aamall

2012年03月26日

キャッシュからの引用について

なんと本日2回目の更新です。この調子でいくと、更新頻度がすごいことになりそうですが、多分ならないのでご安心ください(笑)

さて、今回は前回(というかさっきの記事)の補足として、「キャッシュからの引用について」というテーマで書いていきたいと思います。

まず、そもそも「キャッシュ」とは何か。この定義についてはYahoo!検索のヘルプに次のような記述があります。

「キャッシュ」とは、検索エンジンが検索結果表示用の索引を作る際に各ページの内容を保存したものです。目的のページが見られなくなっているような場合でも、キャッシュを表示することによって情報を探せることがあります。


このキャッシュは、過去に存在した、しかし現時点では本来存在しないはずのwebページを表示することができる、という事態を生じさせます。この結果、変更されたり消されたりしたサイトの内容を確認することが可能になります。

そこで、このように、キャッシュによって存在を確認できるものの著者の作成したサイト上には現存していない文面を試合で引用した場合、どのように扱うべきか、という問題が生じます。
※同様の問題は、Googleなどの検索エンジンによるキャッシュだけでなく、Internet Archiveなどによっても生じます。

念のため、改めて注記しておきますが、以下はあくまで現時点での私見であり、しかもいつも以上に意見が揺らいでいます。そのため、公式にアプローチがあった場合はもちろん、僕自身によって予告なく変更される可能性が多々あります(いつものことですが)。

結論の前にまず、キャッシュが出典として認められるか否かについて、肯定的な意見と否定的な意見の両方があり得る、ということを簡単に説明したいと思います。

肯定的な理由としては、例えば、
確かに著者の書いた文章が存在したことを確認できるのなら、そのページが既に消えているというだけでその資料の価値を否定する必要はないのではないか、という意見が考えられます。

一方、否定的な理由としては、例えば、
サイトが消えているということは、著者自身がその内容を修正したいと考えたり、間違っていると思うようになったりした可能性があり、そうだとすれば、その内容はもはやその著者の権威によって裏付けられるべきではない、という意見が考えられます。

さて、現時点の僕の考えは、キャッシュであっても、それを確認できるだけの情報をその場で提示できるなら(つまり、信憑性評価に用いる著者名・肩書き・発行年に加え、そのキャッシュがどこのサイトに存在するか、また、そこにたどりつくためのURLなどの情報が提示できれば)認めてもかまわないのではないか、というものです。

まず、紙媒体の資料であれば、出版後に著者がどのような変節を遂げたとしても、それをもって元の証拠を引用する行為自体はルール上禁止されるものではありません。著者自身がその後に書いた文章を引用することで反論することはもちろん可能ですが、そのどちらの論拠を採用するか判断するのは(著者の意向が大きく影響を与えるとしても)最終的には著者ではなくジャッジです。そしてそれは、その文献が絶版になっていたとしてもかわりません。

これとの均衡を考えれば、もはや出版されていない文献であっても入手できれば引用できるのと同様に、もはや著者自身が公表していないサイトの情報であっても引用できるというのが原則であろうと思います。他方で、証拠資料は第三者に確認可能でなければなりませんから、そのキャッシュ自体が公開されており、かつその確認に必要な情報は試合の場で提示しうる状態におかれていなければならない、と考えます。

ただ、注意しなければならないのは、キャッシュに存在する情報の書かれた時期はあくまで元資料の書かれた時期を基準に評価しなければならないということです。キャッシュが保存された時点ではありません。これもまた、紙媒体の資料からの引用との均衡上求められます。すなわち、紙媒体資料ではそれが物理的に印刷された時点ではなく、その版が最初に出版された時点で資料が書かれた時点と考えることと対比すると、やはり著者が最初に公開、あるいは最後に改訂した時点を基準としなければならないだろう、ということです。


以上の議論から、僕はキャッシュからの引用自体はルール上可能であると考えます。但し、これにはいくらかの補足が必要です。

まず、キャッシュからの引用は直接的には著者自身の書いたサイトとは別のところからの引用になります。このため、著者と別に記録者の信憑性も問われなければならないでしょう。つまり、誰の記録による情報なのかもまた、信憑性を評価するために必要な情報として、(単に記録しておけばよいというだけではなく)積極的に試合の場で提示する必要があると思います。通常のサイトと異なり、そこに記録されていることに著者の手が加わっているとは考えにくい以上、著者自身の信憑性だけで評価することはできない可能性があるからです。

また、著者が自ら公開している場合に比べ、著者自身が意見を変えたために公開をとりやめた可能性などが否めないことも考えれば、その信憑性はキャッシュでない場合に比べて劣ったものとならざるをえないでしょう(これを確認するためにも、キャッシュであることは明示される必要がある)。

他にも考えるべき点はありそうですが、ざっと考えた感じではこんなところです。


なお、繰り返しますがこれはあくまで私見です。この通りにしたのに反則負けになった、と言われても責任は負えません。また、そこまで言われなくとも、信憑性は相当低く評価される可能性が高いですから、なるだけキャッシュからの引用は避ける方が無難でしょう。



nagasakiwestai at 21:17│Comments(0)TrackBack(0)

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