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今回の日本版ジャージーボーイズで素晴らしいと感じた点で
忘れていけないのは、キャストの力量。結論から言うと、彼らが
フォーシーズンズをこれほどまでか!と演じてくれたおかげで
日本人の私たちが、ここまでこの物語に入っていけたと本当に思う。

それぞれの役毎にみていくと

・フランキー (中川晃教) 

一番重要で、フランキーボイスが出来るかどうかがジャージーボーイズを
公演できるかどうかにかかるという絶対的なポジション。これをアッキーが
見事に演じてくれたのは、本当に心からの感謝でしかない。 
プレビュー初日に観た時、最初の登場シーン、”シルエット”の第一声を聴いた瞬間に
おぉ!!と思ってしまい、フランキー登場のわずか数分で思わず涙が出てしまったほど。
和製ヴァリが本当にそこにいる!!と感じずにはいられなかったからだ。
歌以外での演技の部分でも、トミーからいじられたり、特に序盤の子分っぽい雰囲気は
ピッタリ出てたのも素晴らしい。そして2幕の完全に一人きりで前に進む姿も、
一幕の対比からもよく表れているので、主役として本当に共感できた。

・トミー(藤岡正明 / 中河内雅貴) 

赤チーム藤岡さんと、白チームガウチのダブル。藤岡さんは、トミーのやんちゃっぷりが
前面に押し出されている感じで、まさに不良のトミーをまんま描いた感じで本当に良い!
後、藤岡さんご本人も音楽に精通されているので、楽器の演奏シーンとかもとても様になっている。
白チームのガウチは、赤に比べてやんちゃ度は抑え気味だけど、フランキーの兄貴分としての
感じが強く出ていた。フランキーとの関係性(特に序盤での)がよく分かりやすかったと思う。
そしてこちらは、ガウチがダンスに精通されているので、ライブシーンの振り付けがキレッキレに
決まっていて、これが白チームのトミーはカッコいい!の理由の一つだと思っている。

・ニック (吉原光夫 / 福井昌一) 

赤チーム光夫さんと白チーム福井さんのダブル。この2人を見ていて、一番感じたのが
怒りのニックと哀のニック。 前者を感じたのは福井さん。二幕のニックがトミーの日頃の行いに対して
ブチ切れるシーンは、劇中、4人の中で一番目立たない存在のニックのある意味見せ場。 
映画版も来日版も、ここでのニックは思いっきり怒りの感情をぶつけていて、私がニックに対して
思ってたイメージをそのまんま演じてくれたのが白チーム。
そして一方、哀のニックを見せてくれたのは赤の光夫さん。同じシーンでも、光夫さんの感情の伝え方が
怒りの中に哀の感情が見えてきて、ニックは本当に辛かった。。。という想いが本当に伝わってきた。
プレビュー初日を観て、最も衝撃を受けたシーンが実はここだった。そうか・・・ニック・・・こんな風に
思ってたんだ・・・って怒りだけでない感情持ってたことに気づかせてくれたから。

・ボブ (矢崎広 / 海宝直人) 

赤チームのぴろし、白チームの海宝くん。劇中でもビジネスに向かって一直線、そして
ボブが語る夏の部は、フォーシーズンズの絶頂期でもあり、他の3人に比べて、あまり欠点を
語られない、ある意味一番美味しい役。その天才肌を演じる2人で、
白チームの海宝くんは、もうホントその天才オーラがバンバン出てて、本当に隙が全くない。
ある意味完璧過ぎて怖いくらい(笑) もうイメージ通り・・・というかそれすら通り越して、
まさに理想すぎるボブってくらい。 
赤チームのぴろしは、彼独自の演出として、初めて他の3人と出会う場面でもコケたり
”君の瞳に恋してる”のプロモーションでも、中々上手くいかない時に、”絶対に出したい!!”という
感情を情熱的に出している。完璧すぎる海宝くんに比べて、そういう所で人間臭いボブを
演じてくれた。

以上、それぞれのキャストの感想。
どちらのチームを見ても、赤には無い良さが白にはあり、また逆もしかりで
このダブルキャストは本当に上手く出来てるなぁ~と感心した。また、フランキーも
本国では、負担の大きい役なので基本はダブルで(むしろ他の3人がシングル)
やるのに、そこをアッキー一人が見事にこなしている点も凄い!

こうして2つのジャージーボーイズを観られるというのが何より日本版が本家より
良い所だよなぁ~と思わずにはいられなかった。