「2007あいち北方領土展」なるものが金山総合駅の通路でやっていました。

北方領土・看板北方領土・熊






北方領土テッシュ







写真左・金山駅に突如現れた国策展示。いつもは携帯電話の販促キャンペーンとかをやっている場所。
写真中央・ブース内には、何故かクマの剥製。壁には展示物。交流事業に参加した、たすきがけした高校生らがアピール中。
写真右・配られていたティッシュ「地名を楽しみながら覚えよう」とあるが、意味までは書いていない。ほかにもいろいろとお金のかかったグッズを配布していたが、地名の意味もわからずに、一体どうやって覚えるのだろう?


高校生が交流したりしているそうです。
クマの剥製がおいてあり、近藤重蔵などの「探検家」のなかには、松浦武四郎も入っています。ですが彼の書いた、日本人が、北海道と北方諸島の先住民族アイヌに対して行った非道を告発した本についての記述は一切ありませんでした。

高校生がたすきをかけてキャンペーンのためにティッシュを配っていたりしましたが、クナシリ島の名前の意味がわかっているのかなぁと疑問に思いました。
なぜか北海道の物産も売っていたりして、なぞの企画でした。

日本政府が「固有の領土」と吹聴している島々は、すべてアイヌ語だ名前がつけられていて、アイヌ民族が昔から住んでいた土地でしたが、江戸後期に日本人による強制労働で土地のアイヌは死滅して、根室などからアイヌを重用して酷使していた土地です。土地のアイヌ達はこの島々のことを「あの世の島」といっていたそうです。

ロシアが南下してくると、日本政府は「北方領土」の島々に住んでいた千島アイヌ達を強制移住させました、無理やり生活環境を変えたことと、政府の無策(あるいは意図的な放置)もあり、移住したアイヌのおおくは、疫病や貧困などで死んでしまいました。

日本人の「入植者」の人たちは、そのようなアイヌ達が追い出されあとに住み着いた人たちです。

「日本の固有の領土」とは、実際には、そういうことがあった土地です。
ロシアと日本の領土に関する協定は、アイヌのことは、両国とも、すべて無視して結びました。

たしかに、アイヌを殺したのは日本人であってロシア人ではないので、日本政府に賠償の責任のあるでしょう。日本政府は島の住民であるアイヌ民族に対して、人道に対する罪をいくつか犯しています。大切なのは、日本政府に責任はあっても、権利はなさそうだという点です。

北方諸島を返せ…とか言う人たちは、せめて島の名前になっているアイヌ語くらいは、勉強してから発言すべきでしょうねぇ。また返還先として、はたして日本に資格があるかどうかも、よく考えてほしいです。
日本政府のアイヌ政策を「その時代の潮流だったので仕方がなかった」とかなんかいう時、ロシアの占領にたいしては、その理不尽な理屈を認めない偏狭さに、はやく気がついてほしいものです。

こういった問題の場合、右翼の人たちは、民族派らしいので、アイヌが自民族のこういった歴史を大切にしているし、島の悲劇の歴史にたいして日本人は反省しろ、といったらば、きっと、凛として責任ある返答をすることができるのだと思います。おおいに期待したいですね。なんたって八紘一宇です。…でも、そんな右翼は一人も見たことないです。
国境問題の場合、 たんに資源の利権の話しかからんでいないよーな気がします。

そういえば、先日国連で可決された「先住民族の権利宣言」の際、日本政府は採択には賛成票を投じましたが、可決後に「アイヌは先住民族ではないかもしれない」ということを発言していました。
これは、北方諸島の土地の権利のことを視野にいれた牽制だったのかもしれません。
アイヌが先住民でないとしたら、なんなのでしょう?

(事務局)