2016-04-17-11-51-35

フランス革命を描いたミュージカル、1789を観てきました。 

フランスで革命物といえば、真っ先に思いつくのがミュージカルの王様 "レ.ミゼラブル"
なので、この作品も結構重厚なのかな~?というのが観る前の第一印象でした。

・・・ところが、いざ開幕すると、ロックミュージカルというだけあって、音楽は非常に現代的でノリノリ
そして、それらの曲に合わせて踊る群舞も非常に魅せられてしまうので、重厚さはほとんど感じなかった。
というのが、観終わってからの感想です。

もちろん、シーンそのものは、あぁ~このシーンは結構重々しいなぁ~というのはあるのですが
それも、前述の現代的なサウンドに乗せられて展開されるので、あまり重々しさは感じられず
割りとあっさりとした気持ちで観る事ができました。

フランス革命といえば、真っ先に浮かんでくる人物は、マリーアントワネットでしょう。
豪華絢爛な衣装、いかにも皇后らしいその姿は、私たちがイメージするマリーアントワネット像ですが
この作品で登場する彼女は、そのイメージを裏切らない。むしろ、それ以上にこのミュージカルの曲調から
さらにそのイメージをパワーアップしたような、現代のファッションショーのノリで登場します。

あれ?フランス革命の作品を見ているんだよな???と一瞬、忘れそうになってしまうくらいなのですが(笑)
それは、彼女の登場に限らず全体的にも言えるのだけれど、

本当にその辺の洋服屋で、この作品の曲を流しても、違和感が無い。
そんな感じのノリです。 

非常に現代的なミュージック、そして物語の舞台は古典的。 
こういうギャップがある作品は、最近のミュージカルに限らず

”ジーザス・クライスト・スーパースター”

というミュージカル界では、クラシックな作品でもありました。

しかし1789の方が振り付けや音楽もより現代的、そして話もジーザスは”キリストの最後の一週間”という
結構難しい内容に比べ、”フランス革命を起こしてやる”と立ち上がる市民たちが中心となる
シンプルなストーリーなので、そのあたりも非常に万人に受け入れやすい作品となっていると思います。 

学生団体が歴史も学べて、ミュージカルの世界にも触られて。という鑑賞会の行事には
結構この作品が良いんじゃないか。と思ったほどです。音楽が良くも悪くもミュージカルっぽくない。
というのが、比較的、ミュージカルに馴染みがない方達にもすんなりと入っていけそうな気もします。

そういうわけで、シンプルなストーリーにノリの良い楽曲、魅力的な群舞。とあって、
気づいたらあっという間に終演というくらいに早く感じられました。本当にミュージカルを観にいったというよりは
ライブにでも行ったような感覚です。 

まあ、ミュージカルという観点でいくと、マンマミーアを観終わった後の感覚が一番近いです。
終わった後に妙にスッキリした感覚がです。 

ただ、あちらは超ハッピーエンドなコメディー作品なので分かるのですが、1789においては
誰もが幸せなハッピーエンドではありません。かといって、重々しい悲劇でもないのですが
こういったジャンルの作品で、これほどまでの清清しさを得たのは、初めてだったので
それが何よりも見終わった後の衝撃でした。 

最初はそこまで期待しては無かったのですが、一回見て、かなり気に入った作品になったのは
間違い無いです。再演があった際は、いろんな人にも勧めて、またこの鑑賞後の
気持ち良さを味わうためにも、劇場に足を運ぼうと思います。