THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR Ⅱ~

「40歳からの〇〇学~いつまでアラフォーと言えるのか?な日々~」から改題。                                    2015年6月1日、アメブロから移籍してきました。                                                         書評ブログを装いながら、日々のよしなごとを、一話完結で積み重ねていくことを                                     目指しています。

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【読書】やりがいから考える自分らしい働き方/矢島里佳

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やりがいから考える自分らしい働き方/矢島里佳




文化が経済を育て、経済が文化を育む。(p149)

文化と経済は、対立関係で見られることが多いと思います。文化は経済に役立たない。余暇やレジャーに過ぎないと考える人もいます。

しかし本当にそうでしょうか? 僕は違うと思います。

文化は人の心を豊かにすることによって、社会をよりよく回すために役立つという役割があります。しかしそれだけでなく、経済と結びつき、直接的に経済を発展させてきた面もあるのです。

たとえば、茶碗。経済合理的に考えれば、液体が飲めればいいわけですが、それに適した形をしていればいいわけです。しかし、茶道という文化の中でさまざまなデザインの茶碗が生まれます。それは文化を彩るばかりでなく、それを生産する職人が生まれ、原料を掘り出す人も必要になり、産業になります。もちろん、それを好んで買う人がいて、経済がまわるようになっていきます。

こうした例は、枚挙にいとまがありません。

本書の著者である矢島里香さんは、22歳で「株式会社和える」を起業しました。日本の伝統産業を活かした子供向け商品を製造・販売する会社です。現在7年目を迎え、着実な成長を遂げています。「和える」とは、「和え物」の和える。混ぜるではなく和える、です。混ぜるが互いの形を残すことなく一つになることだとすれば、和えるは互いの形も残しながら、互いの魅力を引き出し合いつつ一つになることを意味しています。

だから、冒頭の言葉は、矢島さんらしいと思ったのでした。

<目次>
第1章 現代の日本は、やりがいを持って働きづらい?
第2章 自分らしく働くためのヒント
第3章 これからの豊かな社会を考える


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【読書】ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 /福田和也

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ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 /福田和也



初版は2001年と少し古めの本です。タイトルに聞き覚えはあるのですが、当時は、自分が「書く」立場になるなんて想像もしていなかったですし、福田和也さんのことが嫌いだったので(苦笑)、手に取ることはありませんでした。

最近、友人の編集者の方が
「この本に濃厚に影響を受けた」
とFacebookに投稿されているのを見かけて、中古マーケットから取り寄せました。
(なお現在、PHPビジネス新書から『』として刊行されています)

本の読み方、広く言えば情報の集め方について、そして文章の書き方(表現)について書かれた本です。情報収集の方法論のごく一部に時代的な古さを感じますが、それ以外は普遍的な、いまでも通用する考え方であり、メソッドだと思いました。

<目次>
第1章 本の「効率的」な読み方
第2章 「抜書き」の多様なメリット
第3章 本以外の情報の集め方
第4章 情報整理から表現へ
第5章 文章上達の「近道」とは
第6章 より幅広く書くために


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【読書】戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗/加藤陽子

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戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗/加藤陽子



「謀略史観」
巷でそう呼ばれる歴史の見方があります。

今回紹介する本が扱う時代であればこんな見方です。

「日本は、コミンテルンに騙されて、中国大陸に侵攻し、アメリカとの戦争に巻き込まれた」
「アメリカは日本の暗号を解読し、真珠湾攻撃を予想していたのに、日本を卑怯者に仕立て上げ、国民の戦意高揚をはかるため、ルーズベルト大統領は警戒指示を出さなかった」

最近亡くなった渡部昇一先生や櫻井よしこ女史などが主張されていた類の考え方です。(むろん、逆の立場の人にもあって、東京裁判を貫く「共同謀議」の考え方は、陰謀史観以外の何者でもない、と僕は思っています)

こうした意見を聞くたびに、
「なんて失礼な奴らなんだろう」
と思ってきました。

昭和初期の日本の政治・軍事指導者は、そんなに簡単に騙されたり、暗号を傍受されていることに気づかなかったりするほど、愚か者だったのでしょうか。

組織で見るとさまざまな、しかも決定的な欠点があって、それが悲劇的な敗戦を迎える結果になったのだとは思います。しかし個々人で見た場合、それなりに優秀な人が多い。むろん、経験値からいって、幕末の志士や明治の元老と比べるとスケールは小さいです。しかし、ちゃんとした教育を受けたエリートたちであり、コロコロと騙されるような人たちとは思えません。

本書をじっくり読み解いていけば、こうした陰謀史観(陰謀論)が根拠のない妄想だとわかるはずです。それどころか、巷間言われている責任者以外に問題があった事案も多いことも見えてくるでしょう。

<目次>
1章 国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき
2章 「選択」するとき、そこで何が起きているのか ――リットン報告書を読む
3章 軍事同盟とはなにか ――20日間で結ばれた日独伊三国軍事同盟
4章 日本人が戦争を選んだのはなぜか ――日米交渉から見える痕跡と厚み
講義のおわりに 敗戦と憲法

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