医学を学ぶ、生涯学習!

地域医療と医療系大学での教育に携わりながら、人と社会、教育と医療を考え、その軌跡を残していきます。(旧「医学教育でのひとりごと」「医は忍術?」「いやしのわざとこころ、サナトリウムから」「浄土の地から」「ひまわりのなかで」「suzukaの風に吹かれつつ‥」)

東海道を走る500系

ステロイド投与で血糖値上昇、76歳乳癌患者死亡 1550万円 

capsule003ステロイド剤は、必要な患者にうまく使うと、劇的な効果をもたらすことも多く、世界中で、色々な目的で、広く使われています。

しかし、副作用も多彩にあり、その投与には慎重にあるべき、と、考えています。
大学で、学生にステロイド剤について話すときは、必ず、副作用についても触れるようにしています。

お亡くなりになった患者さんのご冥福をお祈り致します。



河北新報から

市民病院が血糖管理誤り女性死亡 1550万円賠償、岐阜・中津川

 岐阜県中津川市の同市民病院は17日、糖尿病を患っていた岐阜県の女性患者=当時(76)=に乳がんの抗がん剤の副作用を抑える薬剤を使用した際、血糖管理を十分にせず死亡させたとして、賠償金1550万円を支払うと発表した。

 病院によると、昨年2月、乳がんの進行がみられたため、女性に使っていた抗がん剤を変更した際、副作用を抑える目的でステロイド製剤を投与した。女性は退院2日後に血糖値が急激に上昇して意識レベルが低下し、同3月に死亡した。
 ステロイド製剤は投与すると2、3カ月以内に血糖値が上がる性質がある。女性は糖尿病のため、血糖値が想定より早く上昇したとみられる。

ニューヨーク大学医学部が医学生の学費を免除へ

graduated
アメリカの医学校は私立大学が多く、その授業料は莫大ですが、学生がローンを組みことができるので、借金の問題を外せば、特に、履修上の問題にはなりません。
アメリカのメディカルスクール医学校は、日本と異なり、4年制ですが、入学するには、まず、4年制の大学カレッジを卒業し、学士の資格を持っていないと、入学できません。つまり、医学校は、大学院という位置付けで、これは、弁護士を目指すロースクール法学校、と、同じです。

借金を抱えており、また、大学院生のレベルであること、が、アメリカの医学生の特徴とも言えると私は思っています。

よく、アメリカの医学生と日本の医学生を比べて、日本の医学生を批判する材料にすることがあります。

アメリカの医学生は、日本の医学生と異なり、スポーツクラブに精を出すことは少なく、勉学や実習に熱心に取り組んでいる
アメリカの医学生は、夏休みが長いとクレームを言うが、日本の医学生は実習などのために夏休みを短くするとクレームを言う
アメリカの医学生は、講義中に雑談したり、講義をサボることは稀、しかし、日本の医学生は講義に出席しようとする意欲にかけ、出席しても雑談している
アメリカの医学生は、すぐに臨床現場で役立つ知識を獲得することに貪欲だが、日本の医学生は臨床現場に出ることに躊躇しがち

以上のことは、アメリカの医学生についての科学的エビデンスに欠ける内容で、もし、こういうことが実際にあるとしても、それは、アメリカの医学生が、日本の医学生とは異なる背景を持つから、だと、私は思っています。

何千万もの借金を抱えて医学を学ぶ学生にとって、大学が夏休みと称して、カリキュラムに空きがあること自体、納得いかない可能性があります。
「長期休暇があるなら、それをなくして、4年制から3年制に短縮してくれ、そうすれば、借金も少なくて済む」と言う論理です。

アメリカの医学生は、卒業後、多くの借金を抱えており、その進路選択に影響を与えることになります。

このニューヨーク大学も、私立大学の一つなので、医学生の学費免除の制度が、どのような財政システムによって運営されるのか、また、免除される医学生には、どのような条件が付与されるのか、ということも知りたいと思います。


BBCのニュースサイトから

NYU offers free tuition for all its medical students

The New York University School of Medicine will provide free tuition for all present and future students, the university announced.

Citing the risk of "overwhelming" debt, it says every student will qualify regardless of merit or financial need.
NYU said financial worries were driving graduates to more lucrative specialities, pushing doctors away from more general positions.
The scholarship covers annual tuition costs of up to $55,000 (£43,000).
A study produced by the Association of American Medical Colleges estimated that in 2017 75% of medical students graduated in debt.
The average debt level was $190,000 (£149,000).

'I feared not living to pay off my debt'
Tuition fees: Is England more expensive than US?

The university has reportedly been working for more than a decade to accrue the necessary funds to pay for tuition, and hopes to raise a total of $600 million (£472m) to make the scholarships available permanently.

Students must still however cover the cost of living expenses and accommodation.

NYU School of Medicine made the surprise announcement at its annual White Coat Ceremony on Thursday - when new students receive a white lab coat as they begin their studies.
In their statement, the university said debt is "fundamentally reshaping the medical profession in ways that are adversely affecting healthcare".
Graduates move towards higher-paying areas of medicine over paediatrics, primary care or gynaecology due to their "staggering student loans".

Student loans 'rising to trillion pounds'
10 charts that show the effect of tuition fees

Dr Robert Grossman said that "aspiring physicians and surgeons should not be prevented from pursuing a career in medicine because of the prospect of overwhelming financial debt".
NYU thanked more than 2,500 supporters who helped bring the scheme to fruition.
It says it is now the only top 10 US medical school to offer such help.

「大丈夫」と声かけして、手をさするぐらいしか 終末期ケア

heart先日、お見送りした90歳を超えた女性の患者さん。
もちろん、高齢化社会の到来、ある病院で内科医として勤務している私は、毎日のように、患者さんをお見送りしています。

死亡診断書には、「老衰」と書かせていただきました。
自分が、同じ年齢まで生きる自信は全くありませんし。

今回の患者さんは、最後の最後まで、朦朧とはしていましたが、意識がありました。
さすが、100歳近くまで生き続けられた方と、実感しました。

終末期の患者さんで、意識がある場合、なかなか、こちらも心に響くものがあります。
もちろん、この感覚は、意識のない患者さんをないがしろにしている、ということではない、と、思いますが。

最後の日まで、主治医としての私ができるのは、

「大丈夫ですよ、心配いりませんよ」と、声をかけながら、手をさすることぐらい、かもしれません。

でも、そうすることで、患者さんの表情に変化がみられたのも事実です。

ご冥福をお祈りしています。

入試での英語外部試験の導入に慎重 東京大学wg提案

graduated義務教育としての中学3年間を含めて数年にわたり英語を重要科目として勉強してきているのに、同様に、英語を母国語としない他国の人と比べても、英語を流暢に話せる日本人が少ない、ということが昔から指摘されてきています。
そのため、英語を学ぶ期間を延ばすことが考えられ、小学校から英語教育を行うことにもなりましたし、大学入試のセンター試験では、ヒアリングの問題が取り入れられたりしてきています。

そして、文部科学省は、各大学に対して、入試での英語試験には、外部の民間試験の活用を求めることになっていますが、それについて、東京大学のワーキンググループが議論を重ね、3つの提案をすることになりました。
結論としては、民間の英語試験を、大学入試にそのまま取り入れることはできない、ということだと思います。


東京大学のサイトから
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_admission_method_02.html
入学者選抜方法検討ワーキング・グループ答申の公表について

 東京大学では、入試監理委員会の下に「入学者選抜方法検討ワーキング・グループ」(以下「WG」)を設置し、2020年度から実施予定の大学入学共通テストにおける英語認定試験(「大学入試英語成績提供システム」の参加要件が確認された民間の英語試験)の活用について鋭意検討を行って参りました。WGでは、東京大学の基本理念やアドミッションポリシーを踏まえつつ、多面的かつ客観的な視点から真摯で密度の高い議論が行われたと評価しております。去る7月12日にWG座長の石井洋二郎理事・副学長より「答申」が提出されましたので、ここにその全文を公表いたします。
 本答申は、入試監理委員長である総長の求めに基づく検討結果の報告と提言であり、東京大学として決定された方針を示すものではありません。本学としては、この答申を受けて学内のしかるべき委員会等で審議を行い、高大接続システム改革の趣旨とこれまでの議論の経緯、入学選抜実施者としての責任、わが国全体の教育システム改善といった多様な観点を総合的に判断した上で、本年9月頃までには基本的な方向性を示し、年内を目途に、より具体的な実施方針について決定する予定です。
 したがって、本答申はあくまでもこれから東京大学が検討を進めていく上での内部資料という性格の文書ですが、本件に対する社会的関心の強さと事案そのものの重要性に鑑み、WGでの議論のプロセスを広く共有していただくことには意義があると考え、このほど公表することにしたものです。これから東京大学で学ぶことを目指す受験生の皆さんが安心して勉学に励めるよう、本学としてもできるだけ早く最終的な方針を示せるよう努める所存です。

2018年7月14日
東京大学総長 五神真

(引用終わり)

WGの提案とは、3案あって、

提案1:出願にあたって認定試験の成績提出を求めない。

提案2:認定試験をめぐる諸課題への対応について文部科学省ほか関係機関からの具体的かつ詳細な説明を受け、十分に納得のいく回答が得られたらその時点で認定試験の活用可能性について検討する。

提案3:認定試験の A2 レベル以上の結果を出願資格とするが、一定の条件のもとに例外を認める余地を残し、可及的速やかに具体的な要件を定める。

読売新聞が全国の医学部の入試を調査 回答あった大学を集計

graduated
新聞社の調査ではありますが、この調査には、文科省がバックアップしていると思われます。

読売新聞の調査に対して、
北里大は回答せず、東京大、帝京大、富山大、福島県立医科大は、男女別の実績を回答しなかったので、全国81校中76校の集計だそうです。

男女の合格率に差がある大学の中に、卒業後、研修医が大学病院に残らない現象がおきて、困っている大学多く含まれているような気がします。
関連性があるかどうかはわかりません。


読売新聞から


医学部入試、77%で合格率に男女差…読売調査

 東京医科大が女子受験生らの合格者数を抑制していた問題を受け、読売新聞が医学部をもつ全国81大学に男女別の志願者数や合格者数などを尋ねたところ、回答した76校の77.6%に当たる59校では、今春の一般入試で男子の合格率が女子より高かったことが分かった。男女ごとの全志願者に対する合格率は、男子8.00%に対し女子6.10%と1.9ポイント低かった。東京医科大以外はすべて、性別による得点操作を否定した。

 読売新聞は今月初め、東京女子医科大を除く81校にアンケート方式などで
▽選抜方法
▽過去5年の一般入試における男女別の志願者数と合格者数
▽性別などによる得点操作の有無
――を聞いた。北里大は回答せず、東京大、帝京大、富山大、福島県立医科大は男女の内訳を公表しなかった。

持ち込み薬の抗がん剤を誤って長期間投与 患者死亡 主治医も薬剤師も気づかず

capsule003またまた、大変な事故がおきました。

テモダール(テモゾロミド)は、アルキル化剤の内服薬で、DNAのアルキル化/メチル化が作用メカニズムである。
悪性度の高い脳腫瘍の星状細胞腫(膠芽腫等)の治療に標準治療に位置付けられています。我が国では承認されていませんが、海外では悪性黒色腫にも用いられることがあるそうです。
テモゾロミドは、イミダゾテトラジン骨格を有するプロドラッグで、ダカルバジンの次世代の医薬品として開発されたそうです。
内科医、また、血液内科医としても、私は、今までに、処方したことはありません。

主治医の整形外科医はもちろん、薬剤師も気づかなかった、ということが、大変残念でなりません。


朝日新聞から

骨折治療の患者、抗がん剤を39日連続投与され死亡

 山口県下関市の国立病院機構関門医療センターは10日、誤って抗がん剤を投与した70歳代の男性患者が死亡したと発表した。連続投与に制限がある薬であることに、医師も薬剤師も気付かずに投与を続けたためとみられる。

 センターによると、男性は2月に骨折の治療で入院した。他の病院で脳腫瘍の治療を受けており、親族が持参した服用薬に抗がん剤「テモダール」が含まれていた。整形外科の男性主治医(53)ら複数の医師は、抗がん剤であることを十分に認識しないまま処方箋を書いたという。
 テモダールは副作用が大きく、連続投与が5日間までに制限されているが、主治医らは39日間連続して投与。男性は血液中の白血球などが減少する症状を起こし、6月4日に多臓器不全などで死亡した。院内の薬剤師はテモダールが取り扱いに注意を要する薬であることは認識していたが、連続投与に制限があると気付いていなかったという。会見した林弘人院長は「亡くなられた患者とご家族におわび申し上げ、深く陳謝します。医療法に基づく調査を進め、再発防止に努めます」と話した。
 医療事故に詳しい森谷和馬弁護士(千葉県弁護士会所属)は「テモダールは、使用書にも『警告』とただし書きがあるほど副作用の強い抗がん剤だ。他の病院が処方しているからといって、どの治療に使われている薬剤か確認もせずに続けて処方することは、医師としてあり得ない。薬剤師も責任を果たしていない。病院を挙げた再発防止とチェック体制を構築すべきだ」と指摘した。

(引用終わり)

読売新聞から

抗がん剤39日間連続投与、副作用の影響で死亡

 国立病院機構関門医療センター(山口県下関市)は10日、70歳代の男性患者に対して抗がん剤を過剰に投与する医療ミスがあり、男性が副作用の影響で死亡したと発表した。

 同センターによると、男性は2月中旬、土手から転落して足を骨折するなどして入院。男性は他の病院で脳腫瘍の治療を受け、抗がん剤を服用しており、親族がセンターに持参した。
 センターによると、この抗がん剤は5日間連続で投与後、23日間投薬期間を空けることになっている。しかし、医師は3月下旬まで39日間連続で投与した。
 男性が口の中から出血したことから血液検査を実施。白血球や赤血球が減るなどしており、過剰投与が判明した。男性は感染症が悪化して6月上旬、多臓器不全などで死亡した。
 センターは、医師や薬剤師らが抗がん剤の処方について認識が不足していたとしている。この日、記者会見したセンターの林弘人院長は「ご遺族に心からおわび申し上げ、再発防止に努めます」と陳謝した。

全国81校の医学部医学科の入試について緊急調査へ 文科省

graduated東京医大の問題が、全国調査につながりました。
国公私立の全国81の医学部医学科について、入試における男女別、年齢別の、合格者数と受験者数の調査を行うそうです。


読売新聞から


医学部医学科、男女別・年齢別の合格率緊急調査

 文部科学省は10日、東京医科大(東京)が医学部医学科の一般入試で女子と3浪以上の男子受験者の合格者数を抑制していた問題を受け、全国の国公私立大学の医学部医学科を対象に緊急調査を開始した。

 文科省によると、調査対象は81校。10日、各大学に調査票を送り、24日までの回答を求めた。9月以降に集計結果を公表する見通し。
 調査票では、2013年度から18年度まで過去6年の入試での合格者数や受験者数などについて、男女別や年齢別での回答を求め、男子の合格率が女子を上回っている場合、その理由を尋ねている。年齢ごとの合格率に大きく隔たりがある場合についてもその理由を求めた。
 特定の受験者に対し、募集要項などで事前説明のない特別な加点などを行ったことがあるかや、性別や年齢により合否判定に至る取り扱いに違いを設けたかなども尋ねている。加点などを行っていない場合についても、募集要項などに沿って合否判定が行われたことを示す資料を保存しているかどうかを尋ねている。

喫煙者への医療費1兆2600億円 がんやCOPDなどで

cigarette厚生労働省の研究班の研究成果とのことです。

私は、喫煙者ではありませんが、この研究成果は、大学での講義でも活用させていただこう、と、思います。


東京新聞から

たばこ害、総損失2兆円超 喫煙者医療費1兆2600億円

 たばこの害による二〇一五年度の総損失額は医療費を含めて二兆五百億円に上ることが八日、厚生労働省研究班の推計で分かった。たばこが原因で病気になり、そのために生じた介護費用は二千六百億円で、火災による損失は九百八十億円だったことも判明した。

 一四年度も直接喫煙や受動喫煙による医療費を算出していたが、一五年度は介護や火災に関する費用を加えた。研究班の五十嵐中東京大特任准教授は「たばこの損失は医療費だけでなく、介護など多くの面に影響が及ぶことが改めて分かった」とし、さらなる対策が必要だとしている。
 推計は、厚労省の検討会がたばこと病気の因果関係が「十分ある」、もしくは「示唆される」と判定したがんや脳卒中、心筋梗塞、認知症の治療で生じた医療費を国の統計資料を基に分析。こうした病気に伴って必要になった介護費用や、たばこが原因で起きた火災の消防費用、吸い殻の処理などの清掃費用も算出した。
 最も多かったのは、喫煙者の医療費一兆二千六百億円で、損失額の半分以上を占めた。中でもがんの医療費は五千億円を超えた。受動喫煙が原因の医療費は三千三百億円で、多くを占めたのは脳血管疾患だった。歯の治療費には一千億円かかっていた。
 介護費用は男性で千七百八十億円、女性で八百四十億円に上った。原因となった病気別でみると、認知症が男女合わせて七百八十億円と最も多く、次いで脳卒中などの脳血管疾患が約七百十五億円となった。
 都道府県別では東京都が二千億円となるなど、人口の多い都市部で金額が膨らむ傾向があった。
 一四年度は「因果関係が十分」とされる脳卒中やがんなどに絞って推計。喫煙で一兆一千七百億円、受動喫煙で三千二百億円だった。

◆社会全体に大損失
<たばこ対策に詳しい産業医大の大和浩教授の話> たばこが健康に悪影響を与えているだけではなく、社会全体に大きな損失をもたらしていることを示した貴重な研究だ。喫煙はがんや心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患(COPD)だけでなく、介護の原因となる脳梗塞や認知症のリスクも高める。つまり医療費だけでなく介護費にも負荷をかけていることになる。また、たばこは火災の原因になるほか、ホテルや賃貸アパートでは部屋の壁紙を頻繁に替える必要が出てくるなど清掃費用も増大させる。より厳しい規制を考えるべきだ。
<たばこの健康リスク> 喫煙者が吸うたばこの煙には、発がん性物質が約70種類含まれているとされる。厚生労働省のたばこ白書は、喫煙で引き起こされる病気として肺がんや胃がんなどさまざまながんや脳卒中、歯周病、慢性閉塞性肺疾患を列挙。また認知症の発症も、喫煙との因果関係が示唆されるとしている。受動喫煙で周りの人が吸い込む副流煙はニコチンなどの有害物質が主流煙の数倍も含まれている。受動喫煙は、乳幼児突然死症候群や子どものぜんそくの原因にもなる。

今の気候は、屋外での激しい運動には全く適していない

video-television夏の風物詩などと言われている「夏の甲子園」

今年の暑さは尋常ではありません。
屋外で激しい運動をするなど、絶対にやめなければなりません。

実際、テレビ中継を見ていますと、選手たちが、気分が悪くなったり、足を痙攣させたり、と、何度も、試合が中断して、選手交代が行わています。
スタンドで応援している高校生たちにも同様のことが起きているだろう、と、想像しています。

示しがつかない、ということもあります。
「夏の甲子園」は、その開催方法について、検討すべきだと思います。

女性医師の6割が「入試の女子一律減点」に理解か アンケート調査

stethoscope東京医大の入試不正の問題が、日本の医療界における積年の歪みをあらわにした、と、感じます。

35年ぐらい前に、国立大学医学部に入学したのですが、私の学年の女性比率は100人中35人ぐらいで、上級生たちから「女子が多いな」と、言われたことをよく覚えています。

講義に来た非常勤の先生が、講義室で、女子学生に対して、
「お前たちは、男子の半分だからな」
と、明言したこともありました。
35年ぐらい前。

その後、平成になって、実際に国立大学医学部で教育専任の教員をした経験から言えるのは、

入試では、女性の受験生の方が平均点が高いことが多い
女子医学生は真面目な学生が多い(真面目すぎて、自分で自分の逃げ場をなくしている場合も)
態度や表情などの非言語コミュニケーションにも優れている場合が多い

というような印象を持っています。

また、臨床現場で一緒に仕事をした女性医師については、

真面目に責務に取り組む姿勢が強い(真面目すぎて、というケースも多い)
自分に厳しく、スタッフにも厳しく、また、患者にも正誤の価値観を明確に伝える(曖昧にしたり、ごまかしたりしない)

という、かっこいい女性医師をたくさん見てきました。


NHKのニュースサイトから

女性医師の6割「東京医大の女子減点に理解」背景に無力感か

東京医科大学の入試で女子が一律に減点されていた問題について、女性医師を対象にアンケート調査をした結果、大学の対応に何らかの理解を示す人が6割を超えたことがわかりました。専門家は、医師の長時間労働に女性医師が無力感を感じていることの表れだと指摘しています。

東京医科大学は10年以上前の入試から女子の受験生の点数を一律に減点し、合格者を抑制していたことが明らかになりました。
この問題について、女性医師向けのウェブマガジンを発行している企業がネット上でアンケートを行い、103人から回答を得ました。
このなかで、大学の対応について、意見を聞いたところ「理解できる」(18.4%)と「ある程度理解できる」(46.6%)を合わせた回答は65%に上りました。
その理由を聞くと「納得はしないが理解はできる」とか「女子減点は不当だが、男性医師がいないと現場は回らない」といった意見、さらに「休日、深夜まで診療し、流産を繰り返した。周囲の理解や協力が得られず、もう無理だと感じている」など大学の対応がおかしいと感じながら厳しい医療現場の現状から、やむをえないと考える女性医師が多いことがわかりました。
これについて、産婦人科医で、日本女性医療者連合の対馬ルリ子理事は「医療現場はそんなものだという諦めが強い。医師は24時間人生をささげなくてはいけないと信じられてきたので、少しでも戦力から離脱するとキャリアを諦める医師が多かった。働き方の工夫で男女問わず早く帰れるようにすることは可能だ。今回の事をきっかけに、医療現場を変えなければならない」と話しています。

「救急車とコンビニ」問題 私の経験では

Red Cross名古屋市消防本部のツイッターで、救急出動が増えている夏に、水分補給などのため、救急車でコンビニなどに寄ることに市民の理解をもらいたい、という内容があったそうです。

私も、救急車に同乗することは何度もあります。
主に、重症の患者さんを、都会の大きな病院に搬送する時の付き添いで、医師として同乗、という形です。

救急車で2時間以上かかる、というような搬送もありますが、その場合、行きは当然ですが、帰りも、救急車はお店に寄ることができない、と、救急隊員の方々が言っていました。

実は、もう、何年も前になりますが、そのような救急搬送の帰り道に、高速道路のサービスエリアのレストランで食事でも、と、誘ったことがあります。
もちろん、お世話になった救急隊員の皆さんに、ちょっと個人的なお礼の気持ち、として。
自分も、空腹だったし。

でも、サービスエリアの駐車場の端っこにポツンと駐車して、トイレだけ、とのことでした。
「お気持ちだけ、いただきます」と。
色々あるんだな、と、思いました。

自動販売機で、何本か飲み物だけ買って、お渡ししたことを覚えています。

また、30年ぐらい前の研修医だった時には、研修していた病院の看護師さんの中に、旦那さんが救急隊員という方がいました。
都会の大病院に患者様を搬送することになった時、研修医の私が救急車に同乗することとなり、一緒に行ったことがあります。
途中、特に、容体変化もなく(もしあったら、研修医の自分が、きちんと適切に対応できたか、今思うと、背筋が凍る)、無事に相手先の病院に患者様をお送りすることができ、良かったのですが、出発する前に、その看護師さんが、僕に耳打ちをしました。

「先生、帰り道、サービスエリアに寄ろう、レストランでご飯食べよう、僕がおごるよ、って、言ってあげてくださいよ。みんな、大変なんだから、それぐらい、いいでしょ。」

もちろん、その時の救急隊員のメンバーに、その看護師さんの旦那さんがいたわけではありません。

そして、確か、みんなで、カレーライスを食べて帰ったような記憶があります。味は覚えていませんが。
でも、救急隊員の方々は、全員の料金を払う、という僕の申し出を断り、割り勘にしてくださいました。

「研修医の先生の給料は、僕たちより安いんでしょ」

と、笑顔で。
30年ほど前。

多浪の受験生も点数抑制か 東京医大入試不正

graduated統計を取れば、入学試験に何度も失敗した学生というのは、無事に入学できたとしても、その後、大学内での勉学や試験、進級、そして、国家試験の合格、について、現役合格の学生よりも不利な数字が客観的に出ることは間違いない、と、私も確信しています。
集団として捉えれば。

でも、個々の学生を見れば、その統計結果には当てはまらない学生の例がいくらでもある、というのも事実でしょう。可能性、ポテンシャルはあると考えるべきです。

入学後の学生の学習意欲は、学生本人だけに責任を負わせるべきことではない、とも思いますし、教育の本質を考えれば、多浪受験生について、過去の統計実績と、個々の学生のポテンシャル、と、どちらを重視すべきか、ということは自明だと思います。

そうあってほしい、と、私は願います。

ただ、医学教育という大変特殊な高等教育について、社会の位置付け、経済コスト、が絡んでくるのかな、と、思います。
多分、経済学部や社会学部などでは、卒業生全員が受けなければならないとされる国家試験もないし、その後の職業、社会的責任も固定されてはいないので、入試はもっと自由度が高くて、それが許されるものだろう、と、想像しています。

いい意味でも、悪い意味でも、医学部は特殊、です。


読売新聞から

女子だけでなく、3浪の男子も抑制…東京医大

 東京医科大(東京)が医学部医学科の一般入試で女子受験生の合格者数を抑制していた問題で、同大による内部調査の詳細が判明した。今年の一般入試では、受験者側に知らせないまま、減点などで女子だけでなく3浪以上の男子の合格者数も抑える一方、5人前後の特定の受験生には加点していた。一連の得点操作は、臼井正彦前理事長(77)の指示で行われていた。

 同大は週内にも調査結果を公表する見通し。文部科学省の私大支援事業を巡る汚職事件で、臼井前理事長を贈賄罪で起訴した東京地検特捜部も、一連の操作を把握しているとみられる。
 同大医学科の今年の一般入試は、マークシート方式の1次試験(計400点満点)後、2次に進んだ受験者が小論文(100点満点)と面接を受け、1次の得点と合算して合否が決まった。

徳島県職員として採用の医師が民間病院で無断アルバイト 懲戒免職へ

stethoscope無断で、というところが引っかかったのだろうとは思います。きちんと手続きをして、明快な理由があれば、公務員の行政職についている医師であっても、医療機関での医療行為に携わることが禁止されているわけではないですから。

ただ、手続きが面倒、ということはあるかもしれませんけれども。


朝日新聞から

徳島県職員の医師、病院バイトで3800万円 懲戒免職

 徳島県職員として採用された医師の男性(35)が、3年5カ月にわたり無断で民間病院でアルバイトをしていたなどとして、県は2日、この医師を懲戒免職処分とし、発表した。地方公務員法が定める営利企業等の従事制限に対する違反や信用失墜行為にあたるとしている。アルバイトは計324日間に及び、計約3800万円の報酬を得ていたという。このうち42日間は無断欠勤だった。

 県医療政策課によると、医師は大学卒業後、2010年4月にへき地医療を担う人材として県職員に採用され、県内の診療所などに派遣されていた。アルバイトをしていたのは2014年10月から今年2月の間で、知人の紹介などで徳島、香川両県の民間病院4カ所で働いていた。このうち昨年4月から今年2月までの計42日間は、県内の病院で週1度の研修を受けたことになっていた。県は研修先の病院に確認しておらず、不正を見抜けなかった。男性は県の聞き取りに、「技量を高めたり知識を吸収したりしたかった」と話したという。

多剤耐性アシネトバクター 院内感染 鹿児島大学病院

virus多剤耐性アシネトバクターは、免疫不全状態にある患者さんには脅威となる病原体ですが、通常の免疫能を持っているならば、怖がる必要はありません。

抗がん剤や大手術を行い、重症の内臓疾患の患者さんが沢山いる大学病院では、厳格な注意が必要です。


東京新聞から


鹿児島大病院で8人死亡 多剤耐性菌検出、院内感染か

 鹿児島大病院(鹿児島市)で入院患者ら15人から多剤耐性アシネトバクターや類似の菌が検出され、うち8人が死亡していたことが分かった。病院や県が2日、明らかにした。病院は死亡との因果関係や院内感染の可能性について調査。3日に記者会見して、詳細を明らかにするとしている。

 県によると、5人から多剤耐性アシネトバクターが、10人から類似の菌が検出された。多剤耐性アシネトバクターは2017年4月以降に、類似の菌は16年9月以降に患者から検出されているという。

(引用終わり)

朝日新聞から

多剤耐性菌に院内感染で患者複数が死亡か 鹿児島大病院

 鹿児島市の鹿児島大病院で、入院患者らからほとんどの抗生剤が効かない多剤耐性の細菌が検出されていることが分かった。厚生労働省などによると、アシネトバクターという細菌が多剤耐性をもち、院内感染により複数の死者が出ている疑いがある。

 同病院は3日に記者会見して詳細を説明するとしている。
 アシネトバクターはどこにでもいる毒性の弱い菌。健康な人では問題はないが、病気で抵抗力の弱った患者や高齢者に感染すると重症化する恐れが高い。しかも耐性菌の場合、抗生剤が効きにくいので、症状を和らげるような対症療法しかできなくなる。

女子受験生の一律減点 東京医大だけか?

graduated女性医師が増えると、日本の医療制度が崩壊する、というようなことにはならない、と、私は思いますが、東京医大の文科省の汚職操作で、医学部入試について、色々な暗部が明らかになってきています。

そもそも、特定の受験者の点数を操作すること自体、私立大学の場合、特に違反する法律はない、らしいので、そのことを知って、国立大学の教員として、入試業務に関わったことがある者としては、びっくりしています。

しかし、女子受験生の成績を一律に減点、って、そんなことがまかり通っているなんて、信じられないのですが。
他の私立大学はどうなんでしょうかね。

女子医大もありますけれども。


読売新聞から

東京医大、女子受験生を一律減点…合格者数抑制

 東京医科大(東京)が今年2月に行った医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが関係者の話でわかった。女子だけに不利な操作は、受験者側に一切の説明がないまま2011年頃から続いていた。大学の一般入試で性別を対象とした恣意しい的な操作が明らかになるのは極めて異例で、議論を呼びそうだ。

 東京地検特捜部も、文部科学省の私大支援事業を巡る汚職事件の捜査の過程で、同大によるこうした操作を把握しており、同大は現在、内部調査で事実関係の確認を進めている。
 同大医学科の今年の一般入試は、数学・理科・英語のマークシート方式(数学の一部を除く)で1次試験(計400点満点)を実施。2次に進んだ受験者が小論文(100点満点)と面接を受け、1次の得点と合算して合否が決まった。

(引用終わり)


読売新聞から


離職の恐れで女性医師敬遠、関係者「必要悪だ」

 東京医科大(東京)医学部医学科の一般入試で、同大が女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが明らかになった。同大出身の女性医師が結婚や出産で離職すれば、系列病院の医師が不足する恐れがあることが背景にあったとされる。水面下で女子だけが不利に扱われていたことに対し、女性医師や女子受験生からは「時代遅れだ」との声が上がる。

 「いわば必要悪。暗黙の了解だった」。同大関係者は、女子の合格者数を意図的に減らしていたことについてそう語る。
 この関係者によると、同大による女子合格者の抑制は2011年頃に始まった。2010年の医学科の一般入試で女子の合格者数が69人と全体(181人)の38%に達したためだ。医師の国家試験に合格した同大出身者の大半は、系列の病院で働くことになる。緊急の手術が多く勤務体系が不規則な外科では、女性医師は敬遠されがちで、「女3人で男1人分」との言葉もささやかれているという。

(引用終わり)


読売新聞から

医学部女子の割合低迷「時代遅れ」、関係者憤り

 「『女性だから』という理由で不利になるのは、不公平であまりにも時代遅れだ」。東京医科大の得点操作について、女性医師らが働きやすい環境作りを支援する「日本女性医療者連合」(東京)の種部たねべ恭子理事はそう憤る。

 内閣府男女共同参画局のまとめでは、2016年時点で女性薬剤師の割合は65.9%と高い水準にあるが、女性医師は21.1%にとどまる。産婦人科医でもある種部理事は「女性が多ければ女性向けの環境整備は進むが、女子の合格者を減らせば女性医師の働き方改革は遅れてしまう」と話す。
 文部科学省の学校基本調査によると、全国の医学部の入学志願者に対する入学者の割合は2017年、男子6.6%、女子5.9%だった。一方、理学部では入学志願者に占める入学者の割合は男女とも11.6%で差がなく、工学部は男子12.0%、女子12.2%と女子が上回っていた。種部理事は「理系の学部のうち、医学部で女子の割合が顕著に低いのはおかしい」と指摘する。

国民に対して時間外受診を控えるよう 厚労省 医師の負担軽減目的

video-television
テレビコマーシャルでは、栄養ドリンクで「もっと、さらに頑張ろう」、頭痛薬や感冒薬で「体調が悪くても休まずに頑張ろう」というような刷り込みが国民に行われているように感じています。

同様に、医療機関の受診についても、平日の通常の勤務時間内はやめて、平日の夜間帯や休日に受診すべき、というような風潮がありはしないか、と、気になっています。

体調が悪い時は、胸を張って、堂々と仕事を休み、必要なら受診してもらえたら、と思いますし、そういう社会になれば、と、願っています。

厚労省は、日本医師会の要望を受けて、不要不急の時間外受診については、避けるように国民に呼びかけることにするそうです。



毎日新聞から

厚労省
「不急の時間外、控えて」 医師の働き方改革で 適切受診周知へ

 医師の働き方改革に関連し、厚生労働省は来年度から、国民に対し「適切な医療機関のかかり方」を初めて周知する。医療機関などを通じ、身近なかかりつけ医を持つことなどを呼び掛ける。不急の時間外での診察が減るよう国民の意識を変える狙い。来年度予算の概算要求に関連経費を盛り込む。

 6月に成立した働き方改革関連法は残業時間の罰則付き上限規制を初めて設けたが、医師は2024年4月まで規制の対象から外された。一方、厚労省の2016年の調査によると、病院の常勤医の4割が週60時間以上働いていた。法定労働時間(週40時間)を勘案すると、過労死の労災が認められる基準の目安となる「1カ月の残業80時間」に相当する。
 医師が長時間労働になりやすいのは「正当な理由なく患者を断ってはならない」という医師法上の「応招義務」があるからだ。厚労省は、医師の長時間労働是正には急を要しない診療時間外の診察や外来患者を減らすことが必要と判断した。
 具体的には、医療機関や自治体、健康保険組合など関係団体を通じ、病院に頼らず地域の診療所などをかかりつけ医とするよう促すほか、夜間・休日診療所の情報の提供、救急搬送などで受診する症状の目安などを周知する。企業に対しても、診療時間内に受診できる環境の整備や、従業員の家族の診療時に利用できる休暇の制度化などを求める。関係機関や企業を巻き込むことで国民意識への働き掛けを強める考えだ。
 省内に検討会を設け、国民に働き掛ける仕組み作りも検討する。例えば、小児科医不足の地域などでは深夜や軽症の受診を控え、医師の負担を軽減しようという市民の取り組みがある。こうした活動を全国に広げることなどが想定される。
 ただ、患者が必要な医療を受けにくくなる懸念もある。厚労省担当者は「過度な受診抑制にならないよう、身近なかかりつけ医を作って受診の相談をしてほしい」と話す。

パーキンソン病治療 iPS細胞からドーパミン産生神経細胞を作製、脳へ移植

laboratory
ドーパミン産生神経細胞を移植することで、血液脳関門をジャンプできる、と、考えてのことでしょうか。
それとも、錐体外路系そのものを再構築するようなことまで考えている、のでしょうか。

パーキンソン病の病態メカニズムはかなり解明されており、それに基づいて、いろいろな治療薬も開発され、症状の改善など、ねらったとおりに効果を示しているのは事実です。
記事にあるとおり、筋肉を動かす脳の経路、錐体外路の神経細胞の一部に神経伝達物質であるドーパミンが十分に産生されていない、ということが病態の一つと考えられます。
したがって、現在、パーキンソン病の治療薬の多くは、脳細胞内のドーパミンが増えるよう、減らないよう、にする薬理作用をねらって開発されたものがほとんどです。

脳が他の内臓と違うのが、「血液脳関門」と呼ばれる構造があって、血管内の物質が簡単に脳の組織内に移動できないようになっているので、脳細胞に医薬品を作用させるには工夫が必要でした。

脳内に、ドーパミン産生脳細胞を移植すれば、血液脳関門をジャンプできる、ということになります。


朝日新聞から


iPS細胞でパーキンソン病治療 京大で臨床試験開始へ

 京都大がヒトのiPS細胞からつくった神経細胞を、パーキンソン病の患者の脳に移植する臨床試験(治験)を始めることが29日、わかった。学内の審査を終えたという。チームは近く計画を正式に発表する。iPS細胞を実際の患者に用いる臨床応用は、国内では目、心臓に続き三つ目となる。

 移植は京大iPS細胞研究所の高橋淳教授(脳神経外科)らのチームが実施する。治験を監督する医薬品医療機器総合機構(PMDA)に届け出ていた。
 パーキンソン病の主な症状は、神経を興奮させるドーパミンという物質をつくる脳内の細胞が減少することで起きる。チームは、iPS研が保管している他人のiPS細胞から、ドーパミンを産生する神経細胞を約500万個つくり、患者の脳に移植。安全性や治療効果を確認する。免疫抑制剤のほか、患者と免疫の型が似ているiPS細胞を使うことで、拒絶反応が起きにくいようにする。

救急搬送された患者が医師に切りつけ 名古屋市立大学病院

Red Cross病院という場所は、患者に対しては「性善説」で対応することが原則となっています。
病院という場所、医師という専門職が、患者の苦しみや痛みの解決を図る場所や責務を有することであるから、当然のこと、と、思いますし、社会もそうであることを期待していると思います。

だから、救急搬送された患者の身体検査を行う、ということが必要な手順になる、というのは残念なことだなあ、と、思いますが、やむを得ないことかと思わざるを得ません。


読売新聞から
(医師の名前を削除しました)


救急搬送された男、医師を切りつける…逮捕

 25日午後5時5分頃、名古屋市瑞穂区瑞穂町の市立大学病院で、「患者が医師を切りつけた」と110番があった。愛知県警瑞穂署員が駆けつけたところ、病院1階の救命救急センターにいた男がカッターナイフを持っていたため、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

 同署によると、逮捕されたのは同区松栄町、職業不詳伊藤由男容疑者(70)。診察中に突然暴れ出し、押さえようとした同センターの医師(53)の首の左側を切りつけたという。山岸さんに意識はあり、命に別条はないという。
 伊藤容疑者は泥酔していたところを救急車で搬送されてきたといい、同署は、事件当時の状況や切りつけた動機などを詳しく調べる。

違法な長時間労働でシステム担当の事務職員が自殺 国立病院機構の病院を書類送検

heart_love_computer今では、病院では、情報システムなしには、正常に稼働しないものになっている、と、思います。
そして、病院のシステム担当者は、大変な激務であることが多いです。

また、この病院では、タイムカードでの労働時間管理は行われていなくて、帳簿に手書きする仕組みだそうです。それでは、適切な労働時間管理は困難であろう、と、思います。

お亡くなりになった職員の方のご冥福をお祈り致します。


NHKのニュースサイトから


国立病院機構を書類送検へ 宮崎の病院で長時間労働の疑い

宮崎県にある国立病院機構が運営する病院でおととし男性職員が過労自殺し、労働基準監督署は、男性に違法な長時間労働をさせた疑いで機構と当時の上司を近く書類送検する方針を固めました。国立病院機構が労働基準法違反の疑いで書類送検されるのは初めてです。

おととし7月、宮崎県都城市にある国立病院機構・都城医療センターに勤める20代の事務職員の男性が自宅で自殺し、その後、過重労働による労災と認定されました。
関係者によりますと、男性は電子カルテのシステムの更新を担当していましたが、都城労働基準監督署が調べた結果、自殺した年のひと月の時間外労働が多い時で150時間以上に達し、労使協定で定められていた上限の「3か月で120時間」を大きく超えていたことがわかりました。
このため労働基準監督署は、病院を運営する独立行政法人の国立病院機構と、当時の上司1人を、上限時間を超える違法な長時間労働をさせた労働基準法違反の疑いで近く書類送検する方針を固めました。国立病院機構が労働基準法違反の疑いで書類送検されるのは初めてです。
関係者によりますと、都城医療センターにはタイムカードがなく、残業する場合は本人が勤務記録簿に手書きで記入する仕組みになっていますが、記録上では男性職員の残業時間は労使協定の上限内に収まっていたということです。ところが労働基準監督署が男性のパソコン記録を調査した結果、違法な長時間労働の実態が明らかになったということです。
国立病院機構本部の金森勝徳職員厚生部長は、「労働基準監督署の指摘も踏まえ、よりよい勤務管理に向けた取り組みを進めたい」と話しています。

認知症と診断された患者が甲状腺機能検査未実施3分の2

heart_love_computer
甲状腺機能低下症による認知症など、二次性の認知症を除外診断していない、ということのようです。

調査方法に興味を持ちました。
全国のレセプトから、保険請求の有無で検査をしたかどうか調査したもの、です。

専門病院でも、57%ほどしか検査をしていなかった、とのことですから、学会が作成したガイドラインの周知の問題もあるかもしれません。


毎日新聞から

認知症
投薬患者67%が甲状腺検査未受診 不適切治療も

 抗認知症薬を使う患者の約3分の2が、学会の診療ガイドラインで推奨されている甲状腺機能検査を受けていないとの調査結果を、医療経済研究機構のチームがまとめた。認知症の症状は甲状腺機能低下症でも表れ、その場合は適切に治療すれば回復が期待できる。検査を受けないと、改善が見込める病気を見逃して不要な薬が使われ続けることになり、チームは「医師は適切に鑑別してから薬を出すべきだ」と指摘する。

 国内の認知症患者は2012年の推計で約462万人。アルツハイマー病など治療が難しいものもあるが、海外のデータなどから、1割前後は甲状腺機能低下症などに伴う症状で回復可能とみられている。このため日本神経学会など複数の学会は、2017年策定の認知症疾患診療指針で、認知症と診断した場合に甲状腺ホルモンなどを測定する機能検査の実施を推奨している。
 しかし、同機構が国のレセプト(診療報酬明細書)情報のデータベースから、2015年度の1年間に認知症と診断されて抗認知症薬を新たに出された65歳以上の患者26万2279人分を分析したところ、薬が出る1年前までに甲状腺機能検査を受けた人は33%にとどまった。実施率は診療所が25.8%と低く、専門的な治療を担う認知症疾患医療センターに指定された医療機関でも57.1%だった。高齢になるほど、甲状腺機能検査が行われない傾向もみられた。
 抗認知症薬はアルツハイマー病やレビー小体型認知症に処方され、症状の進行を緩やかにする効果がある。甲状腺機能低下症には適応がない。
 同機構主任研究員の佐方信夫医師は「治せるはずの認知症が検査をしないことで見過ごされ、大きな問題だ。不適切な薬の服用で、症状の改善が見込めないばかりか、食欲不振やめまいなど患者に不利益を与えている恐れもある」と話す。

熱中症予防に関する緊急提言 日本救急医学会

Red Cross
日本救急医学会
http://www.jaam.jp/index.htm

が、

熱中症予防に関する緊急提言
http://www.jaam.jp/html/info/2018/pdf/info-20180720.pdf

を出しました。

私の勤務する病院でも、連日、たくさんの熱中症や脱水症の患者さんたちが救急車で搬送されたり、家人や知人に付き添われて来院しています。
まるで、戦場のようです。

「地域枠」、臨床研修病院の指定権限を県知事に移行 改正医療法・医師法成立

hospital医療法と医師法の改正案が成立したそうです。

僻地などの医師不足を解消するために、医学部の定員で「地域枠」の設置や、臨床研修病院の指定、各病院が受け入れることができる研修医の数、などの権限を国から県知事に移行する内容になっています。


NHKのニュースサイトから

医師不足や偏り是正目指す 改正医療法・医師法が成立

地域の医師の不足や偏りを是正しようと医師の養成や配置に関する都道府県の権限を強化することなどを盛り込んだ改正医療法と改正医師法が、衆議院本会議で可決され、成立しました。

2つの法律は、18日の衆議院本会議で採決が行われ、共産党を除く各党などの賛成多数で可決され、成立しました。
それによりますと、医師の養成段階では、医学部のある大学に、地元で一定期間勤務する「地域枠」を定員に設けることや、地元出身者に限って合格させる枠の増員を都道府県が要請できるようにするとしています。
また、卒業後の臨床研修を行う病院を指定したり、病院ごとの研修医の定員を設定したりする権限も国から都道府県に移すとしています。
一方で、医師を確保するために、目標とする数や対策を示した「医師確保計画」の策定を都道府県に義務づけました。
新たな仕組みは来年4月1日以降、順次、実施されます。

スマホなどのテレビ電話機能で、服薬指導 保険適用へ

heart_love_computer2000年ごろ、医療情報の仕事をしていたのですが、その頃、将来構想として語られていたことが、今、少しずつ実現しているように感じています。

もちろん、その頃は、5年以内に実現する近未来のこと、として語られていましたけれど。


朝日新聞から

オンライン服薬指導、保険適用に 条件満たせば 厚労省

 スマートフォンなどを使い薬剤師が離れた場所にいる患者に薬の飲み方などを説明する「オンライン服薬指導」が、18日から公的医療保険の対象になった。厚生労働省が18日に決定し、即日実施した。すぐに適用されるのは国家戦略特区でオンライン指導が認められている地域に限られるが、厚労省は全国に拡大するため、来年の通常国会で関連法の改正を目指している。

 オンライン指導が保険適用となるのは、薬局が患者に薬を渡す際に、どのような薬が処方されたかを記録し、服用方法などを指導する費用である「薬剤服用歴管理指導料」。厚労省はこの日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に提案し、了承された。管理指導料は薬局の規模などによって410円か530円。患者負担は、この1〜3割になる。
 医師の処方箋が必要な薬は重い副作用が生じる恐れがあり、医薬品医療機器法は薬剤師が販売時に使用法や注意点を対面で指導することを義務づけている。
 そのため、
ヾ擬圓1回は対面指導を受けたことがある薬局
¬瑤郵送された後に、薬剤師は改めて患者に薬剤の確認をする
――などの条件を全て満たす場合のみ、保険適用とした。
 また、映像や音声で患者の状態がリアルタイムで把握することも条件で、スマホのほかテレビ電話などを想定。メールなどは対象外となる。
(引用終わり)

健康診断の胸部エックス線検査で肺癌を複数回見落とし

hospital数年にわたり、複数回の胸部エックス線検査での肺の陰影を見落としていた、とのことで、信じがたい話ではあります。

最初は「乳首」だと誤診したとしても、翌年も、そのあとも、同じことを繰り返した、とのこと。

特定の病院の特定の医師の問題である、と、思いたい、のですが。


NHKのニュースサイトから


肺がん検査で複数回見落とし 40代女性が死亡 東京 杉並区

東京・杉並区にある医療機関が、40代の女性に肺がんの疑いがあったにもかかわらず、4年前から複数回の検査で「異常なし」と判断していたことがわかりました。この女性は、ことしになって肺がんと診断され、先月死亡し、医療機関側は検査画像の見落としがあったとして、遺族に謝罪しています。

検査の見落としがあったのは、杉並区高円寺南にある「河北健診クリニック」です。
杉並区によりますと、このクリニックは、区内に住む40代の女性が平成26年と27年に会社の健康診断で胸のエックス線検査を受けた際に腫りゅうのかげが映り、肺がんの疑いがあったにもかかわらず「異常なし」と判断したということです。
さらに、ことしに入ってからも、区の肺がん検診で行った胸のエックス線検査で、このクリニックは、再び「異常なし」と判断していました。
ことし4月、女性が呼吸困難で別の医療機関に救急搬送された際に検査でしこりがみつかったため、過去の画像を確認したところ、見落としがわかったということです。
女性は、その後、肺がんと診断されて治療を続けていましたが、先月、死亡しました。
クリニックを運営する医療法人は、検査画像の見落としを認め、遺族に謝罪しています。また、17日午後に記者会見を開いて見落としの原因や再発防止策などについて説明することにしています。

杉並区長「心よりおわび」
女性が肺がんで死亡したことについて、杉並区の田中良区長は「区民の健康を守るべき区の肺がん検診においてあってはならない事故が発生し無念で言葉もありません。ご遺族の皆様に心よりおわび申し上げます。今後、区民が安心して受診できる健診体制を築いて参ります」とコメントを出しました。

(引用終わり)

朝日新聞から

がん検診で3度見落とし、40代女性が死亡 杉並

 東京都杉並区の肺がん検診でがんを見落とされた40代の女性が、6月に肺がんで死亡していたと17日、区が発表した。区などは同日午後、記者会見し、詳細を明らかにする。

 区によると、女性は河北健診クリニックで今年1月に検診を受け、「異常なし」と判定されたが、4月に呼吸困難などで他院に救急搬送された際、胸部X線などで異常が指摘され、見落としが判明。その後、肺がんと診断されて治療を続けたが、6月に死亡した。
 女性は、2014、15年にも同クリニックで職場の成人健診を受け、X線画像に影が出ていたが、これを乳首と誤って認識、「異常なし」と判定されていたという。

東京医大には「裏口入学リスト」があった

graduated
普通に受験した受験生、そして、きちんと合格ラインを超えて正規に入学した医学生たちが気の毒、と、思いますが、「裏口入学リスト」の存在、驚き、です。

東京医大で教育を受けている学生たちが動揺することが心配です。

しかし、こんなことができるぐらい、東京医大では、学長のガバナンス能力は高められているのですねえ。


読売新聞から


東京医大が裏口入学リスト…受験生や親の名前

 文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件に絡み、受託収賄容疑で逮捕された同省前局長の佐野太容疑者(58)の息子を不正に合格させたとされる東京医科大学(東京)が、過去に不正合格させた受験生やその親の名前などが書かれた「裏口入学リスト」を作成していたことが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は、同大側から複数のリストを入手しており、同大が不正入試を繰り返していたとみて調べている。

 特捜部の発表などでは、同大の臼井正彦前理事長(77)は、佐野容疑者に同省の私大支援事業の選定に便宜を図ってもらうよう依頼。その見返りとして、鈴木衛前学長(69)とともに、今年2月の入試で佐野容疑者の息子の点数を加算して合格させるよう学内で指示したとされる。2人は特捜部の任意の事情聴取にこうした経緯を認めている。
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