ここ最近の過労死やいろいろな労働に関する問題で日本全体が考えさせられることがあるとは思っている。GDPでは一応先進国の仲間入りをしている日本ではあるが、労働に対する考えと仕事とは何か?と言われると必ずしもそうであるとは思えないような状況に見えてしまう。

よく思われるのが欧米では残業をせずに帰ってゆっくりする、という事だが、実際に欧米で働いてみるとそうでもない。残業しているひとは夜遅くでも週末でも仕事をしているが、本当に必要だからその仕事をしている。嫌々だのとりあえずのポーズで残業をしていることではない。特に経営層やマネージメント関連の人は定時に帰っていることがあまりなく、ノートパソコンを駆使してどこでも仕事ができるような、ある意味フリーランサーのような感じもあった。

移動中の飛行機で資料を作成しているビジネスマンもよく見かけた、スターバックスで打ち合わせやホテルのロビー、様々なところで仕事をしている、そして今はネットの時代なのでいろいろなところで仕事ができるようになっている。

休暇のとりかたもこれまた人それぞれで日本やアジアのように集団で休んで集団で混雑する、ということがない。欧州であれば今から1年後の休暇の予定を立てて予約を入れる。直前割引等皆無に等しいような感じでホテルが埋まってしまうし、移動手段も高くなる。

日本ではプレミアムフライデーが政府主導で始まったが、果たしてどういった効果があるのかと思う。皆がフライデーに早く帰宅すればそれだけ渋滞に混雑がおきる、1か月に1回プレミアムディを各自決めさせ、曜日に関係なく早く帰ればよいと思ってしまう。
premium friday