2007年03月31日

3.「アメリカ小麦戦略」による食生活の変容

衝撃的な真実が明らかに。

意識の高い一部の人々にはすでに知られています。


しかし、マスコミが取り上げにくいテーマでもあり、なかなか浸透していかない。

ひとりでも多くの一般の人々にこそ知ってもらいたい。


アメリカの国家戦略があり、日本の栄養関係者との利害が一致。

結果として、日本人の健康のためではなく、米国の経済活動が優先されたのです。

今でも「日本の栄養学界最大のタブー」といわれています。




-----以下引用-----

この栄養改善運動を裏で積極的に推し進めたのがアメリカである。

昭和二十年代後半、アメリカでは農産物の過剰生産、過剰在庫が深刻な事態となり国家財政を圧迫していた。

早急に余剰農産物を国外に輸出する必要に迫られ、昭和二十九年にはアメリカ議会で余剰農産物処理法(PL四八〇法)を制定させ、発展途上国を狙い撃ちにした輸出促進策を打ち出した。

その最大の標的にされたのが日本であった。

この法案によって捻出された対日市場開拓費が日本市場攻略の為に活用され、日本人の食生活を欧米型に転換させる作戦が密かに遂行されたのである。

これを一般に「アメリカ小麦戦略」という。



これは、アメリカの官民挙げての極めて政治的な日本市場開拓作戦であった。

日本に小麦、家畜飼料、大豆などを大量に輸出するために、日本人の食生活をパン、畜産物、油脂類という欧米型に変えようと画策したのである。

これは正に日本側の栄養関係者の望むところでもあった。

日米の利害が見事なまでに一致した戦略でもあった。

日本政府が推進する栄養改善運動には膨大な活動資金が必要となる。

アメリカは厚生省、農林省、文部省のそれぞれの外郭団体である「(財)日本食生活協会」、「(財)全国食生活改善協会」、「(財)日本学校給食会」と個別に契約し、パン食普及、畜産物宣伝、学校給食のパン給食推進などの諸事業遂行に要する膨大な活動資金を提供した。

(財)日本栄養士会はこの運動に全面的に協力し、全国の栄養士が動員され、食生活欧米化の推進が正に官民あげて熱心に行われたのである。

当時の栄養関係者はアメリカ余剰農産物と膨大な活動資金の裏づけを得て「栄養改善運動」を行ったのである。



当時日本政府はこのアメリカ側の資金提供を歓迎したが、アメリカの狙いは長期に安定して大量の余剰農産物を日本に送り込むことであった。

日本人の健康を考えてのことではなく、単に経済的都合によってであるが、実はこのような経緯がほとんど国民には知らされないまま、食生活や食糧問題が語られているところに大きな問題がある。

アメリカが日本に輸出したかった主な農産物は小麦、大豆、トウモロコシの三品である。

パンの原料は硬質小麦であり、大豆、トウモロコシは油の原料である。

同時に大豆を搾った大豆カス、それにトウモロコシは家畜の飼料でもある。

日本人にパン、肉類、卵、牛乳、乳製品、さらには油脂類を普及させることは、余剰農産物処理の観点から欠かせない重要なアメリカの国家戦略だったのだ。

現在、日本の米の消費量は年間1000万トン弱であるのに対し、飼料穀物の輸入総量は3000万トン近くに達し自給率低下の最大原因になっている。



アメリカ側から日本側に渡された栄養改善運動のための活動資金は当時の金額で四億二千万円になるが、これは現在の予算規模に単純換算すると260億円に相当する膨大な額との説もある。

それでもこの金額は表面に現れたごく一部に過ぎないであろう。

小麦戦略については、日本の栄養学界最大のタブーとして今も昔も伏されているため、資金の規模や活動の全体像が今だに筆者もつかめないままでいる。

当時の関係者はその経緯を明らかにすると共に、栄養改善運動に対する見直しが必要なのではないだろうか。

食料安保の危惧という点だけでなく、これほど大量の農産物を輸入してまで食生活の欧米化、多様化を進める必要があったのかどうか、戦後の急激な欧米型疾患の広がりをみるにつけ、今の栄養指導に大きな疑問を持たざるを得ないのだ。



日本人がこれからもパン、畜産物、油脂類等を「栄養ある食品」と考えて常食する限り、自給率は永遠に向上することはないだろう。

この現状を前にしても栄養関係者はそのことに対する見直しに極めて及び腰である。

それは今まで自分たちが良かれと思って進めてきた栄養改善運動、栄養教育を根本から否定することにもなるからである。

いずれにせよアメリカ小麦戦略も栄養改善運動も予期以上の成功を果たし、厚生省が目指した「豊かな」食生活は現実のものとなった。

しかしこのような経緯を知らないと戦後の食生活欧米化の真の原因が分からないし、従って自給率低下の原因も分からず、確たる対策も見出せないことになる。





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コメント一欄

1. Posted by 姫社長   2007年04月02日 17:33
こんにちは。

読者申請ありがとうございました。
大変遅くなってしまってごめんなさい。
日本も確りと考えて流されていては、いけませんわね。
これからも宜しくお願い致します。
2. Posted by 中橋   2007年04月02日 20:39
姫社長、こんにちは。
コメントありがとうございます。

こちらは、個人的なブログです。

政治的な背景があり、解決が容易ではありませんが、まずはひとりでも多く知っていただきたいと思っています。

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