武庫川の鉄橋から東側が尼崎市になる。この今もそのままの形で存在するがコンクリートの連続アーチが美しい。少し離れて河原や土手から電車を撮ると素晴しい絵が得られるのだが、当時はそんな事にも気付かなかった。今も美しい景観は変わることがない。この橋だけではなく、国道2号線には開通当時の古いデザインの橋がたくさん残っていて、今からでも記録しておきたいと考えている。
武庫大橋の東側に西大島停留所がある。ここから北の方へ広い道路があり、これが宝塚に通じる。尼宝線「あまほうせん」と呼ばれ、阪神バスの主要ルートとなっている。元々は鉄道免許を取って路盤工事が進められた段階で中止になり、そこがバス専用道路になって、その後県道になった経緯がある。
その先にカーブがあり、東大島電停の横に歩道橋があった。そこが望遠レンズでの撮影ポイントになっていて、借り物の300ミリで撮影した。武庫大橋からこのあたりでは通勤客の乗車が多く、よく入れるものだと見ていた。地図を見ると、この付近が国鉄線と阪神本線から最も離れている。客の多くは難波電停付近の会社や役所へ行くか、阪神本線の尼崎駅に乗換えていたと思う。
どこかのビルから撮った野田行き電車。並走するのはトヨタ車で、当時の人気機種のセリカである。あの頃は車のデザインも個性的だった。
遠くに神戸銀行の看板がみえるが、これは上甲子園である。武庫川の大橋を渡って尼崎市に入る。渡った所に尼崎大橋の停留所がある。
東大島停留所を発車した207号。
東大島停留所の乗車風景。西宮戎行き電車に乗車。
高校野球撮影の300ミレンズで撮影。左端の坂の上が武庫川大橋。坂の下が西大島で手前が東大島になる。夏の朝の情景。信号が変わっているが、ミニスカートのネエちゃんは何を考えているのか。
自転車で左側へ向かう人は南部の工業地帯へ通勤しているのではないか。
東大島でたくさんの客が乗り込む。この辺りは国鉄や阪神本線から最も離れている。平行する阪神バスは銀色の時代。1980年代からはクリーム色・青帯になる。
朝の国道2号線。31形40号が信号待ち。歩道橋から撮っている。街路樹がかかるギリギリまで高さを下げている。
この日はニコンが望遠で、サブは借り物のペンタックスを使っていた。再び武庫大橋の東側である。
東大島の東側を走る。この季節は線路の北側が順光になる。
80号は71形のラストナンバー。戦前の昭和12年から増備されたグループになる。これを見ると、超望遠レンズの威力は凄い。
翌年には夏の夕方にも撮影。逆光でも絵になる。
31形改番組がやって来た。
コメント
コメント一覧 (4)
ペンキ書き停留所からの乗降風景は明日の朝をお楽しみに。
鉄道写真は芸術よりも記録だと思います。
国道線の軌道敷に侵入する車が多数…
西宮~神戸では見た記憶がないので
尼崎以東のマナーの悪さかもしれません(笑)
写真にたくさん写っているのがカローラとサニー、さらにブルーバードとコロナ。これらの登場によって自動車の普及が進み、路面電車が邪魔物扱いになりました。