ようやく、自分史講座の具体的な段取りがついてきた。講座の内容とプログラム、日程(6/14、6/28、7/12、8/2)、会場(多摩市関戸公民館)、多摩市の市民企画講座として申請、と言うところまで来たので、あと一息。

 大きなポイントは2つ。

1.テーマを絞り、過去の自分と現在の自分の時間経過を認識しながら執筆トレーニングする。

 今回、作家つまりプロの文筆家による個別指導を行う。と言っても、細かく添削はしない。なぜなら、自分のことを自分で執筆する、という精神の自立を促すものだからである(原稿用紙の使い方や、一般的な執筆知識は適宜指導する)

 過去の出来事を羅列的に書くのではなく、常に過去と今の自分を振り返りながら執筆をして行く。

 これは、「未だ語られていない物語」とか「オルタナティブストーリー」という独特な言葉を使う「ナラティブ・アプローチ」にもつながる話である。

 自分史講座では、エッセイ教室のような進行となるが、主催者とししては、そこにナラティブという行為が眼前で実践されていることを重視してゆく。

2.自分史執筆サークルを運営し、コミュニティにまで高めてゆく。

 文章教室やエッセイ教室などでは、同好の士がサークルを作って執筆のモチベーションを維持するケースが多いが、自分史では、それに加えて「他人の自分史への関わり」という要素も取り入れる。

 一方、執筆当事者ではないが、執筆者の家族や友人として執筆活動に関与することも盛り込むつもりである。

 一般的な構造は、執筆者本人の執筆行為に家族や知人が関わり、その関わりを執筆仲間が観察、あるいは関与するというものである。

 あるいは、執筆者と執筆仲間のやり取りを、家族や知人が見守るという形もある。

 いずれも、トム・アンデルセンが開発した「リフテクティング・プロセス」の手法が活用できるに違いない。

 以上2つのアプローチは、ナラティブ・アプローチの専門家に相談しながら、学術的なバックボーンを根底に据えることができるであろうし、プライバシー保護の問題を解決することによって、従来カウンセリング等の現場で研究されてきた、ナラティブやリフテクティング・プロセスを中心とするコラボレイティブアプローチの貴重な研究対象となり得るものである。従って、執筆指導という極めて文化的実践活動を進めがら、学術的に貴重なケースにもなり得るという、大きな意義が認められるものである。

2については、様々なITスキルやネットワークサービスを活用することになるだろう。この分野についても、新たなフロンティアを見つけることができるかもしれない。