診療所のできごと

診療所の日々のちょとしたことをお知らせいたします。

春、チュン2羽....。

春チュン (1)
春チュン (2)

虹とリンパ球

虹

体の中でさかんに動き回ってはたらいているリンパ球、昼夜やすみなく体の隅々までくまなく巡回して免疫のしくみを支えている姿は、広い天空を漂っているようで虹に負けないほどに美しく見えます。時に過剰に攻められてその姿が変容してしまうことがあり、そうしたリンパ球は異型リンバ球に分類され、この写真も異型性を示唆する形状になっています。ある種のウイルス(この場合EBウイルス)に感染すると司令塔からの命令が伝達され、その情報をもとにリンパ球は変容して病原体を駆逐すべく突撃してゆきます。戦争みたいな戦が日夜体内で勃発しているような状態で、すごい稼働システムと驚くばかりです。がんばれリンパ球 !! しかしながら過剰防衛だとかえって自身の組織を傷つけ(自己免疫疾患の発症)、その反対にリンパ球の働きが弱ったり反撃するる能力がもともと備わっていないと病原体(外部から侵入もしくは内部から生産される異常たんぱく質など⇒内外からの異物)にまったく無防備な免疫不全の状態になってひとにとって不都合な状況になってしまいます。微妙の調節が必要でその役割はリンパ球のひとつ制御性T細胞(日本人が発見:下のイラストにはヘルパ-t細胞の後ろに影をひそめて表現されていない))が担っています。このT細胞がのびのび力を発揮している状態が侵入する病原体にもがん細胞にも最強な防衛システムを構築し生体を健康に維持することが可能になります。リンパ球の仲間はさらにたくさんいて意識されないところでそれらがお互いに連携しあって複雑な作業を遂行しています。応援はしても邪魔(過労・栄養バランスのかたより・不規則不摂生な生活など)しないようにしたいものです。

リンパ部隊


冬のサルビア。

サルビア12月
川場村の道端のサルビアが、夏から秋にかけていつも通り過ぎるたびに赤い炎のように色鮮やか、なのに診療所の花壇のそれはシミの様に色あせて毎年植え付けるのをあきらめかけていました。ある時、昼と夜の寒暖差が影響しているのではと思いついて、今年は9月に植栽してみました。これが決まって葉も花柄も無垢そのものの"濃いみどり"と"明るい赤"、冬の日差しを楽しんでいるようです。病害虫とは無縁が、マイコ肺炎・インフルエンザA・新型コロナウイルス・手足口病・リンゴ病・溶連菌感染症など医者になって初めて経験する入り混じって大流行の診療所にとっては究極の目標になります。
いろは

どこまでも高く・・・!

青年樹 (2)

35年前に頂いたユッカ・エレファンティペス別名"青年の樹"、最初は50cm]位で机の上、低い天井にとどきそうになりフロアに移動、そこでも窮屈になり5年前から吹抜けのロビ-に置くことになりました。どんどん伸びて現在は8~9mの高さになって、あともう何年かでで反射ガラスに達してしまいそうになってきました。ユッカとしては考えられないほどの成長、葉も青々と元気です。"青年"の樹よ、今後どこまで伸びてゆくか楽しみです。背がどんどん伸びる、成績があがる、売り上げがのび業績も天井しらず、ほんとうに夢のような出来事で"大谷選手"のように現実になればとてもうれしくなってしまうことでしょう。薬が無い、コメが足りない、給与があがらい、30年停滞の現状はどうみとも寂しい限りです。

何が何でもジェネリックへ ?

ますます診療がしにくくなってきます。10月よりジェネリック薬品以外のもともとのオリジナルな先発医薬品を処方すると、特別な状況を除いて、患者さんに応分の負担金が生じてしまうようになります。
長期収載品の給付
負担金の額はジェネリック薬品と先発品の薬価差の25%になります。当院ではほとんどが先発品(一部オーソライズドジェネリック)でしかも院内処方のため、今まで通りの処方では先発品を処方できなくなり上記の例外(黄色に塗った部分)を適応してもらうしかありません。あるいはすべて院外処方にして国の指示に沿ってジェネリックを使用するかの二者択一になってしまいます。当分は上表適用場面の下段②を利用するしかありませんが、当院むではこれが難しくなった場合はすべて院外処方でジェネリックを選択することになります。ベストと信じる処方が出来なくなりそうで残念です。マイナ保険証といい今回の改訂(救急車の費用請求などなど))といい患者さんを置き去りにして医療環境がますます息苦しくなってきています。
選定療養


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