2011年11月14日
2011年11月12日
2011年11月11日
2011年11月10日
前日より発熱、胸痛をみとめ受診した60台の患者さんです。CRP 12.9 mg/dl,WBC 13,400 , 喀痰パパニコロ陰性、ダイレクトTB 陰性でしたがQFTB 陽性で結核の可能性も否定できませんでした。ロセフィン5日間点滴静注によりCRP 2.2mg/dl ,WBC 6,800 とよく反応しましたが、胸部陰影の消失が2週間後も十分でなく、CT検査、パパニコロ検査、喀痰結核菌検査を繰り返すも陰性でした。陰影は約3ヶ月後(左写真)ようやくわずかに線状影を残すのみに改善、ほぼ1年後にまったく正常になりました。陰影の改善が遅れ、結核・肺癌等考慮して鑑別を進めましたが、結局細菌性肺炎おそらく原因菌はインフルエンザ菌ではなかったかと推定しています。老人の肺炎ではこのように結核・肺癌をいつも念頭に置く必要性があることが少なくありません。
2011年11月09日
2011年11月08日
10ヶ月の乳児です。3日間の発熱(38~39゜C台)の後解熱とほぼ同時に斑状の紅斑が全身に出現、典型的な突発性発疹です。原因はヒトヘルペス6型の感染と考えられます。7型による病型もありますが、典型的な経過にならない場合が少なくないようです。6ヶ月から2才位までにほぼ全員が感染しますが、発疹がみとめられない例もあります。高熱とはじめての発熱でお母さん方が心配されますが、合併症はほとんどみとめられません。発熱は3~7日間、発疹は数時間から数日間と幅があり、診断する時に注意が必要になります。また初感染時、10%程度に発熱している間に熱性痙攣が出現することが知られています。最近ではわずかながら脳炎・脳症の合併があることが注目され、必ずしも軽い経過ばかりではないことを銘記する必要があります。
2011年11月05日
左:小学生低学年の患者さんです。咳と発熱が3日続き、4日目に受診しました。胸部右下肺心臓よりに軽度浸潤影をみとめましたが、CRP 0.1mg/dl, WBC 4,900 イムノカ-ドマイコ(-)の結果、ウイルスによる気管支肺炎と考えました。クラリシッドを念のため投与、翌日より解熱5日後に咳もほとんどみられなくなりました。
右:兄弟です。1週間遅れて咳・発熱がみとめられ4日目に受診、レントゲン写真では左肺野にほぼ全体、右肺野に軽度陰影をみとめ、検査ではCRP 0.3mg/dl, WBC 6,400
イムノカ-ドマイコ 陰性、クラミジア迅速検査陰性でした。ウイルスによる肺炎を考えましたが、上と同様にクラリシッド投与、順調に解熱回復しました。2人とも経過中、重症感はありませんでした。
右:兄弟です。1週間遅れて咳・発熱がみとめられ4日目に受診、レントゲン写真では左肺野にほぼ全体、右肺野に軽度陰影をみとめ、検査ではCRP 0.3mg/dl, WBC 6,400
イムノカ-ドマイコ 陰性、クラミジア迅速検査陰性でした。ウイルスによる肺炎を考えましたが、上と同様にクラリシッド投与、順調に解熱回復しました。2人とも経過中、重症感はありませんでした。
2011年11月04日
2011年11月01日
今年はRSウイルス感染症が目立ちます。軽症で経過するものが多いのですが、なかには肺炎まで進むものも少なくありません。発熱4日目に受診した乳児です。咳と鼻水が目立ちますが、呼吸音はほぼ正常でした。RSウイルス迅速検査 陽性、イムノカ-ドマイコ 陰性、CRP 1.8 mg/dl, WBC 11,200 の結果、ホクナリンテ-プと去痰剤を処方しました。同夜39゜から40゜Cの高熱となり喘鳴もあり睡眠が不十分、元気がなくなってきたたため翌日再受診しました。全体的にぐったりしていて胸部には異常呼吸音(乾性、湿性ラ音)がきかれ、レントゲンを確認すると気管支肺炎の所見でした。こうした場合、点滴吸入等対症療法にて回復を待つことになります。