呼吸器内科からアメリカに留学していた深堀先生が帰国されました!
お便り続きます。
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今回は前回のお話の続きです。少しだけ医療保険の話をします。
アメリカでは日本と違い、国家が万人向けに運営する医療保険のシステムはありません。
(ただし、Medicare, Medicaidといったシステムは存在しますが我々のような留学生がこのシステムを利用するのは現実的ではありません)
しかもアメリカで病院を受診すると、その費用はかなり高額になります。
従って何らかの医療保険に加入しておくことは必須です。
主な選択肢としては
1) 海外旅行保険に渡航前に加入しておく
2) 就労先の大学が従業員に対して提供してくれる医療保険に加入する
3) 自分で民間の保険会社が提供する保険を探し、加入する
4) 日本の国民健康保険に渡航後も加入継続する
などがあります。
4)だと現地でいったん全額を支払い、診療内容明細書、領収書を発行してもらい、その翻訳と翻訳証明書を添付し、日本に帰ってからそれらの書類を提出し、受理されればかかった費用の7-8割が戻ってくるという仕組みになるので、実質的には1) 、2)の選択肢が最も現実的です。
海外旅行保険の代表的なものとしてはJALのグローバルプロテクションが有名です。
保険金請求の手続きが日本語で可能なのですが、歯科と産科をカバーしておりません。
ちなみに自分が歯科を受診し、齲歯の治療(2本)で提示された金額は日本円にして50万円程でした。
コストパフォーマンス的には就労先の大学が従業員に対して提供する医療保険に加入するのが最も良いと個人的には思います。
就労先の大学が提供する健康保険に加入する際にもさらにプランを選ばなければなりません。
大きく分けてPPO (Preferred Provider Organization), HMO (Health Maintenance Organization)の二つがあるのですが、かなりざっくり言えばPPOプランであれば受診する医院を自分で比較的自由に選べ、HMOプランだとまずネットワークに加盟する医師の中から主治医を一人選び、いつも、まず主治医を通して専門医への紹介してもらわなければならないので自由度が低いということです。
HMOプランはPPOプランに比べて、自己負担額が少なく、保険料もPPOより安いのが普通です。
無事に医療保険に加入しても、病院を受診するのは結構大変です。
診察、検査が一つの場所で完結することは稀で、それぞれ別の場所に出向く必要があり、かつ診察料、血液検査、画像検査の請求は全部個別に来ます。
日本では医療へのアクセスが如何に容易であったか、アメリカに来てはじめて知りました。
ところでこの原稿を書いている時点で私は帰国していますが、帰国準備などの手続きなどに関しても発信したいのでもう少しこのブログは続けようと思います。
帰国前にはアメリカで仲良くなったたくさんの友達にfarewell partyを開いてもらいました。アメリカ人はもちろんのこと、中国、韓国、ベトナム、インド、トルコ、
カザフスタン、パキスタン出身の友達ができ、大変楽しい留学生活でした。
*写真は先日行きましたキーウエストのビーチです。
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