映画「転校生 さよなら あなた」

2020年04月11日

長野で撮影『転校生 さよならあなた』大林宣彦監督逝く

映画監督の大林宣彦氏が、4月10日午後7時23分、肺がんのため東京都世田谷区のご自宅でお亡くなりになりました。82歳でした。遺作となった『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』は、同日、全国の映画館で公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期されていました。

2007年6月23日から全国で公開された映画『転校生 さよならあなた』は、長野市がロケ地となりました。長野からご冥福をお祈りいたします。

2006年10月15日「相生座」(長野市権堂町)を訪れた大林監督は、舞台挨拶で次のように語りました。
「古き良き町の資源は、お金や物では買えない知恵や誇り」
「文化は元々あるものを尊ぶことで、ふるさと自慢」
長野の有志から「50年後の長野の子どもたちに残したい、伝えたい作品を作って欲しい」と依頼されて決意したという熱い思いを、理路整然と、しかも淡々と語ってくださいました。

2007年6月9日ブログ「善光寺の御本尊にご覧いただいた映画『転校生 さよならあなた』
修復中の山門に大スクリーンが掛けられて映画は上映されました。
(2007年6月9日)
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昔から大勢の人々が死と向き合うために訪れた寺、善光寺。
私はもしかすると、大林監督が長野を選んでくださったのは、生と死をテーマにするためだったのかもしれない、と思いました。

「映画『転校生さよならあなた』」関連ブログはこちらご覧ください。

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2009年11月15日

「撮影から3年〜あの風景はいま〜」転校生ロケ地めぐり

最低気温6,4度、最高気温16,7度。

第6回 みすずかるしなのNAGANO映画祭
その一環で「長野郷土史研究会青年部」が協力して開催した行事。
「転校生さよならあなた」善光寺周辺ロケ地めぐり
〜撮影から3年 あの風景はいま〜


本日、午前10時に大門町の「ぱてぃお大門蔵楽庭(くらにわ)」を出発。参集されたのは年代も様々の20名ほど。
大林宣彦監督による、長野が舞台になった映画。
撮影から3年経った晩秋の善光寺界わいをご案内しました。

県立長野西高校」正門前で説明する、映画祭スタッフのジャンパーを着た小林竜太郎青年部長。
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他に訪れたのは、「門前農館(もんぜんのやかた)」や、蕎麦の「かどの大丸」。いずれも撮影が行われた大門町の店舗。
また元善町の「喫茶 プリム」も訪問。

3年の歳月は、町の表情を少しずつ変えていきます。
でも撮影時と変わらなかったのは、迎えてくれたお店の方々の温かいお気持ちだったとのこと。

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2008年11月15日

再び「転校生さよならあなた」

最低気温3,6度、最高気温17,5度。

第5回 NAGANO映画祭
明日16日(日)の会場は長野駅前の「長野千石劇場」。

17時半からは、一昨年長野ロケが行われた「転校生さよならあなた」。
大林宣彦監督の作品。

先月行われた「全国路地サミットIN長野」で私たち「歴史の町長野を紡ぐ会」と「長野郷土史研究会」がご紹介した門前町の路地。
その路地がたくさん出てきます。

すでに変わってしまった風景や、変わらない風景。
「50年後の未来のこどもたちのために」と作られた作品。
さあ、50年後に、今の私たちは、何を伝えられるでしょうか。

地元の私たちが、いつまでも大切にしたい作品です。

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2008年05月28日

映画「転校生」完成鑑賞会から丸1年の企画

最低気温10,4度、最高気温27,7度。
真夏のような一日。夜になって雨が降り出しました。

昨年、長野を舞台に撮影された大林宣彦監督の映画「転校生 さよなら あなた」。

昨年6月8日開催されたのは「国宝善光寺本堂再建三百年記念協賛事業」の「完成感謝鑑賞会」。
覆いに囲まれた修復中の善光寺山門に掛けられた大型スクリーン。
雨の中、集まったのは、完成を祝う大勢の人々。
みんなの思いがひとつになった、本堂前の野外映画鑑賞会でした。

50年後の長野の子どもたちに、大林監督がプレゼントしてくれた作品。
あの感動から、ちょうど1年。
この1年で取り壊された建物あり、新築された建物あり。
長野の町は少しずつ変化しています。
そこに生活している私たちの心も、変化していることでしょう。

野外鑑賞会から、ちょうど1年後の6月8日、こんな催しが行われます。
企画・主催は「長野郷土史研究会青年部」(小林竜太郎部長)

50年前の地図で 長野の路地を歩く」第1回 権堂界わい
6月8日(日)16:00 長野松竹相生座前集合(長野市権堂町)
時間は約1時間半の予定。
参加費(協力費):500円

映画にも数多く登場した、長野の小路や路地。
50年前の地図を元に、小路・路地の視点で歴史を調査しようという企画。
ナビゲーター:小林竜太郎(長野郷土史研究会青年部長)
清水隆史氏(カメラマン)
  
事前のお申し込みはこちらまで。kyodoshi@janis.or.jp 
50年前、現在、50年後と、若い感性で見つめる歴史ある長野の町。
新しい視点で学ぶ郷土史のはじまり。お若い方々の参加を期待しています。

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2008年01月25日

DVD発売開始の映画「転校生 さよなら あなた」

長野が舞台となり昨年公開された映画「転校生 さよなら あなた」。

早くも本日1月25日、特別版DVD発売・同時レンタル開始されました。
価格は4,935円(税込み)
映像特典
1.大林監督演出ムービーエッセイ
「少女と映画と頬笑と」「映画と、言葉と、人間の手と」
2.DVD撮り下ろしの大林宣彦監督「自作を語る」
3.初日舞台挨拶映像 4.大林宣彦監督作品 予告篇集
5.特報、予告篇、TVスポット

なお初回限定・封入特典として「転校生さよならあなた」写真集付。
豪華外箱入り。
この日を待って、早速、購入しました。
転校生DVD





何と、長野の撮影現場の「ロケ地マップ」も付いて嬉しくなりました。
ロケ地長野の魅力を熱く語る大林宣彦監督の映像。
さらに撮影の舞台裏映像も満載。
再び、感動がよみがえりました。
50年後の長野にとって、大きな財産となる映画。
長野市内の書店には、特設コーナーができて大々的に販売開始。
長野の皆さま、全国の皆さま、是非お求めください。

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2008年01月11日

おめでとう! 新人女優賞の蓮佛美沙子さん

ここ数日暖かだった長野。でも今朝は冷え込みました。

そんな寒さを吹き飛ばすような嬉しいニュース。
今朝の「信濃毎日新聞」に掲載された「キネマ旬報 ベストテン」。
昨日発表された、2007年公開された映画に与えられた賞です。

その中に、「新人女優賞 蓮佛美沙子さん」を発見。
蓮佛さんは善光寺周辺で撮影された映画「転校生 さよならあなた」の主役「一美」役を熱演された女優さん。

地元にとって、こんな嬉しいニュースはありません。
修復中の「善光寺三門」に掛けられた大スクリーンで上映された「転校生」。大雨の中、大林監督と一緒にご挨拶された蓮佛さん。映画以外の場所でも、凛とした美しさが印象的でした。
実は秘かに期待していました。本当に、本当に嬉しいビックニュース。
これからも益々ご活躍されますように。心から応援しています。

「キネマ旬報 ベストテン」とはこちら
「信濃毎日新聞」記事の全文はこちらをどうぞ

日本映画ベストテンの内、昨年私が観たのは「河童のクゥと夏休み」「夕凪の街 桜の国」。いずれも「長野松竹相生座・長野ロキシー」での鑑賞でした。

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2007年11月19日

映画「転校生」のロケ地(喫茶プリム)

最低気温0,1度、最高気温は何と5,6度。
今日は初雪が降り、いよいよ冬の寒さ。明日の朝は、更に冷え込みそう。

今日、ご紹介するのは映画「転校生 さよなら あなた」のロケ現場。
善光寺の仁王門東、元善町の喫茶「プリム」。

先日、映画のロケ地めぐりでも参加者の皆さんをご案内しました。
プリム外から







法然小路」に曲がる角に建つ「プリム」。
プリム店







店内はこじんまりしていて、落ち着いた雰囲気。
店主の方とお話ししたのは、映画のロケや善光寺を訪れる参拝客の話。
長野の顔として、お客様と接してきたお姿に、心を打たれました。
プリム内







壁に飾られていたのは「江見歩の寺町四季版画」。
善光寺三門修復工事で、長野へ見えているお若い女性、江見さん。
四季の風景や、三門修復工事、猫の姿を版画で描いた作品は素敵です。
三門が完成すると、長野から別の場所へ行かれてしまうとのこと。
江見さん作品




善光寺近くの小さな喫茶店。
三門工事関係の方と、地元の方との温かい交流を知りました。
これこそまさに大林宣彦監督がおっしゃっていたこと。
「暮らしている人々が美しいと、景色も美しく見える」

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2007年11月03日

文化の日に大林宣彦監督の世界を堪能

最低気温5,4度、最高気温16,6度。
今日は11月3日、文化の日。
晴れの特異日の通り、お日様が出て穏やかな一日。

歴史の町長野を紡ぐ会」がお受けした「転校生 ロケ地ツアー」のご案内。今日は午後3時に、権堂の「長野松竹相生座・長野ロキシー」前に集合。
実施される17日(土)のコースを、実際に歩きました。

一美、一夫の通学路となった「虎石庵跡」。
虎石庵










やはり通学路の「田島新道」を確認し合うメンバー。
田島新道説明





階段を上って行くと、まるで落ち葉のシャワー。
田島新道上から










伊勢社」境内は、西に沈む夕日が反射して、黄金の世界。
伊勢社



「伊勢社」の拝殿。
伊勢社拝殿










「伊勢社」の階段下から。映画のシーンがよみがえります。
階段下から







下見終了後、夕方から「長野ロキシー」で、今日から上映の大林宣彦監督の「22才の別れ」を鑑賞。
物語の舞台は九州の福岡市、別府市、大分市、臼杵市、津久見市。
「転校生」の撮影現場を歩いてきたばかりだったので、長野の風景ともオーバーラップ。思いっきり、大林作品を味わうことができる作品でした。
相生座

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2007年10月20日

撮影から一年後、映画「転校生 」のロケ地から

昨夜半まで降り続いた雨はやみ、今朝は上天気。
気温も上がりそうです。

昨年10月26日、撮影が始まった映画「転校生 さよならあなた」。
その頃のブログはこちら「映画転校生、撮影現場の歴史(田島新道)」。

昨日訪ねた、映画の現場「田島新道」。
人の気配はなく、ひっそりとしていました。
でも映画のシーンがよみがえり、そこに一美や一夫がいました。
映画の力は偉大です。
城山階段







この階段手前、深い流れの「湯福川」。
その川沿いに、やはりひっそりと建つ「天神天満宮」。
私たち「歴史の町長野を紡ぐ会」の「善光寺門前七天神めぐり」でご案内する「伊勢町の天神社」です。
天神天満宮








昨日19日付けの「信濃毎日新聞」15面の「私の声」欄。
伊勢町在住の中島弘人氏の投稿文が掲載されていました。
見出しは「天神社 悲願の修復」。
「仁王門を東に下った、個数16戸あまりの小さな町。かつては北国街道につながるなりわいの町として、いろんな商店が軒を連ねていました」
「川沿いの小路では、最近映画「『転校生』のロケが行われましたが、その小路の奥まったところに天神社の社殿があります」
かつては子どもたちの遊び場でもあったお宮が、老朽化して朽ち果ててしまうおそれが出てきたとのこと。そこで町の役員が奉加帳を持って各戸を訪問し、寄付金を集め、さらに銀行の借り入れによって社殿が修復された、とありました。
昭和ひとけたの悲願達成のひと仕事でした」と、結ばれていました。
天神社建物右から






天神社の手前を流れる「湯福川」。
ここで、映画「転校生」のロケが行われました。
川は一年前と変わらずに、静かに流れていました。
湯福川

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2007年08月03日

映画「転校生 さよなら あなた」のロケ地、戸隠

昨夜の最低気温は24,9度で、かろうじて熱帯夜は免れたものの暑い夜。最高気温は昨日同様に上がって、32,1度。

所用で出掛けた戸隠。平成17年1月に長野市に合併。
さすがに涼しい風が吹き渡り、さわやかな夏の風景が広がっていました。
映画 転校生 さよなら あなた」のロケ地を訪ねました。

古くから山岳信仰の霊場として栄えた戸隠。
平安末期には、すでに全国屈指の霊験所でした。
江戸時代中頃までは、善光寺参詣者の約4分の1が、同時に戸隠にも参詣。
写真は「戸隠中社」の鳥居。
夏休みに入り、大勢の県外からの参拝客でにぎわっていました。
中社鳥居










中社社殿」は平安末に、この地にまつられたと言われています。
建物は昭和31年の再建。
幕には「上越市 講中」と書かれ、越後の信仰が盛んなことが分かります。
幕上越市講中







中社の駐車場から歩いて5分ほど。
「小鳥ヶ池」の標識を入ると、小鳥のさえずりが一段と大きくなりました。
小鳥ヶ池標識









水草に覆われた「小鳥ヶ池」。
池の端に釣り人が一人帰り支度をしていました。
映画では、一夫と一美の二人が、旅の一座と出会う場所。
小鳥ヶ池




戸隠古道小鳥ヶ池標柱最近建てられた標柱。
本来の「戸隠古道」ではありませんが、「戸隠古道」の表示。






戸隠山」をバックにした「鏡池」。
映画では、紅葉した戸隠連峰が、鏡池に美しく映っていました。
鏡池



サンセットポイント標柱には「サンセットポイント 鏡池」。夕日が沈む光景が美しいようです。







映画では、一面にそばの花が咲いていた畑。
今はきれいに耕されています。エンディングはこの場所で撮影されました。
場所は長野から車で向かって「戸隠そば博物館 とんくるりん」の手前5分ほどの所。
そば畑







途中でコーヒーをいただいた喫茶のご主人に映画の話をしました。
「この近くの小鳥ヶ池でロケが行われたんですよ。
映画を観に行こう、と思いながら、なかなか行けません」とのこと。
「権堂アーケード通りの相生座で、8月17日までですよ」と、私。「素敵な戸隠が映っていますよ。是非観に行ってくださいね」とお勧めしました。

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2007年07月31日

小中学校の先生方と「善光寺門前 映画の町めぐり」

歴史の町長野を紡ぐ会」が例年講師をお受けしている
小中学校の先生方の「長野市教育会西部支会」の夏休み研修会。
午前中、「転校生 さよならあなた」が撮影された場所を中心にご案内しました。

参加されたのは50名ほど。
いくつかの講座から、本会の講座を選ばれた先生方。
本会の小林竜太郎事務局長、他2名が担当しました。

集合は「イトーヨーカド」前の「権堂広場」。
先日、本会主催で開催した、映画のロケ地めぐりのコースに、
門前町伝説案内』(小林一郎著)から伝説の場所を組ませたご案内。

6月23日ブログ映画初日に善光寺門前、映画の町めぐり
7月8日ブログ110年前に思いを馳せて、転校生ロケ地めぐり

西宮神社」では、語り2話「矢島稲荷のはじまり」「幽霊の絵馬」を披露。

写真は善光寺門前のそば屋「大丸」前。
映画「転校生 さよなら あなた」では、主人公一美の家。
今日の同じ時間、西部支会の別の研修会の講座では、大丸のご主人が「そば打ち」の講師を務められたそうです。
大丸前




ご案内の途中、映画にエキストラで出演された「喫茶 ロートレック」のご主人にお会いしました。映画でご主人を知っていた先生もいらっしゃいました。
まさに映画の町、長野にふさわしい出来事でした。

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2007年07月19日

映画「転校生 さよなら あなた」上映情報

映画「転校生 さよなら あなた」をまだご覧でない方、
もう1度ご覧になりたい方は映画館へお急ぎください。

長野市内の2館の予定はこちら。
長野グランドシネマズ」の上映は、いよいよ明日20日(金)まで。

長野松竹相生座・長野ロキシー」は、
本日19日(木)は12時15分、14時30分の2回。
明日20日(金)は12時15分のみ。
終了日は未定です。

映画に登場する鏡(岩石町)。
鏡

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2007年07月12日

映画「転校生 さよなら あなた」ロケ地を味わう

最低気温19,9度、最高気温26,7度。
天気予報では「午後は雨」でしたが、昼頃少し降っただけ。
相変わらず蒸し暑い一日でした。

長野が舞台となった映画「転校生 さよなら あなた」。
長野市内では2館で上映中。
長野グランドシネマズ」での上映は7月20日(金)まで。
長野松竹相生座・長野ロキシー」では終了日は未定。

今日は、映画に撮影された場所の一つ「虎石庵跡」のご紹介です。
以前に取り上げたのはこちら。
5月29日ブログ映画 転校生 撮影現場の歴史(虎石庵跡)

映画で主人公の二人の通学路となっている、ここが「虎石庵跡」。
左に向かって歩いて行く二人ですが、実は左は行き止まり。
「武井神社」北側と境を接しています。
庵の跡に建つお地蔵さまの右隣は「円球墓塔」。
中興の祖、つまり一旦途絶えた虎石庵を復興した、戒全慧才和尚のお墓。
「安政四年(1857)四月八日示寂(じじゃく)」と刻まれています。
虎石庵跡








右端に建つのは、「南無阿弥陀仏」と刻まれた「徳本上人名号碑」。
建てたのは「貫光慧昭和上」。「明治二年三月二十四日」。
碑には、徳本上人50回忌のことが書かれています。
徳本碑









「徳本上人」の辞世の歌は、
「南無阿弥陀仏、生死輪廻の根をたたば、身をも命もをしむべきかは」
映画を観てからこの場所を訪ねれば感慨もひとしお。
一方、この場所を知ってから映画を観れば、さらに感動も倍増。
まだご覧でない方、どうぞ映画「転校生 さよなら あなた」をご覧ください。

徳本上人に関するブログはこちら。
信仰の証を伝える、徳本碑(善光寺)
善光寺界わいの徳本碑(十念寺)

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2007年07月08日

110年前に思いを馳せて「転校生 ロケ地めぐり」

最低気温19,5度、最高気温は29,9度。
梅雨の晴れ間の今日は、気温が上がって暑い一日でした。

本日「歴史の町長野を紡ぐ会」で行った、映画「 転校生 さよなら あなた」のロケ地を訪ねる「善光寺門前 映画の町めぐり」。

少し気温が下がった夕方4時半スタート。
集合場所は「長野松竹相生座・長野ロキシー」前。

本日開催したのは、集合場所の映画館の記念すべき日だったから。
今からちょうど110年前の明治30年7月8日。
この場所で、長野で初めて活動写真が上映されました。映画館前








参加されたのは60名ほどの皆さん。
東京からお見えの方も、いらっしゃいました。
何と4回も映画をご覧になって、今日は長野へお越しいただきました。
嘉門電気店








映画では通学路となった「田島新道」。
普段は静かな坂に、長い列ができました。
田島新道








仁王門」前。
仁王門前







長野市での初上映は、世界初の映画興行となったフランスのパリに遅れる事、わずかに1年半。現在の「相生座」の前身、「千歳座」が上映。
演目は「美人の踊」「騎兵の進軍」「パリの市街」「舞踊」など。
入場は大人8銭、子ども5銭。桟敷(さじき)席は30銭と20銭。

「長野市民は初めて観る映画に、拍手喝采した」と、当時の新聞に紹介されました。 
時は移って、長野を舞台に撮影された映画。
50年後の、長野の子どもたちのために、大林監督からのプレゼントです。

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2007年07月05日

4度目の鑑賞、映画「転校生 さよなら あなた」

梅雨の晴れ間のさわやかな一日、最高気温は26,1度。

ことあるごとに、映画「転校生 さよなら あなた」を勧めている私。
昨夜の「善光寺イヤー企画創出検討委員会」でも、委員の皆さまに
「是非、ご覧ください!」とお話しました。

その夜、以前にお勧めした東京の方から、電話をいただきました。
「転校生、観に行ってきましたよ。いい映画でした」
感動されたお声のお電話に、私の方が驚いてしまいました。
とってもお忙しい方で、すぐに行ってくださるとは思わなかったのです。
いつも長野を応援してくださっている方からの嬉しいお電話。
大いに勇気と、元気をいただきました。

今日は時間を取って、映画を観るために権堂へ向かいました。
これで4度目の「転校生 さよなら あなた」。
観た映画館は「長野松竹相生座・長野ロキシー」。
映画館







観るたびに観点が変わって、その度に楽しめる映画。
長野市内の小中高生全員に観せてあげたい。
いえ、観てもらいたい。
いえいえ、観てもらわなければならない映画だと確信しました。

映画が終わって外に出ると、映画館の向かいの小路を入った所が、
主人公の「一夫」の家。その家の前を通って帰宅しました。
その途中見かけたのが、下校する小中学生。
町の中を歩く子どもたちが、映画に登場する子どもたちと重なりました。
今の時代を懸命に生きている子どもたち。その50年後を考えると、
目の前の子どもたちが、何だかとってもいとおしく感じられました。

まだご覧になっていない地元長野の皆さま、そして全国の皆さま、
ぜひぜひ、劇場に足を運んでください。

今日の「読売新聞 長野版」には、私たち「歴史の町長野を紡ぐ会」の記事が掲載されました。
8日(日)のロケ地めぐりに、どうぞご参加ください。
大林監督からのプレゼント、映画「転校生」で、長野の町の魅力を満喫してください。
前回のロケ地めぐりの模様は、こちらをどうぞ

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2007年06月23日

映画初日に善光寺門前「映画の町めぐり」

朝8時21分発の新幹線で、夫小林一郎と熊谷へ向かいました。
長野郷土史研究会」主催の「お江戸日本橋から善光寺参りの旅」。
10月21日開催の「熊谷宿、深谷宿、本庄宿を歩く」。
機関誌『長野』8月号に掲載するための下見の旅。
30度を超える炎天下をくまなく歩きました。

一方、長野では「歴史の町長野を紡ぐ会」主催の行事を開催しました。
日中は29,4度まで上がった長野。
でも夕方には、少し曇って涼しい風が吹いたとのこと。

集合は権堂町の映画館「長野松竹相生座・長野ロキシー」前の広場。
お集りいただいたのは30名ほど。
マイクで解説をする小林竜太郎事務局長。
さあ「善光寺門前 映画の町めぐり」に出発です。
相生座前







日頃のご案内とは違い、映画「転校生 さよなら あなた」のロケ地めぐり。
コース、ご案内場所、内容などメンバーが十分に下見をして臨みました。
映画で通学路となった「田島新道」の階段下。
ロケが行われた場所の、歴史に焦点を当ててご説明しました。
田島新道







映画の封切りに合わせて、本日行ったロケ地めぐり。
参加してくださったのは、
私どもの行事に常連の方、全く初めての方、
もう映画「転校生」を観た方、これから映画を観ようという方、
普段から長野の町を歩いている方、普段はあまり歩かない方など、
様々な皆さまだったそうです。

大林監督は私たちに、長野の魅力を再発見させてくださると共に、
人々の出会いもプレゼントしてくださいました。
この善光寺門前「映画の町めぐり」は
次回7月8日(日)16:30発
長野松竹相生座・長野ロキシー前集合と、
今日と同じ内容で開催します。

夕方、「お江戸日本橋から善光寺参りの旅」の下見から帰長。
私たち夫婦は、早速映画「転校生 さよなら あなた」を鑑賞。
試写で2回観た私ですが、その都度深く考えさせられる内容。
これからまだまだ、何回も映画館に行くことになりそうです。

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2007年06月20日

「転校生」ロケ地めぐり(善光寺〜湯福神社〜長野西校)

最低気温18,5度、最高気温30,6度。
いずれも昨日よりも高い気温。今日の挨拶は「お暑うございます」。
夕方には、どしゃぶりの夕立があって、少し気温は下がりました。

これまでご紹介してきた映画「転校生 さよなら あなた」の撮影現場の歴史。今日はロケ地めぐりにご案内しましょう。

青空に白い雲。夏の空をバックにした今日の「善光寺本堂」。
善光寺本堂







本堂でお参りを済ませ、西側の階段を下りた本堂の西側。
「本堂再建三百年」の5色の幕と奉納提灯が美しい彩り。
本堂西








本堂北西に建つ「日本忠霊殿」。「善光寺資料館」を併設。
忠霊殿










手を合わせて西に進み、甘酒屋さんの前を通って車止めの柵を通ると、立っている「道標」(右端)。
右ざいごうみち、左とがくしみち かるかやみち」。
「ざいごう」とは「在郷」で、「田舎の地方」の意。
横断歩道を渡って、狭い小路を更に西に進むと「湯福神社」の鳥居前に出ます。
道標戸隠道







善光寺三鎮守の一つ「湯福神社の鳥居」。
神社のすぐ手前を左(西)から右(東)に流れる小川は「湯福川」。
湯福神社鳥居










ケヤキの大木に囲まれて、鳥居の奥に建つ「湯福神社の拝殿」。いつでも入り口は開いていて、参拝することができます。映画では、境内の落ち葉を掃く宮司さんが登場します。
湯福神社拝殿









神社の前を東(善光寺方面)に流れる「湯福川」の流れ。
湯福川橋から東










西から流れてくる「湯福川」。奥の橋を渡る風景が映画に登場します。
橋から西1










その橋の柵は、ケヤキの大木の向こう側。
川は道路の下を、右(西)から左(東)に流れていきます。
左手が「湯福神社」の鳥居方向。
この道が善光寺の道標に書かれていた「とがくしみち」、「戸隠街道」。昔は、この道が善光寺から飯綱や戸隠方面に行く道でした。

湯福神社鳥居前の橋の上に立って、左(西側を)ご覧ください。
映画の場面は、そこから撮影されています。
橋道路から(けやき)










「湯福神社」の脇を通って、道路は急な登り坂。
江戸時代に出版された「善光寺道名所図会」の「湯福神社」の挿絵には、この道が「戸ガクシ道」と表記されています。その道の先に表記されているのが「塩沢鉱泉」。戦後まであった鉱泉です。
西校への道










少し行くと、右手に「長野県立長野西高等学校」の正門。
映画では一美と一夫の学校「長野市立善光寺北中学校」。
西校入り口

湯福神社、撮影現場の歴史はこちらをどうぞ。

長野西校、撮影現場の歴史はこちらをどうぞ。

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2007年06月17日

映画「転校生」撮影現場の歴史(小布施駅)

最低気温10,8度、最高気温29,0度。
梅雨の中休みは続き、今日も気温はぐんぐん上昇。

大林宣彦監督の映画「転校生」。
前作が撮影された尾道では、ロケ地めぐりでにぎわったそうです。
いよいよ公開間近の長野で撮影された映画「転校生 さよなら あなた」。
今日はその映画に登場した駅をご紹介します。

映画の後半。尾道から長野へ着いた一夫の友人、アケミ。
そのアケミを迎える、一夫と一美の友人、弘。
3人が立つ駅のホームは、実は長野電鉄「小布施駅」。
「小布施町」のホームページはこちら

これが映画に登場する小布施駅のホーム。
駅の職員の方のお話では、看板や標識を全て隠して撮影したそうです。
小布施駅







駅のホームに立つ案内板。「北信五岳」が見渡せます。
映画の中でも、バックに山並みが映ります。
北信五岳







ホームに建てられた「小林一茶句碑」。
「いかこてら 都へ出たり 丹波栗」
「いか」とは「栗のいが」の意。「こてら」は「ごてら」で「いがごと」「いがのまま」の意。
ホームの一茶句碑








碑の裏側。大正12年に河東線の須坂〜小布施間が開通。この時は、まだ長野駅までは開通していませんでした。その64年後、駅舎改築を記念して、この句碑が建立されました。
碑の裏側の説明










小布施駅全景。昭和61年に改築された駅舍。
いつも観光客でにぎわう小布施。でも電車で訪れる方は、少ないようです。
小布施駅全景







小布施駅前の一茶句碑と案内板。
一茶が小布施で詠んだ句が刻まれた句碑。
「拾はれぬ 栗の見事よ 大きさよ」
小布施と一茶の関係はこちら
駅前一茶句碑







町の随所に設置されている、伝説の紙芝居。
静かな駅前で、お孫さんに読み聞かせるおばあさんのやさしい声。
一緒に聞いていたいような、やさしい語り口でした。
紙芝居

naganoetokino1 at 23:55|PermalinkComments(0)

2007年06月16日

6月23日開催「善光寺門前 映画の町めぐり」

梅雨に入った途端に、梅雨の中休みの長野。
昨日夕方の表参道の上空。不思議な雲が出ていました。
セントラルスクエア上空







23日から全国ロードショーの映画「転校生 さよなら あなた」。
長野の町が本格的な映画の舞台となるのは初めてのこと。
これまで善光寺の門前町を、全国に向けてアピールしてきた私たち「歴史の町長野を紡ぐ会」にとっては、こんな嬉しい事はありません。

そこで考えた「歴史の町長野を紡ぐ会 特別企画」は、
善光寺門前 映画の町めぐり

とき:6月23日(土)、7月8日(日)の2回
両日とも16:30 長野松竹相生座・長野ロキシー前(権堂町)集合
18:00 善光寺表参道大門交差点(大門町)で解散

約2キロ、小雨決行
参加費無料
事前申し込み不要
 
内容:6月23日に公開される映画「転校生 さよなら あなた」が撮影された場所(権堂町、田町、岩石町、東之門町、伊勢町、元善町、大門町の7つの町)を歩き、長野の魅力を再発見。映画のロケ地めぐりをしながら、町の歴史をご紹介します。映画を観る前の方にも配慮し、ストーリーの解説はしません。

町の歴史解説:歴史の町長野を紡ぐ会会員
主催:歴史の町長野を紡ぐ会 

私たち「歴史の町長野を紡ぐ会」のこれまでの「七めぐり」は3コース。
「善光寺表参道七福神めぐり」「善光寺門前七稲荷めぐり」
「善光寺門前七天神めぐり」
今回の特別企画では「七」にこだわり、七つの町をめぐります。

集合場所の権堂町「長野松竹相生座・長野ロキシー」は、長野県映画発祥の地。「映画の町めぐり」スタートにふさわしい場所。大林宣彦監督が初めて「転校生」の制作発表したのも、この映画館。
最近「ブログ」をスタート。通常の映画上映以外に、特集上映や権堂商店街のイベントに合わせた催しなどをお知らせしていくそうです。

今回の「善光寺門前 映画の町めぐり」の出発点は主人公の一夫の家がある権堂町。そして到着点は一美の家がある大門町、とコースにもこだわりました。

日頃から門前町長野をご案内している私たちだからこそ、その魅力をお伝えできると自負しています。
映画をご覧になる前の皆さま、そしてもうご覧になった皆さまも、
どちらさまにも、是非ご参加いただきたい行事です。



権堂アーケード昨日の夕方。買い物客が行き交う権堂町アーケード通り。
大林宣彦監督は町の魅力を「人が歩き、笑い、佇み、語り合い、朝が来て、夜は暗くなり、そして寄り添い合って、人は暮らす。」と表現されています。
大林監督のブログ「雨撮晴記」はこちら

naganoetokino1 at 01:25|PermalinkComments(0)

2007年06月15日

映画「転校生」の撮影現場の歴史(昌禅寺)

昨日、梅雨入りした長野ですが、今日はさわやかな天候でした。

今日ご案内するのは、映画「転校生 さよなら あなた」の舞台の一つ長野市上松の「昌禅寺(しょうぜんじ)」境内。場所はこちら
昭和60年7月の地附山地滑り災害を受けた湯谷団地の北側。

右に山号「瑞雲山」左には「昌禅寺」。宗派は曹洞宗。
昌禅寺標柱







入り口にまつられている六地蔵。
広大な敷地にはカエデの木がたくさん植えられています。
六地蔵







映画の撮影現場はこちらの「脇参道」を登った当たり。
標柱には「和合林」の表示。開山の師が和合を元に教化したので、
「和合(わごう)のお寺」、「わごのお寺」と呼ばれています。
脇参道








現在は本来の入り口ではなく、車が通れるこの脇参道から参拝します。
坂







映画の撮影に使われたのは、このあたり。
右の建物は禅堂で、座禅を行う場所。左手は稲荷社の鳥居。
右に建物








奥の坂を登ります。右手には蓮池。境内には湧き水がたくさんあります。
撮影現場入り口坂







坂の続き。
続きの坂




木々が生い茂る坂さらに登ると、木々が生い茂っています。映画の中では、この坂が「さびしらの水場」につながっているという設定。

この他、広い境内には石仏や寄進された碑や灯籠など見所がたくさん。また近くにある「善光寺七清水」の一つ「傾城(けいせい)清水」は、元境内地だった場所。その説明は、また別の機会に。

naganoetokino1 at 23:30|PermalinkComments(0)

2007年06月14日

映画「転校生 さよなら あなた」情報

昨日は真夏日だった長野。
今日の最低気温は20,2度と、夏のような朝を迎えました。
でも日中の気温は上がらず、24,1度。
小雨が降ったりやんだりで、気象庁は「梅雨入りしたと見られる」と発表。

今日は映画「転校生 さよなら あなた」関連の情報2件のお知らせ。

まず、長野市のホームページから。
ここに "大" 注目 映画『転校生』

昨年10月下旬から11月下旬に長野市を中心に行われた映画のロケ。
その舞台の一つとなった「長野市戸隠地区」。
戸隠ケーブルテレビ」では特別番組を企画制作し、昨年放送。
今回はそれを「INC長野ケーブルテレビ」が再編成して放送。

内容は、大林監督へのインタビューが中心。
また映画出演者と同年代の地元戸隠中学校生徒の皆さんから、
監督・出演者へのビデオレターなど。

放送日・時間は6月18日(月)〜22日(金)午後1時から
6月23日(土)〜6月24日(日)午後10時から
約45分間の放送


続いては「SBC信越放送」の番組。
長野で映画「転校生」ができた〜50年後の子供たちのために〜

放送日・時間は6月23日(土)午後3時から
54分間の放送

内容は、前作「転校生」の舞台、尾道も取材した番組。

いよいよ23日から全国ロードショー。
ここ長野では、まだまだ様々な企画が予定されています。
そのお知らせは、また後日。

naganoetokino1 at 20:29|PermalinkComments(0)

2007年06月13日

映画「転校生」の撮影現場の歴史(岩石町)

最高気温が31,3度まで上がった長野。
梅雨入り前だというのに早くも真夏日。

篠ノ井有線放送」で毎月1回お話している「七めぐり」。
「七めぐり」とは、私が代表を務める「歴史の町長野を紡ぐ会」で開催している3つの行事「善光寺表参道七福神めぐり」「善光寺門前七稲荷めぐり」「善光寺門前七天神めぐり」の総称です。

今日は「長野市役所」へ収録に伺いました。
話題は「善光寺七福神」の「福禄寿」と「弁才天」。

収録後、篠ノ井有線放送の坂口さんと、映画「転校生 さよなら あなた」の話で盛り上がりました。この映画で、長野の町を全国に向けてアピールしたいと思っている私。同じような考えを持っている方と話すのは、とても楽しいことでした。

今日ご紹介する映画「転校生」の撮影現場はこちら
岩石町(がんぜきちょう)の「西宮神社」東脇の小路を入った路地裏。
この小路は、江戸時代からあった通りです。
左八十二寮










この当たりが映画では主人公の一美と一夫の通学路として登場。
階段を下りてまっすぐ進むと「裏岩石」と呼ばれる通りに出ます。
撮影の階段











右手の階段を上がった当たりも撮影に使われました。
岩石町は、小路と坂が入り組んだ町。
右手に階段











小路から階段を上ると「岩石町公民館」がありました。
岩石町公民館










25年前の映画「転校生」は、大林宣彦監督の故郷、尾道が舞台。
尾道は坂の町。今回の長野が舞台の映画も、随所に坂の場面が出てきます。
大林監督によると「長野の者さえ知らない路地裏ばかり撮影している、という噂が広がってしまった」とか。監督はそれを「人の暮しが温りとなって伝わってくる場所」と表現されています。
地元長野の皆さま、映画を観て、改めて長野の町の良さを再発見しましょう。
全国の皆さま、是非映画をご覧ください。
そして人々の生活が息づく門前町長野へお出掛けください。

naganoetokino1 at 22:31|PermalinkComments(0)

2007年06月09日

善光寺の御本尊にご覧いただいた映画「転校生」

午前中は真夏のような陽気だった昨日。
午後2時頃からの激しい雷雨も治まって一安心。
ところが夕方5時頃から、再び降り出した雨。
最初は小降りでしたが、6時過ぎからは激しい降り。
道路は川のようになって、雨が流れていました。
その雨の中を向かった善光寺。
7時から開催予定の映画「転校生 さよなら あなた」完成感謝鑑賞会。

改修中の三門は閉鎖されて、東と西が入り口。
本堂階段付近や、本堂前の販売所の前には、雨を避けて陣取る人々。
三門に掛けられたスクリーンの前には、300席の椅子。
ジャンバーを着た係の皆さんが、お客様の誘導に当たっています。
どうやら鑑賞会は予定通り行われる模様。
合羽を着て、びしょぬれの椅子にビニールを敷いて座りました。
係の方が、ぬれた椅子を一生懸命ふいている姿に頭が下がる思いでした。
善光寺スクリーン







開始前には、きめ細かな案内アナウンス。非常時の誘導の案内もありました。
集まった観客は約1000名(主催者発表)。
司会はSBC信越放送のアナウンサー、久保田祥江さん。
ちょうど開始の頃、不思議と雨は上がりました。

最初に「鷲沢正一長野市長」のご挨拶。
「大林監督、おかえりなさい」
「尾道三部作に因んで、是非長野三部作をお願いします」
力強く長野をアピールされた長野市長。

次に善光寺の「中島道生寺務総長」のご挨拶。
「善光寺は今年、皆さんに支えられ、守られて三百年を迎えました」
「文化財も映画も同じ文化です。この映画が50年後と言わず、100年後、200年後にも観ていただける作品であると確信しています」
善光寺の代表からのこのお言葉に、胸が熱くなる思いでした。

続いて「大林宣彦監督」と主役の「蓮佛美沙子さん」がご挨拶。
大林監督






「長野に来ると、皆さんがお帰りなさい、と迎えてくれます」
「善光寺の御本尊に映画を観ていただきたい、という今回のお話は本当にありがたかったし、嬉しかったです」
ソフトな語り口の監督は、まだ16歳の蓮佛さんから上手に話を聞き出します。
「映画に協力してくださった地元の皆さん。これから上映されますが、映画にはほとんど皆さんは出てきません。でもその皆さんの協力や演技を、蓮佛さんは観て演技をしました。映画の中の蓮佛さんの目は、輝いています。それは、皆さんの演技や協力を見ていたからです。蓮佛さん、皆さんを見てどう思いましたか」
「はい、皆さんは一生懸命やってくださっていました」
「そうでしたね。皆さん、本当にありがとうございました」
「映画には雨や風が付き物です。あいにくの雨ではなく、恵みの雨と呼びましょう。また雨が降ってきました。雨も一緒に映画を観たいとやってきたのですね」

始まりと共に雨は降り出しましたが、この監督のお言葉で、その後の降ったりやんだりは気にならなくなりました。
夜の本堂前に映し出される門前町長野の情景。
映像、音響とも、予想以上にすばらしいものでした。
最初は声を上げて笑い、和やかな雰囲気だった観客の皆さん。
でも後半になると、全体が身じろぎもせず、画面に釘付けになっていくのが分かりました。傘に当たる雨の音さえ、作品と美しく調和します。今、この場所に身を置いて、映画に関わり、応援した皆さんとご一緒に鑑賞できる幸せ。これは私にとっても、生涯の思い出に残る出来事となりました。

私は、今回が2度目の鑑賞でした。
でも1回目とはまた違った観点で観ることができ、新たな発見がありました。
作品は視野の広い、奥行きの深い内容です。今回特に感じたのは、長野や善光寺の特色が全面に出ている映画だったこと。昔から大勢の人々が死と向き合うために訪れた寺、善光寺。もしかすると、大林監督が長野を選んでくださったのは、生と死をテーマにするためだったのかもしれない、とも思いました。

今では屋外での映画上映は珍しく、ましてや場所は善光寺本堂前です。
この画期的な取り組みを立案、実行した関係者の皆さんに敬意を表します。
また、到底開催は無理だろうと思われた天候の中、無事に最後まで上映できたのは、御本尊のご利益だったのでは、と思ったのは、私一人ではないでしょう。ともかく善光寺創建以来、最初で最後の一大イベントは、無事に終了しました。

さあ、23日からはいよいよ全国ロードショーです。
全国の皆さま、是非ご覧ください。そして映画の舞台、長野にお越し下さい。

naganoetokino1 at 03:24|PermalinkComments(0)

2007年06月08日

本堂再建三百年の記念事業、映画「転校生」鑑賞会

朝からお日様が降り注ぎ、まるで梅雨明けしたかのような天気。
まぶしいような陽射しの中を、善光寺へ向かいました。

本堂再建三百年」のお祝いの5色の幕と、奉納提灯が美しい彩りを添える本堂。
本堂






改修中のため、覆いが掛かった「三門」。
まるで真夏のような陽気の中、大勢の参拝者でにぎわっていました。
三門







本堂から見下ろした境内。
覆いの掛かった三門には、青いビニールシート。
その手前には、透明のビニールシートで囲まれたカメラ。
夜7時から行われる映画「転校生 さよなら あなた」の「完成感謝鑑賞会」の準備は万端整っていました。
本堂から








三門のスクリーンと、手前にカメラ。その横には2枚の立て看板。
今夜の行事のお知らせと、もう1枚には協賛団体・企業名。
スクリーン,看板,カメラの一部







青シートの下のスクリーンは縦4,5メートル、横8メートルの大きさ。
左の写真は、今年度中に完成する三門。
スクリーン








今朝の予報では、午後には雷雨。
それに向けて、カメラの回りには特設のビニールの覆い。
カメラ










「夜の映画鑑賞会が無事に行われますように」とお参りして帰宅した私。
ところがその後、予報通り、午後2時ごろから激しい雷雨。
稲光と轟く雷鳴、さらに滝のような雨。
でもその雨はじきにやんで、「これなら大丈夫」と、ほっとしました。

開場は6時、映画開始は7時から。
さあそろそろ出掛けよう、とすると、またまた激しい雨。
「こんな雨では、中止になるかもしれない」と、
不安でいっぱいの気持ちで善光寺に向かいました。
この続きは、また明日。

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2007年06月07日

映画「転校生」撮影現場の歴史(旧日赤県支部事務所)

今日も昨日と同じような気温で27,2度と蒸し暑い日。
やはり夕方は雷雨があって、激しく降りました。
明日8日の午後7時から善光寺本堂前で開催される「善光寺本堂再建三百年記念」事業のひとつ、「転校生 さよなら あなた 完成感謝鑑賞会」。
お天気が心配ですが、雨だと翌日に順延です。
学校帰りに駆け付けるという、映画の舞台にもなった「長野西高校」の生徒さんたち。明後日では、学校はお休みになってしまいます。明日は、何とか晴れてくれないでしょうか。

映画「転校生 さよなら あなた」の撮影現場を訪ねるシリーズ。
今日は長野市南県町の「旧日赤県支部事務所」。
長野県赤十字血液センター」の建つ敷地内にあります。
場所はこちら

映画では「長野県赤十字血液センター」が「川原病院」となります。
「旧日赤県支部事務所」は木造平屋建て。明治32(1899)年の建築。
完成した年には、初代首相だった伊藤博文も訪れたとのこと。
看護学校赤煉瓦続き









映画に出てくる「旧日赤県支部事務所」の建物の前には、赤いポストが置かれています。建物は築108年で、かなり老朽化が進んでいます。
日赤看護








建物の続きの、れんが造りの部分。
かつては現金や重要書類をしまう金庫として使われていたそうです。
レンガ








「旧日赤県支部事務所」は昭和41(1966)年に、すぐ脇に現事務所が建つまで、看護師養成や救護講習など、県内の赤十字活動の拠点として使用されました。
1983年には、「日本建築学会」が全国2千の貴重な近代建築遺産(明治〜昭和初期)の一つとして選定。でも2005年5月13日付け信濃毎日新聞では、「取り壊しを検討」と報道された建物です。
老朽化で安全性の面からも心配があり、改修費用もないため取り壊す見通しとなっていた建物は、大林監督の映画の中で、50年後にも生き続けることとなりました。

これまでに私が取り上げた「転校生 さよなら あなた」シリーズ
10月29日第3回NAGANO映画祭、閉幕
10月29日映画転校生、撮影現場の歴史(田島新道)
11月25日映画転校生、撮影現場の歴史 (長野西高校)
11月28日映画転校生、撮影現場の歴史(小丸山公園)
12月6日映画転校生、撮影現場の歴史(長野市民病院)
12月15日映画転校生、撮影現場の歴史(伊勢社)
5月21日試写会
5月26日50年後に向けての映画」 
5月28日善光寺境内で試写会
5月29日映画転校生、撮影現場の歴史(虎石庵跡)
6月1日映画転校生、撮影現場の歴史 (大門町)
6月3日完成までの軌跡
6月4日パネル展
6月6日映画転校生、撮影現場の歴史(湯福神社)
6月7日映画転校生、撮影現場の歴史(旧日赤県支部事務所)

naganoetokino1 at 23:43|PermalinkComments(0)

2007年06月06日

映画「転校生」撮影現場の歴史(湯福神社)

昨日、今日と、梅雨の走りのような天気。
蒸し暑いと思っていたら、突然雷雨となりました。

6月1日ブログは「映画転校生、撮影現場の歴史(大門町)」でした。

今日は映画の中で、主人公の通学路となった「湯福神社」(箱清水)を取り上げます。場所はこちら

写真は昨年の6月28日「茅の輪くぐり」当日に撮影。
右手が拝殿。「湯福(ゆぶく)」は元来「イブキ」で、風の神。
かつて善光寺近郊の人々は、立春から数えて二百十日に善光寺と湯福神社にお参りして風の平穏を祈りました。その行事が「トオセンボ」の風習。

湯福神社は善光寺の西にあり、「妻科神社」「武井神社」と共に、「善光寺三鎮守」「善光寺三社」「善光寺三所権現」などと呼ばれています。
境内の3本のケヤキは「長野市天然記念物」。
樹齢は拝殿右が900年、左が700年。
湯福神社







中央、左手の玉垣に囲まれているのが「本田善光廟」。
大正10年10月、境内の大石(宝石たからいし)を動かすと、下から人骨が発見されました。そこで玉垣をめぐらしました。これは古墳の石室の一部です。
今月6月24日に改修の地鎮祭が行われます。
湯福神社2







毎年6月28日に開催される「茅の輪くぐり」。(写真は昨年の行事)
宮司さんの後に続いて、鳥居をくぐり、拝殿前の茅の輪をくぐります。
湯福鳥居をくぐる








拝殿前で行われる神事に参列する一般の参拝者の皆さま。
半年分のけがれを祓うという伝統の行事。
私たち「歴史の町長野を紡ぐ会」では、大切な行事を後世に引き継ごうと、毎年参加を呼びかけています。
今年も13時半に、神社前にご集合ください。
昨年の行事の模様は、こちらをどうぞ。
湯福神社拝殿前神事






映画「転校生 さよなら あなた」では、主人公の二人と齋藤宮司さんが、
「おはようございます」「おはよう」と挨拶を交わす場面があります。
善光寺本堂前での「完成感謝鑑賞会」は、いよいよ明後日8日(金)です。
雨が心配ですが、完成に感謝をしながら、全国に向けて長野の魅力を発信していきましょう。

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2007年06月04日

映画「転校生 さよなら あなた」パネル展

最低気温14,7度、最高気温27,7度。
連日夏のような暑さ。
またまた「転校生」の話題です。

長野駅前の「ながの東急百貨店」。
シェルシェ5階オフギャラリーでは、6月1日〜13日(水)まで
映画「転校生 さよなら あなた」パネル展を開催中。
映画上映に先がけて、地元長野のロケ風景を中心に、
出演者パネル10数点を展示中です。
東急映画宣伝







また全国各地で、続々と「試写会」が開催されています。
東京での試写会はこちらをどうぞ。
勧めた方から「早速応募した」と、嬉しいメールをいただきました。
全国ロードショーは23日から。

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2007年06月03日

「転校生 さよなら あなた」完成までの軌跡

最低気温16,4度、最高気温は昨日と同じ27,1度。
6月に入って夏日が続きます。

本日6月3日発売の「シナリオ 7月号」。
表紙は映画「転校生 さよなら あなた
今回の映画の全シナリオを、一挙に公開。

それと合わせて大林宣彦監督の
「転校生 さよならあなた」創作ノート、
「何があっても面白く、観客をもてなせれば」
ー≪転校生≫騒動と、その脚本作りの顛末。

掲載の「完成台本」は、普通に撮れば2時間40分。
それを様々な技術を結集して、2時間弱に収めた経緯も書かれています。

身内にシナリオライターのいる私が、日頃聞きかじっている舞台裏の数々。
「転校生」も、その例外ではなかったことを知りました。


「転校生 さよなら あなた」
いよいよ6月23日〜新宿ガーデンシネマほか全国ロードショー。

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2007年06月02日

「転校生」の舞台も訪ねた「善光寺門前七稲荷めぐり」

歴史の町長野を紡ぐ会」主催の「善光寺門前七稲荷めぐり」。
最高気温は27,1度と、真夏のような気温の中で行われました。
でも気温は高かったものの、湿度は高くなくてさっらとした暑さでした。

集合は「長野駅自由通路」。
長野駅のご協力により、いつものように立て看板と受付の机でお出迎え。
次々と受付を済ませられた参加者の皆さんは、55名ほど。
名古屋からお見えの観光客の方もいました。
大勢のご参加をいただき、10時半ちょうどに出発しました。
長野駅







ご案内の途中、「西宮神社」の社務所で語り2話をご披露しました。
演目は「かるかや稲荷のはじまり」と「矢島稲荷のはじまり」。
いなり寿司とお茶で一休みいただいた後、
とても熱心にお聴きいただきました。
語り








途中には、映画「転校生」の舞台となった場所もあり、
映画への期待が高まる史跡めぐりとなりました。
あるお宅の外に掛けられた、緑の木を映す鏡。
さあ映画の中では、この鏡は何を映し出すでのでしょうか。
鏡










終了後、来週開催の「歴史の町長野を紡ぐ会」総会に向けての役員会が終わって外に出ると、青空には、もくもくと入道雲のような雲。
いよいよ夏の到来を感じさせる空の風景でした。
そして、長野市民待望の映画「転校生 さよなら あなた」の善光寺本堂前での試写会は今週の8日(金)に迫ってきています。
雲

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2007年06月01日

映画「転校生」撮影現場の歴史(大門町)

6月に入って、今日は衣更え。最高気温は23度と、平年並み。
水無月(みなづき)」は、旧暦6月の異称です。
陰暦では1、2、3月が春。4、5、6月が夏。
6月は夏の終わりで、水が無いことから「水無月」というのだそうです。

夕方5時過ぎ、所用で歩いた「大門町」界わい。
大門交差点付近。向かって左手が善光寺方面。
真っ青な空に、白い雲。緑の木々が生い茂り、夏の風景でした。
大門交差点ミドリ











交差点の北西にある「門前農館(もんぜんのやかた)」。
左(南)が「広小路」。その横は「市営大門駐車場」。
映画「転校生 さよなら あなた」では、尾道から引っ越してきた一夫の母親が働く場所として登場します。
ここは江戸時代、小林一茶の門人「滝沢柯尺(かせき)」の店、造り酒屋があった所。滝沢柯尺は赤塩村毛野(現在の飯綱町)の出身。
本名は、松屋八郎次(はちろうじ)、通称は松八(まつはち)。
一茶は善光寺の町を訪れた時、この家に泊まったり、食事をしました。
門前農館









善光寺門前のそば店「大丸」。
ヒロイン一美(かずみ)の家で、そのままおそば屋さんとして登場。
大丸








主人公のふたり、一夫と一美の通学路となる「善光寺仁王門」前。
今日の夕方も、若者たちが歩いていました。
仁王門前若者







善光寺の門前「大門町」は、善光寺と共に発展した町。
江戸時代には「善光寺宿」として、旅籠が軒を連ねました。
大林宣彦監督は、現在の善光寺界わいの町を舞台にして、おかしくて悲しくて切なくて、最後に心にずっしりと届く物語を発信しています。
それは未来の人々に向けての大林監督のメッセージです。

5月29日「映画転校生 撮影現場の歴史(虎石庵跡)」はこちら

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