2012年04月02日
「陸山会事件」の真相(その2)
「陸山会事件」を語る上で重要な役割を担っているのが「検察審査会」である。
「検察審査会」とは?
検察官が独占する起訴の権限(公訴権)の行使に民意を反映させ、また不当な不起訴処分を抑制するために地方裁判所またはその支部の所在地に設置される、無作為に選出された国民(公職選挙法上における有権者)11人によって構成される機関。
検察審査会法(昭和23年7月12日法律第147号)に基づき設置されている。(Wikipedia より抜粋)
つまり、検察や警察などが自分たちの利害や身を守るために不当な判決が出された場合に、市民から「それはおかしい!」と異議を申し立てられるところで、その成り立ちはとても評価できるものである。
ところが今回はその「検察審査会」が悪用されたのである。
2009年5月20日以前は、検察審査会が行った議決に拘束力はなく、審査された事件を起訴するかの判断は検察官に委ねられるため、「不起訴不当」や「起訴相当」と議決された事件であっても、結局は起訴されない場合も少なくなかった。
しかし、司法制度改革の一環として、検察審査会法が改正されたため、この起訴議決制度が、2009年5月21日から導入され、検察審査会の議決に拘束力が生じるようになった。
つまり、
「起訴相当」と議決した事件については、再度捜査をした検察官から、再び不起訴とした旨の通知を受けた時、検察審査会は、再び審査を実施する。この際、専門家として弁護士を審査補助員に委嘱して、審査を行なわなければならない。再び「起訴相当」と判断をした場合は、検察官に検察審査会議に出席して意見を述べる機会を与えたうえで、今度は8人以上の多数で「起訴をすべき議決」(起訴議決)がされることになった。
起訴議決された場合は、裁判所によって指定された弁護士が検察官の職務を行う指定弁護士として公訴を提起して公判を担当することになる。
これらの経緯を経て、小沢さんは「強制起訴」されたわけだ。
2009年5月というと麻生政権末期で、8月には参院選が行われるタイミングでもあり、自民党から民主党への政権交代が現実味を帯びてきた時期であった。
また、3月には小沢さんの公設秘書だった大久保氏が、いわゆる西松事件で、東京地検特捜部にいきなり逮捕、起訴されており、その後、小沢さんが民主党の代表を辞任するきっかけになった。
この西松事件も裏金を渡したとする社長の嘘がばれて、結局、訴因変更された経緯があり、麻生内閣が政権交代阻止のために法務大臣だった森英介に指揮権発動させたことが暴露されている。
そもそも、普通ならあんな案件で逮捕起訴されるわけがない。政治的圧力がかかったとすれば納得できる。
しかも「証拠の評価が国民目線とずれている」として、検察審査会に告発した東京都内の市民団体が「在特会」だとどれだけの国民が知っているのだろう?
このメンバーを見る限り、とても一般市民とはほど遠い存在である。
検察審査会へ不起訴不当の審査申し立てを行いました(「在特会」桜井誠会長のブログより)
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10451351357.html
東京第五検察審査会から受理通告書が届きました 他(「在特会」桜井誠会長のブログより)
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10455665539.html
さらに言えば、強制起訴を決定付けた2度目の検審で審査補助員として委嘱された米澤敏雄弁護士も胡散臭い!
こ の米澤敏雄弁護士とは、「麻生総合法律事務所」(代表:麻生利勝弁護士)所属のようだ。ネットでは、麻生前総理配下の弁護士という噂もあるが真相は……。
2010年3月25日に、「イーグルス・グループ創立式典・麻生総合法律事務所40周年祝賀会」を京王 プラザホテル?で開催したときの出席者に谷垣禎一自民党総裁や野田毅、中井洽(3人とも国家公安委員長の経験者)みの・もんた等がいたようだが……。
麻生太郎と深い関係があるかどうか興味のある人は調べてみたら面白いかも!
余談だが、第5で審査補助員になる予定であった弁護士がいたのはあまり知られていない。
山本幸夫弁護士だ。
この山本弁護士は、日弁連の中の「検察審査会に関するワーキンググループ」で、指定弁護士や審査補助員になる人を研修する立場の人である。弁護士の中でも その道の専門家ということになるし、「最初は山本弁護士で」と告げられていたと言う。
それが、知らない間に米沢弁護士になっていた。しかも、山本弁護士が、東京弁護士会の会長に、その経緯の回答を求めても分らないと、また日弁連も分らないという。摩訶不思議なことが起こっていた。
山本幸夫弁護士は「米沢さんが自分で手を挙げたんだろうと思っています。自分で手を挙げる人を弁護士会が認めてしまった」と 批判。さらに「自ら手を挙げる人は利害関係者ではないか」と疑念を抱いている。
また、「陸山会事件」の公判では田代政弘検事が捜査報告書に実際のやり取りとは異なる記載をしていたことが判明したり、前田恒彦元検事(証拠改ざん事件で実刑確定)が「裏金授受を否定した建設業者の事情聴取のメモが多数あるのに、検察審に提供されなかった」と証言している。
(弁護団の求めに対して指定弁護士は建設業者の取り調べメモについて「70点ある」と回答している)
つまり、小沢さんに有利な情報は一切検察審査会の審査員には示されず、捏造された不利な報告書などで議決されたわけで、「陸山会事件」は不当な裁判と言わざるを得ない。
これに対してマスコミの対応はどうだったか?
審査員11名全員で『起訴相当』と判断された際の大マスコミのはしゃぎ様は尋常ではなかった。
まるで判決が下って有罪が確定したかのような報道で、野党議員に集中的にコメントを求め、『辞職すべきだ』と言うような意見が連日垂れ流されていた。
その後も何かに付け、「政治と金」の謳い文句で、小沢=悪、金に汚い!と言うレッテルを貼り続けてきたわけだが、このような異常な現象は糾弾『三宝会』の記事(http://www.kyudan.com/opinion/sanpokai.htm)をご覧頂くとその理由がいとも簡単に理解できるのではなかろうか。
そして、「陸山会事件」の真相は一市民T氏の真実を究明したいと願う一心からとんでもない黒幕の存在が明らかになってゆくのである!!
「検察審査会」とは?
検察官が独占する起訴の権限(公訴権)の行使に民意を反映させ、また不当な不起訴処分を抑制するために地方裁判所またはその支部の所在地に設置される、無作為に選出された国民(公職選挙法上における有権者)11人によって構成される機関。
検察審査会法(昭和23年7月12日法律第147号)に基づき設置されている。(Wikipedia より抜粋)
つまり、検察や警察などが自分たちの利害や身を守るために不当な判決が出された場合に、市民から「それはおかしい!」と異議を申し立てられるところで、その成り立ちはとても評価できるものである。
ところが今回はその「検察審査会」が悪用されたのである。
2009年5月20日以前は、検察審査会が行った議決に拘束力はなく、審査された事件を起訴するかの判断は検察官に委ねられるため、「不起訴不当」や「起訴相当」と議決された事件であっても、結局は起訴されない場合も少なくなかった。
しかし、司法制度改革の一環として、検察審査会法が改正されたため、この起訴議決制度が、2009年5月21日から導入され、検察審査会の議決に拘束力が生じるようになった。
つまり、
「起訴相当」と議決した事件については、再度捜査をした検察官から、再び不起訴とした旨の通知を受けた時、検察審査会は、再び審査を実施する。この際、専門家として弁護士を審査補助員に委嘱して、審査を行なわなければならない。再び「起訴相当」と判断をした場合は、検察官に検察審査会議に出席して意見を述べる機会を与えたうえで、今度は8人以上の多数で「起訴をすべき議決」(起訴議決)がされることになった。
起訴議決された場合は、裁判所によって指定された弁護士が検察官の職務を行う指定弁護士として公訴を提起して公判を担当することになる。
これらの経緯を経て、小沢さんは「強制起訴」されたわけだ。
2009年5月というと麻生政権末期で、8月には参院選が行われるタイミングでもあり、自民党から民主党への政権交代が現実味を帯びてきた時期であった。
また、3月には小沢さんの公設秘書だった大久保氏が、いわゆる西松事件で、東京地検特捜部にいきなり逮捕、起訴されており、その後、小沢さんが民主党の代表を辞任するきっかけになった。
この西松事件も裏金を渡したとする社長の嘘がばれて、結局、訴因変更された経緯があり、麻生内閣が政権交代阻止のために法務大臣だった森英介に指揮権発動させたことが暴露されている。
そもそも、普通ならあんな案件で逮捕起訴されるわけがない。政治的圧力がかかったとすれば納得できる。
しかも「証拠の評価が国民目線とずれている」として、検察審査会に告発した東京都内の市民団体が「在特会」だとどれだけの国民が知っているのだろう?
このメンバーを見る限り、とても一般市民とはほど遠い存在である。
検察審査会へ不起訴不当の審査申し立てを行いました(「在特会」桜井誠会長のブログより)
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10451351357.html
東京第五検察審査会から受理通告書が届きました 他(「在特会」桜井誠会長のブログより)
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10455665539.html
さらに言えば、強制起訴を決定付けた2度目の検審で審査補助員として委嘱された米澤敏雄弁護士も胡散臭い!
こ の米澤敏雄弁護士とは、「麻生総合法律事務所」(代表:麻生利勝弁護士)所属のようだ。ネットでは、麻生前総理配下の弁護士という噂もあるが真相は……。
2010年3月25日に、「イーグルス・グループ創立式典・麻生総合法律事務所40周年祝賀会」を京王 プラザホテル?で開催したときの出席者に谷垣禎一自民党総裁や野田毅、中井洽(3人とも国家公安委員長の経験者)みの・もんた等がいたようだが……。
麻生太郎と深い関係があるかどうか興味のある人は調べてみたら面白いかも!
余談だが、第5で審査補助員になる予定であった弁護士がいたのはあまり知られていない。
山本幸夫弁護士だ。
この山本弁護士は、日弁連の中の「検察審査会に関するワーキンググループ」で、指定弁護士や審査補助員になる人を研修する立場の人である。弁護士の中でも その道の専門家ということになるし、「最初は山本弁護士で」と告げられていたと言う。
それが、知らない間に米沢弁護士になっていた。しかも、山本弁護士が、東京弁護士会の会長に、その経緯の回答を求めても分らないと、また日弁連も分らないという。摩訶不思議なことが起こっていた。
山本幸夫弁護士は「米沢さんが自分で手を挙げたんだろうと思っています。自分で手を挙げる人を弁護士会が認めてしまった」と 批判。さらに「自ら手を挙げる人は利害関係者ではないか」と疑念を抱いている。
また、「陸山会事件」の公判では田代政弘検事が捜査報告書に実際のやり取りとは異なる記載をしていたことが判明したり、前田恒彦元検事(証拠改ざん事件で実刑確定)が「裏金授受を否定した建設業者の事情聴取のメモが多数あるのに、検察審に提供されなかった」と証言している。
(弁護団の求めに対して指定弁護士は建設業者の取り調べメモについて「70点ある」と回答している)
つまり、小沢さんに有利な情報は一切検察審査会の審査員には示されず、捏造された不利な報告書などで議決されたわけで、「陸山会事件」は不当な裁判と言わざるを得ない。
これに対してマスコミの対応はどうだったか?
審査員11名全員で『起訴相当』と判断された際の大マスコミのはしゃぎ様は尋常ではなかった。
まるで判決が下って有罪が確定したかのような報道で、野党議員に集中的にコメントを求め、『辞職すべきだ』と言うような意見が連日垂れ流されていた。
その後も何かに付け、「政治と金」の謳い文句で、小沢=悪、金に汚い!と言うレッテルを貼り続けてきたわけだが、このような異常な現象は糾弾『三宝会』の記事(http://www.kyudan.com/opinion/sanpokai.htm)をご覧頂くとその理由がいとも簡単に理解できるのではなかろうか。
そして、「陸山会事件」の真相は一市民T氏の真実を究明したいと願う一心からとんでもない黒幕の存在が明らかになってゆくのである!!