コリアンスクールで開催されたシンミョンのワークショップに参加してきました。
このワークショップは、旅するマダンの公演で名古屋にやってきているシンミョンの劇団の人たちによる、本場の仮面作り・仮面踊り・民謡・太鼓などを体験できるものです。コリアンスクールの建物の教室をほぼすべて使って、いろいろなワークショップが開催されていました。
一人は仮面作り、一人はタルチュムという仮面踊りのワークショップに参加しました。仮面踊りは、朝鮮半島全土にあるのですが、北のほうの踊りが激しく、南のほうの踊りが優雅な動きだそうです。今回習ったのは北のほうの踊りでした。
両手に白い布でできた長い袋(?)のようなものをつけて、それを振り回すように踊ります。この動作がとても大きく、また跳んだりはねたりを繰り返すので、とてもハードなものでした。仮面作りの講座では、赤い顔のものは正義の見方の酔っ払い、青っぽいものは悪い僧侶だ、というような説明をうけました。赤いものが正義というところは、日本の歌舞伎に似ている気がします。
当初の計画では、ひとつは伝統的な仮面をつくり、時間があまったら自由に仮面を作るという予定でしたが、夏休みの子供達が沢山来ていたこともあって、時間が無くなり、伝統的な仮面だけになってしまいました。
最後に先生は、伝統的な仮面も大切だが、自由な現代の感性で作ってゆく仮面にも意味があるので、みなさんも、どんどん創作していってほしい、ということを言われました。
韓国からやってきたシンミョンの人たちは、当然ですが日本語が通じません。
各ワークショップには、在日の人たちが通訳についてくれていました。
いろいろと話を聞いていて思ったのは、シンミョンの人たちは、伝統的な芸能を身につけたり、先日、白川公演で行われたマダンのような、伝統的な空間に現代的なものを折り込んだ舞台をつくったりする中で、伝統をどう現代に生かしてゆくか、ということを、いろいろと思考錯誤しながら考えているようでした。
このような活動が、アイヌ文化にもみられるといいなと思います。
そのためには、いきなりアレンジするのではなくて、伝統的な文化を、言葉の通じない相手に、自信を持って体当たりで教えられるほどの力量が、いるんだろうなぁと思いました。(事務局D&O)
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このブログに仮面が載っておりよまさせていただきましたあ
面白い仮面もあり、勉強になりました。
また時間があったら書き込みさせていただきます