2010北陸落ちギス情報《 ネヴァー【 Never 】 》

2010年10月30日

アオギスよ永遠に・・・・・。

 この地球上から、毎年数種の生物が絶滅しています。
古くは、日本狼や川獺などが絶滅し(川獺については四国南西部で糞が見つかったとかの記事は、数年前までありましたが・・・・・)、九州ではツキノワグマも絶滅しています。

 そんな生物の中で、我々釣り人が大きく関わりがあるのが【アオギス】です。

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(水槽の中で泳いでいるアオギス、背びれの黒点や体側がやや青みがかかっているのがおわかりだと思います)

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(こちらはみなさんおなじみのシロギスです。)

 かっては東京湾、徳島県吉野川河口付近などにも生息し、特に東京湾では江戸の時代から釣り人に愛されたことが、享保元年(1716年)に書かれた文献や、絵図にも描かれています。

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(江戸前の脚立釣りの情景)

 前出の東京湾や吉野川河口域だけではなく伊勢湾や大阪湾、そして私の住まいする広島湾などにも生息していたとも想像にかたくない。

 しかし、広島湾はもとより、伊勢湾や大阪湾にもいたと思われるアオギスは、人知れず絶滅してしまい、東京湾でも昭和30年代の終わりには絶滅したとされ、徳島県吉野川でもその後アオギスの姿は確認されていない。

 私が行ったアオギスのテリトリーは、周防灘の山口県側と九州側、そして鹿児島県の吹き上げ浜だが、鹿児島県でも絶滅したのではないか・・・・と囁かれている。

 そこで、今回広島大学大学院の海野徹也先生の、研究申し出に賛同して、アオギスのサンプルはもとより、かってアオギスが生息していた、または現在も生息している海域のシロギスサンプル集めに走りました。(前回の私の記事のとおり、遠方は組織の仲間にご協力いただきましたが・・・)

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(上がおなじみのシロギス、下がアオギスです。体形の違いがよく判ると思います)

 しかし、科学の力や研究者は本当にたいしたものです(偉そうにすみません・・・・)、昨年集めた30数匹の尻ビレの下部5mmくらいか、ウロコ一枚(各個体の)ずつ調べるだけで、その地域のアオギスがあと何年くらいで絶滅するかが遺伝子からわかるそうです・・・・・。
 その点我々釣り人は、その尻ビレの先っぽを、100年眺めていても何も判らないのですから・・・・・・・。

 海野先生から、今回のアオギスのサンプルから、周防灘のアオギスがどのくらい危機に瀕しているかは教えていただくようになっていますので、結果がわかり次第このブログでお知らせします。

 海野先生と、その研究室の頑張りによって、絶滅寸前のアオギスがよみがえることを祈っています。

nagehatomoare at 19:32│TrackBack(0) 小池 勝 

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