2011年11月14日

gpoly胃の検査希望で受診された60代患者さんです。胃の出口に近い幽門前庭部に出血性のポリ-プをみとめました。病理所見は過形成性ポリ-プで悪性度はありませんでした。この場合内視鏡的に切除すべきかどうか問題になりますが、少しずつ出血していること、ポリ-プがやや大きいことから、取った方が望ましいと考えられますので、専門病院に紹介になりました。

nagasawanorio60 at 20:07コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患腫瘍 
ade発熱と眼瞼結膜の充血・咽頭痛を主訴に受診した学童です。アデノウイルス検査陽性でCRP 2.0mg/dl, WBC 19,000 でした。咽頭結膜熱はプ-ル熱ともよばれ学校伝染病に指定されておおり主に夏流行しますが、冬に入るこの時期にみとめることもあるようです。白血球増多があり抗生物質を処方したくなりますが、ウイルス感染ですのでほとんど無効になります。対症療法にて3~5日で解熱、多くは問題なく治癒します。

nagasawanorio60 at 19:39コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患ウイルス感染 
candi肛門周囲から臀部にできた発疹が2週間も治らないため受診した乳児です。すでに湿疹用の軟膏を塗っていたため、紅斑様に変化をしていますが、周辺に小円形状の病変が散布したようにひろがって周囲の皮膚が剥離しています。カンジタによる皮膚炎です。顕微鏡検査にて菌体をみとめることができました。抗真菌剤を塗ることによってすぐに改善傾向がみられ、4~5日できれいになりました。

nagasawanorio60 at 13:54コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患皮膚科疾患 

2011年11月12日

str苺のように赤くボツボツの舌、小児科の範囲ではいつも意識されている所見です。溶連菌感染症、川崎病で特徴的にみられます。脱水の時もしくは体質的に似た変化が現われることがあります。溶連菌感染症の場合、苺舌が必ずみとめられるわけではありません。溶連菌のある種の菌体外毒素によって出現すると考えられています。

nagasawanorio60 at 21:13コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患感染症 

2011年11月11日

lcae2lcae1高血圧のため受診した70歳代の患者さんです。初診時の検査で胸部写真を撮影したところ約2cmのひきつれを伴った円形陰影をみとめました。左上葉の腺癌です。放射線治療によく反応して5年後にはほぼ完全に消失、良好な経過です。右横隔膜上の大きな塊状の陰影は内視鏡検査の所見から食道裂ヘルニア(傍食道型)と考えられました。大きな塊なので、こちらの方を注目しがちですが、問題なのは左上肺野の所見です。

nagasawanorio60 at 12:54コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患腫瘍 
papmts1papmts2咳・鼻水・発熱が3日間続き、受診前日夜に39゜C台になったため来院した幼児です。少し元気がないものの、胸部異常音(ラ音)は聞かれませんでした。CRP 1.9mg/dl  , WBC 11,500 , イムノカ-ドマイコ陽性、レントゲン写真では右下肺にリングサイン様の陰影をみとめマイコ肺炎初期と考えました。クラリシッド服用により翌日は平熱となり5日間で治癒しました。

nagasawanorio60 at 07:41コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患肺炎 

2011年11月10日

ps1ps2前日より発熱、胸痛をみとめ受診した60台の患者さんです。CRP 12.9 mg/dl,WBC 13,400 , 喀痰パパニコロ陰性、ダイレクトTB 陰性でしたがQFTB 陽性で結核の可能性も否定できませんでした。ロセフィン5日間点滴静注によりCRP 2.2mg/dl ,WBC 6,800 とよく反応しましたが、胸部陰影の消失が2週間後も十分でなく、CT検査、パパニコロ検査、喀痰結核菌検査を繰り返すも陰性でした。陰影は約3ヶ月後(左写真)ようやくわずかに線状影を残すのみに改善、ほぼ1年後にまったく正常になりました。陰影の改善が遅れ、結核・肺癌等考慮して鑑別を進めましたが、結局細菌性肺炎おそらく原因菌はインフルエンザ菌ではなかったかと推定しています。老人の肺炎ではこのように結核・肺癌をいつも念頭に置く必要性があることが少なくありません。

nagasawanorio60 at 21:42コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患肺炎 
vari水痘、発疹出現2日目の写真です。この場合は水泡よりは紅斑が目だっています。初期の段階で斑状の発赤が優位な水痘も良く見られます。水疱はこの後から次々に出現してきます。

nagasawanorio60 at 21:23コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患ウイルス感染 

2011年11月09日

pinfs夜になると38゜C台の発熱があり、5日続いて改善傾向がないため受診した幼児です。元気良く食欲も良好です。CRP 2.5mg/dl, WBC 6,200 イムノカ-ドマイコ 陽性、胸部レントゲン写真にて右肺に間質性の陰影をみとめます。クラリシッド投与により翌日より夜間の発熱もみられなくなり、順調に回復、抗生物質は10日間投与しました。

nagasawanorio60 at 19:20コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患肺炎 
pinf24日間、39゜C台の発熱が続き受診した1歳児です。胸部に肺の雑音(ラ音)が聞かれ、レントゲン写真にて右下肺野に浸潤影、CRP 9.3 mg/dl, WBC 22,800 の結果から重症化しやすい状態が推察されます。イムノカ-ドマイコは当然陰性でしたが、尿中の肺炎球菌抗原も予期に反して陰性、頻度的にはインフルエンザ菌による肺炎が最も可能性があります。ロセフィンの点滴静注により翌日より解熱、元気になり5日間の治療で治癒しました。抗生物質に対する反応が良い場合、乳児幼児でも外来治療が可能です。

nagasawanorio60 at 16:55コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患肺炎 

2011年11月08日

 tinepe                                                 
普段長靴を履いていることが多い30台の男性です。足の第2指と第3指の間の痒みを訴えて受診、真菌症にみえるのですが、程度は軽く顕微鏡検査にて真菌陽性、足白癬と診断しました。ラミシ-ルクリ-ム処方により1週間で皮膚病変は改善しましたが、軟膏はそのまま1ヶ月使用してもらいました。

nagasawanorio60 at 19:48コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患皮膚科疾患 
exsub  10ヶ月の乳児です。3日間の発熱(38~39゜C台)の後解熱とほぼ同時に斑状の紅斑が全身に出現、典型的な突発性発疹です。原因はヒトヘルペス6型の感染と考えられます。7型による病型もありますが、典型的な経過にならない場合が少なくないようです。6ヶ月から2才位までにほぼ全員が感染しますが、発疹がみとめられない例もあります。高熱とはじめての発熱でお母さん方が心配されますが、合併症はほとんどみとめられません。発熱は3~7日間、発疹は数時間から数日間と幅があり、診断する時に注意が必要になります。また初感染時、10%程度に発熱している間に熱性痙攣が出現することが知られています。最近ではわずかながら脳炎・脳症の合併があることが注目され、必ずしも軽い経過ばかりではないことを銘記する必要があります。

nagasawanorio60 at 19:39コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患ウイルス感染 

2011年11月05日

pvupvs:小学生低学年の患者さんです。咳と発熱が3日続き、4日目に受診しました。胸部右下肺心臓よりに軽度浸潤影をみとめましたが、CRP 0.1mg/dl, WBC 4,900 イムノカ-ドマイコ(-)の結果、ウイルスによる気管支肺炎と考えました。クラリシッドを念のため投与、翌日より解熱5日後に咳もほとんどみられなくなりました。
:兄弟です。1週間遅れて咳・発熱がみとめられ4日目に受診、レントゲン写真では左肺野にほぼ全体、右肺野に軽度陰影をみとめ、検査ではCRP 0.3mg/dl, WBC 6,400
イムノカ-ドマイコ 陰性、クラミジア迅速検査陰性でした。ウイルスによる肺炎を考えましたが、上と同様にクラリシッド投与、順調に解熱回復しました。2人とも経過中、重症感はありませんでした。

nagasawanorio60 at 20:21コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患肺炎 

2011年11月04日

wou2車の荷台の角にぶっつかって裂傷を負った患者さんです。創面がやや乱れていますが、5針縫合しました。治癒面はシャ-プにはなりませんが、まずまずでした。二次感染することなく抜糸できました。

nagasawanorio60 at 19:54コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患小外科疾患 
her3日前より発赤が出現、消えないために受診した学童です。小水泡様の変化があり眼瞼下部にみとめた単純ヘルペスです。口唇周囲により多くみとめますが、眼の周囲にも少なからず出現します。アラセナ軟膏、バルトレックスを投与して回復を待つことになります。瘢痕等残すことなくきれいに直ります。湿疹と間違ってステロイド軟膏を長期間塗ると皮膚の紅斑がしばらく残ることがあります。

nagasawanorio60 at 19:24コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患ウイルス感染 
vari4varisc水泡が1つ出現してから3日目の段階です。それほど水痘疹が増えていませんが、抗ウイルス剤を投与しました。この状態からそれ程、数が増加することなく治癒しました。
教科書的には無治療の場合、300位の発疹ができるとされています。時にその発疹が化膿して蜂窩織炎等の皮膚感染を併発、治療に苦労することがあります。右はバルトレックスを投与して3日目のものです。ほぼ痂皮になっていて出席許可が出せる状態になっています。抗ウイルス剤の効果が納得できる所見です。

nagasawanorio60 at 07:30コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患ウイルス感染 

2011年11月01日

画像今年はRSウイルス感染症が目立ちます。軽症で経過するものが多いのですが、なかには肺炎まで進むものも少なくありません。発熱4日目に受診した乳児です。咳と鼻水が目立ちますが、呼吸音はほぼ正常でした。RSウイルス迅速検査 陽性、イムノカ-ドマイコ 陰性、CRP 1.8 mg/dl, WBC 11,200 の結果、ホクナリンテ-プと去痰剤を処方しました。同夜39゜から40゜Cの高熱となり喘鳴もあり睡眠が不十分、元気がなくなってきたたため翌日再受診しました。全体的にぐったりしていて胸部には異常呼吸音(乾性、湿性ラ音)がきかれ、レントゲンを確認すると気管支肺炎の所見でした。こうした場合、点滴吸入等対症療法にて回復を待つことになります。

nagasawanorio60 at 12:53コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患ウイルス感染 

2011年10月31日

mykokumykoku2咳が4~5日続き前日より発熱したため受診した幼児です。CRP4.2mg/dl, WBC 11,300 イムノカ-ドマイコ陽性で胸部写真では下肺野にリング状にみえる気管支像、間質性肺炎の特徴的な所見です。クラリシッドを投与、2日目より解熱傾向をみとめましたが、胸部の副雑音はむしろ増強、咳がひどい経過でした。10日後胸部所見、咳等は改善しました。

nagasawanorio60 at 19:53コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患肺炎 
mycomiこのようにがっちりした肺炎像を外来でみることは少なくなっています。勤務医時代紹介されて来院する患者さんでは良く見られたマイコ肺炎のレントゲン写真です。咳が先行、前日より発熱で受診した学童です。対症療法で経過をみましたが解熱せず2日後再受診、CRP 1.4mg/dl, WBC 7,100 イムノカ-ドマイコ陽性で右上葉にしっかりした陰影を認めます。進行したマイコ肺炎の胸部所見です。このような段階でもクラリシッド投与により10日前後で改善します。以前は10日程度入院させていました。今から思うと過剰な対応だったと反省しています。

nagasawanorio60 at 19:30コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患肺炎 

2011年10月29日

asiffungo こどもでも"みずむし"は少なくありません。普通、指間に発生することが多いのですがこのように足底にできることも珍しくありません。右足にできた小学生低学年の患者さんです。痒みを訴えて受診、周囲の皮膚が剥脱しているのが特徴です。こどもの場合、抗真菌剤で比較的短時間に治癒、再発が少ないのがおとなの症例と違っているところです。この例ではラミシ-ルクリ-ムの処方により1週間程度で改善しました。

nagasawanorio60 at 19:43コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患皮膚科疾患 
stpha前日から39゜C台の発熱にて受診した5才の乳児です。マイコプラズマが流行していることからクラリシッド処方するも、翌日40゜Cの高熱が続いて再受診、ややぐったりして胸部左に異常呼吸音(湿性ラ音)が聞かれました。イムノカ-ドマイコは陰性、CRP 6.6mg/dl,  WBC 18,800  左肺野に浸潤影初期像をみとめます。マイコの経過としては
クラリシッドの効果が無い事、経過が速いことなどが合致せず、肺炎球菌性肺炎と矛盾しない症状と検査結果です。尿中の肺炎球菌抗原陽性で、ロセフィンの点滴静注で治療、翌日には解熱、5日で改善しました。マイコ流行中、こうした肺炎の治療開始が遅れないことがポイントです。

nagasawanorio60 at 16:08コメント(0)トラックバック(0)小児科疾患肺炎 

2011年10月27日

5fcd539e[1]転倒してできた創傷です。外科ではありませんが、処置を求められる場合が少なくありません。4針縫合1週間後に抜糸、きれいに治癒しました。

nagasawanorio60 at 20:16コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患小外科疾患 

2011年10月26日

gak60歳代の患者さんです。時々胸やけがあるとのことで内視鏡をうけました。右の壁に色が薄くなって表面がごつごつした感じの病変がありました。印環細胞癌で進行が早く、悪性度の強い病型でした。胃の2/3を摘出、健在です。

nagasawanorio60 at 15:55コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患腫瘍 
gashi胃の健診で内視鏡検査をうけた50歳代の患者さんです。胃の中ほど、後ろの壁にちいさな隆起をみとめました。良性にみえるのですが、病理の結果は腺癌でした。この段階ですと十分内視鏡的に切除可能です。検査を受けたタイミングがとても適切だったと感心しました。

nagasawanorio60 at 13:24コメント(0)トラックバック(0)おとなの疾患腫瘍 
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