PAK77_toukyounobill20140823a_TP_V 来年1月31日に開催する勉強会では、東京の諸星裕美社労士を講師としてお迎えします。諸星先生はこれまで、社会保険審査会や社会保障審議会年金部会の委員を務められるなど、中央官庁における参画経験が大変豊富で、次回の勉強会ではこうしたご経験を踏まえたお話もしていただく予定です。

 ところでみなさん、この社会保険審査会、社会保障審議会という組織のことをご存知でしょうか?「名前は聞いたことがあるけど…」「社労士試験の勉強のときにちらっと見た記憶が…」という方がほとんどではないでしょうか。せっかくなので、この機会にもう一度学んでおきましょう!

 どちらも似たような名前ですが、役割は全く異なります。まず社会保険審査会ですが、ここでは社会保険の給付などの決定について行政不服審査というものが行われています。社会保険の被保険者資格や保険給付などに不服がある場合、まず地方厚生(支)局に置かれた社会保険審査官に審査請求を行いますが、その決定にも不服がある場合、この社会保険審査会という機関に再審査請求を行うことができます。

審査会の構成は、委員長を含めた委員6名で、社会保険に関する学識経験のある人の中から厚生労働大臣が3年の任期で任命します。ちなみに諸星先生はこの委員に社会保険労務士としてはじめて任命されました。審査会には毎年3000件を超える審査請求があり、内訳としては厚生年金、国民年金の障害認定に関するものが約半数を占めています。

 一方、社会保障審議会というのは、厚労省におかれた諮問機関で、社会保障全体に関する事項や年金、医療などの各種社会保障のあり方について審査や調査が行われ、その中で出た意見を大臣などに答申する組織になります。扱う分野は人口問題から児童福祉、年金改革など幅広く、各分野ごとに分科会がいくつも置かれています。
ちなみに、最近新聞等で報道されている介護保険制度の見直しは、介護保険部会というところで議論が行われています。(似たような名前のもので労働政策審議会というものがありますが、こちらは労働法関係を扱う諮問機関です。)

社会保障審議会では今後の社会保障のあり方や方向性が話し合われていますので、この審議会の動向というのは社労士として要チェックポイントです!

次回の勉強会ではこうした行政機関のお話に加え、名古屋にいるとつかみにくい東京の社労士業界の現状についてたっぷりとお話しいただきます。
「名古屋の社労士は元気だね!」と言われるようになるのがこの社労士探究会の活動目標の一つです。次回は新年第一回目の勉強会になりますが、来年もこの理念に共感してくださるみなさまのご参加をお待ちしております!

[詳細およびお申込み]
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名古屋社労士探究会【第39回】勉強会
 名古屋にいるとつかみにくい東京の社労士業界のいま、そして今後
  ~社労士初の社会保険審査会委員 諸星社労士が語る社労士を取り巻くいまの環境と今後の活躍のヒント~

日時:2017年1月31日(火)午後6時30分~午後8時(懇親会は午後8時~)
講師:オフィスモロホシ 代表 諸星裕美氏(社会保険労務士)
会場:名南経営本社研修室2(JPタワー名古屋34階:名古屋駅)
受講料:2,000円(税込)
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■内容

 近年はどんな分野でも東京に一極集中という流れが強まっていますが、社労士業界も東京と地方では、その情報量や個々の社労士の動きについて、大きく異なると感じることがよくあります。名古屋は相対的に企業の業績が堅調であることもあり、社労士業界にも少しノンビリとした雰囲気がありますが、同時に井の中の蛙になってしまうリスクを抱えているように感じています。

  そこで今回の勉強会では、社労士として30年を超えるキャリアを持ち、東京会の多くの有名社労士が「社労士の母」と信頼を寄せている諸星裕美先生を講師にお招きし、名古屋では分からない、いまの社労士を取り巻く環境と今後の可能性についてお話しいただきます。

  なお、諸星先生はかつて、社労士として初めて厚生労働省・社会保険審査会委員に任命され、社会保険の不服申立てに関する審査任務に従事されました。その経験をもとに、これまでに年金部会、私学共済審査会、複数の厚生労働省委託事業に携わられています。そこで今回の勉強会では、そうしたこれまでのご経験をもとに、審査会や厚生労働省委託事業の現状など中央官庁の動向についてもお話しいただきます。名古屋ではなかなか聞けない話ですので是非ご参加ください。


■ポイント

①自己紹介に変えて 
  ・勤務社労士として感じていたこと、独立開業を決意した理由
  ・女性の再就職支援事業「エムキャリアサポート」と現状の課題
  ・30年超の社労士キャリアで見てきた社労士会の過去・現在・未来

②最近の東京の社労士業界
    ・会員10,000人を抱える東京会の仕組み
    ・最近話題になっていること、面白い取り組み
    ・得意分野を持った社労士同士がコラボした仕事の進め方

③審査会や厚生労働省委託事業をしてわかったこと
 ・なぜ社会保険審査会の委員に選ばれたのか
 ・社会保障審議会年金部会や厚労省委託事業とはなにか
 ・審査会、厚生労働省委託事業の最新動向にみる社労士活躍のヒント
    ・パートへの社会保険適用拡大などの最新情報と今後の議論の方向性


■講師紹介

オフィスモロホシ 代表 諸星裕美氏(社会保険労務士)
昭和56年、大学在学中に社会保険労務士資格を取得。平成16年に独立開業。主婦やシングルマザーなどの人材育成と再就職支援、企業での社員教育研修などを提供する「株式会社エムキャリアサポート」を設立。平成20年には社会保険労務士としてはじめて厚生労働省社会保険審査会委員に任命され、社会保険の不服申し立てに係る審査に従事した。また平成23年には社会保障審議会年金部会の臨時委員にも選出されるなど、中央省庁における参画経験も豊富。著書に「女性が35歳までに知っておく仕事とお金の常識」(日本文芸社)がある。


■懇親会
3,500円(飲食代実費)
 終了後は、勉強会会場の近隣のお店で講師も参加する懇親会を開催します。参加は任意ですが、お店への予約の都合上、事前のお申込みをお願いします。なお、探究会は日常的にいろいろと相談できる同業の仲間を作る場でもありますので、懇親会には是非積極的にご参加ください。

※勉強会のキャンセルは、1営業日前までに、懇親会のキャンセルは、3営業日前までに連絡をお願いします。それ以降のキャンセルは受講料・懇親会費を返却できませんので、あらかじめご了承ください。


[詳細およびお申込み]
 以下よりお願いします。
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(永原大樹