2008年06月12日

ブログ休止のお知らせ。

ブログをリニューアルするちょい前から、更新が滞ったりしていたので、いつ休止してもおかしくない状態だったのですが。
感想を書きたかったラーメンはまだたくさん残っていますし、浜松の餃子や豚カツ、名古屋で食べた煮魚、鰻や和菓子の老舗など書きたい店はたくさんあったのですが、まあこのくらいが潮時ではないかと。残念だったのは、イタナポ・チャレンジが未完のままで終わったこと。ナポリタンという言葉が初めて使われた横浜のホテルにも行ったことも書くつもりだったけれど。

最初の意気込みとは違い、それほど影響力があるブログにはならなかったな。
でも、シャッターが普及したり(笑)、東海のラーメン・フリークが東海の外へ遠征に行く機会が増えたような気も。

カラダを壊したわけではないので、これからもラーメンを食べるつもりですし、それ以外の麺も食べるつもりですが、ラーメン・フリーク界(←そんな界あるんかい・・・)からは引退しよう、ここで箸を置こうと決めました。
8年前から使ってきた「なごやん」というハンドル・ネームは封印、僕がこのハンドル・ネームを今後使うことは一切ありません。

このブログをこのままネット上に残すか、完全に閉鎖するか、それについての結論は出していません。しばし考えさせてください。

最後になりましたが、飲みながら書いているふざけたブログに今までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。2年9ヵ月ちょっと、楽しく過ごすことができました。
街やラーメン屋さんなどリアルな場所で、僕をみつけたら気軽に声を掛けてください。

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nagoyanshiki at 21:52|PermalinkComments(11)TrackBack(1) このブログのこと、僕のこと 

2008年06月11日

麺や食堂 「美しい味。」

以前食べた、しおそばが感動の一杯だった麺や食堂@本厚木(神奈川県厚木市)。その後、限定やつけ麺を食べたのだが、どうしても醤油味の中華そばも食べてみたかった。
久しぶりに訪問。ほぼ満席で、空いている席を見つけて着席。もちろん中華そば(650円)を注文。

0611-3麺や食堂

やがて、たっぷりの麺、たっぷりのスープが入った丼が運ばれてくる。まずは、きれいに整えられた麺に注目してほしい。
スープは、醤油の味がしっかりしていて甘さも感じ、それが動物系、魚介系の旨味をしっかり包み込んでいる。心地よい歯応えの細麺はそれ自体の味もいいが、スープとの一体感もある。美味ぁぁぁぁぁあああああ〜〜〜〜〜い。文字通り、美しい味だと思う。この派手さこそないが、店はもっと高く評価されるべきだと思う。

子どもの頃、厚木で暮らしていた時期があるが、あのまま引っ越さずにいたら、ここのラーメンを日常的に食べることができたんだろうな。
厚木に来ると思い出すことがある。厚木で暮らしていた子どもの頃、本厚木の駅前のビルに入っている食堂でラーメンを注文すると、小さな椀とフォークという今では珍しくもなんともないお子さまセットを出され、そんなサービスは初めてで驚く。お袋は店員さんを気遣い、使うよう僕に言ったが、子ども扱いされたことになんか腹が立ち、丼から直接ラーメンを食べたことを覚えている。クソ生意気な6歳児だなあ。

麺や食堂
グルメウォーカー

nagoyanshiki at 21:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ラーメン/神奈川県<02> 

中村屋 「元祖“天空落し”0円。」

高座渋谷の中村屋を閉めて、海老名の中村屋essenceが中村屋になったという。中村屋出身のひかりのノギヲ店主が、中村屋@海老名(神奈川県海老名市)で3杯食べたということも聞き、それは食べに行かないとと訪問。小田急の特急代をケチって急行で行ったら、思いのほか時間がかかり、店の前に到着したら開店後で長蛇の列。それでも回転がよく、思ったよりは早く入店。中村店主が調理をしている。店主をお店で見るのは久しぶり。そんなに食べに行っていないので、久しぶりなのが当たり前なのだと思うが。
中村屋、中村屋essenceにはなかった券売機で、しお(780円)の食券を買って着席。“天空落し”0円のボタンもあったが、それを押したら食券がでてくるのかなあ。

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調理はもちろん中村店主が担当。タッパがあるひかりのノギヲ店主の天空落としはダイナミックだが、フォームの美しさ、そしてタメ、中村店主が考案し疲労する天空落としは形式美すら感じる。

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生姜がやや強めに感じたが、きれいに透きとおったスープは実に芳潤な味だ。鶏、魚の旨味がハーモニーを奏でている。麺は個性を主張しないが、スープを美味しく食べさせてくれる。炙ったチャーシュー、細切りのメンマもいい。久しぶりに中村屋でレギュラーメニューを食べることができ、その美味さを再確認できたことが何よりもよかった。

中村屋
お店のサイト

nagoyanshiki at 21:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ラーメン/神奈川県<02> 

2000年6月。

毎年6月になると思い出すことがある。
2000年6月、僕は東京で生活を始めた。名古屋で生まれ、6歳のときに神奈川県で暮らしたことはあるが、大人になってから名古屋以外の土地で暮らすことは初めて。
この前の年くらいから、あいがもさんのサイトを見て、家や職場から遠いラーメン屋さんに行くようになったが、支那そばや大黒屋や万楽などへに行くくらいで、ラーメン・フリークというにはほど遠い。00年の春だったかな、書店でたまたま手にしたTRY本。一柳さんや大崎さん、石神さん、大村さん、西山さんたちテレビで見たことがある、ラーメンフリークが星をつけるという東京1週間のムック本だった。そこには、今まで食べたことがないビジュアルのラーメンがずらり。どれも食べてみたいラーメンだった。

東京ドームで開催されたヒクソンVS船木戦とセットで、初めてラーメン遠征をした。遠征1軒目に行った店は青葉@中野だったが、改装中で店は開いていなかった。いきなり振られることに。青葉の近くにあって名前は知っていた山頭火@中野が1軒目となる。順番は覚えていないが、ほかに行った店は、がんこ総本家@高田馬場、神名備@西日暮里、竈@大久保、勇@新橋、武蔵@青山一丁目、桃源@綱島、くじら軒@センター北。今までどの店も始めての味で美味しく、驚いたというかたまげた。それからすぐ、東京の会社からオファーがあり、以前から東京で仕事をしてみたいと思ったことと、美味いラーメンが日常的に食べることができるのだったらと、東京で仕事をすることを決める。あわてて上京するつもりはなかったが、1日も早くと言われ6月から東京で仕事をすることになる。ちょうどそのとき発売されたIXYデジタルの1号機を購入。デジカメとラーメン本を持って、ラーメン屋さんに行くという仕事とは別な生活が、2000年6月から始まった。

青葉のつけ麺に感動し、東池袋大勝軒でつけ麺(盛りそば)にはまる。上京していなかったら、つけ麺にはまるのは、もっと後になっていたと思う。それから、がんこや神名備、くじら軒、雷文、中村屋、本丸亭など透明スープで塩ラーメンを出す店にもはまったなあ。二郎のラーメンにはひっくり返るくらい驚き、でもその当時は洗練された二郎系のぽっぽっ屋が一番食べやすかった。

それから、名古屋で数ヶ月途中下車をして、02年12月から大阪で仕事をすることになる。その頃の関西はラーメン界が大きく変化するときで、食べ歩きをしていて楽しかった。庄司氏の影響か、自家製麺の店が増えはじめ、関西でも美味しいつけ麺が食べられるようになっていった。透明スープの塩ラーメンはこの頃も好きで、神戸板宿の三醤屋(閉店)には、尼崎の花星、虎一番とセットでよく食べに行った。ほかにも、弥七が東京から移転してきたり、カドヤ食堂やきんせいが食材や麺を追求していったり、庄司氏が麺哲を開業し創作麺を提供したり、「奈良の奇跡」と思った無鉄砲が大阪に進出するなど、大阪のラーメンシーンは大きく変わった。京都は、ぱこぱこやしゃかりきという今までの京都ラーメンとは違う店が開店したりと、関西のラーメン界はめまぐるしく変化し進化していった。

そして05年9月、名古屋に帰ってくることに。大阪にいたときから、白水からら・けいこへという流れは気になっていて、何度か食べに行った。僕が名古屋に引っ越すちょっと前に開店し注目していた、呵呵、翠蓮、ぎんや、晴レル屋、ぶっこ麺、白神、中村屋・・・。それよりも前に営業していた、臺大、喜多楽、ありがた屋(旧黒船)・・・。そうした店が東海のラーメン界をどんどんおもしろくしてくれ、それぞれの店がレギュラーメニューの味を向上させるだけでなく、どうしても食べたいと思わせる限定メニューを提供してくれた。

東京、大阪、名古屋。それぞれの土地で、ときには遠征をして、何度も感動のラーメンと出会った。心からラーメンを好きになってよかったと思う。作る人によってこんなに違う食べ物は、ラーメン以外にないと思う。

2000年6月から8年。このブログを始める前は何杯食べたか正確にカウントしていないが、食べたラーメンはかなりアバウトだが3,000杯以上4.000杯未満。で、緻密にリサーチして美味しいラーメンしか食べたくないと思う、美味いラーメン限定フリークなので、地雷体験は10店以下だったかな。

ラーメン以外の趣味の演劇鑑賞や格闘技観戦と違い、いつでも楽しめるラーメン食べ歩きは、喜びや驚き、楽しさ、そして大きな満足を日々与えてくれた。

nagoyanshiki at 21:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このブログのこと、僕のこと 

2008年06月09日

天風 「時代は、どんどん濃く、太くなっている。」

埼玉の天風という店がすごいという情報が入ってきた。これは絶対食べなければと訪問するも、なぜか営業していない。看板はあるものの、貼り紙はない。そういえば、この店は移転したという記事をどこかで。超らーめんナビで検索すると、北葛飾郡鷲宮町が現住所だ。というわけで、途中にある井之上屋で食べて、天風@東鷲宮(埼玉県北葛飾郡鷲宮町)へ。かなり時間をはずしているのに、行列が。
スラッとスタイルがよく、ダンサーのように軽快な動きの奥さんが接客をしている。つけ麺より評判がいいラーメンの特丸は、僕の直前で売り切れ。旧店舗に行っていなければ、ちゃんと調べていればと後悔。特つけ小(650円)を注文。

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つけ汁は、動物系、魚介系ともに濃厚。ラーメンの麺より茹で時間が長いという極太麺はうどんのような太さで、うどんよりもしっかりとした歯応え。ごわごわ感はなく弾力があり噛み切ろうとすると押し返してくる。
時代は、どんどん濃く、太くなっているが、それを象徴するような一杯。これはすごいわ。わざわざここまで食べに行く価値あり。でも、もう一度訪問して得丸も食べてみたい。
この日は、とても寒くカラダが冷えてしまって、夜の部に予定していた店に行かずにホテルに戻ったが、不満感がなかったのは井之上屋を含めた3軒がよかったからだ。

支那そば 天風
埼玉県北葛飾郡鷲宮町西大輪946
11:30〜16:00頃
月・金休
徳丸(中 150g)650円、徳丸(大 250g)700円、特つけ(小 200g)650円、特つけ(中 300g)700円、特つけ(大 400g)750円、特つけ(特大 500g)800円ほか
※お店のデータは変更することがあります。ご自分で確認の上、お出掛けください。

nagoyanshiki at 22:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ラーメン/埼玉県 

坂戸丸長 「オールドタイプだけれど、これは美味い。」

前回の埼玉ツアーで訪問したときシャッターに「今週は休ませて下さい」という貼り紙があった丸長@板戸(埼玉県坂戸市)。11時前に到着し、シャッターの前に暖簾がかかっているので、今日は営業しているとほっとする。

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入店するには、店舗左の通路に入って裏口から。ネットで調べて行かなかったら戸惑っただろうな。ほぼ満席で空いている席に座る。年輩のご夫婦が、手際よく仕事されている。つけざる(800円)を注文。

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麺は茹で置きだが、ひっきりなしに客が入れ替わるし、茹でてから時間はたっていないのでOKというか、すぐに出してもらえるのがいいんじゃないかと。
つけそばとつけざるの違いは刻み海苔があるかないかと、つけざるだとなぜかつけ汁が少ない。海苔の風味で麺を喰えってことなのかなあ。甘めのつけ汁に、食感がしっかりした麺をつけて食べると、これは美味い。こんなに甘くて美味いと思わせるのは丸長ならではなのかな(丸長の経験値はそれほどない)。
麺を食べ終えてスープ割りをしてもらうと、ショウガがよく効いている。ってことは、ラーメンもオールドタイプでうまいんだろうな。

丸長 坂戸店
埼玉県坂戸市南町15-14
049-283-7413
9:30〜スープ切れまで(昼頃?)
日・月休
つけそば700円、つけざる800円、ラーメン600円ほか
※お店のデータは変更していることがあります。ご自分で確認の上、お出掛けください。

nagoyanshiki at 22:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ラーメン/埼玉県