ハイサイみなさん
今年のおゆ正月に、モンベルの福袋を購入した。
1万円で、中身は『ウルトラライトダウンジャケット(黒)』『EXライトウインドアノラック (白)』『ナルゲンボトル』『フリースのマフラー』の4点。
ダウンジャケットだけで 12800円、ウインドアノラックが7800円なので十分元をとっているので大満足だった。
なおかつ、このウインドアノラックは欲しかったので、さらに嬉しさ2乗だった。
ちなみにアノラックとはウインドブレーカーの一種で、登山になどに使われるフード付きの防寒着の事である。
このEXライトウインドアノラックは、なんと7デニールという極細の糸でおられており、重量わずか61g。専用のスタッフバック(収納袋)にいれると握り拳ぐらいの大きさになる。
しかも撥水加工がされており、小雨程度の雨ならはじいてくれるすごいヤツなのである。
ただ惜しむらくは、やはり福袋の商品なので売れ残りの為なのか、不人気色の白であった。
極細の糸で出来ている為、素材自体は非常に薄く透け透けである。
白いスケスケのアノラックをはおっている姿は、遠目からみるとまるでゴミ袋をかぶっているようにしか見えない 。
妻からは一緒に歩く事を禁じられるほどのビジュアルだ。
しかし、私はこのアノラックが大のお気に入りで、いつもポケットに忍ばせ行き帰りに着用していた。
最近四月になっても寒い日や、風の強い日が多いので大活躍である。
そんなある日、その時も颯爽とアノラックを来て帰宅し、さ〜スタッフバッグに収納しようとポケットを探ると・・・、ない!ないではないか!俺のスタッフバッグが!
きっとマンションに入る直前に、ポケットから携帯電話を出したときに一緒に落ちたんだ!
ツルツルの摩擦係数が限りなくゼロに近い素材だからね!
あの、スタッフバッグはアノラックを収納するのにぴったりのサイズなのに!
ここで解説すると、モンベルのウェアには必ず収納袋(スタッフバッグ)がついてきて、それに入れるとぴったりなように設計されている。
しかも、ウェアとスタッフバッグは同じ数しか生産していないので、スタッフバッグを無くしたら、それだけを買う事が出来ないというのだ。(そんなアホな!とおもうのだが本当だ)
く〜。これは痛い!
どうしてもあきらめきれなくて、もう一回登山に使うヘッドランプをつけて、マンションをでて夜の街を探しにいった。
マンションをでたとたんに、
『あった!』
と思ったら、スーパーのレジ袋だったり、はたまた、ちり紙だったり・・・。
何度一喜一憂した事か。
マンションから周囲5分くらいの範囲をくまなく探したが、結局その日は見つからず、とぼとぼと家路についた。
この日は風も強い日だったので、落としたらきっとペラペラの素材で出来ているから、どっか遠くに飛んでいってるに違いない。
さよならスタッフバッグ!!
アディオス!!
来世で会おう!!
次の日は、かなりへこんで仕事に向かった。
もう、このアノラックをぴったりに納める袋は僕には無いんだ・・・。
そして、職場から徒歩1分の近鉄バス『了意橋』バス停に近づいたとき。
あれ!?
バス停の前の道路のど真ん中に5cm×10cmくらいの光沢のある白い布が・・・。
まさか・・・!?
どうせティッシュなんでしょ!?
そうなんでしょ!?
駆け寄って、拾い上げる。
『わ〜〜〜〜〜〜、モンベルEXライトウインドアノラックのスタッフバッグや!!!』
あの強風にも吹き飛ばされず、誰からも拾われず、誰にも踏まれず、車にもひかれず、道路の真ん中に鎮座するその姿。
これを奇跡と言わずして何と言おう。
以上
アディオスアミーゴス!!