医学を学ぶ、生涯学習!

地域医療と医療系大学での教育に携わりながら、人と社会、教育と医療を考え、その軌跡を残していきます。(旧「医学教育でのひとりごと」「医は忍術?」「いやしのわざとこころ、サナトリウムから」「浄土の地から」「ひまわりのなかで」「suzukaの風に吹かれつつ‥」)

ポールポジション
(写真 鈴鹿サーキット 2015/12)

オプジーボ副作用で2人死亡 0.1%が重症筋無力症に

injection免疫系に作用して、特に、免疫力をアップする効果をもたらす医薬品なので、腫瘍細胞に対する細胞性免疫を高める、というのがその薬理作用ですけれど、ということは、自己免疫疾患のような病態が起きる可能性があるかもしれません。

重症筋無力症は、神経系の疾患ですが、自己免疫疾患なので。
他の自己免疫疾患の合併は確認されていないのかしら。


朝日新聞から

オプジーボ副作用で2人死亡 0.1%が重症筋無力症に

 皮膚がんや肺がんなどの新しいタイプの治療薬オプジーボ(一般名ニボルマブ)を投与された患者約1万人のうち12人が重症筋無力症を発症し、うち2人が死亡していたことを慶応大などの研究チームが確認した。19日、米神経学会誌「ニューロロジー」(電子版)に発表する。

 慶応大の鈴木重明専任講師らは2014年9月からの2年間に国内でオプジーボを投与されたがん患者に起きた副作用報告を分析。9869人中12人(0.12%)が重症筋無力症を発症していた。
 重症筋無力症は、免疫の異常で全身または一部の筋肉が動かなくなる難病。国内には推計約2万5千人の患者がいる。全身型のほか、目だけに症状が出る「眼筋型」、呼吸ができなくなる最重症の「クリーゼ」がある。
 オプジーボ投与後に発症した12人中6人(50%)がクリーゼで、うち2人が死亡していた。一方、薬とは関係なく重症筋無力症を発症した105人ではクリーゼは7人(7%)だった。
 鈴木さんは「オプジーボによる重症筋無力症の発症頻度は低いが、重症になる確率が高い。発症を予測する検査法の開発を目指している」と話している。

老健施設入所者 外傷により死亡連続 警察が捜査 岐阜高山

heart
もし、職員による犯行だとしたら、とてもやるせない気持ちになります。
そうでないことを祈っております。

認知症の高齢者や自己主張の強い方の介護は、なかなか大変なものがある、とは思います。現場で働く職員に、気持ちのゆとりがないと、不幸な状況になってしまうかもしれません。

でも、どんなに忙しくても、患者さんに暴力を振るう、ということが許されることはありません。


朝日新聞から

高齢者施設で3人死亡、2人入院 岐阜県警が捜査開始

 岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で7月末以降、入所する高齢男女3人が死亡し、2人がけがをして入院していたことがわかった。施設から連絡を受けた県は17日から立ち入り調査を実施。県警は事件と事故の両面で捜査を始めた。

 施設と県によると、12日夕、体調不良で救急搬送された入所女性(87)が、13日夜に死亡。肋骨が複数折れており、県警による16日の司法解剖の結果、死因は外傷性血気胸だった。
 7月31日には男性(80)が施設内で意識を失い、病院に運ばれたがまもなく死亡。また、8月6日深夜には女性(93)が施設内の居室で倒れているのが見つかり、7日未明に死亡した。女性は頭の骨が折れるなどしていたという。
 このほか、15日には女性(91)の肋骨が折れていることが判明。16日には別の女性(93)の胸にあざがあるのが見つかり、肺挫傷と診断された。2人とも入院しているという。
 施設を運営する医療法人「同仁会」の折茂謙一理事長は18日午前、記者団の取材に応え、13日に死亡した女性について職員の介護で入浴した際の事故との見方を示したが、「誰かが何らかの意図を持って女性を骨折させた可能性も100%排除できない」と述べた。7月31日に死亡した男性については病死との見方を示した。「近接した期間に入所者の死傷が相次いだのは異常だと考えており、世間を騒がせたことをおわびしたい」と話した。施設には約100人が入所しているという。

SFTSで、動物園のチーター2匹が出血死 広島

virus先日、野良猫に噛まれた人が、SFTSを発症して亡くなった、というニュースがありました。
その猫も、死亡した、と記憶しています。

今回、動物園のチーター2匹が、SFTSで死亡したそうです。
チーターもネコ科の動物と思います。


河北新報から

マダニ感染でチーター死ぬ 広島の動物公園で2匹

 広島市安佐動物公園は18日、チーター2匹が、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で死んだとみられると発表した。

 同公園によると、7月4日に7歳の雌サクラが、30日に6歳の雄アーサーが、胃潰瘍による出血などで相次いで死んだ。死因を調べた結果、SFTSに感染していることが判明。重症化し出血が止まらなくなったとみられる。

染色体異常症のiPS細胞から、正常核型の細胞産生を確認

laboratory染色体異常症の個体から、iPS細胞を作製したところ、その細胞からは、一定の割合で正常な細胞が産生される、ということが確認されたようです。

「ヒトの「クラインフェルター症候群」という不妊症の患者からiPS細胞を作ったところ、数%の割合で染色体の異常がないiPS細胞ができることを確認した」

と、記事にはあります。
とても興味深い発見と思います。

その正常の核型の細胞からは、原則として、正常の細胞しか生まれないでしょうかね。


NHKのニュースサイトから

不妊症のオスのマウス iPS細胞で正常な精子作れるように

染色体の異常により精子ができない病気のオスのマウスの細胞からiPS細胞を作ると、一定の割合で染色体の異常がなくなり、正常な精子を作れるようになることを京都大学などの国際研究グループが突き止めました。今後、不妊症の原因究明や治療法の開発につなげたいとしています。

研究を行ったのは、京都大学大学院医学研究科の斎藤通紀教授らと、イギリスの研究機関の共同研究グループです。
染色体の異常により精子ができない不妊症の症状があるオスのマウスから細胞を取り出し、体のさまざまな組織になるiPS細胞を作ると、およそ10%の割合で染色体に異常がない正常なiPS細胞ができることを突き止めました。そして、このiPS細胞を精子の元になる細胞に変化させ、不妊症のオスのマウスの体に入れると精子を作ることができ、卵子に受精させると繁殖に成功したということです。
さらに、同じく染色体の異常で起きるヒトの「クラインフェルター症候群」という不妊症の患者からiPS細胞を作ったところ、数%の割合で染色体の異常がないiPS細胞ができることを確認したということです。
斎藤教授は「iPS細胞を作る過程でなぜ染色体の異常がなくなるかはわかっていないが、今後、不妊症の原因究明や治療法の開発につなげていきたい」と話しています。

新たな地方大学振興への交付金 屋上屋を重ねる政府

graduated
政府は、また、新たな大学への交付金の計画を開始するそうです。

「これまでにあった類似の事業が目立った効果を生んでいない」
のだそうです。

当然でしょう。


沖縄タイムスから

政府、地方大学振興に新交付金 2019年度から年百数十億円

 政府は16日、地方大学の振興に活用する新交付金を創設する方針を固めた。自治体が地元の大学や経済界と連携する取り組みを支援する。交付金の規模は年百数十億円程度を見込んでおり、2018年度中にも募集を初め、19年度から交付を始める意向だ。

 政府は、東京23区での大学の定員抑制や、首都圏にある大学の地方へのサテライトキャンパス設置促進も掲げており、こうした取り組みと併せて、東京一極集中を緩和し、地域経済を担う若者を地方に定着させる狙い。
 これまでにあった類似の事業が目立った効果を生んでいない実情を踏まえ、有識者が自治体の事業計画を評価、支援対象を厳選する。

今年のSFTS発症報告64人 過去5年間で最高

virusSFTSの発症例が、今年8月の時点で、すでに、過去5年間で最高となっているそうです。

致死率は20%、とのことです。


NHKのニュースサイトから

マダニ媒介の感染症SFTS ここ5年で最多に

国立感染症研究所は、マダニが媒介するSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」を発症したという報告数が、今月6日までに64人と統計があるここ5年間で最も多くなっていることを公表しました。

SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は主に、原因となるウイルスを持つマダニにかまれることで感染し、発熱や下痢などの症状が起きて、国内での致死率はおよそ20%に上っています。
国立感染症研究所によりますと、SFTSを発症したとして全国から寄せられたことしの報告数は、今月6日までに64人と、統計をとっているここ5年間で、最も多かった平成26年の61人をすでに上回っていることがわかりました。
都道府県別では、長崎県で10人と最も多く、次いで山口県と宮崎県で9人、鹿児島県で8人などと、九州や中国地方で多く、西日本を中心に17府県から報告されています。
このうち、大阪府と福井県ではことし初めて患者が報告されました。
報告数が最も多くなったことについて、国立感染症研究所の西條政幸部長は「SFTSへの認識が広がり、感染を疑うケースが増えたことが背景にあると見られる。一方で、マダニが増えている可能性もあり、11月頃までは草むらや林の中に入る時に長袖と長ズボンを着用するなど対策は十分にしてほしい」と話しています。

NHKスペシャル 731部隊の真実 を視聴した

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731部隊に関与した医学者や科学者が、戦後、免責されるだけでなく、日本の医学界で指導的立場についたこと、は、なんとなく知っていたのですが、大学の研究者たちと軍部とのつながりを明確に解き明かしたテレビ番組が放送されていました。

NHKスペシャル

「731部隊の真実 〜エリート医学者と人体実験〜」

これをみれば、大学や研究者たちが、軍部からの潤沢な研究資金と引き換えに、研究者としてのモラルもなくし、人間として最低限守るべき一線すら超えていった歴史的事実がわかります。

17日に再放送されるようですので、ぜひ、多くの人に視聴してもらえたら、と、願っています。


NHKのサイトから

NHKスペッシャル「731部隊の真実 〜エリート医学者と人体実験〜」

<再放送>
総合 2017年8月17日(木)午前1時00分〜1時49分(16日深夜)

戦時中、旧満州で密かに細菌兵器を開発し実戦で使用した、731部隊。部隊が証拠を徹底的に隠滅、元隊員が固く口を閉ざしたため、その実像を知る手がかりは限られてきた。
今回NHKは、終戦直後、旧ソ連で行われたハバロフスク裁判の音声記録を発掘。20時間を越える記録では、部隊中枢メンバーが、国防や国益のためとして細菌兵器を開発した実態、そして旧満州で日本に反発していた中国や旧ソ連の人々を「死刑囚」とし、細菌兵器開発の「実験材料」として扱っていた実態を、克明に語っていた。
さらに、元隊員の資料や当時の学術界の膨大な記録からは、軍だけでなく学術界からも多くの研究者が部隊に参加していた実態が浮かび上がってきた。満州事変以降、学術界が軍と関係を深めていった過程、そして日本軍が旧満州で反発する人々を死刑にすることについて世論の支持が高まる中で「死刑囚」を研究に活用する動きが相次いでいた実態も明らかになってきた。
731部隊はどのようにして生まれ、そして医学者たちは、どう関与していったのか。数百点にのぼる資料をもとに、731部隊設立の謎に迫る。

CREの院内感染で患者が死亡? 北九州の病院

virus日本でも報道される頻度が増えてきた、と、思います。
そして、その舞台となる病院は、西日本、とくに、九州の病院のようなイメージがあります。

抗生物質の投与が、かえって、患者の体内の細菌環境を悪化させることが多いことを、わたしたちは考えておかねばなりません。


当サイトの関連記事

2013/03/07
アメリカCDC:「Deadly bacteria」致死性バクテリア(CRE)の院内感染拡大に警報
http://blog.livedoor.jp/nakaikeiji/archives/51995908.html

2015/02/19
CREアウトブレイク、UCLA大学病院で2名死亡 内視鏡が感染源か
http://blog.livedoor.jp/nakaikeiji/archives/52096294.html

2015/02/26
長崎大学病院で、CRE院内感染か NICU、GCU
http://blog.livedoor.jp/nakaikeiji/archives/52097018.html


読売新聞から

抗菌薬効きにくい耐性腸内細菌に感染、3人死亡

 北九州市八幡西区の「東筑病院」(早川知宏院長、199床)は10日、入院患者4人から昨年10月以降、抗菌薬の切り札とされる「カルバペネム」が効きにくい「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)」が検出され、うち3人が7月に肺炎で死亡したと発表した。

 4人のうち2人はCREのDNA型が一致しており、院内感染の可能性もあるとしている。
 発表によると、感染した4人は80〜90歳代の男女で、死亡したのは、80歳代の男性2人と90歳代の女性1人。CRE感染と肺炎との因果関係は分かっていない。90歳代の男性1人は治療中で快方に向かっているという。病院は、ほかの入院患者の検査を進めている。
 CREは、肺炎や尿路感染症などの原因となる場合が多く、高齢者は重症化しやすい。

保険外診療での、がん遺伝子治療 トラブルも

laboratory科学を装った詐欺行為だと、私は思います。
専門用語と、勝手な論理で、専門知識に乏しい、病魔に悩む患者さんや家族の弱みにつけこむ。

保険外診療だとしても、医師の倫理からは、許されないことだと私は思います。


読売新聞から

がん遺伝子治療でトラブル相次ぐ…効果得られず

 がん細胞の増殖を抑えるとされる遺伝子を注入する国内未承認の治療を行うクリニックで、期待した効果を得られなかったとする患者側とのトラブルが相次いでいる。

 効果や安全性が立証されないまま、保険適用外の高額な自由診療で実施するクリニックが問題となっており、専門の学会が国に対策を求めている。
 「生きられると喜んでいた夫は、裏切られた思いに突き落とされました」。東京都内のクリニックでがん遺伝子治療を受け、その後に亡くなった男性患者の妻(49)が取材に心情を語った。
 男性は2014年6月、舌がんが再発し、入院先の大学病院で余命半年と告げられた。息子が何か治療法はないかとインターネットで探し、このクリニックを見つけた。面談した妻に、クリニックの院長(当時)は「ここで命が助かります。遺伝子が変異した状態では抗がん剤や放射線は効かないので、すぐに中止してください」などと説明した。

日本の科学技術論文の発表数 中国、ドイツに抜かれ第4位

laboratoryこれは、以前の大学での研究のあり方がうまくいっていた部分の証明でもある、と、思います。
その後、科学研究や大学のあり方に対するいろいろな政策や行政の変更があり、低下しているということかと想いますし、そもそも、人口減、若者人口減が、わたしたちの社会の背景にはあります。

このような現状になってきているのではないか、というのは、ずっと以前から、大学や研究室の現場や学会などで指摘されてはいました。今回、それが、数字できちんと明らかになった、ということは大事なことと思います。

今回、問題となっているのは、日本初の科学論文の総数の減少であり、JSTの濱口道成理事長のコメント「海外との交流研究が少ないから」というのは、本質をついた意見ではない、と、思います。
そういうトップレベルの話ではなく、もっともっと、我が国の科学研究の基盤が崩れてきているのではないか、ということだと私は思います。


NHKのニュースサイトから

日本の科学技術論文の発表数 世界4位に後退

日本の大学や研究機関が発表する科学技術の論文の数は、10年前に比べて6%減少し、日本は、アメリカに次ぐ第2位から中国、ドイツに抜かれて第4位になったとする報告書を文部科学省の研究所がまとめました。

この報告書は、文部科学省科学技術・学術政策研究所が、アメリカの論文のデータベースを基に、世界100カ国以上の科学技術の論文の数を調べたものです。
それによりますと、2013年から2015年に日本の大学や研究機関などから発表された論文の数は、年間平均6万4000本余り、10年前の2003年から2005年には、年間平均6万7900本近くだったのに比べると6%減少していました。
これを科学技術の予算が多いアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、中国、韓国の7カ国で見ますと、論文数が減ったのは、日本だけで、中国が10年前に比べ4倍以上に、また韓国も2倍以上に増えるなか、日本は、論文数でアメリカに次ぐ第2位から中国、ドイツに抜かれ第4位となりました。
科学技術政策に詳しいJST=科学技術振興機構の濱口道成理事長は、「今は、海外との共同研究無しにトップレベルの科学雑誌への論文掲載が難しくなっている。日本の若手研究者の多くは、期限付きの雇用のため短期間に成果を求められており、交流の機会を失っているのが一因だ。海外での研究の機会を増やせるようにする必要がある」と話しています。

1ヶ月の残業173時間 研修医自殺 都内の公的総合病院 2015年

hospital医師の労働環境が社会問題になってきています。

特に、若い医師の労働環境が、一部の医療機関では劣悪なまま残っっているようです。

これは、医師会と厚労省が、問題を見過ごしてきたから、だと思います。
しっかりと解決しなければなりません。

亡くなった研修医の先生のご冥福をお祈りします。


読売新聞から

研修医自殺、労災認定…1か月の残業173時間

 東京都内の公的医療機関が運営する総合病院に勤務し、2015年7月に自殺した30歳代の男性研修医について、品川労働基準監督署が、自殺は長時間労働で精神障害を発症したのが原因だとして労災認定していたことがわかった。

 遺族の代理人弁護士が9日、記者会見して明らかにした。
 代理人弁護士によると、男性は2013年4月から産婦人科医として勤務していたが、緊急の出産や当直勤務などが重なり、長時間労働や休日出勤が常態化。2015年7月12日、都内で自殺しているのが見つかった。
 電子カルテの操作履歴などから、死亡前1か月の残業時間は約173時間だったとして、遺族が昨年5月に労災申請。品川労基署も遺族の主張をほぼ認め、長時間労働が強い心理的負荷になり、精神障害を発症したと判断。今年7月31日に労災認定した。
 勤務先の病院との労使協定の上限は、3か月で120時間だったが、順守されていなかった。残業代の未払いもあり、遺族に一部が支払われたという。
 勤務先の病院は「事実関係を把握しておらず、コメントできない」としている。

無痛分娩後に死亡 院長を業務上過失致死容疑で書類送検へ 大阪

balance医師が、業務上過失致死で書類送検されるようです。

今後の展開をみておきたい、と、思います。


朝日新聞から

無痛分娩後に死亡 院長を書類送検へ 処置怠った疑い

 大阪府和泉市の産婦人科医院で1月、麻酔でお産の痛みを和らげる「無痛分娩」で出産中の女性(当時31)が意識不明に陥り、その後死亡した事故で、府警は「老木レディスクリニック」の男性院長(59)を業務上過失致死容疑で書類送検する方向で、詰めの捜査をしている。容体急変後、十分な回復処置を取らなかったとみて調べている。無痛分娩をめぐり医師が立件されるのは異例。

 捜査関係者らによると、女性は1月、同クリニックで脊髄を保護する硬膜の外側に細い管を入れ、麻酔薬を注入する硬膜外麻酔を受けた。院長が施術し、助産師や看護師らが補助していたという。麻酔の後、女性は「苦しい」と訴え、院長は副院長や看護師らと人工呼吸や心臓マッサージをしたが、呼吸困難に陥り意識不明になった。
 女性は堺市内の病院に搬送されたが、約10日後に死亡。子どもは帝王切開で生まれたという。女性の家族が府警に告訴した。同クリニックは女性の死亡後、無痛分娩を中止した。
(引用終わり)

iPS細胞から輸血用血小板を作製 治験へ

laboratory実用化すれば、すごいことになる、と、思います。
恩恵をうける患者の数がかなり多いと思われますので。

ところで、「iPS細胞から作った血小板は無菌状態で作れるため、2週間ほど使える」と、記事にあります。
献血で得られた血小板の保存が難しい理由が、無菌状態ではないから、という意味ですかね?


朝日新聞から

iPS細胞から輸血用の血小板 2018年にも治験へ

 iPS細胞から作った輸血用の血小板製剤の開発を目指している大学発ベンチャー「メガカリオン」(京都市)は7日、2018年にも臨床試験(治験)を日本と米国で始めることを明らかにした。2020年をめどに医療現場で利用できるようにすることを目指すという。

 血小板は血をかためる働きがあり、重篤な出血や貧血の患者に輸血される。国内では年間80万人が受けている。保存が難しいため採血から4日間しか使えず、少子高齢化によって今後、献血では供給が間に合わなくなると懸念されている。
 メガカリオンは、中内啓光・東京大特任教授や江藤浩之・京都大iPS細胞研究所教授らが開発した技術を用い、iPS細胞から血小板を生み出す細胞を作り、人工的に血小板を量産する技術開発を進めてきた。
 今回、大塚製薬工場など15社と連携し、大量に作った血小板の品質確保や分離、保存する技術を確立した。これまでは週に2人分しか製造できなかったが、数千人分を量産できるようにするという。
 メガカリオンによると、今回の治験は日米で2018〜19年にそれぞれ開始することを目指す。血液中の血小板が減る「血小板減少症」の患者を対象に、iPS細胞から作る製剤の安全性を確認し、体内の血小板の数がどう変化するかをみる。iPS細胞から作った血小板は無菌状態で作れるため、2週間ほど使えるという。
 再生医療製品に該当するため、国内では条件、期限付きで早期承認する仕組みを使える。承認されれば、血小板減少症のほか、外科手術や交通事故の患者の止血などにも利用できるようにしていく予定という。
 iPS細胞を使った臨床応用をめぐっては、理化学研究所などのグループが目の難病の加齢黄斑変性の患者に初めて実施。大阪大ではiPS細胞から作った心筋シートを重症心不全患者に移植する計画を進めている。また、血小板では、京都大iPS細胞研究所のグループも血小板が減る重い貧血患者を対象にiPS細胞由来の血小板を輸血する臨床応用の準備を進めている。

スポーツ指導者すら、実際の場面では救急救命措置の実践ができない

Red Cross「呼吸は弱いけれどある」と判断して、AEDの装着をしなかったのだそうです。

もし、野球部の監督が男性で、倒れた女子高生の胸をはだけて、AEDの装着をすることにためらいがあった、のだとすれば、それは、間違った判断であった、と、思います。

BLSの基本手技では、電気ショックが必要な状態かどうかを機械が自動判定するので、AEDの装着は必要な手順です。

スポーツの指導者は、必ず、救急救命措置の手順と実践をしっかりと理解してもらわなければならない、と、私は思います。

お亡くなりになった、野球部マネージャーの女子高生のご冥福をお祈りいたします。


朝日新聞から

練習後走り倒れた女子マネジャー死亡 新潟の高校野球部

 新潟県加茂市の加茂暁星高校で7月、野球部の練習直後に倒れ、意識不明になっていた2年生の女子マネジャー(16)が、5日に入院先の新潟市内の病院で亡くなったことが県警への取材で分かった。死因は低酸素脳症だった。

 同校によると、女子生徒は7月21日午後5時半すぎ、同校から約3.5キロ離れた野球場での練習に参加。午後7時半ごろに練習を終え、男子部員と一緒に走って学校に戻った直後、玄関前で倒れたという。
 女子生徒は普段、球場を行き来する際は、用具などを積み込むマイクロバスに乗っていた。この日はけがをした部員がバスに乗るなどしたため、監督が「マネジャーはマイペースで走って帰るように」と指示していた。女子生徒が倒れた直後、駆けつけた監督は「呼吸は弱いけれどある」と判断し、救急車が来るまでの間、AED(自動体外式除細動器)は使用しなかったという。
 女子生徒は救急搬送された病院で治療を受けていたが、5日午後6時すぎに亡くなった。加茂署は業務上過失致死の疑いも視野に、関係者から事情を聴く方針。同校は朝日新聞の取材に対し、「生徒のご家族には誠意を持って対応し、このようなことが起こらないように対策を取りたい」とコメントしている。

新専門医制度、来年度から開始 日本専門医機構が発表

stethoscope自由化と統制化の間で揺れ動く、我が国の医療制度ですが、専門医制度、かなりの難産になっています。

延期を発表していた専門医制度について、日本専門医機構が、来年度から開始する、と、発表したそうです。
このままスムーズにいくかしら。

総合診療の分野をいれて、19分野になるそうです。


産経新聞から

新専門医制度、来年度から開始 最短で平成33年度に誕生

 内科や小児科など19分野の専門医を養成する「新専門医制度」について、認定機関である「日本専門医機構」(東京)は4日、来年度から養成を開始すると発表した。最短で平成33年度に、新制度での専門医が誕生する。

 新専門医制度は初期の臨床研修を終えた医師が従来の18分野に総合診療を加えた19の基本分野から1つを選び、養成プログラムに基づき医療機関で3〜5年の研修を受け、機構から専門医の認定を受ける制度。各学会が独自基準で認定していた従来の専門医制度は統一性に欠けるとの指摘があり新設された。
 今年度から研修を始める計画だったが、研修医が一部の医療機関に集中し地域偏在を助長する恐れがあるなどとして、昨年7月に延期が決まっていた。吉村博邦理事長は「改善の必要が生じた場合は、各学会に制度や運用の変更を依頼したい」と話した。

隠岐の島の病院でインフルエンザの集団感染 医師ら46人

virusもう、インフルエンザのニュースが流れていました。
しかも、病院を舞台にした集団感染とのこと。

はやく快癒されることをお祈りしております。

なお、「暑くてもマスク」です。


朝日新聞から

インフルエンザに46人が集団感染 隠岐の島の病院

 島根県隠岐の島町城北町の隠岐広域連合立隠岐病院(115床)は4日、入院患者、医師ら計46人がインフルエンザA型に感染したと発表した。症状が重い人はいないという。県によると、この時期のインフルエンザの集団感染は珍しい。

 感染者は8〜92歳で、4日午後5時半の時点で入院患者9人、医師ら医療スタッフ20人、外来患者17人。
 病院によると、3日午前に多くのスタッフに発熱の症状が見られたことから検査をした。インフルエンザの陽性反応が出たため、患者も検査し、感染が分かったという。同日中に隠岐保健所に報告した。感染経路は分かっていない。
 感染拡大を防ぐため、病院は患者の隔離や病棟への入室制限、入院患者やスタッフへの予防薬の投与などをしている。県薬事衛生課の担当者は「(集団感染は)この時期にしては珍しい。暑いのでマスクなどは難しいと思うが、手洗いをしっかりしてほしい」と呼びかけている。

看護大学での一年間にわたる講義が終了 学生アンケートから

graduated看護大学で、一年間にわたる講義を担当させていただいています。

1年生の後期から2年生の前期まで。

「臨床病態学」というタイトルの講義で、1年生に対しては、主に「病理学」を、後半の2年生になってからは「内科学」の内容にシフトして、一年間で、全部で計30回のシリーズ講義を組み立てています。

前半の病理学領域の部分と後半の内科学の領域が、バラバラではなくて、内容的にも構成的にも関連性を持たせるようにし、学生たちが、単なる知識の丸暗記に陥ることなく、人間の生命機構の精緻を「感じて」、疾患の病態メカニズムを「考える」講義にしたい、と、思っています。

つまり、「科学Science」をつたえたい、と、考えています。

教員としては、その戦術(方略)として、学生の能動的学習意欲を引き出すアプローチをいろいろ試してきています。
小テストを毎回行ったり、学生の予習復習の記録として、ポートフォリオの提出を求めたり、また、グループ討論を組み入れたり。
小テストの回答は、教科書をみたり、友達と相談してもよい、ことにしています。また、毎回の小テストは、きちんと採点して、翌週の講義で各自に返却しています。

いわゆる「アクティブラーニング」の実践を行っています。

先日、この一年間、成長に関わらせてもらった学生たちの最終講義でしたので、恒例のアンケートを実施しました。1−4の点数評価もしてもらいました。4が「とてもよい」、3が「よい」、2が「悪い」、1が「とても悪い」です。
自由記載の部分と一緒に紹介させていただきます。


ポートフォリオについて(学生からの点数評価3.039)

ポートフォリオにコメントが返ってくることがうれしかった
ポートフォリオで直接質問できてよかった
授業で疑問に思ったことを質問できてよかった、すっきりしてよかった

(ここまで)
ポートフォリオには、自己アセスメントとして内省も書くようにしてもらっています。
そこで、学生とのコミュニケーションも図れると考えています。
コメントをつけて、翌週に返却しています。


小テストについて(学生からの点数評価3.2881)

毎回の小テストで、着々と点数を積み重ねるという達成感?がよかった
友達と相談して小テストを話し合ったことが印象に残り、知識として頭に定着しやすかった
友達の説明がうまい、と、思わされたことがあった 自分も勉強になった
小テストとポートフォリオをきちんとすれば、単位の獲得につながるところがよかった
テストの解説がよくわかった

(ここまで)
小テストは、「考える」問題をかならず出題するようにしています。
丸暗記ではなくて、病態メカニズムを「考える」ようにしてもらいたいから、です。

今回からは、講義の途中に、60分間程度のアチーブメントテスト「中テスト」を、4回ほど実施してみました。各自に成績表を返却し、問題種別のTaxonomyに基づく分析も行い、学生個人に伝えました。

中テストについて(学生からの点数評価3.2931)

中テストのあとの成績表は、自分の達成度がよくわかるものだったので、励みになった

(ここまで)
中テストについての自由記載での感想は、一人しかもらえませんでしたが、点数をつけてもらった結果では、中テストについての評価は、小テストの評価よりも高かったです。
テストを行って、それが、学生からの評価が高い、というのは、こちらとしても嬉しいです。

講義全般について(学生からの点数評価3.339)

すごくわかりやすい講義でした
話が面白かった
他の授業とのつながりが深い、ためになる授業でした
自分が知らないことを学べた
いろいろな病態を知れてよかった
暗記ではない、なぜ、そうなるのか、ということを考えることの重要性を知りました
ただ、病名を暗記するのではなくて、なぜ、その疾患が発症するのか、を根本から考えることができてよかったと思います

(引用終わり)
こちらがうれしくなるような感想をたくさんもらって、元気がでてきました。これからも、慢心せず、学生の意見を取り入れながら、がんばっていきたいと思っています。

講義のテーマ別に評価をしてもらいました。
同じように、1−4の点数評価で、4が「とてもよい」、3が「よい」、2が「悪い」、1が「とても悪い」です。

評価の平均点が良かった順に並べると、

腎臓病
感染症
血液
免疫、アレルギー、膠原病
神経、認知症
救急医療
糖尿病、代謝、メタボリックシンドローム
消化器
呼吸器
内分泌
循環器

平均点で一番よいのが、3.17、もっとも悪いのが3.12、でした。
1の「とても悪い」の評価は一人もなかったので、ちょっと、安心しましたが、2の「悪い」が各テーマに数人ずつみられていて、また、消化器、呼吸器、内分泌、循環器の評価が比較的よくないので、また、来年度がんばらねば、と、思います。

その他の意見から

医療ドラマの話が面白かった、もっと聞きたかった
アニメや医療ドラマのことをとりあげてくれて、授業が楽しく受けられました
面白いネタをスクリーンに映してくれるのが気分転換になってよかった
楽しく授業をしてもらったので、私も一年間、楽しかった

(引用終わり)
講義の途中では、睡眠学習に入る学生を減らすために、いろいろ、雑談もするようにしています。
特に、話題となる医療系ドラマが放映されている場合は、その内容についての私の感想、解釈をすることもやってみました。効果があったのかな。

最後に。

この講義は、あなたの成長につながりましたか。(学生からの点数評価3.339)

学生さんたちが、僕の講義のあと、さらに、成長を続けてもらえることを確信しています。

ありがとう。また、どこかで、お会いすることでしょう。
国家試験を無事に突破し、一人前のプロフェッションとなった姿の再会を楽しみにしています。

私は、後期から、次の1年生たちとの出会いが待っています。どんな学生たちかな。楽しみ。

日赤長崎原爆病院 過去のすべての紙カルテを電子化し保存へ

heart_love_computer電子カルテに移行する際に、過去の紙カルテをどうするか、は、どこの病院でも問題になるのですが、結局、紙のままとして、電子化しない、という決定をすることが多いのではないか、と、思います。
それは、コストの問題から、です。

なので、今回の、長崎の原爆病院の決定は、容易ではない、大変なことと思います。


河北新報から

半世紀分のカルテ電子化へ、長崎 原爆病院、研究に活用

 日赤長崎原爆病院(長崎市)は3日、半世紀にわたる入院・外来患者延べ1500万人分を超える紙のカルテを、全て電子化すると発表した。このうち約766万人分は、被爆者の患者。充実したデータベースを研究機関の追跡調査で活用してもらい、原爆の放射線が人体に与えた影響を解明するのに役立てる狙い。

 1958年に開院した病院は、2009年にカルテを電子化するまで、紙に診療結果を記していた。隣接地で進めている病棟の新築工事と合わせて、本年度中から10年以上をかけて、地下室に保管してあるカルテ約6万6千冊分を電子化する。

病院内で、O157の集団感染? 札幌市内の病院

virus
病原体を体内に取り込む過程は、食中毒とよく似てる、のですが、腸管出血性大腸菌O-157は、食中毒というより、感染症と呼ぶべきものです。
しかも全身の臓器への悪影響が考えられ、命にも関わる事態になりやすい疾患なので、注意が必要です。


北海道新聞から

O157 発寒中央病院で10人集団感染 札幌市保健所公表

 札幌市保健所は2日、札幌市西区の発寒中央病院(細川忍院長)の入院患者10人が腸管出血性大腸菌O157に集団感染したと発表した。同病院では複数の感染者が発生、7月30日に80代の男性1人が感染により持病の肺炎が悪化して死亡し、市保健所は病院名を伏せて発表していた。感染者が2桁となり、市保健所は事態を重くみて病院名を公表した。

 市保健所がO157の集団感染で病院名を公表するのは初めて。保健所によると、同病院では同27日から今月2日にかけ70〜90代の入院患者男女16人が血便などの症状を訴え、うち10人からO157が検出された。給食や調理員からは検出されず食中毒ではないといい、感染経路を調べている。

ヒトの受精卵の遺伝子を改変し、5日間観察 アメリカの研究者

laboratoryアメリカの研究チームが、ヒトの受精卵の遺伝子を改変して、5日間観察したそうです。

人工授精でも、5日目の受精卵の子宮への移植(胚盤胞移植)がより成功率を高めるために広がりつつあるそうです。

遺伝子の改変技術についても、CRISPR/Cas9システムの開発によって、細胞の遺伝子編集がとても簡便に、効率良くできるようになりました。コストダウンがはかられた、ということとも言えます。

わが国での議論の行方もみておきたい、と、思います。


NHKのニュースサイトから

ヒトの受精卵をゲノム編集 米などの研究グループ

生物の遺伝情報を自在に書き換えられる「ゲノム編集」の技術でヒトの受精卵の遺伝子を操作し、病気の原因となる遺伝子の修復に成功したと、アメリカなどの研究グループが発表しました。ゲノム編集をヒトの受精卵に応用する報告は中国以外では初めてで、倫理的な問題が指摘される中、ヒトの受精卵の改変がどういう条件なら認められるのか、改めて議論を呼びそうです。

アメリカのオレゴン健康科学大学などのグループは、中国以外で初めて、ゲノム編集でヒトの受精卵の遺伝情報を書き換えたとする研究を2日付けのイギリスの科学雑誌ネイチャーに発表しました。
研究グループは、突然死に至ることもある心臓の病気、「肥大型心筋症」を引き起こす特定の遺伝子の異常がある精子を正常な卵子に入れて受精させました。
このとき、遺伝情報を書き換える特殊な物質を精子と同時に入れたところ、70%以上の受精卵で異常な遺伝子が修復されたということです。
受精後、5日間、観察した結果、狙った場所以外での改変はなかったということで、研究グループの代表は、「遺伝性の病気がある人の家族や社会の負担を減らすことができる」と話しています。
ゲノム編集の技術を使って受精卵の遺伝情報を書き換えると、遺伝性の病気の治療につながる一方、改変された遺伝情報が世代を超えて受け継がれるため、倫理的な問題があると指摘されています。
研究は、ゲノム編集の倫理的な課題などについて、アメリカを代表する科学者でつくるアカデミーがまとめた勧告に従っているとしていますが、今回の成果は、ヒトの受精卵の改変がどういう条件なら認められるのか、改めて議論を呼びそうです。

議論の流れ
ゲノム編集は5年前に従来よりもはるかに簡単で正確に遺伝情報を書き換えられる「CRISPR-Cas9」という技術が開発されて以降、幅広い分野で研究が進んでいます。
この技術をヒトの受精卵などに応用すると、遺伝性の病気の治療につながると期待される一方、子どもが生まれた場合、遺伝子を改変した影響が世代を超えて受け継がれたり、改変で予期しない副作用が起こりうるなど、倫理的な問題があると指摘されています。
おととしには中国の大学の研究チームがヒトの受精卵で遺伝子の改変を行ったと報告し、国際的な議論を呼ぶ中、アメリカを代表する科学者で作る「アメリカ科学アカデミー」で中国の研究者なども加わってヒトの遺伝子にどこまで応用すべきかについて議論が進められてきました。
そして、アメリカ科学アカデミーはことし2月、2年近くにわたる科学的な意義や倫理的な問題など幅広い議論の結果をまとめた報告書を発表し、将来的には、ほかに治療の選択肢がなく、その病気に関わる遺伝子だけを操作すること、そして、数世代にわたる追跡調査や透明性の確保など、厳しい条件のもとで実施を容認しうるとしました。

専門家「使い方は慎重に」
今回の研究について、生命倫理に詳しい北海道大学の石井哲也教授は、「アメリカでは受精卵の遺伝子を調べ異常がないものだけを選んで子宮に戻す着床前診断が広く行われているうえ、第三者から健康な精子や卵子を提供してもらう体制も整っているので、今回の研究が実際の現場で必要とされる可能性は低く、研究の目的に疑問がある。また、今回の研究は、高い確率で遺伝子を改変できる事実を示しているが、ゲノム編集で目や髪の色といったことも自在に操作できるという倫理的に問題がある利用を助長するおそれもある。ゲノム編集は難病の治療に有効な技術になり得るからこそ使い方は慎重になる必要がある。ヒトの受精卵をゲノム編集する研究について、日本には法の規制がないので、国は早急に対応すべきだ」と話しています。

(引用終わり)

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ヒトの受精卵の遺伝子改変の研究論文を発表 中国の研究チーム
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医師も労働者 厚労省で医師の働き方検討会開催

stethoscope
記事には、
医師の40%以上が、週に60時間以上働いていること
昨年度、過労死や過労自殺したと認定された医師が4人いたこと
が紹介されています。

また、医師の社会的責任の観点から、
医師不足の地域で、医師の労働時間の短縮を重視すると、治療を受けられなくなる患者が出るのでは
という意見があったことも書かれています。

医師の個人的犠牲のもとで、医療制度が成立していることは正常なことではない、と、思います。
医師不足で厳しい地域ほど、そこで、がんばっている医師を大切にしなければなりません。
「逃散」などと言われるような状況はなくなるようにしなければなりません。


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NHKのニュースサイトから

医師の働き方見直し 対策を来年度末までに取りまとめへ

医師の働き方の見直しについて議論する、厚生労働省の検討会が2日から始まり、労働時間の短縮に向けた具体的な対策を、来年度末までに取りまとめることになりました。

ことし3月に政府がまとめた働き方改革の実行計画では、時間外労働の新たな上限規制が打ち出されましたが、医師については患者から診察を求められると、正当な理由なしには拒めないといった特殊性があることから、2年後までをめどに規制の在り方を検討するとされました。
これを受けて厚生労働省は、検討会を立ち上げ、日本医師会や大学病院の医師などがメンバーとなって、2日から議論を始めました。検討会では、総務省が5年前に行った調査で、1週間に60時間以上働いている人の割合が、医師は41.8%と、すべての職種の中で最も高くなっていることが報告されました。
さらに昨年度、過労死や過労自殺したとして労災認定された医師は全国で4人いて、長時間労働の是正が大きな課題となっている実態が示されました。出席したメンバーからは、医師も労働者であり、時間外労働の上限規制をきちんと設けるべきだという意見が出た一方で、規制を強めると医師が少ない地域では、治療を受けられない患者が出てくるおそれがあり、慎重な議論が必要だといった指摘も出ていました。
検討会では、来年度末までに具体的な対策を盛り込んだ報告書を取りまとめることにしています。

禁煙治療に、遠隔診療を容認へ テレビ電話など利用で

heart_love_computer
遠隔診療の範囲が拡大されていくようです。
まずは、禁煙治療から。

大きな縛りがあり、
「健康保険組合などの保険者が医療機関と連携して行うことを条件」とのことから、国民健康保険では認められないのかもしれません。
また、都会のクリニックなどが、そのような患者を集めて、ということもできない仕組みになるのかもしれません。

もう少し、制度設計の情報を集めます。


読売新聞から

一度も病院行かずに禁煙治療、条件付きで容認

 スマートフォンやパソコンのテレビ電話などを使い、医師が患者の診療を行う遠隔診療について、厚生労働省は、禁煙治療を完全に遠隔で行うことを条件付きで認める通知を都道府県に出した。

 患者は一度も医療機関に行く必要がなくなり、禁煙治療を継続しやすい利点がある。
 禁煙治療は、たばこをやめたい人を医師が診察してサポート。イライラするなどのニコチンの離脱症状を和らげる薬などを使う。
 健康保険組合などの保険者が医療機関と連携して行うことを条件とした。遠隔診療が受けられるのは、そうした健保などの被保険者のみで、病院・診療所などが決める手続きに従い、情報通信機器を使って診察を受ける形となる。

大学の寮の大学生が髄膜炎菌の感染症で死亡 友人からも検出

virus髄膜炎菌の感染症は、ときどきパンデミックを起こすことがあり、欧米の大学では、学生寮に入寮する前に、予防接種を受けていることを証明することが求められます。


NHKのニュースサイトから

防衛大の寮の学生 髄膜炎菌の感染症で死亡 横須賀

神奈川県横須賀市にある防衛大学校の学生寮に住んでいた10代の学生が先月、髄膜炎菌による感染症で死亡していたことがわかりました。接触していた学生など10人から同じ種類の菌が検出されましたが、新たに発症した人はいないということです。

横須賀市や防衛大学校によりますと、先月19日の夜、学生寮で生活していた10代の男子学生が発熱の症状を訴え、次の日に市内の病院に入院しましたが症状が悪化し、25日に死亡したということです。
病院からの届けを受けて市が調べたところ、男子学生は「侵襲性髄膜炎菌感染症」で死亡したことがわかりました。
この病気は髄膜炎菌に感染したことにより、頭痛や発熱の症状が出てショック状態などを引き起こすということです。
さらに市がこの学生と接触した防衛大学校の学生など76人を調べたところ、10人から髄膜炎菌が検出されましたが、これまでのところ新たに発症した人はいないということです。
横須賀市によりますと、国内ではほかにも学生寮での発症例が報告されているということで、横須賀市では共同生活の際には手洗いやうがいで感染を予防し、十分な栄養や睡眠をとるよう呼びかけています。

渡邊嘉典教授の論文5本に、捏造や改ざん 東京大学の調査で

Library_Black論文に改ざんや捏造があった、と、東京大学の調査で認定されたようです。
渡邊教授の論文は、拝読したことがありますが、私が読んだ論文ではないようには思いますけれど。関係ないか。


NHKのニュースサイトから

東大教授の論文 大学がねつ造と改ざんの不正認定

国内有数の分子生物学の研究者として知られる東京大学の渡邊嘉典教授らが、国際的な科学雑誌ネイチャーなどに発表した5本の論文について、大学は画像やグラフにねつ造と改ざんの研究不正があったとする調査結果を公表しました。

渡邊教授はこれまでのNHKの取材に対して、「不正確な図やデータが誤って論文に掲載されてしまったが、論文の結論に影響するものではない」などと話していました。

地域枠の奨学金返済免除は、地元出身者に限定を 厚労省

graduated
先日も報道がありましたが、厚労省としては、地元出身だけに、地域枠の奨学金返済免除を適用するよう、制度運用について、各都道府県に通知を出したようです。
来年度からの適用になるかと思います。

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2017/07/18
「地域枠」医学部定員の1/6に 厚労省が地元限定を求める
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2016/06/20
地域枠13人のうち3人が県外で就職 富山大学医学部
http://blog.livedoor.jp/nakaikeiji/archives/52148952.html

2015/09/08
3つの診療科なら、奨学金返済義務免除を8年間に短縮 東北医科薬科大学
http://blog.livedoor.jp/nakaikeiji/archives/52120165.html

2014/10/20
医学部の入学定員増、2015年度は総定員9134人に
http://blog.livedoor.jp/nakaikeiji/archives/52082108.html


朝日新聞から

医学部の奨学金「地元出身者だけ返済免除に」 国が通知

 厚生労働省は31日、大学医学部の学生の奨学金返済を免除する地域枠制度の対象を原則、地元出身者に限るよう求める通知を都道府県に出した。奨学金を受けた学生が他の地域に流れることもある現状を変え、医師の偏在解消をはかる。

 厚労省の調査では、出身地の医学部に通う学生は、地元に定着する割合が高い傾向がある。一方、現在の制度では、自治体が貸し付ける奨学金の一部は、地元出身者でなくても受けることができる。卒業後の初期臨床研修の場所を限定していない場合もあり、奨学金を受けた医学生が他の地域に勤めるケースもあった。
 そこで厚労省は、全国どこでも定着するよう、奨学金の対象を地元出身者に限定するとともに、貸与期間の1.5倍の期間は地元で就業することを求める。
 大学の地域枠は年々拡大している。奨学金や地元に限定した枠以外も含めると、2016年度の募集定員は約1600人で、定員全体の6分の1に上る。
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