マタギの 

いつも秋田内陸線を応援していただき、ありがとうございます。 吉田です。

唐突ですが、「マタギナガサ」ってご存じでしょうか。

 ナガサ
















ナガサはマタギの狩猟道具のひとつとして、古くから重用されてきました。
先に、使い手であるマタギについて簡単にふれてみたいと思います。

マタギは、東北から中部地方の山間に暮らす伝統的な狩猟集団で、熊やうさ
ぎなどの獣を捕獲することを主ななりわいとしてきました。

現代のマタギは、猟友会員として活動し、多くの方が別に本業を持っています


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特に北秋田市阿仁(あに)の「阿仁マタギ」は、山神信仰に基づく独特の戒律
を守りながら、山からの授かりものを(獲物とは言いません「授かりもの」です)残
らず仲間と分け合う精神がしっかりと継承されてきました。

阿仁マタギは「旅マタギ」とも呼ばれ、奥羽山脈伝いに南北に移動し、国内各
地の狩猟文化に多大な影響を与えたことで知られています。
集団狩猟の指導的役割を果たし、全国のマタギに認められているそうです。

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今回は、「マタギの魂」と言われているマタギナガサについて簡単にご紹介致
します。

マタギは猟具のひとつとして、ナガサと呼ばれる独特の形状の刃物を所持し
ています。 
鉈として藪を切り払い、料理の包丁として使い、山からの授かりものの皮を剥
ぎ、肉を切り分けることにも使用しました。

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もちろん、いよいよの時は身を守る武器にもなりました。
そんなマタギの魂に触れることができる場所が北秋田市の阿仁にあります。

西根打刃物製作所です。

ご自身もマタギであったナガサ鍛冶三代目、故西根稔(にしねみのる)さんの
工房が、ご生前に使用していたままの姿で保存され、どなたでも見学できる
ように整備されています。

 場所は、内陸線の荒瀬駅(あらせえき)から徒歩5分の国道添いの建物。
下の写真2点は最寄りとなる荒瀬駅です。
荒瀬駅
















荒瀬駅2

















駅前の広場を進むと左右に国道105号線が走っています。
右(南方向)に進むとそのまま約300メートルで「西根内刃物店」です。

国道105号
















途中道路右手には観光看板があります。
観光看板













































看板に描かれているアニメの少年は、内陸線の応援大使も務めていただい
ている漫画家の矢口高雄さんが旧阿仁町(あにまち)のマスコットキャラクタ
ーとして描きおろしてくださった「阿仁マタギのかけるくん」です。
矢口さんは秋田県出身で「釣りキチ三平」の作者として有名な方です。

野山を駆けるから「かけるくん」と命名したそうです。
(阿仁町は現在北秋田市となっています)

さあ、見えてきました。

店舗3
















国道からの目印はこの看板です。
店舗2
















店舗外観
















こちらの工房跡、現在は奥様の誠子さんが大切に管理しており、マタギナガサ
の説明はもちろん、マタギでもありナガサ鍛冶でもあった稔さんの職人としての
「心・志」など、とても貴重なお話を丁寧に聞かせてくれます。

注文での販売をおこなっており、もちろん購入する事も出来ます。
「訪ねてきてくださる方には本当に感謝、訪ねてくださる方とのご縁を大切にし
たい」と、奥様は穏やかな笑顔でお迎えしてくれます。
柔らかく、とても丁寧応対くださいます。
マタギナガサのご案内を通じて「故稔さんの心を伝えたい」のだと感じました。

店舗













































朝は8時ころから夕方までほぼ休まず毎日、隣接するご自宅からご来訪の方
がいらっしゃる都度、おもてなししてくださいます。

購入するしないは別にマタギの魂に触れに、優しい奥様の笑顔に会いに訪
ねてみてください。 「どなたさまも大歓迎します」と、ありました。

店内3

















案内図
















店内2

















この4月、多言語の案内看板等を整備したほかは、道具類もレイアウトも、ほぼ
当時のまま保存されています。

グラインダー












































店内

















ナガサ2












































写真の4本は、いずれもフクロナガサです。
柄の部分も鋼で鋳造され、筒状になっています。
ここに棒を差し込み、槍としても使えるようになっており、大型獣も仕留める
ことができるそうです。
それにしても、一番大きな9寸5分サイズの品の重量感と輝き、本物がもつ
パワーは圧巻です。


今、日本刀がブームのようです。 
刀が持つ本質的な心、その研ぎ澄まされた美しさが世界に認められ、多く
の人を魅了しています。
このナガサも、最近は海外からの引き合いが増え、製造が追いつかない
とのことです。

ナガサ3
















遠方から、工房跡を訪ね、奥様とのお話でナガサの世界に引き込まれる方
も多いと聞きました。

実用としての購入、コレクション目的はもちろん、事務所開きのお祝い、入院
見舞いなど、「魔除け、厄除け」など、様々な目的で購入されていかれるそう
です。


西根内刃物製作所のホームページです。
https://matagi-nagasa.jp/



現在、ナガサの製作そのものは、内陸線阿仁前田駅(あにまえだえき)前にあ
る同店名の製作所で、四代目西根正剛の西根登さんが、先代の魂を受け継
ぎ鋳造を続けています。

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外の窓から工房を見た画像です。 
安全上の問題で、工房の中には入ることはできません。


次の画像は、工房の前にある店舗のに並んでいる商品です。
お買い求めいただいたナガサのメンテナンスは永久対応とのことです。
(送料のみお客様ご負担)

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マタギは、単なる歴史物語でも観光素材でもありません。

自然を敬い尊び、恐れ、信仰の対象としてきたマタギが大切にしてきた精
神文化は、古来日本人の生活の中心にあり、私たちの祖先が大切にして
きた自然との共生そのものです。

前述のとおり、阿仁マタギには「マタギ勘定」という慣わしがあります。
山からの授かりものを、ひとつの部位も無駄にすることなくすべて仲間と分
かち合うという、自然の恵みへの感謝と互助の精神です。

マタギパンフ
















小泉進次郎さんが環境大臣に就任しました。
スウェーデンの環境少女の心が、熱いメッセージとして世界の人々に届けられ
ました。 

地球温暖化の進行、常態化する激甚災害、フードロス問題、そして絶えない
争い・・・・・・・
いま、私たちの暮らしを取り巻く自然環境や社会は大きく変化しています。

文明の進化や社会の成熟の過程で、蝕まれ失われている多くの大切なこと
に気が付かなければなりません。

マタギが大切にしてきた精神文化は、現代社会への警鐘であり、未来へのメ
ッセージそのものではないでしょうか。

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阿仁マタギのまち、北秋田市に生きる私たちは、この精神を大切に守り、次世
代伝える使命があると考えています。

マタギ図書






















私が勤める内陸線本社のある阿仁地区には、マタギになることを目ざして全国
から大勢の若者が移り住んでいます。
猟友会にはいり、マタギの文化的価値の継承に努めています。

北秋田市は、その文化を後世に伝え残そうと、阿仁マタギを日本遺産に登録し
ようとチャレンジを続けています。

わたしたち「民」もこのような動きに呼応して、協議会「やってみよう! 北秋田」立
ち上げ、今年度は「阿仁マタギを知ってもらおう! 」という趣旨でマタギのPR活
動を続けています。

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阿仁みそPKG























私たちの協議会は、趣旨に賛同し一緒に活動してくれる仲間を募っています。
ご興味のある方は是非内陸線本社までご連絡ください。

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お座敷列車マタギ号もよろしくお願い致します m(_ _)m

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