2006年02月09日

翻訳者と翻訳ソフト

翻訳プロジェクトの募集とかに、よく「Trados」使用、とかよく書いてある。他にもいろいろな用途、種類の翻訳に関する翻訳ソフトがいろいろあって、例えばExiteの翻訳ソフトとか僕は数年前に契約して依頼月々500円チャージされているのだけれど、ここ3年くらい使ったことがない。もう使う必要がないと思ったときに断ろうとしたのだけれど、契約番号だか、支払いのクレジットカードだか忘れていてキャンセルできず、なんだかデータがなくて、その後も契約のキャンセルができないまま、ほってある。オンラインの契約は簡単だけれど、キャンセルするときにややこしかったりする。電話には当然出てくれないし。きちんとしない自分が悪いんですけど。

さて、翻訳ソフト。翻訳ソフトが発展すると翻訳者の出る幕がなくなるじゃないかと、警戒する翻訳者の人も若干いるようですが、大方の印象としては、翻訳ソフトの実力はまだまだ。

僕は、翻訳ソフトを使うこともありますが、用途としては訳抜けを防ぐとか、訳のぶれを防いで用語の統一をするなどの補助的用途にしか使っていなくて、翻訳ソフトを使って作業を減らすというよりは作業は増える状態。最近はむしろ、このようなプラス面の用途を考慮しても、翻訳ソフトを使うことによる品質上のマイナスのほうが大きいような気もしてだんだん、使わない方向にあります。

例えば車ですけど、昔フォードが分業を開発し、それで機械化が導入され始めて市場に浸透するようになりました。車職人がこつこつ車を組み立てているようでは、とても普通の人が買えるような値段にはならないわけです。

翻訳も然りのはずで、僕の現在の翻訳のスタイルでは手間がかかりすぎてお客にとってはお手軽な値段にはならないわけです。コンピューターを上手に使いこなす方は1日2万単語軽いといわれる特許翻訳者の方もいらっしゃるようですけど、ほんとにうらやましいですが、これは多分かなり特殊技能で、多くの翻訳者は、大なり小なりアウトプットの少なさに困っているんではないかと思います。

そういう訳で、僕は今後の翻訳ソフトの進歩に非常に期待をしているひとりで、原稿をいただいたら機械をとおしてラフを作り、それを例えば英日訳なら日本人(機械の精度が上がればかならずしも翻訳者でなくてもいいように思います、むしろ原稿の内容の専門知識をもった人がマル)が、日英訳なら米国人が修正をかけ、出来上がった翻訳原稿を僕が原文と見比べて、誤訳を直す、という形にならないかな、と願っています。それで1日10万単語とかをプロのレベルのアウトプットで仕上げられれば、1単語1円とか2円とかお客さんに経済的な値段で完璧な製品が届けられるようになるのですが。

夢物語、ですかね?



nagae_shunichi at 01:04│Comments(0)TrackBack(0)

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