鉄道写真家 岩堀春夫のblog

鉄道写真を撮り続けて50年。懐かしい写真から最新の話題までをお楽しみ下さい。

山陰の旅 1976-10その5 出雲市からは京都行き普通826レで綾部まで行った。到着は3:13だが、周遊券だからここで降りないといけない。真っ暗な駅前にうどんの自販機があったので、それを食べた。この機械は今でもやっている所があるとテレビに出ていた。

 綾部からは一番気動車で西舞鶴へ行く。発車前にブルートレインの「いなば」が到着した。これは50-3改正で大量に余った寝台客車を使った新登場のブルートレインである。「紀伊」と併結でEF58が牽き、ヘッドマークもなかったので人気の無い列車だった。山陰本線はDD51が牽き、鳥取の到着時間は良いが、米子は遅い。53-10改正では出雲市行きとなりスピードアップして列車名が「出雲32号」になったので、「いなば」の時代は3年半で終る。

 西舞鶴は機関区があり、9600C58が配置されていた時に訪ねている。かなり狭い感じの機関区だった。その施設はまだそのまま残されていて福知山のDE10が何両も休んでいた。敦賀第一区にもDE10は配置されていて、小浜線の旅客列車はまだ走っていたし、宮津線は臨時列車の入線があった。さらに舞鶴周辺は短区間の貨物列車も走っていた。その中には回送機を含む三重連運用もあった。福知山のDD54は稼働機がかなり減っていて、休車が西舞鶴にも止められていた。

 西舞鶴機関区は1976年の配置表でも存続しているが車両の配置は無い。その後、運転区となり北近畿タンゴ鉄道から丹鉄となっても車両基地として使われている。

 宮津には短いながら臨港線があった。昭和13年から使われているようだが、構内側線扱いで宮津港の鶴賀埠頭まで伸びている。大江山鉱山のニッケル鉱搬出が目的だった。同じ目的では日本冶金岩滝工場があり、天橋立の旋回橋はその為に船を通す施設であり、こちらも同時期に完成している。宮津駅の側線には日通の黄色い10トン半キャブがいたので途中下車して撮影し、さらに臨港線も撮っている。
7623136 綾部DD51いなば
早朝の綾部駅。舞鶴線の一番列車が出る前に、東京からブルートレイン「いなば」が到着する。


7623201 綾部いなば
「いなば」の最後部はハザが2両。
 

7623203 西舞鶴DE101081
特徴のある西舞鶴機関区の矩形庫。走行クレーンが外側に出ている。


7623204 西舞鶴DD544
DD544が留置されていた。DD51の増備によって各地に疎開していたが、やがて廃車解体になる。


7623205 DE101100西舞鶴
機関区の駅寄りにターンテーブルがある。

7623207 西舞鶴DE10
かつて9600,C58,C12の替わりに使われているのがDE10であり、C57やD51の替わりに登場したDD54は全機引退間近である。


7623210 西舞鶴DE10
右の建物の向こう側に西舞鶴駅ホームがある。給水塔は残されているが、新しいタンクを上に乗せている。


7623217 宮津線キユニ11
西舞鶴駅での接続時間は22分だった。6:37発の325Dで宮津へ向かう。四所の次が東雲駅で、そんなことは記憶している。交換した列車の先頭はキユニ11 2だった。


7675404 宮津日通NY10t
宮津駅には日通のスイッチャーがいた。黄色いニチユの10トン半キャブでロッド式である。ニチユは京都府の地元企業でこのタイプが割と多かった。


7623220 宮津日通NY
後部に機番が書いてあるのはあまり無い。京栄工業は後の京栄エンジニアリングか。


7623226 宮津NY
宮津駅構内との位置関係。


7623227 宮津
トキ28010


7623228 宮津
宮津駅の貨物側線。草ぼうぼうだが、さらに宮津港まで線路は続いている。途中で国道を横切っていた。



山陰の旅 1976-10その4 東松江駅には2時間半の滞在だった。スイッチャーこそいなかったが、いろいろな列車を撮影できた。構内の入換えはDD51の他に20トン移動機も使われていた。ところで東松江駅は19734/1に馬潟駅から改称していた。しかも19754/1には東松江〜馬潟港間が廃止されている。この駅は一旦貨物の扱いが廃止になっていたが、東松江駅改称時には松江駅の貨物をこちらに移管して再開した。その後、貨物列車が無くなり、今はオフレールステーションになっている。

 ところで東松江駅は同名の駅が和歌山県にもある。貨物線が分岐しているのが同じで、どちらも訪ねている。和歌山の方は南海の駅だが、住友金属のDLが走っていた。

 その後、822レで戻って安来駅へ行った。ここでは日立金属安来工場があり、加藤の10トン機が使われていた。側線の門が閉まっていたが、そのすぐ向こうに並んで止まっていたので、外から撮影できた。日立金属は特殊鋼のトップメーカーで工具用や刃物の材料になる。その為の鋼材が送られてきたのだと思う。さらに国鉄の10トン移動機も動いていた。

 ここで夕暮れまで撮影し、835レで出雲市駅まで行った。ここから京都行き普通夜行の826レに乗った。この列車は寝台車も連結されていて「山陰」という列車名が付く。思い返せばこの日倉吉線で気動車に乗っているが、山陰本線で乗った列車はすべて客車列車だった。

 翌年にはキハ47が登場し、気動車が増えてくるが、当時の山陰本線は長距離鈍行列車の天下であり、その後、乗り鉄の人気線区となる。 
7623023 東松江20t移動機
東松江駅はかつての馬潟駅で松江駅の貨物扱いがこちらに移された。すこし大型の20トン移動機が使われていた。

7623032 東松江20t移動機
1973年にできあがった東松江駅の貨物ヤード。移動機の車庫もある。コンクリート壁の危険物倉庫もある。


7623031 おき東松江
特急「おき」は山口線経由の181系6連。「おき」は新幹線岡山開業までは新大阪〜出雲市間で運転されていた。その後新幹線博多開業の1975年3月に小郡〜米子間で復活した。当初は キハ80 系だったが、1976-10から181系に変わっている。


7623033 東松江DD51797
DD51797[岡山]牽引の822レが到着する。これに乗って安来駅へ行く。

7623035 東松江駅構内
822レは博多行「まつかぜ1号」と交換する。こちらはまだきはキハ82である。ギリギリまで撮影しているが、このお陰で東松江駅構内の全景が記録できた。


7675305 安来KT
新旧の加藤10トン機が並ぶ日立金属の側線。鋼材を下ろす大きなクレーン設備がある。


7623112 安来日通KT
クレーン設備はかなり大規模である。


7623118 安来日通KT
鋳物台枠の加藤10トン機。黄色だが日通のマークはない。


7623114 安来日通KT
側線の入口はこのとおり。

7623122 安来日通KT
少し横からも撮れた。凸形機には日通のマークがある。


7623125 安来10t移動機
国鉄側では休日でも10トン移動機が働いていた。


7623130 DF50527安来
上り列車は異形式重連だった。DD51が増備されていて、この様な重連も見られるようになっていた。


7623133 日通トラック、安来
日本通運のトラックも撮っておく。


7623134 安来DF50524
835レ が到着。DF50の牽引で、これに乗って出雲市へ行った。




 

E646形  1961-1967  E645形のギヤ比を変えたタイプ。001-0051958/59に作られE636に似ていてE645.101-105に改番している。E646.006-020E645.018-32になったりとややこしい。写真を見る限り、近郊の旅客列車用という感じで、プッシュプル運転にも使われる。製造数は暫定210両。

製造 機械Breda/Savigliano/OM/Reggiane/Tibb/Aerfer/Pistoiesi

 電気Breda/Savigliano/Ansaldo/Marelli/Tibb/CGE/Ocren  
製造数210両  軸配置B-B-B 
出力3780kw  直流3000V 
全長18.29m 自重110t 動輪径1250mm 最高速度140km/h

 9414613 E646 109 ベネチア
646形は旅客用で明るい塗装。牽いている客車は二階では無く、台車間が低床になっている。フレームの構造が気になる。ベネチアにて。


8609324FS  E646 191ミラノ
ミラノではダブルデッカーの通勤列車を牽いて到着。


9414730 E646-069SECUGNAGO
ミラノへ向かう列車を後部から撮る。先頭は制御客車である。




 

E645形  1958-60/63-5  E636形の発展型になる。

製造 機械Breda/Savigliano/OM/Reggiane/Tibb/Aerfer/Pistoiesi
  電気Breda/Savigliano/Ansaldo/Marelli/Tibb/CGE/Ocren
  製造数105両  軸配置B-B-B、出力3780kw
 直流3000V 
全長18.29m 自重112t 動輪径1250mm 最高速度120km/h

 8604029 FS E645

 ミラノ方面へ向かう下り旅客列車を牽くE645形。諸元を見るとイタリアには車両メーカーが多いことが興味深い。



 

E636形 連接車体のB-B-B電機。戦時型ELでさらに109番以後は戦後の増備である。客貨両用で茶色の旧型電機。カラーではもう少し撮っていたが、モノクロではこれ1カットのみだった。

1940-62 機械Breda/Savigliano/OM/Reggiane/Tibb/Ansaldo/Pistoiesi
 電気Breda/Savigliano/Ansaldo/Marelli/Tibb/CGE  製造数428両  軸配置B-B-B、出力1890kw
 直流3000V 
全長18.25m 自重101t  最高速度130km/h

9414728 E636 340SECUGNAGO
ミラノからローマへ向かう列車を撮る撮影ポイントがある。左上のポイントがあり、一線空けて午前に順光になる。しかし、この時は撮れず、新しい跨線橋から撮っていた。イタリアの旧型電機はもっとすごいのも走っていた。

 

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