本です。
第VI部「歴史にアプローチする地理学」に歴史地理学のトピックがまとめられており参考になります。
各テーマごとに主要な参考文献も掲載されています。

歴史地理学/遺跡・遺物と考古地理学/都城と国府/条里制と集村化現象/歴史都市の空間構造/近世・近代の水運と流通/町場と在郷/城下町/街道と古道/新田開発と集落/移民と植民/近代移行期の人口現象/近代の歴史地理学/近代都市の類型と発展/近代都市の内部構造/市町村制と地域の編成/近代植民地の都市と地域/都市史研究と地理学


5.展望
1978-87年
 Kentaro KOBAYASHI, Akihiro KINDA”Research Frontiers in the Historical Geography of Japan in 1978-1987”(1978-87年における日本歴史地理学の研究動向)Geographical review of Japan, Series B. 61(1), 1988, 78-98

浮田典良「日本の歴史地理(江戸時代以後)--文献による地理学案内」地理 12(4), 1967, 67-74.
足利健亮「日本の歴史地理(中世以前)--文献による地理学案内」地理 11(7), 1966, 74-79.


歴史地理学全般についての文献の紹介は以上となります。


~以下は作成中です~
これから徐々に追加していきます

Ⅱ テーマ別
以下は個別のテーマごとの文献です。
リンクは一部貼っていませんが、web上で読める文献も多くあります。
歴史地理学会発行の『歴史地理学』に掲載される論文はCiNiiではリンクが貼られていませんが、刊行後5年ほど経ったものは歴史地理学会のホームページでpdf公開されています。


文献リスト

歴史地理学編(佛教大学歴史学部歴史文化学科 渡邊秀一研究室)
前近代の歴史地理に関する文献リスト

京都府立図書館連続講座 図書館との新たな出会い「地図と景観から歴史を読む」関連図書リスト※pdf
冒頭でも挙げた山村亜希先生の講演会に合わせて作成された文献リスト
歴史景観や城下町に関する文献が紹介されている

1.地図史
古地図に関する本は無数にあるのでごく一部のみを掲載しています

(1)webサイト

絵図・古地図を探す | 調べ方案内 | 国立国会図書館
地図の歴史 - 世界地図を作ろう
文明と地図を考える その1|mokosamurai / もこ侍|note

(2)一般書
上杉和央『地図から読む江戸時代』筑摩書房(ちくま新書), 2015
金田章裕『古地図からみた古代日本:土地制度と景観』中央公論新社(中公新書), 1999
京都大学大学院文学研究科地理学教室・京都大学総合博物館編『地図出版の四百年 京都・日本・世界』ナカニシヤ出版, 2007

(3)専門書
金田章裕,上杉和央『日本地図史』吉川弘文館, 2012


葛川絵図研究会『絵図のコスモロジー(上・下)』地人書房, 1988・1989

(4)論文
絵図・地図全般を扱ったもの

『歴史地理学』シンポジウム「歴史地理学における絵図・地図」特集号
 礒永 和貴, 2010. 国絵図研究の課題, 52(1), pp. 22-36.
 渡辺理絵, 2010. 城下町絵図の研究視角--城下町研究と絵図研究の還流を目指して. 歴史地理学, 52(1), pp. 69-83.

2.古代
(1)古代全般
「歴史学・考古学・建築史学・地理学・文化財学などに関わる学際的な学会」(公式HPより)
機関誌『条里制・古代都市研究』

金田 章裕「条里プランと古代都市研究の20年--立地・形態と機能・構造」条里制古代都市研究 (20), 2004, 1-36
服部 昌之, 1975. 古代史研究と歴史地理学 (歴史地理). 地理, 20(2), pp. 22.
藤岡謙二郎, 1954. 先史地理の基礎的研究の回顧と動向:外国の場合. 人文地理, 6(3), pp. 224-238.

(2)条里制
金田章裕『古代国家の土地計画 : 条里プランを読み解く』吉川弘文館, 2017


服部昌之「条里制研究の課題と方法」人文地理 25(2), 1973, 183-218.
米倉二郎「條里制研究の回顧と展望」人文地理 6(5), 1954, 385-395.

(3)官道
木下良『事典 日本古代の道と駅』吉川弘文館, 2009


高橋美久二「古代道路研究の現状と課題」歴史地理学, 42(3), 2000, 37-49.

木下良「近年における古代道研究の成果と課題」人文地理, 40(4), 336-354.
山田安彦「出羽の古代交通路研究の回顧と展望」岩手大学教育学部研究年報, (34),1974, 122.

(4)都城
山近, 久美子, 2013. 日本古代都市研究における歴史地理学的課題. 防衛大学校紀要.人文科学分冊, 107, pp. 39-75.
木原, 克司, 1987. 我が国における条坊制都市の成立をめぐって:研究の現状と展望. 人文地理, 39(5),  424-444.

3.近世
(1)中近世全般
山崎勤哉『近世歴史地理学』大明堂, 1985
足利健亮『地理から見た信長・秀吉・家康の戦略』吉川弘文館, 2015
藤本利治『近世都市の地域構造 : その歴史地理学的研究』古今書院 1976

(2)城下町
矢守一彦『城下町のかたち』筑摩書房, 1988
矢守一彦『城下町(日本の歴史地理シリーズ)』学生社, 1972
矢守一彦「都市史研究ノート」地理, 16(2-10), 1971
 1.60年代における城下町研究の展望—「陳屋町」の項・「江戸」の項
 2.60年代における城下町研究の展望—中世城館集落・戦国期城下町の項-1-
 3.60年代における城下町研究の展望—中世域館集落・戦国期城下町の項-2-
 4.60年代における城下町研究の展望—城下町一般論の項-1-
 5.萩の城下町に関する若干の覚書
 6.60年代における城下町研究の展望—城下町一般論の項-2-
 7.N.グチュコフ氏の城下町研究--特に丹波篠山について
 8.60年代における城下町研究の展望—明治以降の変容の項-1-
 9.60年代における城下町研究の展望—明治以降の変容の項-2-
 10.城下町プランの諸類型--小浜・松江・松本

藤岡謙二郎『城下町とその変貌』柳原書房, 1983
藤岡謙二郎「城下町の地理的性格に関する二、三の考察」

渡邊秀一「小城下町研究の問題点と可能性」
松本豊寿『城下町 の歴史地理学的研究』吉川弘文館, 1967



(3)村落
山崎, 謹哉, 1979. 地理学におけるわが国近世村落の研究:その展開と問題点. 人文地理, 31(2), pp. 137-149.

(4)門前町・寺内町
藤本利治『門前町』
藤本 利治「宗教都市の歴史地理学的研究の諸問題」皇学館大学紀要 (6), 143-170, 1968
金井年「宗教都市の景観と立地についての覚書」待兼山論叢 14(日本学篇), p5-23, 1980

4.近代
(1)近代全般

山根拓・中西僚太郎 編『近代日本の地域形成 歴史地理学からのアプローチ』海青社, 2007

内容紹介(HPより)
近年、戦後日本の国の在り方を見直す声・動きが活発化している。本書は、多元的なアプローチ(農業・景観・温泉・銀行・電力・石油・通勤・運河・商業・植民地など)から近代日本における地域の成立過程を解明し、新たな視座を提供する。
「現代の空間を理解するために必要な歴史的視座とは?帝国主義、人種、グローバリゼーションなど24の重要概念について解説。」



ブライアン・グレアム, キャサリン・ナッシュ 編(米家泰作, 山村亜希, 上杉和央 訳)『モダニティの歴史地理(上・下)』古今書院, 2005
海外(主にイギリス)の歴史地理学の動向を概説



『歴史地理学』シンポジウム「近代の歴史地理・再考」特集号
『歴史地理学紀要』特集号「近代の歴史地理」
(2)移民

シンポジウム「移民・植民の歴史地理」特集号」歴史地理学 45(1), 2003
(3)その他
三木 理史, 2010. 日本における植民地理学の展開と植民地研究. 歴史地理学 52(5), 24-42, 2010

5.災害・環境
深石, 一夫, 2005. 歴史天気記録から気候復元する研究の展望. 奈良大地理, (11), pp. 1-12.
吉田 敏弘, 2001. 災害絵図研究の視角と課題--古谷尊彦報告によせて (シンポジウム 災害・防災への歴史地理学的アプローチ). 歴史地理学 43(1), 82-85
三上, 岳彦, 財城, 真 and 平野, 淳平, 2013. 歴史気候学研究の現状と展望 : 歴史気候記録と古気象観測記録のデータバンク構築に向けて (歴史気候学セッション報告). 歴史地理学, 55(5), pp. 1-9.

6.歴史GIS

HGIS研究協議会 編『歴史GISの地平 ―景観・環境・地域構造の復原に向けて―』
「特集 歴史地理情報システムの活用」情報の科学と技術 59(11), 2009, 525-562
平井, 松午, 野積, 正吉, 渡辺, 誠, 出田, 和久, 南出, 真助, 水田, 義一, 溝口, 常俊, 安里, 進 and 小野寺, 淳, 2012. 近世期の測量絵図と歴史GIS. E-journal GEO, 7(1), pp. 90-93.


7.その他

シンポジウム「海からの歴史地理」特集号

 河原 典史, 2019. シンポジウム趣旨説明 「海からの歴史地理」研究の課題. 歴史地理学 61(1), 1-3, 2019
 南出 眞助, 2019. 近世・近代の海運に関する歴史地理学研究の課題と方法 : 阿部志朗報告と三木理史報告によせて. 

一ノ瀬, 俊明, 2019. 時空間を旅する―歴史の見方・地理の見方. E-journal GEO, 14(1), pp. 152-155.
野間 晴雄, 2016 .総括 : 地域資源の歴史地理の成果と課題 (シンポジウム「地域資源の歴史地理」特集号). 歴史地理学 58(1), 130-132


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