「銀魂」考察

2021年02月07日

総括「銀魂最終回」

 熱狂的に好きな銀魂の最終回劇場版を見てきました。


 その考察、といか感想を述べたいと思います。

 個人的に高杉の「一国傾城篇」が終わり、最終回が残り1年で満足していました。

 その後作者の空知先生は「うん○」と出すだけ出して回収しないのは、尻を拭かないのはおかしいみたいなことを述べ「真選組解体編」「神楽と神威の因縁」。そして吉田松陽の正体などを掲載していました。

 長島の感想では漫画の最終回はふわっとしていて消化不良でした。





 で、ギャグ漫画として初めたはずが、登場人物の掘り下げが進んでしまい「任侠もの」みたいなものに人気が寄ってしまい、複雑な気持ちだったのではないでしょうか。

 幻の「ファイブメン」は一切登場しませんでした。「ギャグ漫画に何本気なっているんだよ」という作者の怒りのようなものを感じました。

 とにかくギャグに振り切り、「ギャグ漫画なんだから考察なんかせずに楽しもーぜ!」が作者の熱かもしれません。

 ネタバレしますが、お涙頂戴ではなく、ギャグに振り切って終わらせて大いに笑いました。

 とても楽しい映画でした。

 おそらく作者は一話短編しか書かない気がします。シリーズ物書いても「銀魂っぽい」という呪縛から呪縛から抜け出せない気がします。15年も連載したのは祝福であり、呪いでもあります。読者はどうしても無意識に「銀魂っぽいもの」を求めてしまうのかもしれません。

 5年ぐらい休めば、銀魂を知っている人が少なくなり、「現代ドタバタ劇」か始まりそうな気がします。探偵事務所でも開きそうな気がしますね(笑)


 余計お世話ですが、銀魂の呪縛から抜け出すのは学園モノな気がします。

 とにかく、銀魂か心に残るとても素晴らしい作品でした。漫画の最終回で「?」な気持ちになった人はぜひとも劇場版を見ることをオススメします!

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2016年10月25日

三度目の考察。銀魂の「最終回」

 熱狂的に好きな銀魂の最終回を考察します。三度目です。過去二回はこちらです。


『考察。「銀魂」の最終回』
『銀魂の最終回はスターウォーズのオマージュかもしれない』



 最終回を迎えるまで沈黙しようと思ったのですが、今週号の銀魂を読んでいろいろと想うことがありました。


 書かずにはいられない気持ちになりました。まさに名作です。


 銀魂のモデルは幕末であり、幕末に活躍した人物をモチーフにした好き勝手なギャグ漫画です。たまにシリアスが入りますが、作者が恥ずかしがり屋なのか、ギャグはけして外しません。



 で、幕末をモデルにして、


「どのような形で大政奉還や明治維新をモデルにした話が書かれるのかな?」



 といくらでも妄想していましたが、どうも現在のシリーズは、


「第二次世界大戦の末期の日本みたいだ」 



  と読んでいて感じました。作者の思想やらメタファーうんぬんではなく、一介の読み手の印象なのですが、現在の「ちきゅう」は四面楚歌な状態です。



 イタリアやドイツが敗戦した後の日本のようです。歌舞伎町の住人が総出になっている姿は、まるで一億総火の玉です。



「あんな武力があるなら、なぜ負けたのだ」


 は野暮なことです。少し考察すれば出ます。



 最初は天人の技術に負けたのでしょう。そして敵の技術を知り、その技術を自分のものにした。平賀源外が象徴的です。



 敵の機械に対し、源外のからくりはオモチャなようなものでした。しかし潜水艦のようにひたすら闇夜を泳ぎ(指名手配されているし)、いつかいつかと技術を磨いていたらその時がやってきたのです。



 それは科学者にとって幸運であり、不幸でした。



 今現在、庵野秀明のシンゴジラがヒットしていますが、初代ゴジラは科学技術によって生まれ、科学技術によって倒されました。ゴジラを倒した科学者は、


「この技術が悪用されてはいけない」



 ということで自死を選びます。平賀源外も財産であるからくり捨てて「ちきゅう」を救おうとしています。



 ……銀魂を第二次世界大戦フィナーレに結びつけると、「原子爆弾はなににあたるのかな?」と思ってしまいますが(アームストロング砲か!?)、玉音放送はあるんですかね?


 作中はでは将軍職よりも偉い天皇が存在しているような台詞がありました。そして影で支配する天導衆のトップクラスはハンセン病を患っているような場面がありました。それはアルタナという禁断の技術(エネルギー?)の代償のようですが、原子力による放射能被曝にも思えなくもないです。



 無論、一介のファンである勝手な考察ですが、天皇の玉音放送を意識すると、



「敵じゃなくて味方で急に現れた人物が、物語の核心を握るなんて興ざめだなー」



 と思いますが、銀さんは政治的な行動をしない人間です。「ちきゅう」の終戦は適当にぼかされるかもしれません。幽☆遊☆白書の魔界統一トーナメントのように……。


 最終回シーンの詳細はともかく、ひょっとして日本の敗戦コンプレックスを解消してくれるのは、「銀魂」なのかもしれません。




 日本は敗戦ショックで「こうすれば勝てた」という作品が続々出ました。「宇宙戦艦ヤマト」がそれであり、そのカウンターが「機動戦士ガンダム」でした。

 


 宮﨑駿は資本主義の堕落を風刺するような場面が多いです。庵野秀明は「僕らには戦争や学生運動のような共通体験はない」と述べていましたが、東日本大震災が起きました。エヴァンゲリオンの新劇場版:Qは東日本大震災の影響が色濃いです。




 今、東日本大震災を克服する作品は「進撃の巨人」であり「暗殺教室」の2つが挙げられます。



 銀魂は名作なのに、ヒットしているのに、映画化もされるのに置いてけぼり感が否めません。



 しかしそれでいいのだと思います。気づく人には気づくのです。傷ついた人は知っているのです。


 英雄になれなくたって、銀さんに救われた人は知っています。何より読者として支えた人が銀さんの功績を知っていますから。


 もしかして生死不明の「行方不明」という形で終わるかもしれません。大丈夫です。銀さんの意思は新八と神楽が継いでいますから。


(うーむ。うまく着地ができなかったな。最終回を迎えたらもう一度総括したいなー。するけど) 




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2015年08月28日

銀魂の最終回はスターウォーズのオマージュかもしれない

 熱狂的な好きな漫画の銀魂考察です。もうすでに何度も考察記事をあげ、一介のファンによる妄想をいくらでも上げました。「最終回の考察」もし、連載が終了したら総括をしようと考えていました。


 しかし銀魂はまだまだ続くようであり、今週号(39号)の読者プレゼントコーナーで銀魂のTシャツがスターウォーズをパロディしたデザインだったので、



「銀魂はスターウォーズのように終わるのかな?」


 と感じました。そんな風に見るといろいろ面白く見えてきました。


 スターウォーズの主役のルーク・スカイウォーカーを銀さんに結び付けるのは強引ですが、突っ込み役の志村新八が「C-3PO」で、マイペースな神楽が「R2-D2」に、見えなくもないです。




 そして定春はチューバッカではないでしょうか?





 今回のTシャツプレゼントが元ですが、銀魂はそれ以前にも話が宇宙まで飛躍すると、スターウォーズっぽい戦艦や施設がよく出てきました。


 さらにそういえば、志村道場には「押美一」というキャラが出入りしていた設定です。「オビワン兄貴」とジェダイの騎士です。もろにスターウォーズのパロディです。主にギャグが強い回に使われますが、現在は本格的なシリーズに使われています。



 作者の空地先生はスターウォーズ好きを公言しているところを見たことないですが、スターウォーズにインスパイアされたのでしょう。


 読み切りの「だんでらいおん」「しろくろ」「13」「ばんがらさんが通る」は、どれも日本が舞台です。学園ドラマや死神や妖怪などが出るので「少年漫画の王道をギャグ化」が強い印象です。銀魂はSFと時代劇をギャグ化しています。ギャグ化できるのは、好きなものに限ります。


 元となるネタや作品を愛しているからこそ、ギャグにまで昇華できるのです。


 で、銀魂が連載する前にボツを食らったネームはSFっぽく、次が新選組のギャグ化です。司馬遼太郎の「燃えよ剣」に影響を受けたことを公言していました。







(合本のデザインがダサく感じるのだが……)


「銀魂」のタイトル候補に「銀ちゃんがゆく」というものあり、ご本人は司馬遼太郎のファンなんでしょう。家族会議でタイトルを決めたらしく、親が司馬ファンなのかもしれません。


 で、銀魂は「なんちゃってSF」ということで、参考としてSF作品を見たことでしょう。そこで空地先生はエイリアンよりもスターウォーズにインスパイアされたのでしょう。エイリアンが熱狂的な好きな作家はハンターハンターの富樫先生です。


 もしかして担当から資料の一つとして渡されたのかもしれませんが、スターウォーズを何度もパロディにするほど好きになり、


「銀魂の最終回はスターウォーズのようにしようか……」


 と作者が思ったかもしれません。先にあげたように、登場人物はスターウォーズのキャラに似てなくもないです。レイア姫や放浪生活を送るハン・ソロは誰に似ているか分かりませんが(長谷川?)、銀魂の最終回に向けてスターウォーズを参考にしているのでしょう。


 んで、んで、銀魂のラスボスは神威かと思ったのですが「天照院奈落」と呼ばれている「虚」というキャラっぽいです。虚の設定は作品を読み直してほしいのですが、仮に「スターウォーズ」ならば、虚はダースベイダーとなり(顔を守る"総面"はダースベイダーの仮面に見えなくもない)、



「銀さんの親は虚」


 という設定も候補になります。銀さんの超人的な設定も説明がつきます。片方が「普通の人間」なので、銀さんは理性があり、時に凶暴でもあります。個人的に銀さんの出自はどうでもよく、


「後付け設定で、辰羅族のハーフとか?」


 と考察したこともありました。(個人的に、虚と銀さんが親子だったら、ちと興ざめ。昨今の「父親が英雄」というパターンになってしまう)


 とにかくスターウォーズならば、スターウォーズは「帝国から共和国に変わる」が作品の流れですので、銀魂の幕藩政治が終わるかもしれません。


 もう一度大胆に最終回を構想するなら、宇宙で銀さんと虚の一騎打ちでしょう。神威がどういった形で乱入するかわかりませんが、神威を倒すのは新八の役目でしょう(神威は倒しきれない形で終わる。それとも神威と共闘してオールスターになるのか?)。


 爆発して炎上して崩れる宇宙基地の中、銀さんは虚を道連れのような形で倒すのでしょう。相討ちか、爆破に逃げる虚を捕まえ、


「てめーはこっちだ」


 と虚ごと宇宙基地を爆破して倒します。神風特攻隊のように命を使って新八や神楽を助けるのでしょう。新八や神楽は緊急脱出船の窓から崩れゆく宇宙基地を見続ける……(この船を操作するのは坂本辰馬)。



 そして数年後、新八と神楽は万事屋を継ぎ、ファミレスあたりで今後の方針を揉めていたら後ろの席で、


「ピーチクパーチクうるせんだよ。発情期ですか、このやろー」


 と言ってきた天然パーマ男の後ろ姿……。表情が変わる新八と神楽……。 



 ではないでしょうか?


 ま、今回のシリーズが終わっていつものドタバタ劇がまた続いて「最終回はまだまだ来ない」になっても、十二分にうれしいですが。


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「クリック、クリックうるせんだよ。発情期中ですか、このやろー」


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2015年07月04日

考察。「銀魂」の沖田総悟

 真選組のサド王子こと、沖田総悟の考察に入ります。


 沖田総悟は真選組の一番隊長を務め、持ち前の天性で攘夷志士を容赦なく捕まえます。周囲を巻き添えにしても、当の本人は平然としています。


 沖田の幼少期は孤独のようですが、それは「あいつには着いて行けん」と同年代から思われていたのではないのでしょうか。身体能力がずば抜けて高いので周りはいついていけず、徐々に同年代の友達が離れていったのでしょう。


 そこに近藤勲が現れ、道場通いをします。沖田が剣に熱中できたのは体を思う存分に動かせた環境でしょう。喧嘩をしたら姉のミツバに怒られるが、剣道の勝利なら褒められます。懐が大きい近藤勲に甘えますが、土方十四郎がふらりとやって来て道場生になります。


 近藤勲は年が離れている沖田よりも、年齢が近い土方と仲良くなります。姉のミツバも、土方と仲良しになります。


 沖田はそれが気に入りませんでした。江戸で旗揚げする時、土方はミツバと冷たく別れます。


 沖田と土方はけして仲良しになることはありませんでしたか、近藤勲という大物によって二人はつながっています。史実の新選組もそんな感じだったらしいです。沖田と土方は特別に仲良しだったエピソードはないです。


 仲良しエピソードは司馬遼太郎の創作なんです。


 さて、沖田には「士道」というものがあるんでしょうか。おそらくないでしょう。ずっと問題児のままです。しかし剣の腕が抜群に強いので一番隊長を務めています。 


 組織への忠誠心はとくになく「近藤原理主義」が強いです。一応、警察としての自覚はあり、治安を乱す者には容赦しません。 正義はこちらにありますから、遠慮なく正義という名の暴力をふるいます。しかし戦闘狂ではないです。


 まさに剣術によって身につけたのでしょう。


 孤高の天才のような気質で、劇場版では単独行動をしています。


 仮に現在のシリーズで近藤が死亡したら、真選組を抜ける気がします。万屋に合流するのもありえないでしょう 。犬猿の仲の神楽がいますし。


 彼は神威との戦闘で深手を負いました。「そよ姫を守りながら戦う」という不利な状態だったので、100%の力が発揮できなかったのでしょう。第二ラウンドは起きるでしょうか。


 ……起きない気がします。まだ、神威は銀さんと戦っていません。神威にとどめを刺すのは、銀さんか新八だと思います。


 沖田が真選組から離れたら流浪の旅でもするんですかね? 歌舞伎町でホストでもやっていそうな気がします。もしかして近藤勲が沖田と土方をうまく使って「ホストクラブ・真選組」を経営するとか(笑)


 うーん。思った以上に、沖田の考察は進みませんでした。それだけ完成されたキャラクターなんだと思います。

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2015年07月03日

考察。「銀魂」の土方十四郎

 上にも下にも問題児を抱えるフォローの達人、土方十四郎の考察に入ります。


 彼の幼少期はモデルの土方歳三のように複雑でした。妾の子で本家から疎んじられていました。しかし異母兄の当主の為五郎と仲が良かったです。しかし為五郎が暴漢に襲われ失明を負います。土方は救えなかった自責の念から家を飛び出します。


 以後、武者修行と呼べないような喧嘩屋(バラガキ)になって強さを追求していきます。当然、周囲に憎まれてボコボコにされます。そこを近藤勲に救われます。


 近藤勲は剣術で身を律した経験から、土方を剣術道場に誘いますが土方は断ります。土方は道場のそばで「ケガの治療のため」と称して居座るようになります。年下の沖田は「何だあいつ。死なねーかな」と毒を吐かれています。


  表で剣の練習はせず、裏で剣の練習をして強さを身につけ、ボコボコにした連中にリベンジして勝利します。近藤の助太刀もあったせいか、我流の剣術から道場剣術に変わります。


  沖田の姉と恋仲になりますが、沖田の姉は病弱で、江戸の旗上行為は成功するかどうか分からないので、彼女に心配させないように冷たく別れます。


 浪士組を結成すると鉄の掟を創って真選組を強固な組織にします。


「鬼の副長」と恐れられ、最前線に立ちながら江戸の警護をします。達人のような剣の強さを持ち、それでいて頭が切れる男です。女性にモテモテのようですが、浮ついた話が出ません。極度のマヨラーということもあるんでしょうが、


「男とつるんでる方が楽でいい」


 な感じがします。


 無類の強さを誇り、組織運営術も長けているのですが、「組織のトップ」にはなれない人間でした。近藤勲のように後先考えずに大志を抱ける人間ではなかったようです。


 しかし近藤勲が重罪人として捕まると、後先考えずに近藤を救いに行きます。近藤の大志が彼に引き継がれた瞬間でした。


 さて、今後です。


 真選組が再結成されるかもしれないし、されないパターンも考えられます。


 史実の土方歳三は新選組が瓦解すると、榎本武揚が率いる蝦夷共和国に合流します(……もしかして最後のファイブメンは榎本武揚をモデルにした人物?)。そして箱館戦争で戦死します。


 榎本武揚は生き残り、投獄を食らっても「あいつの才能をなくすのは惜しい」ということで特赦を受け、以後は明治政府に協力して 辣腕を振るいます。


 土方十四郎、もとい真選組も「あいつらを解散させるのは惜しい」と、新政府(が仮に出現した場合)は判断するでしょうか。



 もしも組織の生き残りが決定しても、土方の性格を考えると残らないような気がします。



 ……とここまで考えても、近藤勲が生き残っていれば元気よく組織続行しそう気がしますし、仮に近藤が二度と剣を触れない体でも「近藤さんの意志を引き継ぐ」として、多少の恥を飲んで続行しそうな気がします。


 なるほど。土方十四朗は近藤勲によって立派に成長したということでした。適当考察をしたら、実は大器晩成な人物ということを発見しました。


 劇場版では「成長できなかった姿」を見せたので、今後の展開がとても楽しみな人物です。



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「あ、近藤さんの字を消すの忘れた」 


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2015年07月02日

考察。「銀魂」の近藤勲

 あー、銀魂は面白いです。このブログにアクセスが集中するのは銀魂の考察記事です。昔は中島飛行機に集中していましたが、今年はずっと銀魂にアクセスが続いている記憶です。検索ワードも銀魂関連です。


 私以外のブログでいくらでも考察されていることでしょう。私は一人で考え「こんな風になったら楽しいな」と勝手に悦に入るのが好きなので、他人様のブログを覗いて銀魂を考察することは滅多にないです。多分、読んだらとても面白いことでしょう。


 で、真選組のメンバーの考察は避けていました。考察をしようとしたらストリーに大きく絡んだので、そのシリーズが終わるまで待っていたのですが、現在の「真選組解散編(……でいいのかな?)」がまだ続いています。


 フラストレーションが溜まってしまったので、キャラクター考察をして放出したいと思います。過去のキャラ考察は大外れしたこともありますが、気にせず、好き勝手に述べたいと思います。真選組の考察はこちら。山崎退の考察はこちら。外れている部分もあるんであしからず。 あくまでも一介のファンによる考察です。



 さて、真選組のメンバー考察です。上げるのは局長の近藤勲です。


 モデルはもちろん、新選組の近藤勇です。


 彼の初登場は新八の姉にストーキングして銀さんにやられてしまいました。その後は銀魂の主要メンバーとして多く登場し、彼を中心に話をづづる回もあります。作者お気に入りのキャラなのでしょう。


 近藤の幼少期は盗みをするワルガキでした。しかし神社の宮司に救われ、まっとうな道を進むようになります。やがて荒くれた猛者を束ねる真選組のトップを務めるので、懐が大きい人物です。随所にそんなエピソードがよく出ます。


 実家は剣術道場を開いていましたが、武士の家柄ではなかったので(おそらく農家)、侍への憧れが人一倍強かったのでしょう。ひたすら素振りの練習をして己を磨いたんだと思います。


 そういえば柔道金メダリストの山下泰裕氏は、ガキの頃は相当な腕白小僧だったらしいです。ジャイアンのように喧嘩っ早かったらしいのですが、柔道をするようになってから平静な心を手にしたようなことを述べていました。


 近藤勲も剣術を受け入れるようになって大きな懐を手にしたのかもしれません。元々面倒見がよい人物だったのでしょう。


 そして近所で一人遊びしかしていない沖田総悟に目をかけます。沖田は天性の剣の持ち主なので、もしかして彼は同い年の子と遊ぶのがつまらなかったのかもしれません。沖田にとっては自然でも、他の子から見ると「あいつには着いていけない」というのがあったかもしれません。


 近藤は懐が大きいので沖田の天性を笑って受け止めたのでしょう。


 そして史実の新選組のように幕府は荒くれ者を集めます。近藤は旗揚げできると思って馳せ参じます。


 幕府の狙いは「荒くれ者は荒くれ者で取り締まれ」と汚れ仕事を押し付けるような魂胆でした。しかし純粋に士道に憧れていた近藤は真面目に任務をこなし、ニヒルだった松平片栗虎の心を動かし、ドライな佐々木異三郎の心に火を点けた侍になりました。



 以後、「チンピラ警察」と蔑まされながらも、次々と攘夷志士を取り締まる大活躍をします。数々の修羅場を経験したので、近藤の剣の腕は相当なものでしょう。作中にもその片鱗を見せます。


 で、気になるのは今後の近藤です(早口言葉?)。


 死亡扱いを受けて「名義を変えて生き残っていました」ではないでしょうか。史実の新選組の斎藤一は「藤田五郎」と名を変えて新政府の警察官になりました。これについては諸説あり、


「政府は斎藤の剣を腕を買った」
「知らずに採用した」


 などあります。銀魂の近藤勲は有名人の部類で顔が割れているので宮使えに再び戻るのは難しいと思います(できるとしたら山崎)。


 今後の近藤はどんなふうに最終回に関わるのでしょうか。幻のファイブマンがまだ謎のままなので、今回のシリーズが終わってもしばらくは続くと思います。


 個人的には、今回のシリーズに決着がついて最終回になっても特に文句はありません。



 ああ。ほんと、銀魂は面白い漫画だ。

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2015年04月28日

考察。「銀魂」の最終回

  いやー。銀魂は面白い。私の予想や考察が外れて嬉しい限りです。そして「最終回が近い」をひしひしと感じます。



  前将軍の徳川茂茂が死亡したので、


「将軍がやって来て『失礼をさせてはいけない』というドタバタ劇」


  がもうできません。一橋喜喜にその代わりはできないでしょう。



「実は生き残っていた」


  という仕掛けは使ってしまいました。


  で、将軍が死亡した時「ラスボス臭が強い神威との決着は次回か」と感じていたら、真選組が解散されて近藤が反逆者として逮捕され、今度はその救出編が始まりました。佐々木異三郎と松平片栗虎の因縁も出てきました。今井信女の過去も出てきました。


  佐々木異三郎と松平片栗虎は仲良しではなく、シニカルな関係です。二人とも形骸化した士道に期待していませんでした。しかし近藤勲の登場により、くすぶっていた士道が再燃したのでしょう。


  しかし佐々木異三郎はドライです。松平片栗虎は真選組で士道の復活を期待していたようですが、佐々木異三郎は母国の影の部分を知っているので、士道への期待は薄いのでしょう。



  黒幕なような立場でありながら新しい時代を提供できないので、彼もまた旧い体制な部分があるんでしょう。エリートの家で育った環境もあるのでしょう。高杉晋助とパイプを作っていたのは、春雨の動向を知るためだったのかもしれません。しかし高杉と交流して感化されたのでしょう。


  真選組と斬り合いをしなくても良さそうでしょうが、真選組は下の身分でありながら士道を持っていた嫌な存在です。現実面を考えれば、上層部や新体制に変わったけじめとして旧体制の組織を斬り捨てなければいけません。真選組を保護したら政治的立場が危ぶまれます。見下している徳川喜喜に従っているので、彼は急進的な変革は望まず、一歩一歩着実に変えるのを良しとしているのでしょう。



  彼のリアリティはいかに母国の損害を少なくすることだったのでしょう。


  で、銀魂の「幻のファイブマン」は伊藤博文をモチーフしたキャラクターだと思いますが(まさか大村益次郎とか)、最終回はやはり近いと思います。このシリーズが終わって最終回もあります。神威が現在の「近藤救出編(?)」に登場する可能性も否定できませんが、


「その前に幻のファイブマンの正体が―」


 があります。幻のファイブマンが他の惑星の「議会民主制」を参考にして"ちきゅう"に新しい政治モデルを作るんじゃないですかね……?



 まあ、銀さんは政治的に動かない人間です。彼はいつでも義侠心です(そこまで賢くないというのもあるが……)。


 銀魂は幕末をモデルにしたギャグ漫画なので、「大政奉還」があるかもしれませんね。天皇の存在を匂わしています。政治フィクサーは天照院のようなので、岩倉具視が近いかもしれません。岩倉具視は幕府体制を終わらせるべく、あれこれと策を練っていました。



 はい。幻のファイブマンの候補に岩倉具視が出てきました。「貴族でありながら攘夷戦争の前線に出た」は、人物紹介に魅力的でしょう。もっとも、ヨーロッパの貴族は積極的に前線に出ます。「自分の土地は自分で守る」という意識が高いのです。


 日本は島国なせいか「土地は公的なもの」という意識が強く、農民はそれを借りる形で農作していました。貴族は税収さえ来ればOKなので土地に無頓着でした。だから農民は武装して土地を守っていました。そう、武士の始まりです。その武士・武装農民の権利保護に奮闘したのが源頼朝です。



 何だか日本史解説になってしまいましたが、銀魂の最終回はどうなるんでしょうか。



 例えば、桂小太郎の存在です。「テロリスト」として狙われていますが、テロが成功して新体制になれば彼は英雄です。源頼朝も幕府政治が成功したので英雄になりました。史実の桂小五郎は木戸孝允と名を変えて新体制を創っていました。



 銀魂の桂小太郎もそうなる可能性もあるでしょう。……そんな風になるのか?


 とにかくザックバランに最終回予想です。幻のファイブマンの行動で幕府政治が終わるのでしょう。新体制に移行する過程で混乱が起き(函館戦争?)、その混乱が大好物な神威が荒らすことを目的に襲撃するかもしれません。その神威に勝利するのが、新八と神楽の役目だと思います。


 銀さんは新八と神楽の成長を見届け、木刀を授けるんじゃないですかね?


 それで「今日もお江戸は日本晴!」という大団円で終わるのでしょう。


 あー、この予想が大外れしてほしい。ほんと熱狂的に好きな漫画だな―

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2015年02月24日

考察。「銀魂」の志村妙

  次は新八の姉である志村妙の考察です。「そろそろ考察したい」と思っていたら、真選組が解散した後に登場したので「何かあるだろうから、まだ保留にしとこう」と思っていたからです。しかし「真選組反撃編(?)」で、もう出番がないだろうと思って考察します。


 いや、ゴリラこと近藤勲と結婚の可能性もあるので保留を続けたかったですが、考察することによって見えてくるだろうと思ってやってみたいと思います。


 志村妙・新八は剣術道場でしたが天人襲来と開国で「剣の時代は終わりだ」ということで門下生がいなくなります。志村妙は道場経営に苦しみ(固定資産税?)、天人から借金をします。身売りされましたが、銀さんによって助けられます。それ以前に柳生九兵衛の助けもありましたね。


 このエピソードはるろうに剣心と似ています。るろうに剣心も開国で神谷活心流が廃れます。悪徳金貸しに困っていたら緋村剣心に救われます。銀魂はるろうに剣心のオマージュでしょう。剣心は前時代の刀が捨てられず、銀さんはサムライ魂を捨てられません。


 両名とも普通に生きることができない人物です。


 さて、志村妙の考察です。作者に姉がいるんでその反映もあるでしょうが、かぶき町近くに住むので強い女です。かぶき町新四天王にもなります。


 そして彼女は夜の店で働きます。


 その時の服装は黒い着物が強い印象です。まるで喪服のようです。


 キャバクラ務めは「本来の自分ではない。死んだようなものだ」と諦めと開き直りかもしれませんね。


 で、ヒロインよろしく「銀さんとの恋愛関係」にはなりません。銀さんは記憶喪失になって、キキリとした時は頬を赤らめましたが、普段の銀さんに惚れている素振りは見ません。不器用な男を眺めるだけで、好きになることはないでしょう。


 で、次の結婚相手候補は近藤勲です。現在のシリーズでどうなるか分かりませんが、策略も卑怯な手も辞さない佐々木異三郎によって人質になるかもしれません。近藤はその選択に迷う姿が浮かびます。


 そこに柳生九兵衛が助けに入るんじゃないんですかね? 柳生家の剣術は将軍家御用達ですが、政権交代が起きたので用済みの可能性があります。自由に動ける柳生九兵衛の活躍でお妙を救出し、人質がいなくなった近藤が大暴れするかもしれません。


 いや、大暴れするのは銀さんや、沖田、土方でしょう。


 そして近藤が助かったら、お妙は近藤と結婚するでしょうか……。


 なさそうですね(笑) やはりギャク要員の宿命でしょう。仮に結婚したら最終回が近いかもしれませんね。


 真選組元局長がいればメンバーが出入りするので、剣術道場が再興するでしょう。

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2015年02月19日

考察。「銀魂」の山崎退

 真選組のメンバーの考察をします。現在の真選組メンバーは物語の中核なので、地味キャラの山崎退を考察します。


 彼は地味キャラで、それをギャグにされていますが、剣豪揃いの真選組のメンバーなので腕は相当と思います。さらに監察方、というスパイをしています。


 服部全蔵や猿飛あやめは闇に生まれて闇に消える人物です。いわば顔を見せない人物です。しかし山崎は潜入捜査もするので、顔を覚えられたらまずい人物です。


「真選組のスパイだ!」


 と気づかれたら即斬られます。


 紅桜篇が終わった後、副長の土方から銀さんを監察するように命じられ、場合によっては斬ることも命じられます。


 土方は銀さんに一度負けています。それでも「斬れ」と命じたのは、山崎の実力を買っている証左でしょう。銀さんは近藤に勝ったように、果たし合いのような決闘に強いのでしょう。もっといえば昼間の戦いです。攘夷戦争も昼間に剣を振り回しています。


 山崎はスパイなので闇夜に振る機会が多いのでしょう。闇夜に乗じて斬る行為は「卑怯者」なので、山崎は土方の汚れ役を買っています。「あの白髪天然パーマは闇討ちでもない限り殺せない」と土方は銀さんの腕を認めているのでしょう。


 山崎はぼやきつつも潜入捜査をしているので、やっぱり実力があるのでしょう。しかし彼は出世できないようで、ずっと監察をしています。


 悲しいかな、監察が活躍すればするほど「事件を未然に防いだ」ということで、ニュースになりません。攘夷志士が暴れ回り、そこに真選組が登場して取り締まるほうがニュースになります。


「活躍しているじゃないか」


 ということで予算が降りやすくなります。


 そこで伊東鴨太郎にように政治的に動ける人物が必要になります。政治的に動く行為は、腹芸であり、ロビー外交なども含まれます。真面目な人ほど嫌いますが、多くの人はそういうものです。条件が同じである場合、


「そういえば、あの時お世話になったな」


 と人は選択します。成り上がり気質の真選組にとって政治的に動ける伊東鴨太郎はありがたい存在なのです。……あれ? 山崎の話をしたつもりなのに。さすが地味キャラですね。



 で、山崎は伊東鴨太郎の反乱で突き刺されましたが一命を取り留めています。悪運が強い男です。すぐにピンピンしているので、かなり強者です。


 当の本人は沖田のように自信満々になることなく、淡々と仕事をこなします。沖田の剣は修羅のような振り回し方なので、


「俺はあんな風になるのは無理だ」


 と山崎は諦めているのでしょう。まあ、隊長服は目立つので、暗殺の危険があります。山崎は争いを嫌う人物なのでしょう。だから監察型という、騒動を未然に防ぐ任務が続けられるのでしょう。



「上司運が無い」


 とぼやいていますが、それすらも諦める潔さがありますね。



 ある種、真選組ナンバーワンの心の図太さです。沖田はジェットコースターにやられる心の弱さがあります。



 山崎退……。なかなかいい男です。

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2015年02月16日

考察。「銀魂」の西郷特盛

 次の銀魂のキャラクター考察はオカマの西郷特盛です。


 彼を(彼女を?)考察しようと思ったのは、銀魂の時系列の考察の意味合いがあります。


 西郷は天人襲来時の人間でした。単身で天人の艦隊に乗り込み、ふんどし一丁で大暴れした経歴があります。銀さんや桂が生まれる前の出来事であり、銀さんや桂は20代中頃という設定らしいので、30年ぐらい前の出来事なんでしょう。桂は、


「俺たちが生まれる前からの大先輩だぞ」


 と説明します。


 血気盛んな年頃を考慮すると、現在の西郷は40代後半ぐらいでしょう。そして西郷には「テルくん」というお子さんが一人います。彼の母親はテルくんを産んですぐに亡くなったようで、西郷は、


「母親代わりにならなければならない」


 が行き過ぎてオカマになってオカマバーを経営するほどです。 どうして西郷がそんな判断をしたかは、


「テルくんを男らしく育てると、攘夷志士になるかもしれない」


 という危惧を抱いていたのではないでしょうか。西郷が単身の攘夷戦争をやめたのは、幕府が戦争をやめて和平交渉に入ったせいかもしれません。銀さんや桂、高杉などの攘夷志士が大暴れするので、よほど屈辱的な外交だったのでしょう。


 しかし西郷は天人と戦い続け、勝てないことを悟ります。天人を受け入れる考えになったのでしょう。そこで、


「武力や争いは男がする。だから母性が必要だ」


 と行き過ぎ、オカマに変身したのでしょう。幸いにもテルくんは優しい子に育っています。逆に考えると、和平交渉を反対する人間は官民に大勢いた可能性があります。


 それこそ日比谷焼打事件のような一触即発があったかもしれません。そうなると銀さん世代の攘夷戦争は、時代に絶望した人間や成り上がろうとする人物が参加したのでしょう。まるでISISに参加しようとする欧州のアラビア系の若年層が大勢いたんでしょう。


 西郷は第一線で戦った人間なので天人に敵わないことを知っています。しかし抑える側に回らず、迎える側になります。攘夷戦争に疲れた志士をオカマにして職を与えます。 


「血気盛んな攘夷志士は一度オカマにすれば、命を投げ出すような考えが抜けるのではないか」


 と行き過ぎな考えでも持っているのでしょう。


 とにかく面倒見がいい人物です。かぶき町四天王篇で引退したようなので、今後はお登勢のように助言する姿になって登場するかもしれません。



 ……うーん。今回は考察の調子が悪かったです。見えたのは「天人襲来と攘夷戦争は30年ぐらい前に起きた」ぐらいです。はよ、真選組のメンバーを考察したいです。現在のシリーズが終わったら適当考察をしてみたいと思います。


 ではでは。 

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