いつも秋田内陸線を応援していただき、ありがとうございます。
吉田よしだです。
内陸線が走るのは、秋田県の北秋田市きたあきたし仙北市せんぼくし
そのうちの北秋田市は、2005年に当時の4町が合併してできた人口約3万3千人の秋田県北の拠点都市です。合併した旧町のひとつ「阿仁町あにまち」は、古くから鉱山で栄え、江戸時代には日本一の産銅量を誇りました。 鎖国の時代、阿仁合あにあい産の銅は、長崎出島を通って通貨の原材料として東南アジアに渡ったとされています。

そんな幸せに溢れて豊かなまちだった阿仁を、もう1度笑顔あふれるまちにしたいとの願いを込めて、内陸線の中心駅である阿仁合駅の愛称をこの4月から「しあわせのえき」としました。

内陸線94.2キロの路線には、「阿仁」を冠した駅名が4つあります。
うち3つは旧阿仁町にありますが、阿仁前田あにまえだ駅だけが、旧森吉町もりよしまちに所在しています。

内陸線のルートマップ(路線図)はこちら→http://www.akita-nairiku.com/routemap/

4駅のご紹介の前にひとつ、阿仁という地名の由来についてふれてみます。
諸説あるなかで、アイヌ語のアンニ(木立ちの意味)との見方が有力です。
そうであればもっともな地名だと思います。

1.阿仁マタギ駅

南の玄関口である仙北市の角館かくのだて駅」から乗車すると10駅目の駅です。
秋田県最長の十二段トンネルを抜けるとすぐの北秋田市最初の駅です。
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駅前の県道からの入口 紫陽花が満開でした。

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駅前の案内書から見上げるマタギ駅

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ホーム上の案内板

この地は、かつて西日本までの広い範囲を旅して全国各地にいたマタギに大きな影響を与えた「阿仁マタギ」の里です。もちろん今でも現役マタギの方が暮らしています。
絵に描いたような里山風景が、疲れた心と体を優しく包んでくれます。

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ホームに上る階段から見える外の風景。 額縁に収まった風景写真のようです。

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ホームから眺めるウエルカム案山子。 珍しい「釣りをする案山子」がいます。

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駅隣接の案内所にある旅の想いでノートには、全国からのお客様からのうれしい感想が多数書き込まれています。

2.奥阿仁おくあに

演歌「無人駅」の駅。
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この楽曲は、もとAKBの岩佐美咲さんの楽曲で2012年にリリースされたそうです。
沿線にある23の無人駅の中でも、秘境感の高い駅です。
2つのトンネルにはさまれて駅のホームがあり、深呼吸したくなる山里の中に佇む駅です。
列車内から眺める橋りょうと渓谷が織りなす風景は沿線随一です。
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秋田内陸線の中央部にある駅は、高架型が多いです。
30年前の全線開業時に敷設された新たな線区にある駅舎はこのタイプが大多数です。

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ホームへの階段壁に貼ってある案内ポスターの一部

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駅から県道を少し歩くと、いくつかの橋梁と渓谷風景に出合います。

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内陸線の列車が通りました。

3.阿仁前田駅

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全国でも珍しい温泉付き駅舎です。食堂で提供される食事メニューもとてもおいしいです。
昨年12月から6つの宿泊部屋を設け、うち2室ある内陸線のトレインビュールームが大人気です。
2階の客室窓からのぞくと内陸線がすぐ目の前を走って行きます。

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駅舎内


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夜の列車、早朝の列車、雪をかき分けて走るラッセル車など、四季や時間を問わず、楽しめます。
駅からすぐの阿仁川沿いの散歩コースも心がほどけるロケーションです。
絶景紅葉スポットの森吉ダムまでは、車で10分少々です。
「日本最後の秘境」というツアータイトルで、旅行商品が造られ、多くの秘境マニアを集める「太平湖たいへいこ」の最寄駅です。

4.阿仁合駅

当社ホームページでも何度かご紹介していますが、「しあわせのえき」の愛称を持つ内陸線の中心駅です。今回、駅自体のご紹介は割愛しますが、周辺散策においても、独自の魅力が溢れています。

4兄弟の中では、一番の兄貴分でしょうか。

ここ1~2年、個人・団体問わず、多数の外国人が観光でお越しになっています。
特筆は、雪と氷に閉ざされた厳冬期の駅前広場が、カメラをもった外国人でいっぱい、そんな光景が特別なことではなくなりました。地元の方々も「なんだか外国人が毎年増えてるなあー」と。
阿仁合はすっかり国際都市になりました。
阿仁合駅近くには、日本で一番古い洋館 「阿仁異人館あにいじんかん」があります。鹿鳴館やニコライ堂より古いそうです。
撮影スポットとしてすっかり定着しました。
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異人館です。 すぐ後ろを内陸線が走っています。

地元のまち歩きガイドさんによる「阿仁のまちあるき」も人気です。
人生1度や2度の失敗はOKというメッセージを持つ「つまずき如来様」や、認知症予防に効果がある「ぼけ防止観音様」もいます。「日本でここだけ」がたくさんあります。
こけしが沢山並んでいる趣のある商店など、シュールなスポットが好きな方は、たまりません。

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案内板

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駅裏手の清流・阿仁川あにがわ(河川公園から)

今年は、WA-ROCK(ワ・ロック)が大流行。
オーストラリアで人気のしあわせ探しゲームです。(私はしあわせ探しだと思っています)
普通の石に好きな絵を描いて、まち中や駅の周辺に置く、隠す。それを拾う人、別な場所に動かす人。もらって帰っても問題ありません。阿仁合出身でオーストラリアに移り住み現地で生活している女性の方が、里帰りしたときに持ち帰った遊びだそうです。
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阿仁合に住む方の作品、内陸線のWA-ROCKです。繊細な表現に驚きです。ありがとうございます。

週末、このWA-ROCKを目的に、沿線の別な地域の小学生が内陸線に乗って遊びにきます。
今までに無かった光景です。 外国人が歩いている光景に驚いた時以上の感動です。

4つの阿仁、 いかがでしたか? どの駅もほんわかした空気に満ちています。
お得なフリーきっぶでお好きな駅に下車をして、自分だけの「しあわせ」を感じてみてください。